JPS6190643A - 採血器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■１発明の背景 〔発明の分野〕 本発明は　所要量の血液サンプルを採取できるよう減圧
状態が維持された減圧採血管のような採血器旦、特に減
圧採血管に用いる管体と裸面補助具間の構造およびその
採血方法に関するものである。

〔従来技術およびその問題点〕

血液検査を行うための採血に際しては減圧採血管が使用
される。減圧採血管ｌは、第１図に示すように、ガラス
または空気不透過性のプラスチック製の管体２の一方の
開放端に同じく空気不透過性の栓体３を装ノｉしたもの
で、その内部空間５は所要量の血液が採取できるよう減
圧状態が維持される。栓体３は一般にゴム栓４で構成さ
れる。このゴム栓４は、減圧採血管の内部圧力の上昇を
少なくするカスバリア性、穿刺後の孔をシールする再シ
ール性などの特性を要求される。したがって、ゴム栓４
の構成材料としては、一般に加硫ブチルゴムが使用され
ている。加硫ブチルゴムはそのゴムタｌ性のためシール
性に優れてはいるか、イオウ、加硫促進剤を含むため、
採血血液中に溶出する恐れがあり、また、製造コストを
高価にするという問題があった。加硫ブチルゴムに代え
て圧縮永久歪の大きい高分子系複合材料を用いれば。

ゴム栓を安価にすることはできるのであるが、採血時に
適用される減圧採血管ホルダー（採血補助具）との間で
以下に述べるような問題が指摘されて、現実には高分子
系複合材料製のゴム栓は使用できなかった。

第１図に示す減圧採血管ｌは、第２図および第３図に示
すようにして採血に供される。減圧採血管ｌは、先端の
ゴム栓４の方から減圧採血管ホルダー６に第３図に示す
よう挿入される。減圧採血管ホルダー６は後端が開放し
た筒状のホルダ一本体９を有し、その先端には、穿刺針
８がそのハブとホルダ一本体との螺合部７により装着さ
れている。穿刺針８．の先端８ａは人体等への穿刺に供
される尖端を有し、後端８ｂは鞘状の弾性体、すなわち
ゴムチップ１０により被包され、このゴムチップ１０を
穿刺しうる尖端を有する。尚、ゴムチップ１０は図示し
たものに限らず１例えば穿刺針の側面にのみ開口がある
場合は、該側面にのみ存在して圧縮により開口を露出す
るような弾性弁体であってもよい。

採血に際しては、第２図の状態から第３図の状態に減圧
採血管ｌをホルダ一本体９内に押入する。この時、穿刺
針８の後端８ｂはゴムチップ１０、次いで減圧採血管ｌ
のゴム栓４を刺通し、穿刺針８を経て減圧採［＋１１管
ｌの内部空間５に血液をその減圧状態により自然に導入
する。

この時、ゴムチップｌＯは、ホルダ一本体９と減圧採血
管ｌのゴム栓４との間に蛇腹状に折り畳まれている。ゴ
ムチップｌＯは複数の採血により何回も折り畳まれても
、採血終了内には第３図に示すよう反発復元して、穿刺
針８の後端８ｂから血液が漏出してホルダー内にこぼれ
ないようにする為に、強い弾性を有していなければなら
ない。

このゴムチップの強い弾性に抗して、減圧採血管ｌのゴ
ム栓４は、第３図に示すような押入状態を維持できなけ
ればならない。

前述した加硫ブチルゴム製のゴム栓の場合には、圧縮永
久歪が約２７％（７０℃、２２時間）であり、若干のキ
ックパックはあるものの、ゴム栓が穿刺針後端８ｂを把
持して１両者の摩擦力がゴムチップ１０の反発力に抗す
ることができるが、高分子系複合材料製のゴム栓を用い
た場合。

前記材質の圧縮永久歪が４０％以上（７０℃、２２時間
）であり、ゴム栓と穿刺針後端とのｆｆｍ力が小さくな
り、ゴムチップの反発力により減圧採血管がキックパッ
ク、すなわち後方に動かされ、穿刺針がゴム枠内に後退
、あるいはゴム栓外に後退して採血が不能になったり、
ホルダ一本体内に血液が漏出したりする。なお、上記圧
縮永久歪の測定は全てＪＩＳ　Ｋ　［１３０１に従って
行われたものである。

また、高分子系複合材料製のゴム栓を用いた場合、ゴム
栓と管体２との間において低温保存時にリークが生じ、
減圧状態を保持することができなくなる。

ＩＩ　、発明の目的 本発明は上述した実状に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、ゴム栓材料として、圧縮永久歪の大
きな加硫ゴムあるいは加硫の必要のない安価な高分子系
複合材料を用い、採血時に上述した減圧採血管ホルダー
側のゴムチップの反発力に抗して確実な採血が行えるよ
うに構成した安価な採血器具およびその採血方法を提供
しようとすることにある。

ｍ８発明の具体的構成 本発明は、雌形部を有する採血補助具の該雌形部に着脱
自在に挿入可ず七な錐形部を有する採血器具であって、
該採血器具は、開口部が錐形部にある容器と、該採血補
助具の該雌形部内に突出した中空針により刺通可能な該
開口部の弾性栓体とからなり、該容器には、該栓体が該
中空針に刺通されて該中空針の流体通路を開閉する弾性
鞘体を中空針の軸方向に圧縮したときに前記鞘体の反発
力によって刺通された該栓体が後退しないよう該雌形部
内面と係合する係１１一部を設けたことを特徴とする採
血器具を提供するものである。

本発明はまた、一端を閉塞した管状体の閉塞部に両端に
尖端を有する中空針の中間部が支持され、前記管状体側
の針部分の少なくとも前記針内部と外部とを連通する開
口部を弾性鞘体で前記針の支持側軸方向に被包された採
血補助具の、前記管状体の他端の開口部に、採血容器の
開口部を弾性栓体で閉塞するとともに前記採血容器内空
間を減圧した採血器具を挿入し、前記採血補助具の弾性
鞘体の弾性反発力に抗して、前記採血器具の前記弾性栓
体に前記中空針を刺通し、前記中空針が前記りｔ性栓体
を前記採血器具の前記採血容器内空間まで貫通した状態
で、前記採血容器外面に形成された係止部と前記採血補
助具の内面との係合により、１）り記採血器具が前記弾
性鞘体の弾性反発力によって後退させられるのを防止し
つつ、前記採血器具に採血し、採血後、前記採血容器外
面の係止部と前記採血補助具の内面との係合力に抗して
前記採血器具を前記採血補助具から抜去することを特徴
とする採血方法を提供するものである。

前記係上部は容器の外周面に設けられた突状部とし、前
記栓体は圧縮永久歪が少なくとも４０％であるのが好ま
しい。

以下に１本発明の採血器具を温性図面に示す好適実施例
につき詳細に説明する。

本発明に用いる採血器具は、第７図に示すように、ガラ
スまたはガスバリヤ−性のプラスチック製の管体２の一
方の開放端に同じくガスバリヤ−性の栓体３を装着し、
その内部空間５は、所要量の血液が採取できるよう減圧
状態が維持されている。

本発明で用いる圧縮永久歪が４０％以上の材料製のゴム
栓の前述した欠点を補うために、ゴム栓と管体で構成さ
れる減圧採血管の管体の外周部に減圧採血管ホルダー（
採血補助具）との間でゴムチップの反発力に抗する接触
抵抗をＩｊえる接触抵抗体（係止部）を有することを特
徴とし、その構成例を第４図および第５図に示す。

管体の外周に設ける接触抵抗体（係止部）としては　ｐ
２図および第３図につき説明したように、採血時にゴム
栓で強制的に蛇腹状に折り畳まれた採血補助具のゴムチ
ップの反発復元力により、ゴム栓が不所望に後退しない
ような摩擦力を管体とホルダーとの間で発生せしめるも
のであれば、いかなる構成にしても良い、その−例を挙
げると、管体の外周に形成される縦方向リブ、横力向リ
プ、斜方向リブ、不連続突起などがある。また、摩擦に
よる係Ｗのみならず、螺合など種々の手段を用いて係Ｉ
一部を構成することができる。

＋ｔｉ＋述したゴムチップによる反発復元力は約３００
〜７００ｇ重あり、採血補助具の中空針と弾性栓体との
間の最大静止摩擦力が約１５０〜４００ｇ重であるから
、本発明の管体に形成するホルダーとの間の接触抵抗体
は、少なくとも上記反発復元力から上記最大静１トＷ擦
力を差し引いた値より大きなｆｆ擦力を、ホルダーとの
間に生ぜしめるものとすることにより、弾性栓体が後退
することを防止できる。

このような条件を満足する本発明の採血器具の構成例に
つき、以下に説明する。これらの例では　管体の外周に
縦方向リプを形成しているが。

未発明の管体はこれらに限定されるものではないことは
前述の通りである。なお、減圧採血管の管体の先端枡形
部は、ホルダー（採血補助具）の雌形部に嵌合するよう
な形状であれば良く、上記管体はほぼ同一径のものだけ
ではなく、小径の錐形部およびそれより大径の後方部を
有するものでもよい。

減圧採血管のゴム栓は、第６図に示すように、■Ｑ部に
は、採血時１強制的に折り畳まれるゴムチンプを収納す
る四部２１を有し、底部には、穿刺側が減圧採血管の内
部空間に露出し易いようにするだめの四部２２を有する
。

このようなゴム栓が装着される減圧採血管の管体におい
て、第４図に示す例は、縦方向リブ３１が管体２の外周
に対称的に４条形成され、これらのリブ３１が減圧採血
管ホルダー壁と接触して。

ゴムチップの反発復元力に抗する摩擦力を発生させる。

第５図に示す例は、縦方向リプ３１を２条、対称的に設
けた例である。縦方向リブ３１を設ける位置は、管体２
かホルタ−への挿入時にホルダーと管体とが重なる部分
であれば、いかなる位置でも良い。

本発明で用いるゴム栓用材料は、高分子系複合材料のよ
うな圧縮永久歪の大きな材料である。したかって、高分
子系複合材料のような圧縮永久歪の大きな材料製のゴム
栓は、穿刺針により穿刺された後、その貫通孔のシール
性が十分ではないことがあり、この貫通孔により採血し
た血液が漏出し、汚染のおそれがある。このため、この
種のゴム栓では、穿刺針の貫通が想定される区域の少な
くとも一部に、穿刺側を被包するように再シール性材料
による再シール部３２を形成することかできる。第６図
には、この再シール部３２をゴム栓３０の頂部凹部２１
から底部凹部２２にかけて設　　　　　　　】けた例を
示す、しかし、再シール部３２は、ゴム栓３０の底部凹
部２２付近に、ゴム栓３０の頂部凹部２１付近に、設け
ることもできる。

第６図において示す溝３３は減圧採血管のガラス管のよ
うな管体を押入するもので、この管体の外側からもゴム
栓が密着することにより、低温時のゴム栓と管体との熱
収縮差により生ずることのあるリーク（管内の圧力上昇
）を防止するためのものである。溝の深さは０．２　ａ
ｒｍ以」二、望ましくはＱ、７〜１．５ｍｍ程度がヨイ
。

第６図において示す底部凹部２２に面して形成するスリ
ット３４は、ゴム栓のガラス管のような管体への装脱着
を容易ならしめ、かつ前枠時における脱離を有効に防止
するだめのものである。

ゴム栓内に形成する再シール部の構成材料としては、ス
チレンーブタジエンーブＵンクボリマー、水添スチレン
−ブタジェン−ブロックポリマー、マイカ配合ラバロン
などを挙げることができる。

次に、本発明の減圧採血管に用いる：ｆ’　Ｌ、栓の製
造方法の一例を簡単に説明する。

まず、部分架橋ブチルゴム７５重量比、ポリエチレン２
５重量比、マイカ４０重量比、ｉ動パラフィン２重猜比
をへンへリーミキサーを用いて１５０℃で混練し１次い
で、シート化した後、ペレット化する。ペレー７．ト化
したガス八リヤー性複合材料を用いて、射出成形機にて
ゴム栓の形状に成形し、第４〜６図に示す再シール部３
２をさらに射出成形にて埋め込む。

この一連の成形は２色射出成形機を用いることにより、
さらに効率良く行うことができる。

■１発明の具体的作用 次に、本発明の採血器具と採血方法の作用を、第７図、
第８図および第９図の採血時の経緯につき説明する。

ＰＩ　７１４は、木発す１による管体２にゴム栓３０を
装着した減圧採血管１００の断面図である。管体２の頚
部はゴム栓３０の溝３３に押入され、管体２の内外面よ
りゴム栓に押圧されている。内部室１８１５は、ガスバ
リア性の高分子複合材料のような圧縮永久歪の大きな材
料製ゴム栓３０により減圧状１悲に維持され、ゴム栓３
０のスリント３４がゴム栓３０の管体２への装脱着を容
易にしている。

さらに、管体２の外周に形成された管体表面から突出す
るリブ３１は、以下に述へる減圧採血管ホルタ−６との
協働により接触抵抗体（係止部）として作用する。

本発明の採血方法では、リブ付管体を有する減圧採血管
ｌＯＯは、第８図に示すようにボルダ−６の本体９に後
端開口より押入される。この時、管体２のリブ３１はホ
ルダ一本体９の内周壁に密着しつつ押入される。この時
、減圧採血管１００はホルダ一本体内の空気を圧縮する
ことなく挿入される。減圧採血管１００がホルダー６の
本体９内に完全に押入された状態を第９図に示す、この
状態では、明細書の冒頭で述べたように、穿刺針８の後
端８ｂがゴムチップ１０を刺通し、さらに減圧採血管１
００のゴム栓３ｏを貫通し、減圧採血管１００の内部空
間５に至り、陽圧の血液が穿刺針８を経て、減圧状態の
内部空間５内に圧力勾配により自然に導入される。

威圧採血管１００は、減圧採血管の押入により強制的に
ゴム栓３０の凹部２１に折り畳まれたゴムチップｌＯの
反発力を受ける。しかし、管体２の外周に形成されたリ
ブ３１とホルダ一本体９の内周面とは畜接に接触し１両
者間には大きな摩擦力を生じる。このＰｌｌ方力折り畳
まれたゴムチップ１０の反発力より大きくなるよう設定
されているので、減圧採血管１００はホルダー６内に完
全に挿入されて確実な採血が行われる位置、すなわち、
：５９図に示される状態を採血中、常に保持する。

所要量の採血がなされると、内部空１ＩＪ１５は昇圧し
て採血が終了する。採血が終了したら、減圧採血管１０
０をホルダー６から強制的に引き抜く。

この時、ゴムチップ１０は第８図に示す元の状態に復元
して、血液の漏出、ホルダーの汚染および穿刺針の汚染
を防ＩＦする。これにより、次の新たな減圧採血管によ
る採血の準備が整い、次々に前述したようにして採血を
行う、このように、未発明の採血方法によれば、安全で
衛生的な採血が可能になる６ また、第７図のように組み立てられた本発明の採血器具
では、管体２はゴム栓３０の溝３３に押入され、ゴム栓
により管体の内外面より害１）されているから、採血後
、低温状態におかれても管体とゴム栓との熱収縮率の差
によりリークがおきることはない。

■１発明の具体的効果 上述した説明および下記の実施例からも明らかなように
、本発明の採血器具および採血方法は以下に述べる多く
の利点をもたらす。

（１）本発明の採血器具では、減圧採血管の外面に係止
部が設けられているため、採血管により、折り畳まれた
ゴムチップの反発力より大きい接触抵抗力を採血補助具
との間に生ずることができる。

（２）　、を発明の採血器具のゴム栓では、好ましくは
従来のごとく加硫ブチルゴムを用いず、高分子系複合材
料のような永久歪の大きな材料を用い。

加硫を行わないため、製造上は加硫工程を必要とせず、
また使用上はイオウ、加硫促進剤の血液への溶出という
問題を生じず、さらに製造コスト上は安価な材料で製造
工程も少なく、大幅にコストダウンを図ることができる
。しかし、加硫ゴムを用いる場合でも永久歪の大きなも
のについては使用できるようになった。

（３）本発明の採血方法によれば、減圧採血管をホルダ
ー内に押入したとき、折り畳まれたゴムチップの反発力
より大きい抵抗を、採血管外周に設けた係止部とホルダ
ーとの間に生ずるため、栓体に高分子系複合材料のよう
な、［縮歪の大きな材料を用いてもキックバックが生じ
ず、確実かつ衛生的な採血が保証される。

■、実施例 次に、本発明の採血器具な実施例を挙げて几体的に説明
する。

〔実施例１〕 １７ｓ１０図に示すような採血器具を作製した。ホルダ
ーはポリプロピレン製で、内［１７，０ｆｆ１ｍ　、肉
厚は０．８　ＩＩＩｍであった。ゴムチップの反発復元
力は３５０ｇ屯であった。ゴム栓は、ＦＡ分ｉ！橋ブチ
ルゴム７０重城比、低密度ポリエチレン３０重量比、マ
イカ４０重！り比、流動パラフィン２七量比をパン／ヘ
リ−ミキサーを用いて混練し、ペレット化して射出成形
により作製した。ゴム栓の圧縮永久歪は７５％（７０℃
、２２時間）で、外径は１８．８　ｍｖｂであった・ 管体はポリエチレンフタレートを用い、射出成形により
作製した。管体の外径は１８．８　ａｍであり、ゴム栓
の先端から１ＯＩＩ膿の位置において、管体上に第１１
図に示すようにリブ４０を対称的に２個形成した。

このような構成の本発明の採血器具およびリブを設けて
いない同様の構成の採血器具を用いて、それぞれ１００
木ずつ採血試験を行なったところ、リブのある本発明の
ものではキックパックするものは全くなかったが、リブ
のないものは全てキックバックした。

４１１面の１！？Ｉ単な説明 第１１Ａは従来の減圧採血管の断面図、第２図および第
３図は：ｔＳ１図の減圧採血管を用いて採血するＪ人７
．１ｉ、を示す断Ｍｊ図、第４図および第５図は本発明
の採血器具の管体の構成例で、第４ａ図および第５ａ図
はその平面図、第４ｂ図および第５ｂ＋；４はその断面
図、第６図は減圧採血管のゴム栓の構成例で、第６ａ図
はその平面図、第６ｂ図はその断面図、第７図は本発明
の採血器具の断面図、第８図および第９１）４は第７図
の採血器具を用いて採血する状態を示す断面図、第１Ｏ
図は実施例で用いた未発明の採血器具の断面図、：５１
１　ａ図は第１０図の管体の部分断面側面図、第１１ｂ
図は第１１ａ図の平面図である。

符壮の説明 ｌ・・・減圧採血管、２・・・管体、３・・・栓体、４
・・・ゴム栓、５・・・内部空間、６・・・減圧採血管
ホルダー、７・・・節合部、８・・・穿刺針、８ａ・・
・先端、８ｂ・・・後端　９・・・ホルダ一本体、１０
・・・ゴムチップ、２１．２２・・・凹部、３０・・・
ゴム栓、３１・・・リブ、３２・・・内シール部、３３
・・・ＩＩ４．３４・・・スリット。

４０・・・リブ、１００・・・本発明の採血器具ＦＩＧ
、３ ＦＩＧ、７ ＦＩＧ、８ ＦＩＧ、９

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）雌形部を有する採血補助具の該雌形部に着脱自在
   に挿入可能な雄形部を有する採血器具であって、該採血
   器具は、開口部が雄形部にある採血容器と、該採血補助
   具の該雌形部内に突出した中空針により刺通可能な該開
   口部に設けられた弾性栓体と、該容器内の減圧空間とか
   らなり、該容器には、該栓体が該中空針に刺通されて該
   中空針の流体通路を開閉する弾性鞘体を中空針の軸方向
   に圧縮したときに前記鞘体の反発力によって刺通された
   該栓体が後退しないよう該雌形部内面と係合する係止部
   を設けたことを特徴とする採血器具。
2. （２）前記係止部は容器の外周面に設けられた突状部で
   ある特許請求の範囲第１項記載の採血器具。
3. （３）前記栓体は圧縮永久歪が少なくとも４０％である
   特許請求の範囲第１項記載の採血器具。
4. （４）一端を閉塞した管状体の閉塞部に両端に尖端を有
   する中空針の中間部が支持され、前記管状体側の針部分
   の少なくとも前記針内部と外部とを連通する開口部を弾
   性鞘体で前記針の支持側軸方向に被包された採血補助具
   の、前記管状体の他端の開口部に、採血容器の開口部を
   弾性栓体で閉塞するとともに前記採血容器内空間を減圧
   した採血器具を挿入し、前記採血補助具の弾性鞘体の弾
   性反発力に抗して、前記採血器具の前記弾性栓体に前記
   中空針を刺通し、前記中空針が前記弾性栓体を前記採血
   器具の前記採血容器内空間まで貫通した状態で、前記採
   血容器外面に形成された係止部と前記採血補助具の内面
   との係合により、前記採血器具が前記弾性鞘体の弾性反
   発力によって後退させられるのを防止しつつ、前記採血
   器具に採血し、採血後、前記採血容器外面の係止部と前
   記採血補助具の内面との係合力に抗して前記採血器具を
   前記採血補助具から抜去することを特徴とする採血方法
   。
5. （５）前記栓体は圧縮永久歪が少なくとも４０％である
   ことを特徴とする特許請求の範囲第４項記載の採血方法
   。