JPS6188021A - ジヤ−ナル軸受加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ジャーナル軸受の内周面を真円以外に仕上げ
る工程において、その製造手順を大巾に簡素化したジャ
ーナル軸受加工方法に関する。

〈従来の技術〉 従来より、内周面が真円以外のジャーナル軸受（楕円軸
受、ロブ軸受等）は、それぞれ製造手順の異なる水平二
分割型と一体円筒型に区分される。以下、図面を参照し
ながら、それぞれの構成と製造手順を詳細に説明する。

第３図（ａ）は、従来、主に製造されていた水平二分割
型ジャーナル軸受の１例として挙げｉａロブ軸受右半分
を切断した正面図、第３図（ｂ）はそのｙｙ断面図、第
３図（０）は、その１部を切り欠いた平面図、第３図１
ｄｌは、ｐブ軸受内周面加工要領図を示す。このロブ軸
受は、上部軸受１ｍ。

下部軸受１ｂ、およびホワイトメタル７龜、　７ｈから
なり、上部軸受１ａと下部軸受１ｂが、六角ホルト３、
ナツト５およびリーマポルト４、ナツト５により結合さ
れている。８部は潤滑油の入口、ｈ部は潤滑油だまり、
ｊ部は結合ボルトの面付は座ぐり部分を示す。また、φ
Ｄ、は真円外径、ｄ、は上下方向内径、ｄ、は左右方向
内径、ｄは軸径、φｄ、は軸受の内径真円加工寸法、Ｒ
，Ｌｔロブ軸受内径半径、Ｃ４は上下方向スキマ、Ｃ８
は左右方向半径スキマ、ｅはロブ軸受偏心量、Ｓはロブ
軸受の内径真円加工時における上下合せ面に挾むシム６
の巾を示す。

ここでｄ、　ｘ　ｄ＋ｃ、、　ｄ、＝ｄ＋２ｅ２．　ｄ
３＝２Ｒ，、ｓ＝ｅである。以下、この軸受の加工手順
を説明する。

■　荒外径（φＤ１＋仕上代）による外径荒加工をする
。

■　葉内径（ｄ−仕上代）による内径荒加工をする。

■　■、■でできた円筒体を軸方向に二分割して上部軸
受１ａと下部軸受１ｂに分ける。

■　ボルト穴をマーキングする。

■　穴加工してｊ部の座ぐりを行う。

■　上部軸受１ａと下部軸受１ｂの分割面を仕上げる。

■　上部軸受１ａと下部軸受１ｂの間にシム６を挾んで
六角ボルト３、リーマボルト４、ナツト５で組み立てる
。

■　円周面をφｄ３　の内径で真円加工する。

■　シム６を取外す。

■　再び上部軸受１ａと下部軸受１ｂを組立てる。

■　外径仕上加工をする。

ｏ　ｈ部を加工する。

■　ホワイトメタル７ｍ、７ｂを取付ける。

ここでロブ軸受の内周面を加工する工程は■〜■であり
、工作機械としては、レース、フライス、ボール盤を使
用している。

第４図［ａ）は、一体内筒型ジャーナル軸受の１例とし
て挙げた楕円軸受の右半分を切断した正面図、第４図（
ｂｌはそのｙｙ断面図、第４図［６）は楕円軸受内円周
面加工要領図を示す。この楕円軸受は軸受本体１とホワ
イトメタル７から成り、ｇ部は潤滑油入口、ｈ部は潤滑
油だまりを示す。

また、φＤ、は真円外径、ｄｌ　は上下方向内径（楕円
長軸）、ｄ２は左右方向内径（楕円短軸）、ｄは軸径、
ｄ４はブローチ下穴径、Ｃ８は上下方向スキマ、Ｃ２は
左右方向半径スキマを示す。

ここで、ｄ、＝ｄ＋　ｃ、　　　ｄ２＝　ｄ　＋　２ａ
、　　となる。

以下、この楕円軸受の製造手順を説明する。

■　外径仕上をする。

■　内径ブローチ下穴仕上をする。

■　ブローチ通しをする。

■　８部穴加工をする。

■　ｈ部を加工する。

■　ホワイトメタルクを取付ける。

ここで楕円軸受の内周面を加工する工程は■であり、工
作機械としてブ四−チ盤が必要である。

〈発明が解決しようとする問題点〉 上述のようなジャーナル軸受の内周面の加工方法におい
ては、次のような問題点があった。

ｌ）水平二分割型の方法では、加工および組立の手順が
多（複雑で、また部品数が多いためコスト高であり、ま
た納期が長く、量産性がなかった。

２）　また、水平二分割型の方法では、ボルトで組立て
るため軸受の外径が大きくなってしまい、それを使用し
た装置全体が大きくなってしまうという弊害が生じた。

３）　一体内筒型の方法では、内周面の形状およびサイ
ズが変わる毎に専用のブ四−チが必要になるため、内周
面の形状およびサイズの変更が困難であり、特に基本計
画時には適用できなかった。

４）　また、一体内筒型の方法では、ブローチ通し加工
が必須であるが、その費用が高いので、コスト高であっ
た。

本発明は、以上のような問題点に鑑み、加工の手順が簡
単で、しかも内周面の形状およびサイズが簡単に変更で
きるジャーナル軸受の加工方法を提供することを目的と
する。

く問題点を解決するための手段〉 前記目的を達成する本発明の構成は、内周面が真円状の
円筒体の軸線に直交する方向から、この円筒体を変形さ
せかつ原形に復元する力を円筒体の外周面に加えつつそ
の円筒体の内周面を真円加工し、その後、円筒体を変形
させていた力を取り除くことを特徴とする。

く作　用〉 上述のように、軸受本体となる内周面が真円上の円筒体
を変形させつつその内周面を真円加工し、変形させてい
た力を取り除くと、円筒体は、復元し、この内周面が真
円以外の形状になる。ここで加工された円筒体の内周面
の形状およびサイズは、円筒体を変形させている力の大
きさと方向、および真円加工の径により容易に変えられ
る。

〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。

第１図［ａ）〜（山、および第２図（ａｌ〜（ｄｌは、
本発明に係る、ジャーナル軸受の内周面となる部分を真
円以外の形状に加工する手順を示す説明図である。図面
中１は真円の内周面を有する円筒体であり、ジャーナル
軸受本体となるものである。

第１図ｔ１）〜第１図（司に示す如く円筒体１の上下２
箇所から力Ｐ、を加えると、円筒体１は第１図（ａ）→
第１図（ｂ）へ変化し、上下方向に縮み、左右方向に伸
びて楕円状となり、このとき、その内周面２も楕円状と
なる。この状態のまま内周面２を第１図（ｂｌ→第１図
（Ｃ１の如く真円加工し、その後、円筒体１を変形させ
ていた力Ｐ、を取り除くと円筒体１は第１図（０１→第
１図（ｄｌの如く内周面２が上下方向に長い楕円状にな
る。

また、第２図（ａｌ〜第２図（ｄｌに示す如く、円筒体
１の周囲の複数箇所（第２図ｉａｌ中４箇所）から力Ｐ
、を加えると、円筒体１は、第２図ｔａ＋→第２図［ｂ
）へ変形する。ここで第２図（ｂ）→第２図（Ｃ１の如
く内周面２を真円加工し、その後円筒体１を変形させて
いた力Ｐ、を取９除くと、円筒体１は第２図［ｅ）→第
２図ｉｄｌの如く復元し、その内周面２は複雑な形状に
なる。

以上説明した方法においては、円筒体１を変形させる力
の大きさと方向および変形している内周面２を真円加工
するときの真円の径を変化させることにより、円筒体１
の内周面２は自由に加工できる。

なお、ジャーナル軸受としての具体的説明、従来技術の
ところで詳しく述べたので、ここでは省略する。

〈発明の効果〉 本発明方法によれば、ジャーナル軸受本体となる円筒体
の内周面を簡単な手順で真円以外の種々の形状に加工す
ることができ、しかも、その形状およびサイズを簡単に
変更することができる。よってコストを大巾に低減する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａｌ　〜（ｄｌ　＃第２図Ｔａｌ　〜（ｄｌは
本発明のジャーナル軸受加工方法による手順を示す説明
図、第３図（ａｌは、従来技術に係る水平二分割型ジャ
ーナル軸受の１例として挙げたロブ軸受の右半分を切断
した正面図、第３図１ｅｔはそのｙｙ断面図、第３図１
ｅｔはその１部を切り欠いた平面図、げた楕円軸受の右
半分を切断した正面図、第４図（ｂｌは、そのｙｙ断面
図、第４図（Ｃ１は、楕円軸受内周面加工要領図である
。 図面中、 １は円筒体、 ２は内周面、 Ｐ、、　Ｐ２は力である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 内周面が真円状の円筒体の軸線に直交する方向から、こ
   の円筒体を変形させかつ原形に復元可能な力を円筒体の
   外周面に加えつつその円筒体の内周面を真円加工し、そ
   の後、円筒体を変形させていた力を取り除くことを特徴
   とするジャーナル軸受加工方法。