JPS6187815A - 溶鋼の脱硫剤及び脱硫方法 - Google Patents

溶鋼の脱硫剤及び脱硫方法

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JPS6187815A
JPS6187815A JP21009484A JP21009484A JPS6187815A JP S6187815 A JPS6187815 A JP S6187815A JP 21009484 A JP21009484 A JP 21009484A JP 21009484 A JP21009484 A JP 21009484A JP S6187815 A JPS6187815 A JP S6187815A
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JP
Japan
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molten steel
desulfurization
agent
desulfurizing
powder
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JP21009484A
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English (en)
Inventor
Kaoru Masame
眞目 薫
Toru Matsuo
亨 松尾
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6187815A publication Critical patent/JPS6187815A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21CPROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
    • C21C7/00Treating molten ferrous alloys, e.g. steel, not covered by groups C21C1/00 - C21C5/00
    • C21C7/04Removing impurities by adding a treating agent
    • C21C7/064Dephosphorising; Desulfurising
    • C21C7/0645Agents used for dephosphorising or desulfurising

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  • Materials Engineering (AREA)
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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、減圧下におかれた溶鋼を脱硫処理するための
脱硫剤及びそれを使用する脱硫方法に関する。 〔従来技術〕 従来、溶鋼の脱硫剤としては、例えばCab−Ca F
 2系フラツクス、 Ca−5i系合金等の粉体等がよ
く用いられており、また溶鋼の脱硫方法としては、(A
l  粉体の脱硫剤、例えばCaO−CaF2系フラン
クスを溶鋼表面に吹付ける方法(フラソクストツツブロ
ーイング) 山) 粉体のCa−5i系合金表面に吹付ける方法(C
a−5i)ツブブローイング) (C1上記フラックス等の脱硫剤をバブリング用のガス
により溶鋼中に吹込む方法(フランクスインジェクショ
ン法) +d+  減圧下におかれた溶鋼の表面に、例えば粉体
のCaO−CaF2系フランクスを吹付ける方法(例え
ば特開昭58−9914号の方法) がある。 上記方法を用いて耐食性の向上等のために低窒素化が要
望される高純度フェライトステンレス鋼。 耐水素誘起割れ鋼等の溶鋼を低硫化するに際し、(al
、 (b)、 (C)法により脱硫処理する場合は大気
中にて溶鋼を脱硫処理するため大気からの吸窒があって
好ましくないが、fdl法による場合は減圧下界囲気に
おかれた溶鋼を脱硫処理するため吸窒のない極低硫化が
可能であり、到達(S)を10ppm以下にすることが
可能であった。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら上記fdl法による場合にあっても、例え
ば溶鋼表面に浮上しているスラグ中のFed。 Cr2O3等の酸性酸化物(低級酸化物)が多いときに
は、溶鋼・脱硫剤粉体界面での酸素レベルが高くなって
、粉体により脱硫されたf6鋼の[S)が増加するとい
う復硫現象が生じて脱硫速度、脱硫率−〔(処理前(S
)%−処理後(S)%)/処理前(S)%)が低下する
という問題点があった。また溶鋼とそれを貯留する容器
の耐火物との反応によって溶鋼中の
〔0〕が高くなる場
合にも税硫速度、脱硫率の低下は起こる。 斯かる脱硫速度、脱硫率の低下を防止すべくスラグ中の
酸性酸化物を低下させて溶鋼の脱酸を徹底する必要があ
るが、脱硫前に生成したスラグ中の酸性酸化物を完全に
還元することは難しく、また耐火物からの再酸化を防ぐ
ことも難しい。このためスラグ中の酸性酸化物の還元速
度を速め、脱硫速度を更に向上させる必要があった。 而して、脱硫速度を向上させるには、脱硫剤粉体の供給
速度又は供給量を増加して溶鋼・脱硫剤の接触界面積を
増大させることにより可能となるが、供給速度又は供給
量を過大にした場合には脱硫剤粉体が結合して巨大化し
、このため上記接触界面積が逆に小さくなる。従って供
給速度、供給量には上限があり、このため脱硫速度には
上限が存在する。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、Ca
oに媒溶剤、脱酸剤等を所要量配合することにより、ス
ラグ中の酸性酸化物を低下させ、しかも溶鋼の
〔0〕を
低減でき、このため脱硫速度。 脱硫率の向上した脱硫処理が可能な溶鋼の脱硫剤及びこ
れを使用する脱硫方法を提供することを目的とする。 本発明に係るy8kVJの脱硫剤は、酸化カルシウムを
60%以上、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の弗化
物又は塩化物の1種又は2種以上を1〜30%及び酸素
と親和力の強い金属又は合金の1種又は2種以上を1〜
15%夫々含有することを特徴とする。 〔実施例〕 以下に本発明を図面に基づき具体的に説明する。 第1図は本発明を高周波真空溶解炉(容量2.5t)に
適用した場合の実施状態を示す模式図であり、図中lは
溶鋼を示す。 溶鋼lは高周波真空溶解炉2にて所定の精錬工程を経て
ホッパ4に収容されたブリケット状の添加物剤が投入さ
れ、(S)を除いて他の成分が調整されており、容器5
に貯留されている。 溶鋼1周りの雰囲気は高周波真空溶解炉2の天蓋に取付
けられた排気ダクト9を介してポンプ6にて真空引きさ
れて所定の真空度に維持されており、溶鋼lは容器5の
側壁用りに設けた加熱用コイル8にて所定温度に加p5
.@持されるようになっている。溶鋼1の温度及びサン
プリングは高周波真空溶解炉2の天蓋に取付けられた測
定およびサンプリング装置IOによりなされる。 容器5の上方には溶解炉の天蓋を貫通しそ鉛直方向に長
い上吹用ランスlが図示しない支持装置にて昇降可能に
支持されており、上吹用ランスlは第2図に示すように
中心孔とその周囲に3等配された3つの側孔を有し、中
心孔は5flφのストレート型ノズル、側孔は2寵φの
内向き3°のラバール型ノズルである。中心孔からは脱
硫剤7の粉体を計をキャリアガスとして所定の上吹速度
で吹出し、また側孔からは中心孔から吹出される脱硫剤
7の粉体の加速のために計を中心孔での上吹速度より速
く吹出すようになっている。 中心孔から吹出される脱硫剤7は、脱硫剤主体として酸
化カルシウムを60%以上、その媒溶剤としてアルカリ
金属又はアルカリ土類金属の弗化物又は塩化物、例えば
CaF 2 、 CaC/ 2等の1種又は2種以上を
1〜30%及び酸素と親和力の強い金属又は合金(脱酸
剤)、例えばAj!、Mg、Ca又はCa−5i、 C
a −A j!等の1種又は2種以上を1〜15%夫々
配合されたものであり、その粒度については脱硫剤主体
、媒溶剤、税酸剤毎に規定しており、脱酸剤は50メツ
シユ以下、脱硫剤主体、媒溶剤は200メソシユ以下に
tl[されている。 このような脱硫剤7を、溶鋼表面とその下端との間を所
定の高さ、例えば600nに維持された上吹ランス3か
ら溶鋼表面にArをキャリアガスとして所定の供給速度
で上吹きすると、脱硫剤7は熔&R1内へ侵入し、その
温度及び媒溶剤により溶融されて滓化する。そのうちの
脱酸剤成分、例えばA l 、 Mg、 Ca、 Si
は溶鋼表面のスラグ中の酸性酸化物(Fed、 Cr2
03等)を還元すると共に溶鋼1中の且と反応して脱酸
し、AI!、203 、?IgO。 Cab、5i02等の脱酸生成物を生成してスラグ化す
る。a酸生成物はf6鋼lを浮上していき、精錬工程に
て既に生成されているスラグにて捕えられる。このため
スラグの組成が変化していき1例えば(CaO+Mg0
) / (Si02 + A j! 203 )にて表
される塩基度はスラグ流動性に冨み脱硫に有効な値とな
る。 一方、十分脱酸された熔Ill中に上吹された脱硫剤7
の粉体は溶鋼中で分散し滓化することにより上記塩基度
となったスラグとの接触面積が十分確保され、これによ
り脱硫反応が進行する。そして脱硫剤7の上吹きを所要
時間行うことにより目標とする溶鋼(S)に処理できる
。なお、この上吹き期間、溶鋼1は減圧雰囲気下にある
ため吸窒が起こらないことは勿論、後に説明するように
脱窒反応が進行する。 次に本発明に係る脱硫剤の組成限定理由につき説明する
。 脱酸剤: 金属脱酸剤、例えばAA、Mg 、Ca等及び/又は合
金脱酸剤、例えばCaSi、 CaA Il等の添加量
は、溶鋼の脱酸のみならず、前工程でのスラグ中の酸性
酸化物(低級酸化物、Fe O、Mn O。 Cr2O3等)の生成量及び残留量に基づいて決定し、
溶鋼中に残留する成分、例えばSol、 A 12 。 (Si)等により制約を受ける。例えばスラグ中に酸性
酸化物の殆どない状態のときに脱硫剤粉体を上吹きした
場合にはSol、AJが0.2%迄上昇する場合があり
、実操業上の溶鋼成分として高いため、脱酸剤は15%
以下の配合率とするのがよく、1%未満では脱酸不良と
なる。従って脱酸剤の配合率は1〜15%とする。 媒溶剤: 脱硫剤の主成分は酸化カルシュムであるが、粉体が溶鋼
中に侵入しても脱硫剤・溶鋼の接触界面積は溶鋼側界面
が液体、即ち熔融状態又は滓化状態となっていることが
望ましい。融点が約2570℃であり固体脱硫反応を起
こす酸化カルシウムを液体化するために媒溶剤、例えば
アルカリ金属、アルカリ土類金属の弗化物、塩化物を配
合すると滓化が促進される。媒溶剤は第3図に示す如く
多量含有させると脱硫速度定数k(”’  d (S)
 /dt)を増加させるが、スラグが溶鋼表面上に堆積
した後では取鍋等の耐火物を異常に溶損するため30%
以下が望ましく、1%未満では酸化カルシウムを滓化で
きない。従って媒溶剤の配合率は1〜30%とする。 このように成分限定される脱酸剤、媒溶剤を夫々所要濃
度となすように酸化カルシウムに配合することにより本
発明の脱硫剤が作成される。なおA7!2o3はスラグ
流動性を向上させるのでAffを含有しない脱酸剤また
はA1の配合率の低い脱佐剤にはAl1203を適当量
配合してスラグ中にA12o3を含有させるのが良い。 しかしAl1203はスラグ塩基度を低下させて脱硫率
を悪化するので脱硫剤は脱硫処理中、後における全スラ
グ量に対して重量比で20%以下となるようにAl12
03が配合されたものが好ましい。 次に脱硫剤として例えば(:aO−CaF 2− A 
j!系の脱硫剤にて脱硫処理する場合の反応につき説明
する。第4図は高周波真空溶解炉にて精錬した19%C
rを含む溶鋼に対してCaO(70%)−CaF2(2
0%) −AJ (10%)の脱硫剤粉体を1.0 k
g/分・トンの供給速度でArガスにて45分間上吹き
した場合の(S) 、 Sol、Aj!、  (N)成
分の推移を示したグラフであり、横軸に脱硫時間(分)
をとり、縦軸に(S) 、  (N) (ppm)及び
Sol、AJ(%)をとっている。なお処理後のスラグ
塩基度は2.2であった。 この図より理解される如く 〔S〕は脱硫時間の経過に
伴って減少していき、20分間処理した場合は(S)が
10ppn+以下の所謂極低硫鋼を溶製できる。なおこ
の脱硫処理の際に脱窒が進行する。これを詳述すると、
脱硫反応により溶鋼・脱硫剤界面におけるy8Gel側
五が減少し、また図に示す如くS’o1.Aj!が増加
していることよりA1にて溶鋼の旦が十分キルされて界
面における溶鋼倒立が減少し、これら脱窒を阻害する元
素1度が低下する。 従って上吹した粉体が持込むガス及び溶鋼の自由表面或
いは底吹計ガス等、溶鋼と接触するガスとの界面に於て
も旦、旦が低下するので脱窒が脱硫時間の経過に伴って
進行すると推定される。 このように脱窒に寄与するSol、Al量は、第5図(
縦軸にSol、Affi(%)、横軸に脱硫剤中の/1
配合率(%)をとっている〕に示すように脱硫剤中のA
lの配合量、処理時間により影響を受け、AJ配合率を
高めることにより脱硫処理時間が20分(破線)、40
分(実線)の場合共に到達So1. A ji量は増加
し、また脱硫剤上吹量が多い40分処理の方が高くなる
。 このA2配合率は第6図に示す如く脱硫速度に影響を及
ぼす。第6図は脱硫剤中のAl配合率を0〜20%の範
囲で変化させ、これを熔Hilt当たり対する脱硫剤供
給速度が1kg/分・トン、2 kgZ分トンとなるよ
うに2レヘルで上吹きし、Al配合率と脱硫速度定数に
との関係を調査した結果をまとめたグラフであり、横軸
に脱硫剤中のAJ配合率(%)、縦軸にk (X104
 /秒)をとっている。なお図中・印は脱硫剤供給速度
が1kg/分・トンの場合の結果、Q印はそれが2蹟/
分・トンの場合の結果である。この図より理解される如
く両場合共にAJ 配合率が高くなるとkは高くなり、また脱硫剤供給速度
が速くなるとkは高い値をとる。しかしながら脱硫剤供
給速度、即ち単位時間当たりの脱硫剤吹込量が2倍とな
ってもに値は2倍まで増大しない。 第7図は脱硫剤供給速度に対する脱硫剤効率を調査した
結果をまとめたグラフであり、横軸に脱硫剤供給速度(
kg/分・トン)、縦軸に脱硫剤供給速度に対するi佐
剤供給速度CM+n+ / (kg/分・トン)〕をと
っている、この図より理解される如く、脱硫剤供給速度
が1kg/分・トン程度の場合に高い脱硫剤効率が得ら
れ、それを超えると脱硫剤効率は低下する。 従って単位重量当たりの脱硫剤の脱硫率を高めて効率的
に脱硫処理を行う場合は1瞳/分・トンの供給速度で脱
硫剤を上吹きし、また脱硫速度を速くしたい場合はそれ
以上の供給速度にて上吹きを行えばよい。これはAJが
脱酸に寄与するとAl1203が生成され、スラグ塩基
度を低下させるので脱硫速度が低下するためである。 第8図は、Al2O2による脱硫への影響を調査すべ(
前記CaO(70%)−CaF2 (20%)−A/(
10%)の粉体に、これを100%として20%の重量
比率のA2□03を配合した脱硫剤にて脱硫処理を行っ
た場合の結果(・印)をCaO(70%)−Ca F 
2  (20%)−Aff(10%)の脱硫剤粉体の場
合の結果(○印)と対比して示したグラフであり、横軸
に脱硫時間(分)、また縦軸に(S)  (ppm)を
とって示している。この図より理解される如くAj!2
0.を配合した脱硫剤の場合にはAI12o3を配合し
ない脱硫剤の場合より処理初期において脱硫速度が遅い
が、それ以後では同等の脱硫速度となっている。Al2
O3を配合した場合の処理初期で脱硫速度が遅いのは初
期に吹込むAJ2が脱酸に費やされてAl1203が増
加し、塩基度が低下したためと思われる。なおAl2O
3を配合した脱硫剤の場合の処理後の塩基度はAl2O
3を配合しない脱硫剤の場合の塩基度2.2より少し低
い2.0〜2.1であった。 このときの(N)については、第9図に示す如<A/2
03を配合した脱硫剤にて脱硫処理を行った場合の結果
(・印)よりもAJ203を配合しない脱硫剤による場
合の結果(○印)の方が(N)M少量が大きい。これは
/’It2o、の含を量が多くスラグの塩基度が若干小
さいこと、即ち炉内観察の結果によればスラグの滓化が
促進されて溶鋼表面における自由表面(真空と接する1
911面)積が小さくなったことによるものと考えられ
る。従ってAl1203を粉体中に含まない場合のスラ
グは比較的流動性に欠けるが脱Nに有利ということにな
る。 従って本発明は高純度フェライトステンレス鋼9耐水素
誘起割れ鋼等を脱硫処理する際に脱窒処理も可能である
。 なお、本発明は周知のVOD、 VAD等の精錬方法に
適用できるだけでなく、広く減圧下における鋼の精錬、
精製操作、例えばDHプロセス、RHプロセス等にも使
用することができる。また本発明の使用又は処理の対象
となる鋼種は、ステンレス鋼をはじめとして、高品質化
が望まれ、上述のような減圧下処理を施される炭素鋼1
合金鋼の全てである。 なおここでは便宜上「鋼」或いは「溶鋼」なる用語を用
いたが、その中にはFeの含有量が50%以下となる合
金、例えばNi基合金も包含する。 また、上記実施例では上吹用ランス3の側孔からキャリ
アガスを吹き出させ、中心孔から吹き出される脱硫剤粉
体を加速するようにしているが、側孔からの補助加速は
必ずしも必要はなく、中心孔から吹き出されるキャリア
ガスの流速がマッハ1程度の場合には補助加速なくとも
粉体がf6鋼中に十分侵入する。 そして、また上記実施例では上吹ランス3からのキャリ
アガスにより溶mlが攪拌されているが、本発明方法は
容器5の底部にポーラスプラグを設けてここから攪拌用
ガス(Ar等)を更に供給するようにしても良いことは
勿論である。攪拌用ガスを供給する場合は供給しない場
合よりも熔6jl 1と粉体7との接触界面積及び溶鋼
1とスラグとの接触面積が大きく、脱硫がより効果的に
行われる。 更に、以上ではCaO−CaF2  A1(−Aj!2
03 )系の脱硫剤について説明しているが、成分限定
された他の脱硫剤であっても極低硫鋼の溶製は可能であ
り、例えばCaO(70%)  CaF2  (20%
)−(Ca −A j! )  (10%)系の脱硫剤
の場合には、脱硫剤供給速度が1kg/分・トンでの脱
硫速度定数には4.4 Xl0−4となり、CaO−C
aF 2− A ltの場合のkの3.8 Xl0−4
より若干高い値であった。到達(S)については30分
の処理時間でi ppm以下に容易に下げることができ
、(AJ)についてはCa−AAのAl含有比率67%
に相当する量のうちの約70%の/lが残留していた。 また、CaO(70%)  CaF2 (20%) −
(Ca −5i)  (10%)系の脱硫剤の場合には
、脱硫剤供給速度が1kg/分・トンでの脱硫速度定数
には4.2XIO−4であり、35分の処理時間で到達
〔S〕をlppmに容易に下げることができた。この場
合の(Si)についてはCa−5iのSi含有比率60
%に相当する量のうち約92%のStが残留していた。 また脱硫剤中のCaOをCaC03とした場合には脱硫
剤が熱分解により生成するCO(CO2)ガスによりガ
ス・メタル界面が増大し、脱窒が促進されることも確認
した。 〔効果〕 次に本発明の効果につき説明する。第1表に示す原料成
分の19%Cr鋼用の熔解原料を高周波真空溶解炉にて
熔解して1600℃に維持し、熔解後、真空度を20t
orrにし、粉体上吹前の成分が第1表に示す溶鋼に対
してCaO(70%) −CaF2  (20%)−A
6(10%)の脱硫剤粉体を上吹きして表に示す粉体上
吹後の成分となるように脱硫処理した。 第10図は横軸に精錬時間(分)をとり、縦軸に(S:
l  (ppm)をとって、その脱硫処理の際(S)の
推移を示したグラフであり、比較のために従来のAJを
配合していないCaO−CaF2系の脱硫剤を上吹した
場合(・印)の結果を併せて示している。 この図より理解される如く、本発明による場合は脱硫速
度が従来の脱硫剤による場合のそれよりも2倍以上であ
り、また脱硫速度、脱硫率に影響を強く及ぼすスラグの
脱硫能のFr!標となるS分配比(%S)/〔%S〕が
従来の700より1200程度にまで向上した。 そのとき(N)については、第11図に示す如く本発明
の場合(○印)は従来の脱硫剤の場合(・印)より脱N
量が多い。これは第12図に示すように本発明の場合(
O印)はSol、AAが処理時間に伴って減少してい〈
従来の脱硫剤の場合(・印)とは逆に処理時間に伴って
Sol、AJ2が増加して脱酸が十分に行われ、また第
10図に示した如〈従来の場合よりも到達(S)値が低
くなるため界面活性元素である旦、盈が共に低下してガ
ス・メタル界面における脱N阻害元素が低下することに
より(N)をより効果的に減少できるからである。 従って本発明の脱硫剤にて処理した場合には脱酸不足が
ないので脱硫速度が低下することなく、より短時間で脱
硫処理が可能となり、また窒素を低減できる。 以上詳述した如く本発明は脱硫剤に脱酸剤を配合してい
るので、これを使用して/8S目の脱硫処理を行うこと
により速い脱硫速度で処理ができ、また窒素を低減でき
る等価れた効果を奏する。 尚、溶鋼のSol、Affを鋼種条件に適合させるため
には、粉体中のA7!量を適当に選択させれば、処理後
のSol、Afを高くすることなく脱硫反応を行うこと
ができるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施状態を示す模式図、第2図は上吹
用ランスの先端を示す模式図、第3図はCaF2配合率
の説明図、第4図は本発明による場合の(S) 、 S
ol、Al、  (N)の推移を示すグラフ、第5図、
第6図は脱硫剤中のAj2配合率とSol、Affi、
  kとの関係を夫々示すグラフ、第7図は脱硫剤供給
量についての説明図、第8図はAJ2(−を配合した場
合、しない場合でのrPAs量に関するグラフ、第9図
はその場合の(N)推移を示すグラフ、第10図、第1
1図、第12図は本発明の詳細な説明図である。 1・・・y8鋼  2・・・高周波真空溶解炉  3・
・・上吹用ランス 特 許 出願人 住友金属工業株式会社代理人 弁理士
 河  野  登  夫S 第  1 図 第 2 図 0     20      t。 ca F2配合率(%) 第 3 図 第 4図 V厳膏1中qAR西乙合キ(1〕 第 5 図 脱硫時間(分) 第 8 図 呪屓罠哨間(分) 第 q 父 敗流時間cヶ〕          脱硫時間(分)第
 To 1119             第 11
  図説破昨間(分) 第 12  図 6、 補正の内容 手続補正書(自発) 昭和60年8月9日 1、@件の表示 昭和59年特許願第210094号 2、 発明の名称 溶鋼の脱硫剤及び脱硫方法 3、Z市t[をず7. rイ BH件との関係 特許11省人 所在地  大阪市東区北浜5丁目15番地名 称  (
211)住友金属工業株式会社代表者 熊 谷 典 文 4、代理人 住 所 ■543大阪市天王寺区四天王寺I丁FFAl
4番22号 日進ビル207号−河yf特許事務所(電
話06−779−3088)明細慴、の1′−発明の詳
細な説明J及び「図面のと訂正する。 (1)明細書の第3頁2行目に「合金表面にJとあるを
、「合金を/g鋼表面に」と訂正する。 (2)明細書の第4頁5行目乃至6行目に「粉体により
脱硫された?g 614の(S)が増加する」とあるを
、「粉体により一旦脱硫された溶鋼の(S)が再び増加
する」と訂正する。 (3)明細書の第8頁14行目に[流動性に富み脱硫に
房とあるを、「流動性を維持し、脱硫に」と訂l二する
。 f41  明#m z: t:v第10m1l?テロニ
r (=−d  (S) /dt) Jとあるを、r 
(=−d An  [S) /dt) Jと訂正する。 (5)明細書の第12頁5行目に[−Q−が十分キルさ
れて」とあるを、「脱酸が十分行われて」と訂正する。 (6)明細書の第13頁6行目に「績輔にk (XIO
’/秒)」とあるを、「縦軸にk (XIO−37秒)
j「く両場合共にAl 配合率が高くなるとkは高くなり、また脱硫剤供、1と
あるを、 「く両場合にへβ配合率が高くなるとkは高くなり、ま
た脱硫剤供」と続ける。 (8)  明細書の第13頁16行目乃至第14頁3行
目に、[第7図は脱硫剤供給速度に・・・ ・・・脱硫剤効率は低下する。」とあるを、「そして、
脱硫剤供給速度に対する脱硫剤効率については、前記容
量2.5tの高周波真空/8解枦を用いて調査した結果
によれは脱硫剤供給速度が1kg/分・トン程度の場合
に高い脱硫剤効率か得られ、それを超えると脱硫剤効率
は低下する。jと訂正する。 (9)明細書の第14頁5行目乃至6行目に「脱硫処理
を行う場合は1kg/分・トンの供給速度で−1とある
を、「脱硫処理を行う場合は溶解炉の容量。 脱硫処理条件により異なるが、大凡1kg/分・トン前
後の供給速度で」と訂正する。 QO)  明細書の第17頁11行目に「第8図ば、」
とあるを、「第7図は、」と訂正する。 (11)明細嵜の第17頁10行目に「第9図に」とあ
るを、「第8図に」と訂正する。 (12)明細書の第15頁17行目乃至18行目に「自
由表向(真空と接する溶鋼面)積か」とあるを、1〜自
由表面、fj! (真空雰囲気と接する熔114表面積
)が」と訂正する。 (13)明11i1fの第17頁16行目L: r 4
.4xlO−’J トあるを、r 2.2X10−3J
と訂正する。 (14)明1111審、の第17頁17行目にr 3.
8 X 10−’ Jとあ・乙を、r 1.9×1O−
3Jと訂正する。 (15)明il書の第18頁4行目乃至5行目に「4.
2xio−Jとあるをr 2.lX1O−3Jと訂正す
る。 (16)明gn+書の第17頁1ロ目に「第10図は」
とあるを、「第9図は」と訂正する。 (17)明細書の第17頁13行目に「第11図に」と
あるを、「第10図にJと訂正する。 (1Σ3)明細書の第17頁15行目に「第12図に」
とあるを、「第11図に」と訂正する。 (19)明細書の第17頁19行目に1第1O図に」と
あるを、「第9図に」と訂正する。 6−2「図面の簡単な説明」の欄 明細書の第21頁2行目乃至7行目にrsol、 AI
!、。 kとの関係を夫々示すグラフ・・・本発明の詳細な説明
図である。」とあるを、 rsol、 A6.  kとの関係を夫々示すグラフ、
第7図は八1203を配合した場合、しない場合での脱
slに関するグラフ、第8図はその場合の(N)推移を
示すグラフ、第9図、第10図、第11図は本発明の詳
細な説明図である。」と訂正する。 6−3図 面 (1)第6図を添付図面の如く訂正する。 (2)  第7図を削除し、第8.9.10.11及び
12図の図番を添付図面に未配した如く第7.8,9.
10及び11図と訂正する。 7、 添付書類の目録 (1)訂正図面           】通鼻 、4−
 ロ フ 楚・:l九な佇0/、f就卦卑(X) −J  乙 股庇5時間(5゛) 塚:8:8 呪、Vノ埼^ 分) ネ ヰ コ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、酸化カルシウムを60%以上、アルカリ金属又はア
    ルカリ土類金属の弗化物又は塩化物の1種又は2種以上
    を1〜30%及び酸素と親和力の強い金属又は合金の1
    種又は2種以上を1〜15%夫々含有することを特徴と
    する溶鋼の脱硫剤。 2、減圧下における溶鋼の精錬において、酸化カルシウ
    ムを60%以上、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の
    弗化物又は塩化物の1種又は2種以上を1〜30%及び
    酸素と親和力の強い金属又は合金の1種又は2種以上を
    1〜15%夫々含有する脱硫剤の粉体を、キャリアガス
    により前記粉体が溶鋼中に十分侵入し得る速度で溶鋼表
    面に吹付けることを特徴とする溶鋼の脱硫方法。 3、減圧下におりる溶鋼の精錬において、酸化カルシウ
    ムを60%以上、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の
    弗化物又は塩化物の1種又は2種以上を1〜30%及び
    酸素と親和力の強い金属又は合金の1種又は2種以上を
    1〜15%夫々含有する脱硫剤の粉体を、キャリアガス
    により前記粉体が溶鋼中に十分侵入し得る速度で溶鋼表
    面に吹付けると共に、精錬工程の少くとも一部において
    、溶鋼の表面下に攪拌用気体を導入することを特徴する
    溶鋼の脱硫方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05171253A (ja) * 1991-12-24 1993-07-09 Kawasaki Steel Corp 溶鋼の脱硫方法
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CN112063800A (zh) * 2020-08-23 2020-12-11 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 一种kr超细粉脱硫剂及其应用工艺方法

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