JPS618100A - アイロン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は蓄熱材を用いてベースの温度低下を抑制するよ
うにしたアイロンに関するものである。

従来例の構成とその問題点 近年では、アイロンのベースに設けた収納室に蓄熱材を
収容し、気化室への水滴工時における気化室の温度低下
を抑制してベース面からの水滴の噴出を防止したり、あ
るいはアイロン掛けの作業時に電源を切離して操作性を
向上させたアイロンが開発されている。

特にアイロン用蓄熱材としては、公知ではないが我々が
検討した結果、蓄熱量・蓄熱温度等の点テヘンタエリス
リト−／ｌ／　（Ｐｅｎｔａｅｒｙｔｈｒｉｔｏｌ）を
主材とするものが最も適している。この蓄熱材は結晶転
移時の転移潜熱を利用しているため通常は固体のままで
用いることができる。従って蓄熱材の収納室は、一般の
融解潜熱を利用した蓄熱材におけるもののように融解時
の体積変化や融解後の蒸発による重量減少等を考慮する
必要がなく、はぼ開放系で使用てきる。

以上、図面を参照しながら上述したようなアイロンにつ
いて説明を行なう。

第１図は従来のアイロンの断面図である。１はアルミダ
イカスト鋳造によるベースでベース１の上面には蓄熱材
２を収容するための収納室３と、収納室３の略中央に位
置して気化室４が形成されている。収納室３内には伝熱
フィン５が設けられており、蓄熱材２とベース１との熱
伝導を向上させている。ベース１の上面にはベース蓋６
がビス止めされており、収納室３及び気化室４を覆って
いる。また、ベース１及び蓄熱材２を加熱するためのヒ
ータ７がベース１に埋設されている。タンク８にはスチ
ーム発生用の水９が貯水されており、スチームボタン１
０の操作により作動軸１１が上下動して給水孔１２を開
閉させ、気化室４への水滴下がなされる。気化室４で発
生したスチームは気化室４と連通した噴出孔１３から噴
出する。捷た、温度調節レバー１４は図中には示されて
いない温度調節器に接続されており、ベース１の温度調
節ができるようになっている。ヒータ７は温度調節器を
介して給電端子１６と導通しており、ヒータ７を加熱す
るときは給電端子１５に電源コード（図示せず）を接続
して電力を供給する。１６はベース１を上面からおおう
カバーで、この上部に把手１７が取付けられている。

このような構成で、以下その動作について説明する。

まず、給電端子１５に電源コードを接続し、温度調節レ
バー１４をスチーム目盛に合わせ電源を投入すると、ヒ
ータ７によりベース１は所定温度まで加熱され、温度調
節器によってその温度が保たれる。このとき収納室３と
伝熱フィン６も加熱されるので蓄熱材２全体が転移点に
達し、蓄熱材２は固体のまま内部にエネルギーを蓄える
。

次に、アイロン掛けを行なうときは電源コードを給電端
子１５から取りはずして、電源コードのない状態で使用
する。すなわち、蓄熱材２の熱放出によってベース１の
温度低下が抑制されるので、電源コードなしでアイロン
掛けができ、電源コードに煩られされることがない。ス
チームを発生させる場合は、スチームボタン１ｏを操作
して気化室４に水滴下させれば良い。この場合も蓄熱材
２が気化室４の温度低下全抑制するので十分なスチーム
量を得ることができる。

以上のように通常の使用においては、蓄熱材２は固体の
１まであるため、収納室３はベース蓋６を単にビス止め
した構成で問題にない。しかしながら、たとえば温度調
節器が故障してヒータ７に給電され続けて蓄熱材２が異
常過熱された場合等では、蓄熱材２が融解・膨張し、収
納室３とベース蓋６とのすき！、６ａから溶融物が外部
へ漏出して周辺を汚染したり、やけどの原因になったり
する危険性があった。

発明の目的 本発明は上記欠点に鑑み、蓄熱材が融解しても安全面に
問題がなく、安価で量産性にもすぐれたアイロンを提供
するものである。

発明の構成 この目的を達成するために本発明のアイロンは、あらか
じめ形成１−だ収納室壁とベースとを同時成形して収納
室を構成し、その収納室に蓄熱材を収容し、上記収納室
壁に収納室蓋を取付けたもので、この構成によって、異
常加熱によって蓄熱材が融解しても蓄熱材がアイロン本
体外部へ漏出することかないように容易に設計でき、製
造においても安価で量産性にすぐれている。

実施例の説明 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説
明する。

第２図は本発明の一実施例におけるアイロンの断面図を
示すものである。第２図において、２はペンタエリスリ
トールを主材とした蓄熱材、８はタンク、９は水、１０
はスチームボタン、１１は作動軸、１２は給水孔、１４
は温度調節レバー、１５は給電端子、１６はカバー、１
７は把手で、以上ｉｌ″ｊ：第１図に示した従来の構成
と同じものである。

１８はアルミダイカスト鋳造によるベースで、ステンレ
ス板からなる収納室壁１９ｆ：同時成形している。２０
Ｕベース１８に形成さｆ″Ｌだ収納室で、内部に蓄熱材
２を収容している。２１は収納室２０内部に設けられた
伝熱フィンで、蓄熱材２とベース１８との熱伝導を向上
させるものである。

２２は収納室蓋で、第３図の要部断面図に示すように収
納室壁１９に溶接されており、これにより収納室２０を
密閉する。２３はベース１８および蓄熱材２を加熱する
ヒータ、２４は気化室蓋で、ベース１８にビス止めされ
ており、気化室蓋２４に収納室蓋２２との間に気化室２
６を構成している。２６は噴出孔で気化室２５に連通し
ている。

以上のような構成において、アイロン掛は時の使用法は
従来例とをく同様であり、通常使用時は温度調節器によ
って、ベース１８の温度は約２０Ｃ゛Ｃ以下に設定され
る。もし何らかの原因で温度調節器が故障し蓄熱材２が
過熱され融点の２６０″Ｃを越えると蓄熱材２は融解し
液化する。しかし、収納室２０１４収納室壁１９と収納
室蓋２２の溶接によって密閉されているので、蓄熱材２
の溶解物が外部へ漏出して周辺全汚染したり、やけどの
ノ京因になったりする危険性がない。

このように、あらかじめ形成した収納室壁１９とベース
１８とを同時成形すれば、ベース１８が溶接しにくいア
ルミダイカスト鋳物であっても、収納室壁１９の材質を
ステンレス等にすれば、収納室壁１９を使って収納室蓋
２２が一体に溶接でき、収納室２０ｉ密閉することがで
きる。

また、第４図の要部断面図に示すように収納室壁１９′
と収納室蓋２２′の端部全カーリングすることによって
収納室２０を密閉することもでき、本実施例のように収
納室壁１９′とベース１８とを同時成形すれば、ベース
１８の材質に左右されることなく、収納室壁１９′の材
質を種々の接合条件に合わせることによって、収納室２
０を幅広い方式で密閉することができる。また、溶接や
カーリング等の密閉方式は、密閉の信頼度も高く、安価
で量産性にすぐれている。

なお、本実施例ではベース１８の材質をアルミダイカス
ト鋳物としているが、その材質は自由で、例えばセラミ
ックや樹脂などでもよく、要はベース１８と収納室壁１
９とを同時成形できればよい。

また、第６図の要部断面図のように、収納室壁２７を箱
形にすれば、収納室蓋２８を小さくすることができ、密
閉構造が容易にできるとともに、密閉強度を向上させる
ことができる。さらに、収納室壁２７に凹凸部２９を付
けることによって、収納室壁２７とベース３０との接合
強度が増すことになる。同様に第３図、第４図に示した
収納室壁１９　、１９’に凹凸や穴をあけることによっ
て、収納室壁１９　、１９’とベース１８２の接合強度
を増すこともできる。捷だ、第５図に示すように凹凸部
２９ば、ベース３ｏと蓄熱材２との熱伝導全向上させる
伝熱フィンの役割も果たすことができるＯ 発明の効果 以上のように本発明のアイロンは、あらかじめ形成した
収納室壁とベースとを同時成形して収納室を構成し、そ
の収納室に蓄熱材を収容し、上記収納室壁に収納室蓋を
取付けており、この構成によって、異常加熱によって蓄
熱材が融解しても蓄熱材がアイロン本体外部へ漏出する
ことがないように容易に設計でき、製造においても安価
で量産性にすぐれている。さらに、ベースの材質が密閉
の困難なものであっても、収納室壁には密閉の容易なも
のを使用することができ、その実用的な効果は大なるも
のがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のアイロンの一部欠截側面図、第２図は本
発明の一実施例におけるアイロンの一部欠截側面図、第
３図は同アイロンの要部断面図、第４図は本発明の他の
実施例におけるアイロンの要部断面図、第５図は本発明
のさらに他の実施例におけるアイロンの要部断面図であ
る。 ２・・・・・蓄熱材、１８．３０・・・ベース、１９゜
１９’、２７・・・・・収納室壁、２０・・・・・・収
納室、２２゜２２′１２８・・・・・収納室蓋。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）あらかじめ形成した収納室壁とベースとを同時成
   形して構成した収納室にベースの温度低下を抑制する蓄
   熱材を収容し、上記収納室壁して収納室蓋を取付けたア
   イロン。
2. （２）収納室壁を板材で形成した特許請求の範囲第１項
   記載のアイロン。