JPS6174567A - タバコ用香喫味改善剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はタバコ用香喫味改善剤に関し、タバコ原料もし
くはタバコ製品に添加することによって、タバコの刺戟
的な香喫味をやわらげ、嗜好性の優れた酸部とした香り
と共にまろやかなのみ応えのある香喫味を賦与ないし増
強する効果の顕著なタバコ用香喫味改善剤に関する。

原料葉タバコを燃焼するとそれ自身特有の香りと喫味を
発散するが、同時に刺戟や青くさみなどの異体異臭を伴
ったいや味も持ち合わせているものである。かかるタバ
コの不都合な香喫味を矯正する方法は古くから経験的に
行われており、例えば巣タバコにせ隼、砂糖、蜂蜜、ラ
ム酒、トンヵ豆、果汁、芳香酒、バニラその他数多くの
植物抽出物を添加し、菓タバコ特有の青くさみ、あるい
は生臭味、更には渋味、苦味などをやわらげることが一
般に行われている。

本発明省等は上記の如き葉タバコが宿命的に有している
刺戟や青臭味などのいや味を除去し、タバコに嗜好性の
嵩い香喫味を賦与ないし増強することのできる新規な香
喫味改善剤につき検討した。

その結呆、アポシヌム属種物の水性抽出物をその刀口熱
ｔＪ！４Ｍ　物の形でタバコに添加することによって、
前記した如き葉タバコ特有の青くさみ或いは生ぐさい青
くさみが著しく減少し、更に生渋味やいや味もなく、熟
成感に富んだ鎖部とした香プが煙と共にやわらかく広が
シ、慎めて嗜好性の制い香喫味に改善されることを発見
し次。

かかるアポシヌム属植物に関しては例えば、原色中国本
草図鑑（人民衛生出版社、雄渾社　全２２巻）第２＠第
２２０〜２２１頁にラフマ＜ｍ布麻Ａｐｏｃｙｎｗｍ　
ｖｓｎａｔｕｒｎ　Ｌ、　）が強心、頭痛、ひきつけ、
感冒のはかに法痰、鎮咳効果のある中国の民間薬である
ことが記載されている。またＡ　ＭＯＤＥＲＮＨ１！Ｊ
′ＲＢＡＬ（Ｄｏｖｇｒ　　Ｐｒｔｂｌｉｃａｔｉｏｎ
ｓ　　Ｉｎｃ、　　ＮｅｗＹｏｒｋ、　１９７１年）第
１巻第３９５頁にはヘンデカナディアｙ　（Ｈｅｍｐ　
Ｃａｎａｄｉａｎ、　Ａｐｏｃｙｎｗｍｃａｎｎａｂｉ
ｗｔｎ　Ｌ　）が記載されており、薬理効果として利尿
、発汗、強心及び法痰などの薬理効果のめることが記載
されている。

更に中国においては、アＩシヌム属植物である羅布麻の
水抽出エキスをタバコに添加した法痰、鎮咳などの薬理
効果を有する薬用タバコがあることも知られている。例
えばアサヒ、イグニングニユー　ス（Ａｓａｈｉ　Ｅｖ
ＩＩｎｉｎｇ　Ｎｅｗｓ　、朝日新聞社）１９８２年１
月２５日付に”Ｃｈｉｎａ　ｐｒｏｄｕｃｓｓｍｓｄｉ
ａｉｎａｌ　ｃｉｇａｒｅｔｔｅｓ“というタイトルで
Ｃｈｇｎ　ＧｇｎｇｔαＯによって紹介された記事によ
ると、中国において、せき、ぜんそく、低血圧及び冠状
動脈血流の増加などの薬理効果のある伝統的な中国薬で
あるブルーイッシュ・ドッグベイン（Ｂ１ｗｉａ五ｄｏ
ｇｂａｎｓ、　Ａｐｏｇｎｕｍ　ｖｓｎａｔｕｒｎム）
のエキストラクトを添加した薬用タバコが紹介されてい
る。

該記事によると、純タバコ９８．５〜９９係にドッグペ
インエキストラクトを１〜１．５％添加した集用タバコ
を慢性的な呼吸器疾患をもっている常習的な喫煙者に喫
わせ、気管支炎などの症状がある程度軽減されることが
報告されている。また同記事によると、ブルーイッシュ
ドッグペインのエキストラクトはタバコに１−１．５％
添加した場合には普通のタバコと変らない喫味であるが
、３％以上だ≦加するとタバコの喫味に影響がでるとし
、多量の添加は好１しくないことを示唆している。

また、毎日新聞、昭和５９年６月２０日付タ刊にも、中
国要人向けのタバコとされる「中南海」が紹介されてい
る。同記事によると、「中南海」の外箱には、「本品法
痰鎮咳新型安全」と印刷さ　゛れているが、このタバコ
にラフマのエキスが使用されているか否かは不明である
。

しかしながら、アポシヌム属、燻物の水性抽出液を更に
加熱７ａ縮して得られた濃縮物をタバコに添加すること
はこれまで知られていないし、また該痛縮物をタバコの
香喫味改善を目的としてタバコに使用された例もない。

アポシヌム属植物例えば羅布麻を約２０倍重量の水で抽
出すると、可溶性固型分はＢｒｉｘ約１ｚ２’ａ度であ
り、これをその、ま１タバコに添加しても薬くさい異臭
が賦与させるのみで、むしろ香喫味を低下させることが
認められた。前記新聞の報道においても、タバコに羅布
麻エキスを添加することによってタン切り、せき止め効
果があると同時に、該エキス（濃度については不明）を
タバコに３％以上添加すると香喫味に影響を与えること
が記載されている。

本発明者等は、タバコ用香喫味改善剤の開発研究を行っ
てきた。その結果、上述のように、従来、アポシヌム属
植物を、通常、可溶性固形分のＢｒ１ｒ。

約１〜２°程度であるその水性抽出液の形で、該抽出液
の薬理効果を目的としてタバコて添加することが知られ
ていたが、その添加量も高々３％程度までで、それ以上
になると香喫味に悪影響を与える該水性抽出液を、その
加熱ｆｌｋＨ物の形でとくに少なくともＢｒｉｘ約５０
°となるまで加熱濃縮した該水性抽出液の濃縮物は、意
外なことにも、タバコ用香喫味改善剤で顕著に優れた効
果を示すことを発見した。

従って本発明の目的は、アポシヌム属植物の水性抽出液
を、少なくともＢｒ１ｇ約５０’　となるまで加熱＠線
処理した鑓縮物と有効成分として、タバコ原料もしくは
タバコ製品などに添加することによシ、タバコに著しく
嗜好性の優れた香喫味を賦与ないし増強せしめることの
できるタバコ用香喫味改善剤を提供するにある。

本発明の上記目的及び更に多くの他の目的及び利点は以
下の説明から一層明かとなるであろう。

本発明において利用することのできるアポシヌム属植物
としては、例えば羅布麻（ラフマ、Ａｐｏｃｌｌｎｕｍ
　ｖｇｎｓｔｗｒｎ　Ｌ、　）、ヘンデ・カナディアン
ＣＨｇｒｎｐ　ｃａｎａｄｉａｎ、　Ａｐｏｇｎｕｍ　
ｃａｎｎａｂｉｗｍ　Ｌ、）などの如きアポシヌム属植
物の新鮮な葉、茎、根あるいはそれらの乾燥物を例示す
ることができる。

かかるアポシヌム属植物から水性抽出液を得る方法とし
ては公知の任意の抽出方法を採用することができるが、
好ましい態様を例示すれば、前記例示した如きアポシヌ
ム属植物の新鮮な全軍、根、あるいはそれらの乾燥物を
粉砕もしくは細断したもの１重量部に対し例えば約０．
５〜約１００倍重１：の水を加え、攪拌もしくは静置条
件下において抽出処理する。

抽出温度及び時間は適宜還択することができ、例えば、
大気圧条件下に室温乃至水の沸騰温度において或いは密
閉容器中で自然発生圧乃至加圧条件下に室温乃至約１８
０℃、好ましくは約９０℃〜約１２０℃で例えば約５分
間乃至約４８時間の如き抽出条件を例示することができ
る。

上記の如くして抽出処理を行った後、例えば遠心分離、
濾過、圧搾その他任意公知の固液分離手段を利用して、
不溶性固形分残渣を除去して水性抽出液を得ることがで
きる。所望によシ、不溶性固形分残渣を上記と同様の操
作によシ１、操り返し抽出処理を行っても良い。

かかる抽出処理は、上記の如きパッチ方式のほか、所望
により、Ａｐｏｃｙｎｕｍ属植物原料を、カラムに充填
し、該カラムの上部もしくけ下部よシ、水もしくは糖類
水溶液を連続的に送液して抽出するカラム抽出方式を採
用することもできる。

また上記のｙ口くして得られたアボシヌム属植物の水抽
出処理液を例えば活性炭、シリカゲル、多孔性重合樹脂
、各種イオン交換叫脂などの如き吸看剤処理を行って、
不都合な異味異臭の除去を行つても良い。

本発明においては、上記の如くして得られたアポシヌム
属植物の水性抽出液を少くともＢｒｉｘ５０’となるま
で加熱濃縮処理するが、かかる濃縮処理の条件は適宜選
択することができ、例えば該水性抽出液を約５〜７００
ｍＨＩの減圧下もしくは常圧下、約３０”−約１１Ｑ’
Ｃの温度条件において濃縮処理する。殊に該抽出液をｋ
ｉｚ約５！−約１０’になるまで減圧もしくは常圧下に
濃縮し、次いで得られたＢディｚ約５°〜約１０’の中
間濃縮物を常圧条件下において、少なくともＢｒｉｘ５
０＠例えばＥｒ１ｚ約５ｏ９−約８０＠になるまで加熱
濃縮処理を行うことが好ましい。また上記濃縮処理にお
いて、Ｂｒ１ｙｅ約５！−約１０＠までの濃縮操作は減
圧下に行うことが、時間的にも経済的にも有利である。

更に本発明においては、上記の如き中間濃縮物を常圧下
で加熱濃縮処理するほかに、アポシヌム属植物の水性抽
出液を少なくともＢｒｉｘ約１ｚ＠以上の所望ｄ！度ま
で一挙に減圧濃縮し、得られた濃縮物を約９０’Ｃ〜約
１３０°Ｃで約１０分二約１０時間加熱熟成処理を行う
ことによっても、優れたタバコ用香喫味改善剤を得るこ
とができる。

また更に本発明においては、上記の態様に代えて、アポ
シヌム属植物の水性抽出液、該抽出液の中間よ細物、更
にはＢｒｉｘ５０’以上の濃縮物を望むならば、真空濃
縮、凍結濃縮、もしくは凍結乾燥などにより、固体状の
抽出物もしくは抽出物の乾燥物を得た後に、再びこれに
加水し、少なくともＢｒｉｘ５０’以上の濃度において
、約９０℃〜約１３０１で約１０分〜約１０時間加熱熟
成処理を行っても良い。

本発明のタバコ用香喫味改善剤は、上記の如く、アポシ
ヌム属植物の水性抽出処理液を加熱濃縮処理或いは濃縮
処理物を更に加熱処理する間に、該抽出液中の天然源の
複雑且つ多種の各種成分が複雑に相互反応し、同時に不
都合な好ましくない揮発性成分が除去されると共に啄め
て熟成感に富んだ強く甘い香気を生成するいわゆる熟成
作用が行なわれるものと推定される。

更にまた本発明においては、アポシヌム属植物を水性抽
出処理を行う際、あるいは水性抽出処理して得られた抽
出液を濃縮処理を行う際、あるいｆ′１ｉｆｐ＆縮物を
加熱処細物る際の任意の時期に糖類を添加することによ
シ、本発明のアポシヌム属植物から得られるタバコ用香
喫味改善剤はタバコの香喫味に一層の深みと、熟成感、
濃厚感を賦与するものとなる。

かかる糖類としては、例えばグルコース、フラクトース
、キシロース、ガラクトース、マンノース、ラムノース
、アラビノースなどの如き単糖類、シュークロース、ラ
クトース、マルトースナトの如き二糎類、ｒンナアノー
ス、ラフィノースなどの如き三糖類、デンプンの加水分
解により得られる各種り、Ｅ、値をもつデキストリンを
含む糖化液及びその粉末、また多糖類であるデンプン、
更にまた砂糖製造時の副産物である廃糖室、シュークロ
ースを酵素で加水分解して得られる転化糖、及び上記例
示した如きＦｉ類の少くとも二種以上の混合物などの糖
類を例示することができる。これら糖類の添加量は、例
えばアポシヌム属植物に対して、約０．　ＯＯｉ〜１Ｍ
量部の如き添加量を例示することができる。

更に上記の如くして得られたアポシヌムＭＦｍ物の水性
エキス−細物は所望により、アルコール類などに溶解し
た溶液状とすることもでき、例えば、該濃縮物１車量部
を約０．１〜１００重量部のエタノール、プロピレング
リコール、グリセリン及びこれらの任意の混合物からな
るアルコール類に溶解し、所望により更に濾過して得ら
れる溶液とすることもできる。

本発明のタバコ香喫味改善剤は、上記の如くして得られ
たアボシヌム属植物水性エキス濃縮物をタバコ及び／又
はタバコ製造原料などに添加すると葉タバコ特有の青く
さみ或いは生ぐさい青くさみを顕著に減少させ、更に生
渋味や嫌味も緩和さｎ１極めて熟成感が強く、のみ応え
のある腹部とした香りが煙と共にやわらかく広がり、嗜
好性に優れたタバコ香喫味を増強ないし賦与する。

本発明によって得られるタバコ用香喫味改善剤のタバコ
に対する添加廿は、例えばタバコ製品重量に基づいて、
約ｓｐｐｍ乃至約１０重量係、好ましくは約２０ｐｐｍ
乃至約５重敢チの如き量を例示することができる。

以下実施例によシ、本発明の数態様を更に詳しく説明す
る。

実施例１ 中国産ラフマ（Ａｐｏｃｙｎｕｍ　ｖｓｎｒｂｔｒｂｍ
　Ｌ、）の全草乾燥粉砕物１００ｇを容量５１のオート
クレーブに仕込み、水２，０００　、ｐｔ−加えて密閉
し、約１３０℃にて１＠間攪拌して抽出処理した。冷却
後、遠心分離によって不溶物を除去し、Ｂｒｉｘ１．９
゜抽出液１．８０（ｌを得た。この抽出液を３０〜４０
ｔｍ　ＨＩ　／　ｃ！の減圧条件下で濃縮し、Ｂｒ５ｙ
；Ｔ”ｆ）中間ａｍ物４５Ｑ、Ｆを得た。次いでこの中
間濃縮物を常圧条件下で濃縮を継続し、Ｂτｉｚ＠３＠
の濃縮物４２．１？を得たＣ本発明品４１）この７１に
絹物に適量の水を加え、国内産パーレ一種タバコ葉にス
プレー加香し、タバコ葉に対し、本発明品扁１の０．１
％加香品を調製した。−万、これと比較対照するため、
上記加香品と同量の水のみを同様にスプレーしたものを
対照品とした。

両者を一定時間同一条件下に静置してなじませたのち、
官能検査に供試した。官能検査は、専門パネル２０人に
よシ行い、喫味及びくせ、嫌味について２点識別試験法
により比較評価を行った。その結果は第１表の通シであ
った。

第１表 を棄却されないことを表わす。

実施例２ ヘンプ・カナディ７　：／　（１：ｈ’ｌ’ｌ）　Ｃα
ｎａｄｉａｎ＋Ａｐｏｃｙｎｕｍ　Ｃａｎｎａｂｉｕｍ
）の乾燥葉粉砕物１００Ｊｉ’に水１０００ＩＩを加え
加熱し、沸騰条件下９゛０分間攪拌して抽出を行った。

遠心分離及び濾過により、Ｂデ（２：λ７＠の抽出液９
１０Ｉを得た。この抽出液をロータリーエバポレーター
に移し、常圧条件下で品温９５（１０５℃にて、常圧濃
縮し、Ｂｒｉｘ６０ａの濃縮物３８．９を得た（本発明
品墓２）。

この＠細物に適量の水を加え、国内産量色種タバコにス
プレー加香し、原料に対し、本発明品墓２の０．０４％
加香品を作製した。一方これと比較対照するため、上記
加香品と同量の水のみを同様に加香したものを対照とし
た。いずれも一定時間同一条件に静置してなじませた後
、官能検査に供試した。官能検査は、専門・セネル２０
人により行い、喫味およびくせ、嫌味について２点識別
試験法により比較評価を行った。その結果は第２表の通
りであった。

第２表 示す。

実施例３ 実施例１と同一条件によってＢｒｊｚＬ８＠のラフマの
抽出液１８００．９を得た。この抽出液をロータリーエ
バポレーターを用いて減圧度１５０ｆｌＨｆｉ、浴温８
０℃にて加熱濃縮し、Ｂｒｉｘ６０”の濃縮物３７１１
を得た（本発明品４３）。

この濃縮物に適量の水を加え、国内産量色種タバコ【ス
プレー加香し、原料に対して、本発明品Ａ３の０．１％
加香品を調製した。一方これと比較対照とするために、
上記加香品と同量の水のみを同様にスプレーしたものを
調製した０両者を同一条件に静置してなじませ喪後、実
施例１と同様に官能評価を行つ之、結果を第３表に示す
。

第３表 注）　数字は良いとした人数 実施例４ ヘンデカナディアンの乾燥葉粉砕物１００Ｆに水３００
０ＩＩ及びシュークロース２５．９を添加し、９０℃に
て５時間攪拌抽出し次。室温まで冷却後遠心分離及びＦ
紙濾過を行い、得られ７’ＣＦ液を約３００ｍＨ，Ｆの
減圧下、浴温９５！−１００℃にて加熱濃縮を行い、Ｂ
ｒ１Ｚ　６０＠の加熱濃縮物８０Ｉを得た（本発明品Ａ
４）。この濃縮物に適量の水を加え、国内産量色種タバ
コにスプレー加香し、原料に対して本発明品Ａ４００．
０４％加香品を調製した。一方これと比較対照するため
、上記加香品と同量の水のみを同様にスプレーし念もの
を対照とした１両者を同一条件に静置してなじませた後
、実施例１と同様に官能評価を行った。結果を第４表に
示す。

第４表 実施例５ 実施例２と同一条件によって、ヘンプカナディアン抽出
液ＣＢｒｉｘ　３．５”　）９３０！９を得た。この抽
出液をロータリエバポレーターを用い、減圧度５０　ｔ
ａ　Ｈ、ｌｉ’にて濃縮し、Ｂｒｉｘ　６０’　ノ濃縮
液３５１１を得た。次いでこの櫃扁物を開放容器入れ、
品温９？Ｌ−１００℃にて３時間加熱処理した。この開
時々補水を行い最終的にＢｒｉｘ　６２”の濃縮物３２
．９を得た（本発明品扁Ｓ）。

この濃縮物に水を加え、国内産バーレ一種タバコ葉にス
プレー加香し、タバコ葉に対し本発明品煮５を０．５％
加香したタバコｔ−調製した。以下実施例１と同様に水
をスプレーしたものを対照品とし、官能検査を行った。

結果を第５表に示す。

第５表 注）　表中の数字及び＊印は第−辰と同じ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、アポシヌム属（Ａｐｏｃｙｎｕｍ）植物の水性抽出
   液を少なくともＢｒｉｘ約５０°となるまで加熱濃縮処
   理した濃縮物を有効成分として含有することを特徴とす
   るタバコ用香喫味改善剤。 ２、該濃縮物がアポシヌム属植物の水性抽出処理液をＢ
   ｒｉｘ約５°〜約１０°となるまで常圧もしくは減圧下
   で濃縮処理し、次いで少なくともＢｒｉｘ約５０°とな
   るまでは常圧下で加熱濃縮処理して得られた濃縮物であ
   る特許請求の範囲第１項記載のタバコ用香喫味改善剤。 ３、該濃縮物がアポシヌム属植物の水性抽出処理液を減
   圧下で少なくともＢｒｉｘ約５０°となるまで濃縮処理
   後、更に約９０℃〜約１３０℃で約１時間〜約１０時間
   加熱処理したものである特許請求の範囲第１項記載のタ
   バコ用香喫味改善剤。 ４、該濃縮物がアポシヌム属植物を水性抽出処理する際
   、もしくは抽出処理後の濃縮処理の際、或いは濃縮処理
   後の加熱処理の際に糖類を添加して得た濃縮物である特
   許請求の範囲第１項〜第３項のいずれかに記載のタバコ
   用香喫味改善剤。