JPS6172997A - 細管清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は火力発電所等に設置される復水器のように密閉
されたタンクの内部における細管を清掃する細管溝ｈη
装置に関する。

［発明の技術的背景およびその問題点］復水器は、ター
ビンから送り出された蒸気を元の水に戻すことにより器
内を真空にしてタービン内の蒸気の働きを助け、燃料を
節約する目的で、火力発電所、原子力発電所に必須の装
置である。

第５図（ａ）はこの復水器の一例を示す側面図、第５図
（ｂ）は第５図（ａ）のＢ−８矢視面面図である。この
ように構成された復水器はタービン連結口１からの排気
蒸気が、入口端板２、出口端板３で囲まれたゾーンに入
り、復水ポンプ連結口４にいたる間に冷却細管（以下細
管と称す）５にて冷却され、かつ凝縮されることにより
水になり、これによりタンク６内を真空にしようとする
ものである。

この復水器の具体的な例として以下に述べるものがある
。すなわち、前記タンク６は鋼板を円筒状にしたもので
あって、直径数ｍ程度で長さは２０ｍ以上になるものが
多い。また細管５は直径１５ｍ〜３Ｑ＃１程度で数千本
ある。冷却水人口８から供給される用水、海水等であり
、入口水室７が常時満水になっており、細管５の中を経
て、出口水室９に流水し、冷却水出口１０に流出する。

マンホール１１は通常、運転中は図示しない蓋で密閉さ
れており、点検作業中に作業者が出入り可能な程度の大
きさで５００ｍφ程度の開口部である。

このような構成の復水器において、細管５の中に海水、
川水を使用するため、内側にスライムが付着する。これ
は、冷却効果を低減させることになる。このため、定期
的にスライムを除去する冷却細管５の清掃作業を実施す
る必要があるが、この清掃作業は２か月に１回程度行な
われるのが一般的である。

ここで従来前われている細管５の清掃作業を説明する。

まず復水器中の冷却水を冷却水出口１０から排水し、そ
の後第６図のように入口水室７の中に作業者２１が入る
。作業者２１はマンホール１１を利用して入る。作業者
２１は足場２２にのり、水圧ガン２３を持ち、作業者２
１が細管５に清掃弾２４を出口水室９に流し出す。この
とき細管５のスライムは、第７図の清掃弾２４のタワシ
状ヒゲ２４ａにて管内面からはがされ、水圧ガン２３か
ら噴出する洗浄水と一緒に出口水室９にはき出されるこ
とになる。また前記足場２２はマンホール１１が小さい
ため、足場部材をバラバラの状態でマンホール１１から
入れ、入口水室７の中で組立てる手法を取らざるを得な
い。

さらに、細管５は前記の如く数千本以上あるため、清掃
弾２４を１個づつ、かつ水圧ガン２３を持って打つとい
う作業を細管５の本数分だけ実施している。水圧ガン２
３は、第８図で示すように、洗浄水挿入ホース２５、ア
タッチメント２６、本体２７、ハンドル２８により構成
されている。洗浄水挿入ホース２５は、第６図で示す場
合もマンホール１１から外部へ出て、図示しない洗浄水
送水口へ連結されている。作業者２１はハンドル２８部
を持って押付は方向２９の側に２Ｃ１〜３０Ｋｙの力で
押付けることにより、アタッチメント２６と本体２７と
の間に洗浄水通路ができ、アタッチメント２６の中間部
にある通水部３０を経て、清掃弾２４を押出すこととな
る。

このようにして復水器の細管５の清掃が行われるが、こ
の清掃作業は、作業環境がほとんど密！状態であって、
海水、用水等のため、作業至内には異臭が生じたりし、
また作業を行なうため足場２２を組むため、足場２２下
方にある細管を清掃するときは、作業スペースが苛酷で
あることから、作業環境が悪く、重労働であるという欠
点を有する。

［発明の目的コ 本発明は、このような欠点を除去するためなされたもの
で、作業者を重労働から解放することができる細管清掃
装置を提供することにある。

〔発明の概要］ 本発明は上記目的を達成するために次のように構成した
ものである。

すなわち、タンク内に両端が開口された複ｆｊ１個の細
管を収納し、これら各細管内を清掃すべきものにおいて
、前記タンク内に装看可能で所定方向に旋回可能なシャ
フトを有する旋回Ｖｔ置と、この旋回装置のシャフトに
ほぼ直角に取付けられ、所定方向に移動可能なスライダ
ーを有するスライダー装置と、このスライダー装置のス
ライダーに取付けられた取付具と、この取付具を介して
取付けられた清掃弾供給口および水圧ガンを有する取付
装置と、この取付装置の清掃弾供給口に清掃弾を供給可
能なパーツフィーダと、前記取付装置の水圧ガンに高圧
水を供給可能な水供給装置と、前記各細管の開口端部に
所定の順序で、前記清掃弾供給口を位置させる指令を前
記旋回装置およびスライダー装置に与えるとともに、清
掃弾を前記細管開口端部につめる指令を前記パーツフィ
ーダに与え、清掃弾がつめられた細管開口端部に前記水
圧ガンを位置させる指令を前記旋回装置およびフィーダ
装置に与えるとともに、前記細管開口端部につめられた
清掃弾を打込むための高圧水を供給する指令を前記水圧
ガンに与えるコントローラとを具備したものである。

［発明の実施例コ 以下本発明について図面を参照して説明する。

第１図は本発明による細管清掃装置を復水器に装着した
状態を示す断面図、第２図は第１図の■−■線に沿って
切断し矢印方向に見た断面図、第３図は第２図の■−■
線に沿って切断し矢印方向に見た拡大所面図である。本
発明による細管清掃装置は固定用ロッド３５、旋回装置
４０．スライダー装置５０、取付装置６０．清掃弾７０
（第７図と同じ）、パーツフィーダ８０．水圧ガン装置
９０（第８図と同じ）とからなり、これらはいずれも分
解組立が可能で、かつ復水器のマンホール１１から復水
器タンク６内に搬入可能になっている。前記固定用ロッ
ド３５は前記旋回装置４ｏを復水器タンク６内に装着を
できるようにターンバックル構造となっている。

旋回装置４０は第３図に示すようにケース４１内に旋回
駆動源４２を有し、この出力軸に歯車４３を有し、この
歯車４３と噛合する歯車４５をシャフト４４に有し、こ
のシャフト４４は前記ケース４１に回転可能に支持され
ている。前記シャフト４４には合体板４６が固定され、
この合体板４６には後述するケース５１が図示しない締
付部材例えばボルト、ナツトにより合体できるようにな
っている。

前記スライダー装置５０は前記ケース５１と、このケー
ス５１に前記シャフト４４に対して直角方向にスクリュ
ーシャフト５２が回転可能に支持され、このスクリュー
シャフト５２には歯車瀘構５３を介して電動撮５４から
の回転力が伝達されるようになっている。そして前記ス
クリューシャフト５２の外周にはスライダー５５が所定
方向に螺進可能に設けられ、このスライダー５５には合
体板５６が固定されている。

取付装置６０は前記合体板５６に図示しない締付部材例
えばボルト、ナツトにより合体される取付具６１を備え
、この取付具６１には清掃弾供給口６２および水圧ガン
取付体６３が取付られている。前記清掃弾供給口６２に
は、可撓性チューブ８１の一端が接続され、この他端は
復水器タンク６の外部に設置され、第７図に示す清掃弾
７０を順次供給するパーツフィーダ８ｏに接続され、前
記可撓性チューブ８１のパーツフィーダ８０の出口８０
ａ側に空気アシスト装＠８２が設けられている。前記水
圧ガン取付体６３には水圧ガン９０が取付られ、この水
圧ガン９０の洗浄水供給口９３には洗浄水送水ホース９
２の一端が接続され、この洗浄水送水ホース９２の他端
は復水器タンク６の外部に設置される図示しない水圧源
と接続されている。また復水器タンク６の外部には前記
旋回装置４０およびスライダー装置５０の動きを制御す
るためのコントローラ（図示せず）が設けられている。

このコントローラは記憶装置を有し、この記憶装置には
予かしめ復水器の細管５の位置が記憶されており、この
記憶順の各細管５の中心位置に清掃弾供給口６２の中心
が一致するように前記旋回装置４０およびスライダー装
置５０に駆動指令が与えられ、また清掃弾供給口６２の
中心が細管の中心に一致したとき、パーツフィーダ８０
から細管５の入口に清掃弾が詰められるように駆動指令
が与えられ、この後前記水圧ガン９０のアタッチメント
９１が、前記清掃弾７０が詰めこれまれだ細管の端部に
接触したとき前記清掃弾７０がｉ管入口から外部に打込
まれるように前記洗浄水送水ホース９２から高圧水が供
給されるように指令が与えられるようになっている。

以下このように構成された細管清掃装置により復水器の
細管５を清掃するには、次のようにする。

はじめに復水器内の冷却水を図示しない冷却水出口から
排水し、その後、細管清掃装置の各ユニットをそれぞれ
マンホール１１から搬入し、合体面４５．４６において
所定の締付具でセットし、第１図、第２図のようにする
。そして取付装置６０に水圧ガン７０をセットし、洗浄
送水ホース９２を図示しない水圧源に接続する。また取
付は具６１に有している清掃弾供給口６２に可撓性チュ
ーブ８１の一端を接続し、この他端を復水器タンク６の
外部に導くとともに可撓性チューブ８１の他端にパーツ
フィーダ８０を接続する。

この状態で、コントローラにスタート指令を与えると、
清掃弾供給口６２が一つの細管５の中心に一致するよう
にスライダー装置５０、旋回装置４０が動作し、清掃弾
供給口６２と細管５の中心が一致したとき、スライダー
装置５ｏ、旋回装置４０が停止する。この後、パーツフ
ィーダ８ｏにより整列された清掃弾７０が１個アシスト
装置８２の援助により可撓性チューブ８１内を高速で移
動して細管５内に詰められる。すると、今度は詰めた清
掃弾７０を打つために、水圧ガン９０の中心が、清掃弾
７ｏの詰められた細管５の中心に一致するようにスライ
ダー装置５ｏと旋回装置４０が動作し、それが一致した
ときスライダー装置５０、旋回装置４０の動作が停止す
る。その後、取付装置６０は前進方向９４に伸ばされ細
管５の端部に水圧ガン９０のアタッチメント９１が接触
する。すると、図示しない水圧源から洗浄水送水ホース
９２内を高圧洗浄水が流れ、この高圧洗浄水が直接清掃
弾７０に当り、この清掃弾７０は高圧洗浄水と一緒に細
管内を押し流されて出口氷室に出ていく。

このような動作は、予じめ細管５の位置がコントローラ
の記ｅ装置に記憶されている記憶順に従ってくりかえし
行われる。この場合細管５はタンク６内全域にわたり存
在するので、工業用ロボットは第２図の前進後退方向１
０ｏ、旋回方向　１０１に移動することになる。

このようにして復水器内の細管５内がすべて清掃される
。このため、従来のように作業者が作業環境の悪い復水
器内に入って重労働である清掃作業を行うこともないの
で、実用的である。

なお、以上述べた実施例の構成のみでは清掃弾−７０が
細管５を完全に通過したかどうかを確認することができ
ないので、以下のように構成すればざらに実用的である
。すなわち、第９図に示すように復水器の出口氷室９に
工業用テレビカメラ１０３を設置し、復水器タンク６の
外部にモニタテレビ１０４を設置して細管５出口を写し
出すことにより、清掃弾７０が細管５を通過して出口水
ｖ９に落ちたかどうかを確認でき、この確認を行いつつ
清掃弾打ちが可能となる。

［発明の効果］ 以上述べた本発明によれば工業用ロボットを利用したの
で、作業者を重労働から解放できる細管清掃装置を提供
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるｍ管清掃装置の一実施例の概略構
成を示す断面図、第２図は第１図のｍ−■線に沿って切
断し矢印方向に見た断面図、第３図は第２図のＩ［［−
Ｉ線に沿って切断し矢印方向に見た拡大断面図、第４図
は本発明の変形例を示す概略構成図、第５図（ａ）（ｂ
）は本発明が適用される復水器の側面図および第５図の
矢視Ｂ−Ｂ線断面図、第６図は従来の細管清掃作業を説
明するための図、第７図および第８図はそれぞれ第６図
の清掃弾および水圧ガンの拡大断面図である。 ５・・・細管、６・・・復水器タンク、３５・・・固定
ロンド、４０・・・旋回装置、４１・・・ケース、４２
・・・旋回駆動源、４３．４５・・・歯車、４４・・・
シャフト、４６．５６・・・合体板、５０・・・スライ
ダー装置、５１・・・ケース、５２・・・スクリューシ
ャフト、５３・・・歯車礪構、５４・・・電ａ薇、５５
・・・スライダー、６０・・・取付装置、６１・・・取
付具、６２・・・清掃弾供給口、６３・・・水圧ガン、
７ｏ・・・清掃弾、８０・・・パーツフィーダ、９０・
・・水圧ガン。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第２図 第３　＠ 第４図 第６図 第７図　　　　　　　　第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. タンク内に両端が開口された複数個の細管を収納し、こ
   れら各細管内を清掃すべきものにおいて、前記タンク内
   に装着可能で所定方向に旋回可能なシャフトを有する旋
   回装置と、この旋回装置のシャフトにほぼ直角に取付け
   られ、所定方向に移動可能なスライダーを有するスライ
   ダー装置と、このスライダー装置のスライダーに取付け
   られた取付具と、この取付具を介して取付けられた清掃
   弾供給口および水圧ガンを有する取付装置と、この取付
   装置の清掃弾供給口に清掃弾を供給可能なパーツフィー
   ダと、前記取付装置の水圧ガンに高圧水を供給可能な水
   供給装置と、前記各細管の開口端部に所定の順序で、前
   記清掃弾供給口を位置させる指令を前記旋回装置および
   スライダー装置に与えるとともに、清掃弾を前記細管開
   口端部につめる指令を前記パーツフィーダに与え、清掃
   弾がつめられた細管開口端部に前記水圧ガンを位置させ
   る指令を前記旋回装置およびフィーダ装置に与えるとと
   もに、前記細管開口端部につめられた清掃弾を打込むた
   めの高圧水を供給する指令を前記水圧ガンに与えるコン
   トローラとを具備した細管清掃装置。