JPS6172544A - 複合断熱層形成法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、防火性、耐熱性に優れた断熱層の形成法に関
し、その利用は建築物の内外壁、天井。

床、屋上篩がある。

（従来の技術） 近年、省エネルギー化の一環として断熱材料の開発が非
常に進んでいるが、熱伝導率が格別に低い合成樹脂フオ
ームのごとき有機質断熱材料は、一般に可燃性で防火性
能に乏しく、火災状況によっては人体に悪影響を及ぼす
毒性のガスを発生したり、爆発性の危険をも含んでいる
。

又、一方発泡モルタルという無機の断熱材があるにはあ
ったが、モルタルスラリーを調整してから発泡までの時
間が短かく、実際に発泡モルタルを床、壁面などの被着
体に塗布した場合に、その得られる発泡モルタル硬化体
の発泡倍率は極めて小さいものしか得られなかった。し
かし、本発明者等による可使時間を調整した発泡モルタ
ル（特願昭５６−９３５５）により発泡倍率の大きなも
のが得られるようになった。

［発明の目的１ 本発明では、その目的として合成樹脂フオームという断
熱材だけでは得られなかった防火性、耐熱性のある断熱
材層を得ることにある。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明が解決りようとする問題点は、従来断熱イ　　　
　層として用いられた合成樹脂フオームが熱に弱く、防
火性に問題があることである。

［発明の構成−１ 本発明に係る複合断熱層形成法を以下に詳述するが、ま
ずその要旨としては、 合成樹脂フオームの表面に、セメント等の石灰質原料を
主成分とするスラリー材料中にアルミニウム末を添加し
て得られる発泡モルタル硬化体よりなる無機質発泡組成
物層を形成することを特徴とする複合断熱層形成法にあ
る。

本発明に云う合成樹脂フオームとしては、ポリウレタン
フォーム、ポリスチレンフオーム、ポリエチレンフオー
ム、ポリプロピレンフオーム等があり、その２柚以上の
複合されたものでもよい。

次に、セメント等の石灰質原料とは、普通ポルトランド
セメント、白色セメント、シリカセメント、ジェットセ
メント、フライアッシュセメント。

アルミナセメント、生石灰、消石灰、　　ドロマイトプ
ラスター、高炉讐メント９石膏等の単独若しくは２種以
上の混合物をいう、 そして、無機質発泡組成物には石灰質原料の他、通常モ
ルタルに用いられる種々の配合物を添加することができ
る。この様な配合物としては、珪砂。

土 粘度鉱物、有機繊維、無機繊維、メチルセルロース、ポ
リヒニルールアルコール等の水溶性高分子。

クエン酸ソーダ、塩化カルシウム等の硬化時間の調整剤
、ｅ酸ビニルエマルション樹脂、エチレン酢酸ヒニル共
重合エマルション樹脂等の有機高分子、アルキルベンゼ
ンスルフオン酸ソーダ、ポリオキンエチレン、ノニルフ
ェニルエーテル等の界面活性剤等を挙げることができる
。

アルミニウム末としては、アルミニウム末かアルミニウ
ム箔を原料とし、スタンプミルもシくケホールミル等に
より鱗片形状または粉末状に粉砕されたもので、なおか
つアルミニウム末の表面に、ステアリン酸、パルミチン
酸等の酸化防止のための保護皮膜を形成させ、このアル
ミニウム末をアルミニウム末の表面に形成された保護皮
膜の物質の沸点以上、かつアルミニウム金属の融点以下
の温度で、かつ酸化雰囲気状態で焼成しておいた焼成ア
ルミニウム末が適当である。

更に、合成樹脂フオームの表面を予め有機質プライマー
で下塗りし、その後無機質発泡組成物層を形成すること
ができるが、その有機質プライマーとしては、塩化ヒニ
ル、塩化ビ斉゛ン、酢酸ヒニル、アクリル酸エステル、
エポキシ、ウレタンの合成樹脂を結合材にする他、合成
ゴムやアスファルト等適宜に使用することが出来、その
プライマー形態は水性もしくは溶剤型環使用し易い形態
で使用するが、溶剤型の場合、各合成樹脂フオームが溶
解しない溶剤を選定することが必要である。

以上のような構成成分を用いて、建築施工現場で施工さ
れた或いは予め成形体に加工された合成樹脂フオームと
無機質発泡組成物層との複合断熱層を得るに当たり、無
機質発泡組成物層の形成方法は、当該発泡組成物を吹付
は塗り、コテ伶り、ローラー塗り等の任意の方法で行う
ことができる。

（実施例） 第１図には本発明の実施例である断面図を示している。

合成樹脂フオーム１としてウレタンフオーム１０羽を使
用し、無機質発泡組成物層２へは下記の配合による組成
物を使用した。尚、配合量を示す数値は重量部を示す。

〈無機質発泡組成物配合例〉 ポルトランドセメント　　　　　　６０パーライト　　
　　　　　　　　　　　　５アルミニウム末　　　　　
　　　　　０．２グラスフアイバーチツプ（５ＭＭ）　
　　０．５アサノジブカル（膨張剤）　　　　　４水　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３０本発明
の断熱層の実施は建築物の外壁（コンクリート打放し面
）へウレタンフオームを貼り付けた後に、上記配合の組
成物をミキサーで十分混合し、モルタルスプレーカンに
より吹付は施工（た。

この無機質発泡組成物を５層厚吹付けした所２倍発泡し
たので約１０ｒｘの無機断熱層が得られた。

この発明を実施した建物（愛知県犬山市にて実験）にて
、室内側表面温度を測定した結果が第２図であり、１９
８４年３月の最高気温が２１°Ｃ近辺の日を選んで測定
した。

、１　　　　次に、ポリスチレンフオーム、厚みｌＯ龍
とイソシアヌレートフオーム、厚ミＩ（Ｉｆｆに対シて
発泡後の厚みが２０ｍｍになるように無機質発泡組成物
を塗付し自然発泡させた。そして、３週間の養生後、Ｊ
ＩＳ　　Ａ　　１３０１による防火試験方法により２級
加熱試験を行った。この加熱試験の加熱時間温度曲線と
、合成樹脂フオーム、無機質発泡組成物層の界面におけ
る時間温度曲線を示したのが第３図である。この試験結
果において、両試験体とも裏面温度が２６０°Ｃを越え
ることもなく、合成樹脂フオームが燃えあがることもな
かった。

［発明の効果１ 本発明によれば、有機のすぐれた断熱効果を持つ合成樹
脂フオームと無機の不然である無機質発泡組成物による
複合断熱層により、軽量かつ火に強い断熱層を得ること
ができる。　　　′

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の断熱層の断面図であり、第２図は本発
明の実施例の断熱効果を示す時間一温度曲線図であり、
第３０は本発明の実施例により防火試験の時間一温度曲
線である。 １・・・合成樹脂フオーム、２・・・無機質発泡組成物
層特許出願人　　菊水化学工業株式会社 代表者　遠　山　昌　夫 第　１　図 り１−甲１！！、文右釆も示１グラフ 時　間→ 吋１ＩＪＩ（別一 時　闇（分）−→

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成樹脂フォームの表面に、セメント等の石灰質
   原料を主成分とするスラリー材料中にアルミニウム末を
   添加して得られる発泡モルタル硬化体よりなる無機質発
   泡組成物層を形成することを特徴とする複合断熱層形成
   法。
2. （２）合成樹脂フォームがポリウレタンフォーム、ポリ
   スチレンフォーム等であることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の複合断熱層形成法。
3. （３）アルミニウム末として、アルミニウム末かアルミ
   ニウム箔を原料とし、スタンプミルもしくはボールミル
   等により鱗片形状または粉末状に粉砕されたもので、な
   おかつアルミニウム末の表面に、ステアリン酸、パルミ
   チン酸等の酸化防止のための保護皮膜を形成させ、この
   アルミニウム末をアルミニウム末の表面に形成された保
   護皮膜の物質の沸点以上、かつアルミニウム金属の融点
   以下の温度で、かつ酸化雰囲気状態で焼成しておいた焼
   成アルミニウム末であることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項または第２項記載の複合断熱層形成法。
4. （４）合成樹脂フォームの表面を予め有機質プライマー
   で下塗りし、その後無機質発泡組成物層を形成すること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の複合断熱層形
   成法。