JPS6168292A - 感熱記録材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ロイコ染料に該ロイコ染料を熱時発色させる
顕色剤としての酸性物質（以下顕色剤という）である〔
１．３−ジヒドロキシ−６（α。

α−ジメチルベンジル）〕−ベベンジを混合使用したこ
とにより発色性にすぐれ、記録部および白色部の保存性
がよく、高速記録用として好適な感熱記録材料に関する
。

〈従来の技術〉 従来この腫の感熱記録材料として、ロイコ染料と該ロイ
コ染料を熱時発色させる顕色剤とを主成分とする感熱発
色層を支持体上に形成した感熱記録材料は例えば特公昭
５１−２７５９９号、特公昭５５−６０７７号、特公昭
５５−１８６３５号、特公昭５６−６８７５号公報等に
よって公知である。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながらこれら感熱記録材料は、一般にビスフェノ
ールＡを顕色剤として用い感度の向上を図っているが、
このものく顕色剤）はその融点が１５６℃と高く、この
ため該融点以下の低温下では良好な高感度特性を発揮さ
せることが困難である。

このようなことから、ステアリン酸アマイド等の低融点
（１０８，５〜１０９℃）物質をロイコ染料および顕色
剤とともに感熱発色層中に含有させる方法が提案されて
いるが、これとて必ずしも常時充分な感度特性が得られ
るとはいい難い。さらには顕色剤としてｐ−オキシ安息
香酸を用いることも知られているが、このものを使用し
た感熱記録材料は高感度特性は得られても、記録部の保
存性に欠けるという傾向がある。なおこの他顕色剤につ
いて種々提案されているが、それらは感熱記録材料とし
て必要な高感度特性、記録部および白紙部の保存性並び
に白色部の地肌等のいずれかが不充分で満足すべき諸特
性が同時に得られるというものではない。

従って近時急激な感熱記録材料の用途拡大に伴い、ファ
クシミリ、電子計量Ｒ，？レックスその他医療用計測機
等種々の情報機器や計測機器類の記録方式の高速化に関
連して、これに対応し得る上記諸特性を同時に具えた感
熱記録材料の需要を満足させることができない。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明者等は感熱記録材料が前記諸特性を同時に具え、
情報機器や計測機器類の高速化によく対応し得て大巾な
需要に対処するためには、かかって感熱発色層を構成覆
る顕色剤にあるとの見地に立脚して関連顕色剤について
鋭意実験的に研究を進めた結果、従来この種感熱記録材
料の顕色剤として知られていない〔１，３−ジヒドロキ
シ−６（α、α−ジメチルベンジル）〕−ベンゼンをロ
イコ染料に混用することにより、得られる感熱記録材料
に所望する前記諸特性を同時に発揮させることができ、
しかも前記高速化機器類に充分対応し得ることを見出し
本発明を完成した。

すなわち本発明は、ロイコ染料と該ロイコ染料を熱片発
色させる顕色剤を主成分とする感熱発色層を支持体上に
形成した感熱記録材料において、顕色剤として〔１，３
−ジヒドロキシ−６（α。

α−ジメチルベンジル）〕−ベベン２を使用したことか
らなる。

しかして本発明の目的は、上記構成とすることにより、
高感度特性、記録部および白色部の保存性等を併有して
白色部の地肌良好な感熱記録材料を提供するとともに、
情報機器や計測機器類の高速化に伴なう記録方式に対応
できるようにすることにある。

ここに使用する顕色剤は勿論酸性物質であり、ロイコ染
料と混合使用されるが、その使用量は対ロイコ染料５０
〜８００重量％好ましくは１００〜４００重曾％である
ことが肝要で、その適用量が対ロイコ染料５０重ω％以
下であると、発色能の向上効果がみられず、またその適
用量が８００重量％以上であると、発色能の向上効果は
あるが、増量した割には発色能の向上が認められないば
かりか、地肌の白色度低下を沼来して適切でない。

しかして上記顕色剤は、ロイコ染料に単独使用すること
で充分本発明の目的を達成することができるが、さらに
これに従来知られた顕色剤例えば４．４′−イソブ１」
ビリデンジフェノール、２゜２′−ジヒドロキシジフェ
ノール、ｐ−オキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息
香酸ブチル、４−ヒドロキシフタル酸ジメヂル、４−ヒ
ドロキシフタル酸ジエチル、β−ナフトール、ノボラッ
ク型フェノール樹脂等を発色能の向上を阻害しない限度
において選択的に混用Ｊることもできる。

本発明に使用するロイコ染料としては、周知の各種ロイ
コ染料の１種または２種以上を任意に採択して満足され
、特に限定されるものではない。

この種染料の代表例を挙げると次の通りである。

クリスタルバイオレットラクトン、３−Ｎ−シクロへキ
シル−Ｎ−メチルアミノ−６−メチル−７−アニリノフ
ルオラン、３−ジ−ｎ−ブチルアミノ−７−（２’−ク
ロロアニリノ）フルオラン。

３−ジ−ｎ−エチル−７−（２’　−クロロアニリノ）
フルオラン、３−Ｎ−エヂルーイソペンチルーアミノー
６−メチル−７−アニリノフルオラン。

３−Ｎ−ジエチルアミン−６−メチル−７−アニリノフ
ルオラン、３−Ｎ−メヂルーＮ−（ｐ−トリル）アミノ
−７−７ニリノフルオラン、３−Ｎ−ジブチル−７−（
２’−フロロアニリノ〉フルオラン。

しかして上記ロイコ染料と顕色剤との混合は、それら両
者をそれぞれ別個に摩砕機例えばボールミル、アトライ
ター、サンドグラインダ等を介して微粉砕後混合すれば
よいが、その粉砕時または粉砕後に結合剤として公知の
ポリビニルアルコール、でんぷん、カルボキシメチルセ
ルロース、メチルセルロース、スチレン無水マレイン酸
共重合体、酢酸ビニル無水マレイン酸共用合体、スチレ
ンブタジエン共千合体、カゼイン、ゼラチン、アラビア
ゴム等の水溶性高分子物質が混用される。

さらにこの他カス付着防止のため、タルク、クレー、炭
酸カルシウム、焼成りレー、＠粒子状無水シリカ、ケイ
酸アルミニウム、水酸化アルミニウム等の無機顔料やプ
ラスチックピグメント等の有機顔料を添加したり、滑剤
として、脂肪酸金属塩、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル
、紫外線吸収剤としてトリアゾール系またはベンゾフェ
ノン系物質、酸化防止剤として１．１．３−トリス（２
−メチル−４−ヒドロキシ−５−ｔ−ブチルフェニル）
ブタン、２．２’−メチレンビス−（４−メチル−６−
ｔ−ブヂルフェノール）、４．４’−ブチリデンビス−
（６−ｔ−ブチル−３−メチルフェノール）、さらには
耐水化剤としてグリオキザール等を添加することもでき
る。

本発明に使用する支持体としては、紙９合成紙。

合成樹脂フィルム等を任怠に使用することができる。塗
液の塗工にはエアナイフ、ブレード、ロール等公知のコ
ーターを使用して満足される。

〈発明の効果〉 本発明はすでに述べたように構成したものであるから従
来知られた感熱記録材料と異なり高感度特性、記録部お
よび白色部の保存性等を併有して白色部の地肌良好な所
望する記録材料を効果的に得ることができ、しかも情報
機器や計測機器類の高速化に伴う記録方式によく対応さ
せ得るという特異の効果を発揮させることができる。

〈実施例〉 （１）３−（Ｎ−メチルシクロへキシルアミノ）＝６−
メチル−７−７ニリノフルオラン　１０部ポリビニルア
ルコール（１０％水溶液）２５部水　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６５部からな
る組成物をボールミルを介して２４時間平均粒子径が３
μｍとなるまで粉砕し、Ａ液を得る。

次に 〔１，３−ジヒドロキシ−６（α、α−ジメチルペンシ
ル）〕−ベンゼン　　　　　２０部ポリビニルアルコー
ル（１０％水溶液）　　５０部水　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　３０部からなる
組成物を上記同様に処理して平均粒子径が３μｍとなる
まで粉砕してＢ液を得る。次いで炭酸カルシウム　　　
　　　　　　　　２０部ポリビニルアルコール（１０％
水溶液）６０部ハイドリンＺ−７（商品名：中東油脂社
製。

ステアリン酸亜鉛２０％懸濁液）２０部からなる組成物
を分散機で混合し、Ｃ液を得る。

しかる後Ａ液：Ｂ液：Ｃ液：水＝１：２：２：３の比率
で混合し、得られた塗液を坪Ｍｔ５０ａ／７１１の上質
紙に常法により乾燥後の塗布漬が６ｇ／′ｒｒｌとなる
ように塗布後スーパーキャレンダー処理してベック平滑
度約１９０秒の感熱記録材料を（ｑた。

（２）前記（１）のＢ液において〔１，３−ジヒドロキ
シ−６（α、α−ジメチルベンジル）〕−ベンピン２０
部のうち１０部を４．４′−イソプロピリデンジフェノ
ール１０部に代えた以外は前記（１）と同様にして感熱
記録材料を得た。

（３）前記（１）のＡ液において３−（Ｎ−メチルシフ
Ωへキシルアミノ）−６−メチル−７−アニリツフルオ
ラン１０部の代りに３−Ｎ＝エチル−イソベンチルーア
ミノ−６−メチル−７−アニリノフルオラン５部および
３−Ｎ−ジブチル−７−（２’−フロロアニリノ）７０
ラン５部を用いた以外は前記（１）と同様にして感熱記
録材料を得た。

次に比較例として、 （１）前記実施例（１）のＢ液において〔１，３−ジヒ
ドロキシ−６（α、α−ジメチルベンジル）〕−ベンゼ
ン２０部の代りに４．４′−イソプロピリデンジフェノ
ール２０部を用いた以外は前記実施例（１）と同様にし
て感熱記録材料を１ｑた。

（２）前記実施例（１）のＢ液において〔１，３−ジヒ
ドロキシ−６（α、α−ジメチルベンジル）〕−ベンゼ
ン２０部の代りに４．４′−イソプロピリデンジフェノ
ール２０部を、Ｃ液においてハイドリンＺ−７（ステア
リン酸亜鉛２０％懸濁液）　２０部の代りにハイドリン
３９３４（商品名：中東油脂製。ステアリン酸アマイド
２０％懸濁液）２０部を用いた以外は前記実施例（１）
と同様にして感熱記録シートを得た。

（３）前記実施例（１）のＢ液において〔１，３−ジヒ
ドロキシ−６（α、α−ジメチルベンジル）〕−ベンゼ
ン２０部の代りにｐ−オキシ安息香酸ベンジルエステル
２０部を用いた以外は前記実施例（１）と同様にして感
熱記録材料を得た。

上記実施例および比較例で得られた感熱記録材料を高速
記録方式になる感熱ファクシミリ（ＫＢ−４８００型：
東芝製）を介して通常のヘッド電圧下で発色させ、発色
部および白紙部の発色（反射）澗麿を測定するとともに
、耐熱性耐湿性を測定した。その結果を次表に示す。

（註） （１）発色濃度はＤＭ−２７３型反射濶度計（大［１本
スクリーン製造（株）製）によって測定した数値を示す
； （２）保存性は上記記録材料を４０℃、９０％ＲＨの雰
囲気下に２４時間放置後、その反射濃度を測定した数値
である。

上表から明らかなように、本発明は発色濃度。

地肌、記録部および白紙部保存性ともに良好な感熱記録
材料として得られ、高速記録方式による感熱ファクシミ
リに適用して良結果の得られることが知られる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ロイコ染料と該ロイコ染料を熱時発色させる顕色剤とし
   ての酸性物質とを主成分とする感熱発色層を支持体上に
   形成した感熱記録材料において、酸性物質として〔１，
   ３−ジヒドロキシ−６（α，α−ジメチルベンジル）〕
   −ベンゼンを使用したことを特徴とする感熱記録材料。