JPS6163427A - ランナ−レス射出成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、高精度、小型成形に好適な新規なランナー
レス射出成形装置に関する。

（従来技術） 一般に、ランナーレス射出成形装置は、射出成形機のノ
ズルと通ずるマニホールドの流通孔とこの流通孔と直接
または分岐されて接続をれるランナ一部と、このランナ
一部の先端に形成されるゲート部および所望の成形物を
成形できるキャビティを以って構成され、射出成形操作
の都度作動する型開閉機構の連続動作によって成形物を
得ることができるようになっている。

そして、前記したマニホールドおよびランナ一部には、
射出用の溶融樹脂が通過するため、マニホールド用のヒ
ータおよびランナ一部用のヒータが各別に設けられて冷
却固化しないように常時必要な熱エネルギーを供給して
温度制御を行っている。ことに最近のランナ一部内の加
熱手段には先端がゲート部に臨まれる尖鋭端を有する円
錐状頭部と円筒状胴部とより成る砲弾型形状を備えた加
熱筒が縦通固定されてランナ一部内の溶融樹脂を中心方
向から外方に向って加熱する方式が広く用いられている
。

このような従来のランナーレス射出成形装置において、
大形の成形物を成形する場合は、格別問題を生じないが
、小形の場合は、少量の溶融樹脂の流通で間に合うにも
拘らず、マニホールド部とランナ一部との二個処を各別
のヒータで加熱するため、熱エネルギーが無駄となると
共に、同時に各別の比較的大型のヒータを制御するため
に概して大容量のトランスを用いているので装置が大型
となり、装置全体の価格も高価とならざるを得ないとい
う問題点があった。

（発明の概要） この発明は叙上の点に着目して成されたもので、マニホ
ールド部からランナ一部に至る溶融樹脂の通路構成と、
砲弾型形状の加熱筒の構成を変更し、ランナ一部を省略
して全体をコンパクトに形成し、しかもマニホールド部
に設けたヒータ構成で溶融樹脂流路を有効に加熱して熱
エネルギーの無駄を無くすと共に、前記砲弾型形状の加
熱筒には、ゲート部のみを局部的に加熱して固化樹脂を
熱溶融させてゲートを開くことができるヒータ構成を尖
鋭端に設けて成るランナーレス射出成形装置に係る。

すなわち、この発明は、ゲート部と通ずる短尺な円錐状
流路と、この円錐状流路と通ずる＝　　　　）二ホール
ド部に設けた傾斜流路と主流路とを、マニホールド部に
内設した加熱手段すなわちヒータによって有効に加熱で
きるようにすると共に、前記円錐状流路にはゲート部に
向って突出する尖鋭加熱体を配設してゲート部を常時加
熱また゛は間歇加熱できるようにした新規なランナーレ
ス射出成形装置を提供するにある。

さらに、この発明は、マニホールド部に穿った主流路に
対して一以上の分岐した傾斜流路を設けてこの傾斜流路
を介して前記−以上の円錐状流路と連結できるようにし
たランナーレス射出成形装置を提供するものである。

また、さらにこの発明は、主流路と二辺上の分岐した傾
斜流路とを穿ったマニホールド部に二辺上の尖鋭加熱体
を着脱自在に挿通固定すると共に単一の駒部材として形
成し、この駒部材を一個以上成形装置内に組み込めるよ
うにした新規なランナーレス射出成形装置を提供するに
ある。

なお、この発明は、前記駒部材を二以上組込む場合、ノ
ズルに通ずる他の供給アダプターを附設して各マニホー
ルド部への溶融樹脂の分配機能を得るようにしたランナ
ーレス射出成形装置を提供するにある。

なお、また、この発明は、尖鋭加熱体にその先端部分に
熱が作用する構成を与え、胴部は。

専ら支持と導線の通路として機能させるようにしたラン
ナーレス射出成形装置を提供するにある。

（実施例） 以下に、この発明の詳細な説明する３、１はキャビティ
、２はそのゲート部、３はこのゲート部２に先端を臨ま
せた尖鋭加熱体、４はこの尖鋭加熱体３の先端円錐状部
５が部分的に挿通されてゲート部と通ずる短尺の円錐状
流路、６はマニホールドで、主流路７が穿たれ、この主
流路７の奥端より一以上の傾斜した傾斜流路８が穿設さ
れて前記円錐状流路４と連】中されている。９は、前記
マニホールド６内に挿通されて主流路７、傾斜流路８お
よび円錐状流路４を加熱して流通する溶融樹脂の冷却固
化を防ぐヒータなどの加熱手段であって、必要数設ける
。

ところで、−以上の尖鋭加熱体３は、マニホ−ルド６を
構成する円筒状の駒部材ａ内に組込まれており、図示で
は中心軸上に穿った主流路７を中心としてその外周に穿
った四個処の孔１０内にそれぞれ同一の尖鋭加熱体３を
挿通させこの尖鋭加熱体３の先端円錐状部５を駒部材ａ
より前方に突出はせて係止固定さ、せでいる。そして、
この駒部材ａには二本のカートリッジヒータ９が蚊設し
て、ちる。（第３図ないし第６図参照） 上述の駒部材ａは、固定側取付板１１、固定側パックプ
レート１２および固定側キャビティプレート１３によっ
て形成される嵌合凹処１４内に挿着でき、予じめ前記固
定側キャビティプレート１３に穿った四個処の円錐状流
路８内に駒部材ａより突出した四個の尖鋭加熱体３の円
錐状部５を挿通配置できるものである。なお、駒部材ａ
の先端部と削記嵌合凹処１４との間には、断面コ字状の
間隙部１５が形成され、樹脂射出時の余剰分を滞溜させ
て有効な断熱効果を図るものである。

つぎに、尖鋭加熱体３の構成について詳説する。

この尖鋭加熱体３は、図面第７図および第８図に示すよ
うに基本的には先端円錐状部５ｆｔ有する砲弾型頭部３
Ａとこの頭部３Ａの鍔部１６と係合して嵌合される円筒
状胴部３Ｂとによし構成され、リード線１７と接続され
る発熱線、たとえばニクロム線１８を尖鋭加熱体３の先
端円錐状部５内に挿通してマグネシアなどの固定粉１９
で固定すると同時に絶縁管２０を介して尖鋭端と連結し
両者を合金処理加工してボディアースするもので、例え
ばアルゴン等の不活性空間を形成してその囲繞下でアー
ク放電によって合金処理加工できるもので実開昭５７−
１１０１７号に開示された構造を備える。また、第９図
に示すように発熱線を細少なニクロム線１８ａとしこれ
をコイル状に撓回して発熱密度を増加させると共にセラ
ミック柱体２１内に絶縁加工した状態で先端円錐状部５
内に挿通させて、その先端を尖鋭端と合金処理して固定
することもできる。

以上、尖鋭加熱体３の構造について二側を記述したが、
要はヒータ１８，１８ａが先端円錐状部５の先端を加熱
するか或いは直接熱源として発熱するかの構成であれば
良く、上述の構造に限定されるものではない。

なお１図において２１はキャビティ１を形成した型体、
２２は可動側キャビティプレート。

２３は可動側バックプレート、２４はスペーサブロック
、２５け可動側取付板、２６は突出しビン、２７は固定
側Ｘと可動側Ｙを支持し、かつ可動側Ｙの往復動を案内
するガイドビン、２日は駒部材ａを支持するロケートリ
ング、２９は射出成形機のノズルと接合連結できる射出
溶融樹脂注入０．３０は温度センサー、３１は冷却水孔
、３２は断熱空気層を示す。

狭止の構成に基づいて作用を説明する。

射出成形機より射出される溶融熱可塑性樹脂は、注入口
２９より主流路７を経て傾斜流路８を通り円錐状流路４
内に流入し、との円錐伏流路４のゲート部２の樹脂が尖
鋭加熱体３によって加熱されて溶融状態になっている場
合すなわちゲート部２が開いている場合に必要な量の溶
融樹脂がキャビティ１内に注入される。キャビティ１内
に注入されない溶融樹脂の大半は主流路７．傾斜流路８
および円錐状流路４内に滞溜し漸次継続して行われる射
出操作によって順次と成形原料として送給されるが、こ
の熱可塑性樹脂の溶融状態を維持するための熱源は、す
べてマニホールド６を構成する駒部材ａ内に組み込まれ
たカートリッジヒータ９によって効率よく行われる。

ところで上述のキャビティ１内では溶融樹脂の注入が終
了すると従来操作と同じように固定側Ｘに対し可動側Ｙ
が型開操作を始め、その過程で突出しビン２５がキャピ
テイ１内の成形品を突き出して取り出すことができる。

なぢ、前述の型開操作の際、ゲート部２の樹脂を部分的
に固化させてゲートを閉じるようにするための尖鋭加熱
体３のヒータ１Ｂ、１８ａへの通電を停止上する場合は
勿論のこと、ゲート部２の樹脂の加熱を継続をせて置き
、半溶融状態に保ってゲートを常時開いて置くこともあ
る。

つづいて、射出成形操作を行うには、今まで開いていた
可動側Ｙを反対方向に移動させて固定側Ｘと接触させか
つ型締操作が行われると同時に尖鋭加熱体３のヒータ１
Ｂ、１８ａを発熱させてゲート部２の樹脂を加熱溶融さ
せてゲートを開くことが必要であって、前述の操作を含
めて通常のランナーレス方式または本出願人が開発した
新調スピアシステム方式の下に効率的な連続射出成形操
作を行うことができるものである。

以上の実施例では、ゲート部２に近い尖鋭加熱体３が臨
まれる円錐状流路４け、きわめて容積が小さく、溶融状
態を維持するための熱量は。

マニホールド６を構成する駒部材ａのカートリッジヒー
タ９で足り、余分の熱源を必要としないと共に必要に応
じて尖鋭加熱体３内のヒータ１８．１８ａが直接的また
は予熱的に円錐伏流路４の樹脂の保温を助けることがで
きる。

また、上述の実施例では駒部材ａには四個の尖鋭加熱体
３が設けられ、それに相当して四個処の傾斜流路８と円
錐状流路４が形成されて四個のキャビティ１を同時に成
形できるので、きわめて能率的である。

第１０図および第１１図は、他の実施例を示す。この実
施例は駒部材ａを同時に二組を一体的に組込んだもので
、キャビティ１が各４個計８個形成され所謂多数個取り
としての効果を図ったもので、基本的な作用は全く同一
であるのでその説明を省き、構成について符号と共に説
明する。

３３は二個の駒部材ａ、ａの各主流路７に射出樹脂を供
給するための供給アダプターを示し、カートリッジヒー
タ３４を埋設すると共に主流路７と連通ずる分岐流路３
５を穿ってスペーサブロック３６を介して固定側取付板
１１と固定しである。

（発明の効果） この発明は、斜上のように従来構成として不可欠なラン
ナ一部を省略し、しかもこのランナ一部を加熱するため
の加熱手段を省略して全体を小型コンパクトとして形成
できると共に尖鋭加熱体はこれを小型小形として一個な
いし複数個の駒部材に組み込むことによって単品ないし
多数個数りが可能となると共にさらに駒部材を複数組込
んで射出成形操作できるので量産が可能となる。

また、この発明によれば、小型精密成形に適し、消費電
力も少量で足りるので、例えば高価なトランスを廉価に
して小型のものに変更できるなど幾多の特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係るランナーレス射出成形装置の
一実施例を示す縦断面図、第２図は同上左側面図、第３
図は同上駒部材の側面図、第４図は正面図、第５図は背
面図、７Ｉ５６図は縦断側面図、第７図は尖鋭加熱体の
縦断側面図、第８図は同上尖鋭端部の拡大断面図、第９
図は他の尖鋭加熱体の尖鋭端部の拡大断面図、第１０図
は他の実施例を示す縦断側面図、第１１図は一部切欠背
面図である。 １・・・・・・・・・キャビティ ２・・・・・・・・・ゲート部 ３・・・・・・・・・尖鋭加熱体 ４・・・・・・・・・円錐状流路 ６・・・・・・・・・マニホールド ７・・・・・・・・・主流路 ８・・・・・・・・・傾斜流路 ９・・・・・・・・・ヒータ ａ・・・・・・・・・駒部材 １８　、１８ａ・・・・・・ヒータ ３３・・・・・・供給アダプター 第７図 Ｘ　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｙ第２図 第７図 第８図 第９図 第７７図 （１３１７９−Ｐ） 手続補正書 昭和５９年１０月１１　１３

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）キヤビテイに通ずるゲート部に短尺な円錐状流路
   を設け、この円錐状流路に尖鋭加熱体の先端円錐状部を
   臨ませゲート部の熱可塑性合成樹脂を加熱溶融してゲー
   トを開くようにすると共に加熱手段を埋設したマニホー
   ルドに射出成形機のノズルと通ずる主流路とこの主流路
   と通ずる傾斜流路を穿ち、さらにこの傾斜流路を、前記
   円錐状流路と連通させて成ることを特徴とするランナー
   レス射出成形装置。
2. （２）尖鋭加熱体は、ゲート部の熱可塑性合成樹脂を射
   出成形操作の都度加熱溶融してゲートを開くように間歇
   加熱させて成る特許請求の範囲第１項記載のランナーレ
   ス射出成形装置。
3. （３）尖鋭加熱体は、ゲート部の熱可塑性合成樹脂を溶
   融または半溶融状態に加熱してゲートを開いて成る特許
   請求の範囲第１項記載のランナーレス射出成形装置。
4. （４）前項のマニホールドは、駒部材として形成し、こ
   の駒部材に二以上の傾斜流路を穿ち、かつ二以上の尖鋭
   加熱体を挿着突出させて二以上のキヤビテイに通ずる二
   以上の円錐状流路と接続させて成ることを特徴とするラ
   ンナーレス射出成形装置。
5. （５）駒部材は、二以上設けて成る特許請求の範囲第４
   項記載のランナーレス射出成形装置。