JPS616131A - ルテニウムを回収する方法 - Google Patents
ルテニウムを回収する方法Info
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- JPS616131A JPS616131A JP12801184A JP12801184A JPS616131A JP S616131 A JPS616131 A JP S616131A JP 12801184 A JP12801184 A JP 12801184A JP 12801184 A JP12801184 A JP 12801184A JP S616131 A JPS616131 A JP S616131A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、ルテニウムを回収する方法に関する。
近年、酸化チタン、酸化コバルト、酸化銅、酸化すず、
アルミナ等の卑金属酸化物上に、ルテニウム酸化物を含
む被覆を設けた不溶性金属電極や酸化触媒が、種々の電
気化学の分野、特に食塩電解工業におりる不溶性電極と
して大量に使用されている。また、チタン酸化物等にル
テニウムヲ被覆した誘電、耐熱及び磁性材料半導体材料
やルテニウムめっきされた電気接点材料が広く使用され
ている。
アルミナ等の卑金属酸化物上に、ルテニウム酸化物を含
む被覆を設けた不溶性金属電極や酸化触媒が、種々の電
気化学の分野、特に食塩電解工業におりる不溶性電極と
して大量に使用されている。また、チタン酸化物等にル
テニウムヲ被覆した誘電、耐熱及び磁性材料半導体材料
やルテニウムめっきされた電気接点材料が広く使用され
ている。
このような金属電極や触媒は、かなりの長寿命を有する
ものであるが、使用中にルテニウム酸化物被膜が除々に
消耗、低活性化し、一定の性能を維持できなくなった際
には、新しい電極等に取り替える必要がある。こうした
使用済の金属電極等には、尚相当量の高価なルテニウム
成分が被覆中に残存し、これを回収し有効利用すること
は工業」二市要である。
ものであるが、使用中にルテニウム酸化物被膜が除々に
消耗、低活性化し、一定の性能を維持できなくなった際
には、新しい電極等に取り替える必要がある。こうした
使用済の金属電極等には、尚相当量の高価なルテニウム
成分が被覆中に残存し、これを回収し有効利用すること
は工業」二市要である。
(従来技術とその問題点)
従来、このイ(の技術に関連するものとして特開51−
68493号には、ルテニウム又はその化合物を“含
む難溶性物質の可溶化法が、特開5]−68499号に
はルテニウム又はその化合物を含む難溶性物質を処理し
てルテニウムを回収する方法が示されている。しかし、
これらの方法は、回収物に対するアルカリ熔融塩処理、
酸性溶液溶解工程に複雑かつ長時間の処理を要する。ま
た、卑金属酸化物をも溶融するため大型の高温加熱装置
が必要となり、さらにルテニウムと卑金属を分離する際
卑金属酸化物が析出し、効率が悪く工業的に最適なルテ
ニウムの回収方法とは言えない。
68493号には、ルテニウム又はその化合物を“含
む難溶性物質の可溶化法が、特開5]−68499号に
はルテニウム又はその化合物を含む難溶性物質を処理し
てルテニウムを回収する方法が示されている。しかし、
これらの方法は、回収物に対するアルカリ熔融塩処理、
酸性溶液溶解工程に複雑かつ長時間の処理を要する。ま
た、卑金属酸化物をも溶融するため大型の高温加熱装置
が必要となり、さらにルテニウムと卑金属を分離する際
卑金属酸化物が析出し、効率が悪く工業的に最適なルテ
ニウムの回収方法とは言えない。
(発明の目的)
本発明は、叙上の事情に鑑みてなされたもので、その目
的は、ルテニウム酸化物と卑金属酸化物を含む回収物か
ら簡便かつ効率良くルテニウムを回収する方法を提供す
ることにある。
的は、ルテニウム酸化物と卑金属酸化物を含む回収物か
ら簡便かつ効率良くルテニウムを回収する方法を提供す
ることにある。
(発明の構成)
本発明は、ルテニウムを回収する方法においてルテニウ
ム酸化物と卑金属酸化物を含む回収物を濃硫酸とともに
加熱して卑金属酸化物を硫酸塩に変換した後、希硫酸に
溶解することによって、ルテニウム酸化物を分離1回収
することを特徴とする。
ム酸化物と卑金属酸化物を含む回収物を濃硫酸とともに
加熱して卑金属酸化物を硫酸塩に変換した後、希硫酸に
溶解することによって、ルテニウム酸化物を分離1回収
することを特徴とする。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明の方法は、+ill硫酸加熱工程、(2)希硫酸
溶解分離工程に分けられる。
溶解分離工程に分けられる。
ti)a硫酸加熱工程においては、ルテニウム酸化物と
卑金属酸化物を含む回収物を濃硫酸とともに加熱して、
卑金属酸化物を硫酸塩に変換する。ルテニウム酸化物は
熱濃硫酸と反応せず、硫酸塩に変換されない。なお、卑
金属酸化物だけでなく未酸化の卑金属があっても硫酸塩
に変換する。該加熱は100’c〜250℃の比較的低
い温度で行うのが好ましい。これより高い温度ではSO
xが発生したり、硫酸塩が分解したりすることがあり、
低い温度では硫酸塩の変換に長時間要したり変換が完全
に行われないことがあるからである。これにより卑金属
酸化物ないし卑金属は完全に硫酸塩に変換され、硫酸塩
の分解は起らない。この工程によって回収物から水あめ
状の懸濁物かえられる。
卑金属酸化物を含む回収物を濃硫酸とともに加熱して、
卑金属酸化物を硫酸塩に変換する。ルテニウム酸化物は
熱濃硫酸と反応せず、硫酸塩に変換されない。なお、卑
金属酸化物だけでなく未酸化の卑金属があっても硫酸塩
に変換する。該加熱は100’c〜250℃の比較的低
い温度で行うのが好ましい。これより高い温度ではSO
xが発生したり、硫酸塩が分解したりすることがあり、
低い温度では硫酸塩の変換に長時間要したり変換が完全
に行われないことがあるからである。これにより卑金属
酸化物ないし卑金属は完全に硫酸塩に変換され、硫酸塩
の分解は起らない。この工程によって回収物から水あめ
状の懸濁物かえられる。
(2)希硫酸溶解分離工程においては、前記濃硫酸加熱
工程で得たルテニウム酸化物を含む卑金属硫酸塩を常温
で希硫酸に溶解する。希硫酸を用いることにより、卑金
属硫酸塩の加水分解を防ぎ、卑金属酸化物の析出を防止
できる。完全に防止するためには1規定以上の硫t’s
度が好ましい。溶解後濾過等の手段により容易に不溶性
のルテニウム酸化物を分離1回収できる。
工程で得たルテニウム酸化物を含む卑金属硫酸塩を常温
で希硫酸に溶解する。希硫酸を用いることにより、卑金
属硫酸塩の加水分解を防ぎ、卑金属酸化物の析出を防止
できる。完全に防止するためには1規定以上の硫t’s
度が好ましい。溶解後濾過等の手段により容易に不溶性
のルテニウム酸化物を分離1回収できる。
ルテニウムの回収は通常の回収方法が適用できる。不溶
性のルテニウムが分離された場合には、王水などで溶解
しても良く、そのまま鋳造しても良い。また、ルテニウ
ム酸化物が分離された場合には、従来のアルカリ熔融塩
で精製することができる。この場合には、酸化チタン等
の卑金属酸化物を含まないので、装置が小型ですみ、し
がも高純度で精製することができる。
性のルテニウムが分離された場合には、王水などで溶解
しても良く、そのまま鋳造しても良い。また、ルテニウ
ム酸化物が分離された場合には、従来のアルカリ熔融塩
で精製することができる。この場合には、酸化チタン等
の卑金属酸化物を含まないので、装置が小型ですみ、し
がも高純度で精製することができる。
以下、実施例と従来例について説明する。
(実施例1)
二酸化チタン36.7kg 、二酸化ルテニウム4.0
kgを混合し、これに濃硫酸5oβを加え180’cで
2時間加熱後、常温まで冷却した。このときこの混合物
は水あめ状の懸濁物になっていた。この懸濁物を1 、
000 Ilの2規定硫酸に溶解した後濾過により二酸
化ルテニウムだけを分離1回収した。二酸化チタンは全
て溶解し濾過分離した残渣中の二酸化ルテニウム含有率
は99%以上であった。この二酸化ルテニウムをKOH
十KNo3で融解するのにKO86,8kg+ KNO
36,1kgを要し、ルテニウムの回収率は99%以上
であった。
kgを混合し、これに濃硫酸5oβを加え180’cで
2時間加熱後、常温まで冷却した。このときこの混合物
は水あめ状の懸濁物になっていた。この懸濁物を1 、
000 Ilの2規定硫酸に溶解した後濾過により二酸
化ルテニウムだけを分離1回収した。二酸化チタンは全
て溶解し濾過分離した残渣中の二酸化ルテニウム含有率
は99%以上であった。この二酸化ルテニウムをKOH
十KNo3で融解するのにKO86,8kg+ KNO
36,1kgを要し、ルテニウムの回収率は99%以上
であった。
(実施例2)
1重量%のルテニウムを担持したアルミナ75kgを粉
砕し、これに濃硫酸5olを加え実施例1と同様の操作
でルテニウムを分離回収した。この場合も実施例1と同
様にアルミナは全て1g解し、濾過分離した残渣中の白
金含有率は99%以上であった。
砕し、これに濃硫酸5olを加え実施例1と同様の操作
でルテニウムを分離回収した。この場合も実施例1と同
様にアルミナは全て1g解し、濾過分離した残渣中の白
金含有率は99%以上であった。
(従来例)
二酸化ヂクン36.7kg、二酸化ルテニウム4.0k
gを混合シタものをKOH+KNO3を用イ8oo′c
で融解したとコロKOH58,4kg、 KNO36,
1kgを要し、ルテニウムの回収率は90%であった。
gを混合シタものをKOH+KNO3を用イ8oo′c
で融解したとコロKOH58,4kg、 KNO36,
1kgを要し、ルテニウムの回収率は90%であった。
上記実施例及び従来例で明らかなように本発明は回収効
率が99%以上であるのに対し、従来例は90%と低い
ことがわかる。また、従来例では高温での溶解装置を大
型化ないしは多数の繰返し作業を行なわざるをえず、設
備 手間暇が大変であった。
率が99%以上であるのに対し、従来例は90%と低い
ことがわかる。また、従来例では高温での溶解装置を大
型化ないしは多数の繰返し作業を行なわざるをえず、設
備 手間暇が大変であった。
(発明の効果)
以上詳述したように、本発明によれば従来例に比し効率
良くルテニウムを卑金属酸化物から分離。
良くルテニウムを卑金属酸化物から分離。
回収することができ、しかも、従来例のように大型の溶
融塩溶解装置を使用しなくて済むため経済的に回収する
ことができるという効果がある。
融塩溶解装置を使用しなくて済むため経済的に回収する
ことができるという効果がある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)ルテニウム酸化物と卑金属酸化物を含む回収物を濃
硫酸とともに加熱して卑金属酸化物を硫酸塩に変換した
後、希硫酸に溶解し、ルテニウム酸化物を分離、回収す
ることを特徴とするルテニウムを回収する方法。 2)濃硫酸の加熱を100℃〜250℃で行う、請求の
範囲第1項の方法。 3)卑金属の硫酸塩を1規定以上の希硫酸に溶解する、
請求の範囲第1項又は第2項の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12801184A JPS616131A (ja) | 1984-06-21 | 1984-06-21 | ルテニウムを回収する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12801184A JPS616131A (ja) | 1984-06-21 | 1984-06-21 | ルテニウムを回収する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS616131A true JPS616131A (ja) | 1986-01-11 |
JPH0355415B2 JPH0355415B2 (ja) | 1991-08-23 |
Family
ID=14974268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12801184A Granted JPS616131A (ja) | 1984-06-21 | 1984-06-21 | ルテニウムを回収する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS616131A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007064027A1 (ja) | 2005-11-30 | 2007-06-07 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 担持ルテニウムの製造方法および塩素の製造方法 |
-
1984
- 1984-06-21 JP JP12801184A patent/JPS616131A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007064027A1 (ja) | 2005-11-30 | 2007-06-07 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 担持ルテニウムの製造方法および塩素の製造方法 |
US7858065B2 (en) | 2005-11-30 | 2010-12-28 | Sumitomo Chemical Company, Ltd. | Process for producing supported ruthenium and process for producing chlorine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0355415B2 (ja) | 1991-08-23 |
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