JPS6158691B2 - - Google Patents

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JPS6158691B2
JPS6158691B2 JP58001506A JP150683A JPS6158691B2 JP S6158691 B2 JPS6158691 B2 JP S6158691B2 JP 58001506 A JP58001506 A JP 58001506A JP 150683 A JP150683 A JP 150683A JP S6158691 B2 JPS6158691 B2 JP S6158691B2
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JP
Japan
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transmission
clutch
shaft
gear
hydraulic
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JP58001506A
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JPS58180860A (ja
Inventor
Koichiro Fujisaki
Toshio Tsuda
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KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
Application filed by KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK filed Critical KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
Priority to JP58001506A priority Critical patent/JPS58180860A/ja
Publication of JPS58180860A publication Critical patent/JPS58180860A/ja
Publication of JPS6158691B2 publication Critical patent/JPS6158691B2/ja
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  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、動力伝達用の各軸が機体前後方向
に沿つて設けられている農用トラクタの伝動構造
に、関するものである。
農用トラクタの伝動構造中に複数個の多板式油
圧クラツチを導入して動力の断続もしくは変速操
作性の向上を図ることは既に公知であるが、多板
式油圧クラツチは前後巾が比較的大きいため、複
数個の多板式油圧クラツチを導入したタイプの伝
動構造では、多板式油圧クラツチ設置部の前後長
が大きくなる。このため複数個の多板式油圧クラ
ツチを導入したタイプの伝動構造では多板式油圧
クラツチにより制約されてギヤ変速装置等の他部
分の構成を、多板式油圧クラツチを導入しないタ
イプの伝動構造における対応部分の構成と対比し
てみて、実質的に変更せざるをえず、上記した両
タイプの伝動構造間で部品の共通化とか生産ライ
ンの共通化とかを図り難かつた。
すなわち従来は例えば特開昭53−45830号公報
に開示されているように、それぞれが複数段の変
速を行なう油圧クラツチ式変速部と機械式変速部
とを前後に配置し互に直列接続して設けて多段の
変速伝動を行なえるようにしたタイプの農用トラ
クタの伝動構造において、油圧クラツチ式変速部
の複数個の多板式油圧クラツチを単一のクラツチ
支軸上に設置していたため、それぞれが前後巾大
の複数個の多板式油圧クラツチからして油圧クラ
ツチ式変速部が大きな前後巾を占め、このため油
圧クラツチ式変速部に対応する部分を他方式の変
速部に置換え機体の前後長を圧縮しようとするタ
イプの伝動構造と前記機械式変速部の他の部分の
構造までも変更せざるをえず、両タイプの伝動構
造間で部品の共通化とか生産ラインの共通化とか
を図り難かつたのである。
そこでこの発明は、複数個の多板式油圧クラツ
チをして該クラツチ設置部の前後長を極力小さく
して設け、そのような多板式油圧クラツチを導入
しないタイプの伝動構造と他の部分を極力、共通
化できることとしてある、農用トラクタの新規な
伝動構造を、提供しようとするものである。
以下、図示の実施例についてこの発明を詳細に
説明する。
第1図はこの発明の一実施例を装備した農用ト
ラクタを示し、同トラクタは、エンジン1と主ク
ラツチハウジング2とトランスミツシヨンケース
3とをこの順で直列させて配置してあるものに、
形成されている。主クラツチハウジング2はその
前端部2aにおいて主クラツチ4を内装してお
り、またトランスミツシヨンケース3は図示の場
合、前方側に位置するミツシヨンケース部3Aと
後方側に位置するリヤハウジング部3Bとに前後
に2分割して、形成されている。トランスミツシ
ヨンケース3の左右両側には後輪5の駆動軸5a
を突出させてあり、またトランスミツシヨンケー
ス3の後部にはPTO軸6を突出させてある。
第2図に示すようにトランスミツシヨンケース
3の内部には、走行系のギヤ変速装置7とPTO
系のギヤ変速装置8とを装備してある。走行系の
ギヤ変速装置7はそれぞれ機体前後方向に沿わせ
て設けてあるトランスミツシヨンケース3の走行
系入力軸9とピニオン軸10との間に配置されて
おり、ピニオン軸10が後輪用差動装置11及び
左右の最終ギヤ変速装置12を介し左右の前記後
輪駆動軸5aへと連動連結されている。PTO系
のギヤ変速装置8は、それぞれ機体前後方向に沿
わせて設けてある伝導軸13と前記PTO軸6間
に配設されている。
第2,3図に示すように、前記した主クラツチ
ハウジング2とトランスミツシヨンケース3との
間には中間伝動室14が形成されている。この中
間伝動室14は図示の場合、第3図に示すよう
に、後述するように油路ジヨイントを構成する油
路形成兼軸受板15を主クラツチハウジング2内
の後端近くに固定設置すると共に、トランスミツ
シヨンケース3の前後近くで該ケース3内面上に
支壁部3a,3bを突設して、これらの油路形成
兼軸受板15と支壁部3a,3bとの間に形成さ
れている。第2図に示すようにエンジン1により
前記主クラツチ4を介し駆動される原動軸16が
設けられており、機体前後方向に沿うこの原動軸
16は第3図に明瞭に示すように、主クラツチハ
ウジング2内から中間伝動室14へと突入させて
ある。第2,3図に示すように中間伝動室14内
には機体前後方向に沿う複数本(2本)のクラツ
チ支軸17,18を、設けてある。このうち一方
のクラツチ支軸17は前記した油路形成兼軸受板
15と支壁部3aとに、また他方のクラツチ支軸
18は前記した油路形成兼軸受板15と支壁部3
bとに、それぞれ両端でベアリングを介し回転自
在に支持されている。そしてこれらのクラツチ支
軸17,18を利用して前記原動軸16からトラ
ンスミツシヨンケース3の前記走行系入力軸9に
対し伝動する複数列のギヤ伝導系列が、次のよう
に設けられている。
すなわち同様に第2,3図に示すように、中間
伝動室14内において原動軸16上には2個のギ
ヤ19,20を固定設置してある。また各クラツ
チ支軸17,18上には、上記したギヤ19によ
り回転せしめられるギヤ21,23と上記したギ
ヤ20により回転せしめられるギヤ22,24と
を、それぞれ遊嵌設置してある。ギヤ19,21
とギヤ20,22とギヤ19,23とはそれぞ
れ、図示のように直接に噛合されており、またギ
ヤ20,24は、これらのギヤ20,24に噛合
うアイドルギヤ24Aを油路形成兼軸受板15に
支持させた支軸上に設けて連動回転するように図
られている。走行系入力軸9は図示の場合、中空
状の軸に形成されて、中間伝動室14内からさら
にトランスミツシヨンケース3内へと突入させて
ある原動軸16上に被嵌されているが、一方のク
ラツチ支軸17はその後端に固着したギヤ25を
走行系入力軸9の前端部に固着した入力ギヤ26
と噛合せて走行系入力軸9に連動連結されてお
り、また他方のクラツチ支軸18はその後端に固
着したギヤ27を走行系入力軸9の前端部に固着
した入力ギヤ28と噛合せて走行系入力軸9に連
動連結されている。
以上よりして原動軸16と走行系入力軸9との
間には4列のギヤ伝導系列が設けられていること
になるが、各ギヤ伝導系列のギヤ比は、該各ギヤ
伝導系列においてクラツチ支軸17,18上に遊
嵌設置されたギヤ21,22,23,24を該ク
ラツチ支軸17,18に対し択一的に結合したと
すると原動軸16により走行系入力軸9が、ギヤ
19,21,25,26をもつてするギヤ伝導系
列によつては前進1速の回転数で、またギヤ2
0,22,27,28をもつてするギヤ伝導系列
によつては前進2速の回転数で、さらにギヤ1
9,23,27,28をもつてするギヤ伝導系列
によつては前進3速の回転数で、そしてギヤ2
0,24A,24,25,26をもつてするギヤ
伝導系列によつては後進1速の回転数で、それぞ
れ選択的に回転せしめられるように、設定されて
いる。そして上記のように各ギヤ21,22,2
3,24をしてそれをのせたクラツチ支軸17も
しくは18に対し選択的に結合するためには、こ
れらの各ギヤ21,22,23,24に配して各
クラツチ支軸17,18上で多板式の油圧クラツ
チ29,30,31,32を設けてあり、各油圧
クラツチ29,30,31,32を択一的に作動
させて原動軸16と走行系入力軸9とを適当した
変速比で選択的に接続できることとされている。
以上のようにこの発明に係る伝動構造は、動力
伝達用の各軸が機体前後方向に沿つて設けられ、
また図例では中間伝動室14内に配置されている
油圧クラツチ式変速部と図例では前記ギヤ変速装
置7に構成されている機械式変速部とが、前後に
配置され互に直列接続して設けられているのに対
し、油圧クラツチ式変速部をして特に次のような
構造のものとしている。
すなわち油圧クラツチ式変速部は、原動軸16
から従動軸である走行系入力軸9へと変速伝動す
る、それぞれが動力入断用の多板式油圧クラツチ
29,30,31,32を含む複数列の変速伝動
系列を、上記した原動軸16と従動軸9外に配置
し互に並列接続した複数本のクラツチ支軸17,
18を介し原動軸16から従動軸9へとギヤ伝動
するギヤ比の異なる複数列のギヤ伝導系列によつ
て構成し、各ギヤ伝導系列における上記多板式油
圧クラツチ29,30,31,32を上記クラツ
チ支軸17,18上に配設してなるものに、構成
されるのである。
原動軸16の後端側は中間伝動室14内からさ
らにトランスミツシヨンケース3へと突入させて
あり、該原動軸16後端側をトランスミツシヨン
ケース3のPTO系入力軸に構成し、PTO系ギヤ
変速装置8の原動側に位置する前記伝導軸13に
対しカツプリング33により連結している。図示
の伝動構造はこのようにして、原動軸16からト
ランスミツシヨンケース3内方向に連らなる走行
動力伝動系とPTO動力伝動系とを中間伝動室1
4内において互に分離させてあるものに、構成さ
れている。
なお前記した油圧クラツチ29,30,31,
32に対する作動油及び潤滑油の供給機構につい
て説明しておくと、第4図に示すように各クラツ
チ支軸17,18には3個宛の油路34,35,
36ないし37,38,39を穿設してあり、上
記した作動油及び潤滑油の供給は通例のように、
これらの油路34−39を介して行なうこととさ
れている。すなわち上記油路34−39のうち、
4個の油路34,35,37,38は第3図に示
す油圧クラツチ29,32,30,31の作動油
室29a,32a,30a,31aへと先端で開
口させてあつて作動油供給用の油路に構成され、
また他の2個の油路36,39は第3図に示すよ
うに油圧クラツチ29,32と油圧クラツチ3
0,31との各摩擦エレメント部へと先端で開口
させてあつて潤滑油供給用の油路に構成されてい
る。そして上記した油路34−39が回転するク
ラツチ支軸17,18に穿設されていてその位置
が回転方向で変更されることから、該各油路34
−39を外部の油路に接続するための油路ジヨイ
ントが必要となるのに対し、そのような油路ジヨ
イントは図示の場合、次のようにして前記主クラ
ツチハウジング2内に配設されている。
すなわち第3−5図に示すように、油路形成兼
軸受板15の前面には薄い鉄板より成る間板40
を挾さんで油路形成板41を沿わせてあり、これ
らの油路形成板41と間板40と油路形成兼軸受
板15とは、第5図に示すようにトランスミツシ
ヨンケース3の前端部内面上に突設形成された適
当数の連結部3cの前端面に後端面でもつて衝合
する連結部15aを油路形成兼軸受板15の周縁
部背面上に、第4図に図示のように間欠配置して
突設形成し、油路形成板41から連結部3cのね
じ穴へとねじ込まれる連結ボルト42により、ト
ランスミツシヨンケース3へと連結固定されてい
る。
そして前記したように油路形成兼軸受板15が
主クラツチハウジング2内の後端近くに設置され
ていることから、その前面側の油路形成板41も
主クラツチハウジング2内に位置しているが、先
ずクラツチ支軸17,18内の前記作動油供給用
油路34,35,37,38のための油路ジヨイ
ントは、クラツチハウジング2内の後端近くに設
置された油路形成兼軸受板15でもつて構成され
ている。すなわち第3図に示すように油路形成兼
軸受板15に穿設した貫通穴に嵌合させてあるク
ラツチ支軸17,18前端部の外周面上には、ク
ラツチ支軸17においては該支軸17内の油路3
4,35に連らねてある環状の作動油分配室4
3,44を、またクラツチ支軸18においては該
支軸18内の油路37,38に連らねてある環状
の作動油分配室45,46を、それぞれ形成し
て、これらの作動油分配室43−46を油路形成
兼軸受板15の上記貫通穴の内周面によりシール
させてある。そして上記各作動油分配室43−4
6には、第4図に示すように油路形成兼軸受板1
5に内装させてある。油圧クラツチ29−32用
のコントロールバルブ47から油路形成兼軸受板
15内等を通して導かれた油路を、第3図に油分
配室45に連らなる油路48について例示したよ
うに、開口させてある。したがつて油路形成兼軸
受板15は、各クラツチ支軸17,18に穿設さ
れた作動油供給用の油路34,35,37,38
を各クラツチ支軸17,18外の油路に接続する
ための油路ジヨイントを、構成している。
次に各クラツチ支軸17,18に穿設された潤
滑油供給用の油路36,39のための油路ジヨイ
ントも、次のようにして主クラツチハウジング2
内に配設されている。すなわち先ずクラツチ支軸
18の油路39のための油路ジヨイントから説明
すると、第3図に示すようにクラツチ支軸18の
前端は油路形成板41に穿設した貫通穴内へと臨
ませてあり、上記貫通穴内を潤滑油分配室49と
して、油路39を該潤滑油分配室49へと開口さ
せてある。第4図に示すように油圧クラツチ29
−32に対し作用せしめられる油圧を設定するた
めの調圧弁50は油路形成兼軸受板15に内装さ
せてあるが、上記した潤滑油分配室49には該調
圧弁50のリリーフポートから油路形成兼軸受板
15内及び油路形成板41内を介して導かれた油
路を連らねてあり、また潤滑油分配室49の前面
側には潤滑油圧を設定するための調圧弁51を設
けてある。以上よりして主クラツチハウジング2
内に配置されている油路形成板41が、クラツチ
支軸18内の潤滑油供給用の油路39をクラツチ
支軸18外の油路に接続するための油路ジヨイン
トを、構成している。また同様に第3図に示すよ
うに油路形成板41の前面にはハウジング52を
装着してあり、クラツチ支軸17の前端部は油路
形成板41を貫通させて該ハウジング52内へと
臨ませてある。そしてハウジング52内に潤滑油
分配室53を形成して、クラツチ支軸17内の油
路36を該潤滑油分配室53へと開口させてあ
る。潤滑油分配室53は、クラツチ支軸18端の
潤滑油分配室49同様に前記調圧弁50のリリー
フポートへと連らねられている。したがつて油路
形成板41の前面側で主クラツチハウジング2内
に配置されているハウジング52が、クラツチ支
軸17内の潤滑油供給用の油路36をクラツチ支
軸17外の油路に接続するための油路ジヨイント
を、構成している。
図示の伝動構造の他の部分の構成を概略説明し
ておくと、第3,6図において54は油圧クラツ
チ29−32への給油用の油圧ポンプで、前記ハ
ウジング52の一半部をポンプケースとし前記原
動軸16をポンプ軸として構成されている。
また第3図において55は、クラツチ支軸17
端に配置されたブレーキで該クラツチ支軸17、
したがつて走行系入力軸9等を介し後輪5を選択
的に制動する目的のものである。すなわち該ブレ
ーキ55は、前記ハウジング52の他半部をブレ
ーキハウジングとして設けられ、スプリング56
によりピストン57を介し固定制動面に対し押付
けられて支軸17制動を行なう可動制動板58を
備えており、ハウジング52内にはピストン57
を可動制動板58反対方向に変位させるための油
圧を作用させるべく油室59が形成されている。
油室59には、油圧クラツチ29−32に対する
作用油圧を作用させることとしてある。したがつ
て上記ブレーキ55は、前記コントロールバルブ
47の操作により全油圧クラツチ29−32に対
する油圧作用が解除されたときに、油室59に対
する油圧作用の解除で制動作動して車輛を迅速に
停止させ、事後は車輛の不測発進を防止すること
となる。
前記した油圧ポンプ54、コントロールバルブ
47、調圧弁50、油分配室43,44,45,
46,49,53、ブレーキ55の油室59を接
続するため等の油路は、前記した油路形成兼軸受
板15と間板40と油路形成板41とを利用して
形成されている。第3−5図においてG1,G2
それぞれ、そのような油路形成のために油路形成
板41と油路形成兼軸受板15に設けられている
油溝を示しており、油溝G1,G2間は間板40を
貫通させて形成してある油穴により適宜に連らね
られている。
図示の伝動構造を四輪駆動型の農用トラクタの
ためのものに兼用させるべく、第3,4図に示す
ように前記ピニオン軸10は前方向きに延長して
油路形成板41の前方へと延出させてあり、該延
出端には前輪駆動力取出し用のギヤ60を固着し
てある。第3図に示すようにクラツチ支軸18上
に遊嵌設置された前進3速用のギヤ23とクラツ
チ支軸18間には、クラツチ支軸18側、したが
つて後輪5側から相対的に車輛前進方向に駆動さ
れると係合する一方向クラツチ61が、配設され
ている。このように設けられた一方向クラツチ6
1は、特開昭52−131065号公報等から公知である
ように、エンジン1が停止し前記油圧ポンプ54
の駆動停止で油圧クラツチ29−32から油圧が
抜けたようなときに、車輛の前進により後輪5と
エンジン1間を接続し、エンジン1の引きがけを
容易とする等の目的のものである。
前記した走行系のギヤ変速装置7は第2,3図
に示すように、走行系入力軸9上に前記入力ギヤ
26と兼用させてある変速ギヤの他に2個の変速
ギヤ62,63を固定設置し、またピニオン軸1
0上に、上記したギヤ62,26にそれぞれ噛合
されている変速ギヤ64,66を遊嵌設置すると
共に上記ギヤ63に噛合せうるシフトギヤ65を
スプライン嵌合により設置してあるものに、構成
されている。シフトギヤ65には、各変速ギヤ6
4,66に形成した噛合部64a,66aに噛合
せうる噛合部65a,65bを形成してある。走
行系のギヤ変速装置7は、シフトギヤ65をピニ
オン軸10上で選択的にスライド変位させ、噛合
部64a,65a間の噛合せにより1速の変速比
を、またギヤ63,65間の噛合せにより2速の
変速比を、そして噛合部65b,66a間の噛合
せにより3速の変速比を、それぞれ選択的に与え
る。
また前記したPTO系のギヤ変速装置8は第2
図に示すように、伝導軸13上に3個の変速ギヤ
67,98,69を固定設置し、またPTO軸6
上に、上記ギヤ67と噛合されている変速ギヤ7
0を遊嵌設置すると共に上記ギヤ68,69に噛
合せうるシフトギヤ71,72をスプライン嵌合
により設置してあるものに、構成されている。変
速ギヤ70とシフトギヤ71とには、互に噛合せ
うる噛合部70a,71aを形成してある。
PTO系のギヤ変速装置8は、PTO軸6上でシフ
トギヤ71,72を選択的にスライド変位させ、
噛合部70a,71a間の噛合せにより1速の変
速比を、またギヤ68,71間の噛合せにより2
速の変速比を、そしてギヤ69,72間の噛合せ
により3速の変速比を、それぞれ選択的に与え
る。
主クラツチハウジング2とトランスミツシヨン
ケース3間は、第3,4図に示す連結具73によ
り連結固定されている。主クラツチハウジング2
内の適所には第6図に示すように原動軸16の前
端部を支持するための支壁部2bを、ハウジング
2と一体成形して設けてある。第3図において3
dは、トランスミツシヨンケース3内において前
記リヤハウジング部3Bと一体形成された支壁部
で、走行系入力軸9とピニオン軸10と原動軸1
6との各後端側を支持している。
前記したところから明らかなように、この発明
の農用トラクタの伝動構造は、動力伝達用の各軸
が機体前後方向に沿つて設けられていると共に、
それぞれが複数段の変速を行なう油圧クラツチ式
変速部と機械式変速部とを前後に配置し互に直列
接続して設けてある農用トラクタの伝動構造であ
つて、原動軸16から従動軸9へと変速伝動す
る、それぞれが動力入断用の多板式油圧クラツチ
29,30,31,32を含む複数列の変速伝動
系列を、上記した原動軸16と従動軸9外に配置
し互に並列接続した複数本のクラツチ支軸17,
18を介し原動軸16から従動軸9へとギヤ伝動
するギヤ比の異なる複数列のギヤ伝導系列によつ
て構成し、各ギヤ伝導系列における上記多板式油
圧クラツチ29,30,31,32を上記クラツ
チ支軸17,18上に配設したことを、特徴とし
てなるものであつて、次のような長所を備えてい
る。
すなわちこの発明の伝動構造は、動力伝達用の
各軸が機体前後方向に沿つて設けられていると共
に、それぞれが複数段の変速を行なう油圧クラツ
チ式変速部と機械式変速部とを前後に配置した互
に直列接続して設けてある農用トラクタにおき、
油圧クラツチ式変速部において原動軸から従動軸
へと変速伝動する、それぞれが動力入断用の多板
式油圧クラツチを含む複数列の変速伝動系列とし
て、従来のように原動軸と従動軸との間に直接に
配置した複数列のギヤ伝導系列によつて構成する
ことをせず、これらの原動軸16と従動軸9外に
配置した複数本のクラツチ支軸17,18を介し
ギヤ伝動する複数列のギヤ伝導系列によつて構成
し、前後巾が比較的大きい多板式油圧クラツチ2
9,30,31,32の複数個を複数本のクラツ
チ支軸17,18上に振分けて設置したことか
ら、複数個の多板式油圧クラツチのための設置部
の前後長が従来の場合よりずつと圧縮されて小さ
くなり、これよりして、油圧クラツチ式変速部と
直列接続して設ける機械式変速部等の他部分を構
成する上で、多板式油圧クラツチから受ける制約
が従来の場合よりずつと少なくなつて、多板式油
圧クラツチを導入しないタイプの伝動構造におけ
る対応部分と極力、等しく構成できることとす
る。このため本発明伝動構造は、多板式油圧クラ
ツチを導入しないタイプの伝動構造と、部品の共
通化とか生産ラインの共通化とかを図つてコスト
ダウンを達成できるものと、なつているのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を装備した農用ト
ラクタの概略側面図、第2図は同トラクタにおけ
る伝動機構を示す機構図、第3図は大トラクタ要
部の一部展開縦断側面図、第4図は第3図の−
線に沿う一部切欠き縦断正面図、第5図は上記
トラクタ要部の部材のみの横断平面図、第6図は
上記トラクタ要部の部材のみの縦断側面図であ
る。 1……エンジン、2……主クラツチハウジン
グ、3……トランスミツシヨンケース、3a,3
b……支壁部、4……主クラツチ、6……PTO
軸、7……走行系ギヤ変速装置、8……PTO系
ギヤ変速装置、9……走行系入力軸(従動軸)、
10……ピニオン軸、13……伝動軸、14……
中間伝動室、15……油路形成兼軸受板、16…
…原動軸、17,18……クラツチ支軸、19,
20……ギヤ、21,22,23,24……ギ
ヤ、24A……アイドルギヤ、25……ギヤ、2
6……入力ギヤ、27……ギヤ、28……入力ギ
ヤ、29,30,31,32……油圧クラツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 動力伝達用の各軸が機体前後方向に沿つて設
    けられていると共に、それぞれが複数段の変速を
    行なう油圧クラツチ式変速部と機械式変速部とを
    前後に配置し互に直列接続して設けてある農用ト
    ラクタの伝動構造であつて、前記油圧クラツチ式
    変速部を、 原動軸16から従動軸9へと変速伝動する、そ
    れぞれが動力入断用の多板式油圧クラツチ29,
    30,31,32を含む複数列の変速伝動系列
    を、上記した原動軸16と従動軸9外に配置し互
    に並列接続した複数本のクラツチ支軸17,18
    を介し原動軸16から従動軸9へとギヤ伝動する
    ギヤ比の異なる複数列のギヤ伝動系列によつて構
    成し、各ギヤ伝導系列における上記多板式油圧ク
    ラツチ29,30,31,32を上記クラツチ支
    軸17,18上に配設してなる変速部に、 構成してあることを、特徴とする農用トラクタの
    伝動構造。
JP58001506A 1983-01-07 1983-01-07 農用トラクタの伝動構造 Granted JPS58180860A (ja)

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