JPS6158403B2 - - Google Patents

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JPS6158403B2
JPS6158403B2 JP53145372A JP14537278A JPS6158403B2 JP S6158403 B2 JPS6158403 B2 JP S6158403B2 JP 53145372 A JP53145372 A JP 53145372A JP 14537278 A JP14537278 A JP 14537278A JP S6158403 B2 JPS6158403 B2 JP S6158403B2
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JP
Japan
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activated carbon
fibers
fibrous activated
fiber
activation
Prior art date
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Expired
Application number
JP53145372A
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English (en)
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JPS5571613A (en
Inventor
Shigeru Ikegami
Minoru Hirai
Kazuo Izumi
Kenji Shimazaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Toho Rayon Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はアクリロニトリル系繊維から高度な吸
着能を有する繊維状活性炭を製造する方法に関す
るものである。 近年産業の発展にともない急激に増加している
公害問題に対処するため活性炭の需要が増大して
いる。活性炭は粉末または粒状の単体として多く
用いられるがその取扱いやすさ、過性、吸脱着
速度等の特性を全て満足する形態ではなく、大規
模な吸着容器を必要とするなどの欠点を有してい
る。これらの欠点を解消し吸着剤の利用範囲をよ
り拡大するため繊維状の活性炭が開発されてい
る。 従来このような繊維状活性炭の製造法としては
セルローズ系繊維を炭化賦活する方法(特公昭38
−12376号)フエノール樹脂繊維を炭化賦活する
方法(特開昭50−145617号)ポリアクリロニトリ
ル系繊維を酸化賦活する方法(特開昭49−116332
号)などが提案されている。 セルローズ系繊維からの方法は吸着性において
は優れているが、低収率、原料の将来における安
定供給の不安等の問題をかかえている。ノボラツ
ク繊維からの方法は高収率、高吸着容量の特長を
有するが前駆体繊維の製造に大きな困難がある。 ポリアクリロニトリル系繊維からの方法は原料
繊維が安価であることおよび含有される窒素原子
による特異な吸着性能を有していること、さらに
前二者に比し機械的強度に優れていることから
種々の用途が期待されるが高性能の繊維状活性炭
が比較的得られにくく賦活収率が低くしたがつて
コスト高であるという欠点を有している。 本発明者等はアクリロニトリル系繊維を原料と
する繊維状活性炭を製造するにあたり、上記欠点
を解消し低コストで優れた性能を有する繊維状活
性炭を得ることを目的に種々検討の結果本発明に
到達した。 すなわち本発明はハロゲン化アンモニウム、
式:NH4X(X=F、Cl、Br、I)を0.1〜20重
量%含有するアクリロニトリル系繊維を酸化処理
し、次いで賦活処理することを特徴とする繊維状
活性炭の製造法である。 本発明の方法によれば従来方法より大幅に賦活
時間が短縮され高収率で高性能の繊維状活性炭を
得ることができる。 特開昭50−35430号ではセルローズ系繊維を原
料とする場合、製品強度、炭化収率を向上させる
目的に塩化アンモニウム、燐酸アンモニウム、硫
酸アンモニウム、硼砂等を含浸させているがこれ
らの塩類処理を受けた繊維類は強度低下、繊維表
面での粉吹き現象が起り繊維間の膠着現象を招く
ほか外観や触感が大きく損なわれ、そのため得ら
れた繊維状活性炭の可撓性や強度が不十分で、こ
れらの塩類を用いるのは適当ではないと述べてい
る。 したがつてこれらの塩類を添加して高性能の繊
維状活性炭を高収率で得ることが難しいことは明
白である。 本発明においてアクリロニトリル系繊維とはア
クリロニトリルを少くとも80重量%以上含有する
ポリアクリロニトリルまたはアクリロニトリルと
他の重合可能な不飽和化合物との2種以上の共重
合体よりなる繊維をいう。アクリロニトリル系繊
維の製造は種々の有機および無機溶媒を用いて紡
糸されるが有機溶媒を使用する場合繊維中の残留
溶媒が酸化処理時繊維を脆弱化する。 このため溶媒としては無機溶媒を使用するのが
よく、とくに塩化亜鉛系濃厚水溶液を使用した場
合繊維中の残塩化亜鉛が酸化および賦活を促進す
るため望ましい。原料繊維の形態としてはトウ
状、ウエツブ状、フエルト状、織物状などいずれ
を用いてもよい。 本発明のハロゲン化アンモニウムを含有するア
クリロニトリル系繊維を得る方法としてはアクリ
ル系重合体のドープ中にハロゲン化アンモニウム
を添加する方法、水洗工程等の製造工程中にて含
有させる方法などがある。このうち最も簡単には
アクリロニトリル系繊維にハロゲン化アンモニウ
ム水溶液を含浸させればよい。 その際できるだけ繊維の内部まで均一にハロゲ
ン化アンモニウムを浸透させるため含浸液の温度
は50℃以上で含浸時間を充分とることが望まし
い。 ハロゲン化アンモニウムの含有量は0.1〜20重
量%の範囲が好ましい。 0.1重量%以下では本発明の効果は発揮され
ず、20重量%以上では酸化処理時に繊維間の膠着
を生じて繊維が切断しやすくなる等のトラブルの
原因となる。 このハロゲン化アンモニウムを含有したアクリ
ロニトリル系繊維は200〜300℃の温度において酸
化雰囲気中で0.5〜20時間加熱焼成される。この
工程では酸化にともなつて酸素が結合するが、そ
の結合量は繊維状活性炭の性能に影響し飽和結合
量の50〜90%の間で非常に高い吸着能を有するよ
うになる。 本発明において高収率、高性能の繊維状活性炭
を得るにはハロゲン化アンモニウムを含有するア
クリル系繊維を酸化処理することが不可欠であ
る。未含有の繊維を酸化処理したのちハロゲン化
アンモニウムを含有せしめてもなんら効果がな
い。 本発明において収率および吸着能向上効果が生
じる機構の詳細は不明であるが上記の事実から推
測するならばハロゲン化アンモニウムを含有する
アクリロニトリル系繊維の酸化にともなつて、ハ
ロゲン化アンモニウム中の窒素原子がアクリロニ
トリルに結合して生じるキレート効果、架橋効果
によつて、その後の賦活処理の際に細孔の形成を
促進させるような構造が繊維中に生じるためかあ
るいは強固に繊維に付着もしくは結合したハロゲ
ン化アンモニウムが賦活時に分解、脱離して繊維
構造中の活性点を増大させ賦活剤の攻撃を受けや
すくさせる賦活助剤として機能するためかのいず
れかに起因するものと考えられる。 酸化処理後の繊維は水蒸気、炭酸ガス等の雰囲
気下、加熱して活性化処理される。賦活化は上記
雰囲気中700〜1000℃の温度で10分〜2時間加熱
して行なわれる。 上記のような本発明の方法によるときは賦活の
ための熱処理時間を大巾に短縮することが可能で
あり、したがつて得られた繊維状活性炭の繊維強
度も著るしく向上する。 例えばアクリロニトリル92.1%、アクリル酸メ
チル6%、アクリルアミド1.9%からなる共重合
体繊維に3%の塩化アンモニウムを含有せしめ
230℃で1時間さらに250℃で2時間空気中で酸化
処理し、次いで810℃の温度で水蒸気賦活して表
面積900m2/gの繊維状活性炭を得るに要する賦
活時間と得られた繊維状活性炭の単繊維強度を従
来法と比較すると表−1のとおりである。
【表】 この結果より明らかな如く、賦活時間は従来方
法の約1/3に短縮され、かつ繊維強力は約1.5倍に
向上する。 さらに本発明のハロゲン化アンモニウムを含有
せしめる方法によれば従来方法より約1.5〜2倍
高い窒素含有量を有する繊維状活性炭が得られ
る。このことは高い吸着性能を具備した繊維状活
性炭が高収率で得られることを意味する。すなわ
ちアクリロニトリル系繊維を原料とする繊維状活
性炭は窒素を含有するためメルカプタン、硫化水
素、SOx等の含硫黄酸性ガスやNOx、オゾン等に
対して優れた吸着および触媒性能を有することを
特徴とするが本発明方法によれば更に一層吸着性
能を向上させることができる。 本発明において使用するハロゲン化アンモニウ
ムはハロゲンの種類によつてその効果が若干異な
る。 たとえばアクリロニトリル94.0%、アクリル酸
メチル4%、アクリルアミド2.0%からなる共重
合体繊維にそれぞれ4%のハロゲン化アンモニウ
ム、NH4X(X=F、Cl、Br、I)を含有せし
め、230℃で1時間さらに250℃で2時間空気中酸
化処理し、次いで800℃で20分水蒸気賦活して得
られた繊維状活性炭の賦活収率、吸着性能をハロ
ゲンの種類で比較した結果を表−2に示す。
【表】 に準拠
2) 賦活処理は810℃、 60分
この結果から明らかなようにハロゲンはCl〓
Br>F>Iの順に効果が大きいが薬品が安価で
ある面から塩化アンモニウムを使用するのがとく
に好ましい。本発明の効果を更に増大させるため
金属の塩化物もしくは酸化物たとえば塩化亜鉛、
塩化マグネシウム、塩化カルシウム、酸化チタ
ン、酸化硅素、酸化アルミナ等の前処理剤を併用
してもよい。この場合金属の塩化物は多量に使用
すると繊維の強度低下が著しいため0.3重量%以
下使用するのが望ましい。 繊維の強度劣化をおこさず賦活収率および吸着
能向上に効果的な前処理剤としては酸化チタンが
とくに好ましい。これらと併用することで本発明
の効果はさらに大きくなる。また賦活に先だつて
酸化処理を著るしく促進させるような前処理剤を
併用すれば繊維状活性炭の製造における全プロセ
スを大巾に短縮し高能率で処理できることはいう
までもない。 かくして得られた繊維状活性炭は高能率、高収
率で製造されるため従来法より著しくコストを低
減させることができ、しかも従来より優れた性能
を具備するため悪臭除去フイルター、空気浄化フ
イルター、溶剤回収フイルター、タバコフイルタ
ー、等の広範な用途が期待できる。 以下本発明方法を実施例につき説明する。 実施例 1 アクリロニトリル91%、アクリル酸メチル9%
からなる共重合体繊維を塩化アンモニウム水溶液
に浸漬しローラーで絞り100℃で乾燥して塩化ア
ンモニウムを含有せしめ、次いで230℃で1時
間、さらに250℃で2時間空気中酸化処理して、
マツチの炎を近づけても燃焼しない酸化繊維を得
た。この酸化繊維を800℃の過熱水蒸気中で賦活
処理した。得られた繊維状活性炭の収率および吸
着性能を塩化アンモニウムを含有しない場合と比
較して表−3に示した。
【表】 以上のように塩化アンモニウムを含有する場合
は賦活収率を大巾に向上させることが出来、また
得られた繊維状活性炭は従来より窒素含有量が高
くとくにSO2等の含硫黄化合物の吸着が優れてい
た。尚表−3における繊維状活性炭の吸着性能の
測定はベンゼン吸着量についてはJISK−1474に
準じて測定した。またSO2吸着量については、繊
維状活性炭(フエルト状のもの)に1PPmのSO2
ガスを流通して出側濃度を経時的に測定し、出側
濃度/入側濃度=0.05の点(破過点)までに吸着
したSO2量を計算して算出した。 実施例 2 アクリロニトリル94%、アクリル酸メチル4
%、アクリルアミド2%からなる共重合体繊維に
実施例1と同様の方法によつて4%の臭化アンモ
ニウムを含有する繊維を得た。この繊維を230℃
で1時間、250℃で2時間空気中で酸化処理し、
次いで800℃の過熱水蒸気中20分間賦活処理して
賦活収率32%で比表面積820m2/gのしなやかな
繊維状活性炭を得た。 このものは繊維強度38.4Kg/mm2で十分な機械的
強度を有し、しかもベンゼン吸着量43%、SO2
着量4.0%と高い吸着性能を示した。一方比較の
ため臭化アンモニウムを含有しない繊維を酸化処
理後賦活処理したが、賦活収率19%で比表面積
780m2/gの繊維状活性炭が得られ臭化アンモニ
ウムを含有する場合に比べ収率は低い。またベン
ゼン吸着量36%、SO2吸着量1.7%と吸着性能も
本発明方法の場合に比し劣つていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ハロゲン化アンモニウム、NH4X(X=F、
    Cl、Br、I)を0.1〜20重量%含有するアクリロ
    ニトリル系繊維を酸化処理し、次いで賦活処理す
    ることを特徴とする繊維状活性炭の製造法。
JP14537278A 1978-11-27 1978-11-27 Production of fibrous activated carbon Granted JPS5571613A (en)

Priority Applications (1)

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JP14537278A JPS5571613A (en) 1978-11-27 1978-11-27 Production of fibrous activated carbon

Applications Claiming Priority (1)

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JP14537278A JPS5571613A (en) 1978-11-27 1978-11-27 Production of fibrous activated carbon

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JPS5571613A JPS5571613A (en) 1980-05-29
JPS6158403B2 true JPS6158403B2 (ja) 1986-12-11

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ID=15383690

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EP0168669B1 (en) * 1984-06-22 1991-09-18 Toray Industries, Inc. Ultrahigh strength carbon fibers
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