JPS6158296B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシート折込み装置に関し、より詳細に
は、一例として、製造され印刷された段ボール箱
を折込む装置に関する。

段ボール箱の普及に伴なつて、その製造速度を
著しく高速化することが必要になつた。現用の折
込み装置は、製造しようとする段ボール箱を展開
したものに相当する段ボールシート（素材）から
出発して段ボール箱を非常に高速に製造すること
ができる。現用される段ボール箱の製造装置は連
続的に作動し、段ボールシートは中間で貯留され
ることなく、１つの部所から次の部所へと連続し
て移動する。段ボールシートは、印刷され、フラ
ツプ又は補助切抜きを形成するように切抜きさ
れ、糊しろの部分がサイジングが施こされ、次い
でユーザーに引渡されるための最終包装部所に至
るまでに折込まれ、接着される。

折込み装置においては、段ボールシートの両端
の横フラツプが内側に折込まれて互に接着され
る。折込みは（ベルト式、チエーン式その他の）
無端ベルトに沿つて段ボール箱を移動させる間に
行われる。この無端ベルトは段ボールシートの２
つの折込み線の間の中心部をしつかりと保持して
おり、両端のフラツプを支持している傾斜した折
込み棒は、折込みが上向きに行われるか下向きに
行われるかに従つて、フラツプを上向き又は下向
きに強制的に移動させる。これにより両端のフラ
ツプが垂直にされた後、通常は別の押込み棒によ
つて、フラツプを平面状に折込む操作が受けもた
れる。

傾斜した折込み棒の代りに次のような別の装置
を使用してもよい。

(イ) 同一の機能を有する真直な形状又はよじられ
た形状の可動の無端ベルト。

(ロ) 周期的な運動をもつて付勢され、フラツプを
その運動のリズムに合せて、フラツプが平面状
に折込まれるまで押す揺動式のシヤツター。

(ハ) 対応のフラツプとの間に単一の接触点をもつ
特性の、米国特許第4254692号に記載されたよ
じつた形状の回動板。

これらの既知の装置は次のような欠点がある。

(イ) 普通の型式のコンベヤ装置を軽い段ボールシ
ートと共に使用すると、折込むべき段ボール箱
が時として装置の一般的な運動に完全に同期し
た状態で折込み装置を通過しないことがあるた
め、折込み装置の機能だけでなく、そのすぐ下
流側に配された装置部分の機能にもじよう乱が
起こる。

(ロ) 上述した既知の装置は、進行方向において、
折込み要素と折込むべき段ボール箱との間の相
対運動をひき起こし、この相対運動によつて段
ボール箱が制動される。この制動により、段ボ
ール箱の製造サイクル中の折込み欠陥が更に強
調される。

(ハ) 大部分の折込み要素は、側面のフラツプの前
方部分に当接して作用するため、多少斜め方向
に折込みがなされ、最終的に形成された段ボー
ル箱に折込み欠陥が生ずる。この不つごうを解
消するため、無端チエーンにより駆動される補
助の可動スラスト部材を用いることがドイツ特
許第2911469号により提案されたが、この装置
は、複雑な機構を必要とする上に、段ボール箱
の移動速度もそれほど高速ではない。

本発明の目的は、従来の折込み装置のこれらの
欠陥を解消することにある。本発明の目的は、装
置を通してシートを移動させる間に折込み操作を
行なうことに寄与する手段を備え、上述の従来技
術の欠点を除去したシート折込み装置を提供する
ことである。

即ち、上述の目的を達成するための本発明の折
込み装置は： 長手方向に規制的に分布された通し孔を有する
少なくとも１つの無端ベルトと、前記無端ベルト
を移動させるため前記通し孔と係合する係合突起
を備えた少くとも１つの駆動プーリと、前記無端
ベルトを案内するためのガイドプーリーとを有す
る折込むべきシートのコンベヤ装置； 前記無端ベルトの通し孔を通して前記シートを
下方へ吸引し、シートが無端ベルトから浮き上る
のを防ぐための吸引装置； 前記無端ベルトの移動と同期して前記無端ベル
トに関して非平行に近接して駆動され、長手方向
に規則的に分布された通し孔を有する捩り無端ベ
ルトと、前記無端ベルト上の次々のシート間の距
離に相当する間隔で前記捩り無端ベルト上に配置
され、前記捩り無端ベルトの移動につれて前記シ
ートを漸次押圧して折りたたむように作用する押
しタペツトとを有する折込み要素；及び 前記捩り無端ベルトに長手方向に規則的に分布
された通し孔と係合する係合突起を備えたプーリ
ーを有する折込み要素駆動装置； を備えたことを特徴とするシート折込み装置であ
る。本発明は上述のような構成を有するので次の
ような作用効果がある。即ち、長手方向に規則的
に分布された通し孔を有する無端ベルトを、この
通し孔と係合する係合突起を備えた駆動プーリー
で駆動させるので両者の間の滑りを防止できる。
更に、無端ベルトの通し孔を通してシートを下方
へ吸引する吸引装置を備えているのでシートが無
端ベルトから浮き上るのを防止できる。従つて、
そのすぐ下流側に配置された装置部分の機能にじ
よう乱を生じさせない。この無端ベルトの通し孔
は、駆動プーリーの係合突起と係合する機能と、
下方の吸引装置とシートとを連通させる機能との
２つの機能を兼ね備えている。更に本発明は、前
記無端ベルトの移動と同期して前記無端ベルトに
関して非平行に近接して駆動され、長手方向に規
則的に分布された通し孔を有する捩り無端ベルト
を備え、前記捩り無端ベルト上には、前記無端ベ
ルト上の次々のシート間の間隔に相当する間隔で
押しタペツトが配置されているので、この押しタ
ペツトは、前記捩り無端ベルトの移動につれてシ
ートを漸次押圧して折りたたむことができる。更
に、前記捩り無端ベルトの通し孔に係合する係合
突起を備えたプーリーで捩り無端ベルトを駆動す
るので、両者の間に滑りがなく確実に駆動するこ
とができる。このように捩り無端ベルトの全表面
でなく、押しタペツトだけがシートに接触する、
という従来技術には見られない新規な特徴のため
に、全ベルト表面の使用から生ずる従来技術の欠
点を除去することができる。

次に添付図面に示した本発明のいくつかの実施
例を参照して更に説明する。

最初に、全体図である第１図を参照すると、段
ボールシート（段ボール素材）は、段ボールの圧
下ないし押し潰しにより予め形成した２つの長手
方向の折込み線であるマーク２，３を有するシー
ト１の形で、折込み装置に供給される。これらの
マークは、フラツプ５，６をそれに沿つて折込む
ためのヒンジを形成している。

折曲げは、折込み装置に沿つてシート１を長手
方向に移動させることによつて行われる。既知の
２本のよじつた形状の折込み棒７，８により形成
される折込み要素に、フラツプ５，６を接触させ
ると、対応のマーク２，３の回りにそれぞれ右方
と左方にフラツプ５，６が180゜折曲げられ、シ
ート１の中心域９上に重ねられる。折込み装置の
この第１部分はよく知られている。

本発明によればシート１は、第２図に特に良く
示すように、長手方向に規則的に分布された通し
孔４を有する２つの無端ベルト１０，１１から成
るコンベヤ装置によつて、折込み装置を通つて搬
送される。通し孔４の軸間の距離は、規則的に分
布された指状突起１５′を各々備えた上流側のプ
ーリー１２，１３及び下流側のプーリー１４，１
５と噛合い得るように調節する。

各々の指状突起１５′は、テーパー状であり、
第２図に示すように扁平な上面１７及び実質的に
球面の一部分である側面１６により形成されてい
る。

上流側のプーリー１２，１３は遊動状に取付け
てあるが、下流側のプーリー１４，１５は、折込
み装置の一般的な運動機構によつて回転駆動され
る軸１８に一体化されている。そのため駆動プー
リーであるプーリー１４，１５は、折込み装置の
サイクルに合せて無端ベルト１０，１１を駆動
し、通し孔４は指状突起１５と共働して無端ベル
ト１０，１１を常時心立てし、ベルト１０，１１
の運動特にその長さの変動を調節してベルト１
０，１１の運動サイクルを折込み装置に完全に適
合させる。特に通し孔４は、ベルト１０，１１の
作用部分上にシート１の中心域９を確実に重ね合
せて、本発明の主要な目的である折込み装置のサ
イクルに合せてベルト１０，１１を走行させるこ
とを確実にする。そのためベルト１０，１１の下
方に吸引箱１９が配設してあり、これらの吸引箱
は配管２１により真空ポンプに接続されている
（第２図参照）。

上述した折込み装置は、折込み装置のサイクル
に合せてシート１を移動させ得るという利点を備
えている。しかし、この折込み装置に用いられて
いる既知の折込み要素である折込み棒７，８に
は、或る品質の段ボールの場合にフラツプが多少
斜めに折込まれるという欠点がある。多少コスト
高にはなるがそうした欠点のない新しい折込み要
素を用いた本発明の２つの実施例について以下に
詳述する。

以下に説明する実施例による折込み装置は、装
置のサイクルに合せて、既ち折込むべきフラツプ
に漸進的に係合してシート１の理論速度と同じ速
度で、ベルト、チエーン、ケーブルその他を介し
て移動する押しタペツトを用いている。このよう
にすると、端部どうし接触した複数の装置の使用
により、０゜から180゜までのフラツプの折込み
ができる。従来の折込み棒のように支持作用が前
方部分のみにおいて行われることのないように各
各のフラツプに対するタペツトの支持点の位置を
調節することができる。要約すると、この形式の
折込み装置の場合には２つの従属部材が段ボール
と同じ方向に同じ速度で移動しながら、２つのラ
ツプを横方向に押さえて折込む働きをする。シー
ト支持コンベヤと同じ速度で移動する補助コンベ
ヤにより支持された揺動シヤツターによつても同
じ結果は得られるが、この装置は、本発明のよう
に押しタペツトを有する折込み装置に比べて構造
が複雑になる。

第３〜６図に示した実施例において、第１図の
折込み棒７，８の代りに、よじつた形の無端ベル
ト２２が用いられており、各々のベルト２２は端
プーリー２３，２４の回りに、折込み装置のサイ
クルに合せて回動する。無端ベルト２２は、無端
ベルト１０のプーリー１２によつて駆動され、無
端ベルト１０上の２つのシート１の間隔に対応す
る間隔に、押しタペツト２５の群を備えている。

第４〜６図に示すように、ベルト２２は、その
作用走行帯が破線により示したマーク２の延長線
と整列されるように位置決めされる。タペツト２
５も、その支え面２６が同じ位置関係をもつよう
な断面形状を備えている。ベルト２２は第１図に
示した無端ベルト１０，１１のものと同様の通し
孔４を有し、端プーリー２３，２４も、第２図に
示したものと同様の指状突起１５を備えている。
１群の小さな中間プーリー２７は、シート１の中
心域９上にフラツプ５を漸進的に折曲げるための
所望のよじり経路上に無端ベルト２２を保持する
働きをしている。

各々のベルト２２による折込みは、プーリー２
３，２４，２７の相対位置を操作することによつ
て調節する。この実施例によればベルト２２はフ
ラツプ５を約90゜折込むので、端プーリー２４，
２３の位置は、第４，６図に示すようになる。第
４〜６図に略示した次々の３つの位相に従つて折
込みが漸進的に行われる。

第３図に示した折込み装置は、約０゜から約90
゜までの折込みを行うための少くとも１対の無端
ベルトを、図示したベルトの上流側に有すると共
に、必要ならば、180゜折込みを完全にするため
の別の対の無端ベルトを下流側に備えている。端
プーリー２３，２４の位置は所望の折込みの関数
として調節され、第４〜６図に示すように容易に
設定される。即ち上流側の端プーリーはタペツト
２５により初期の折込み状態を設定し、下流側の
端プーリーはタペツト２５により最終的な折込み
状態を確実にする。

変形例として、第４〜６図に従う折込みのため
に単一対のベルトを使用し、残りの折込みは、折
込み棒のような既知の折込み要素を用いてもよ
い。

第７〜１０図に示した実施例は、第３図に示し
た例と類似しているが、丸形（この例では半円
形）の押しタペツト２５１を備えたよじられてい
ない真直なベルト２２１を使用している。第３，
４，５，６図にそれぞれ対応する第７，８，９，
１０図において、上流側プーリー２４１及び下流
側プーリー２３１の自動平行移動によつて、折込
みが制御される。

図示した例においては、90゜から180゜までの
折込みが行われる。端プーリー２４１，２３１は
直立軸を有し、これらの直立軸は折込み線である
マーク２の延長線の向こう側と手前側に、即ち水
平面内においてその両側にそれぞれ配されてい
る。０゜から90゜の折込みを行うには、垂直面内
においてマーク２の延長線の両側に水平軸がある
ことを除いてはベルト２２１一端プーリー２３
１，２４１のユニツトと同一のユニツトをその前
方に配すればよい。

本発明は上述した実施例のみに限定されない。
別の形式の無端ベルト、ケーブル又はチエーンに
より担持された別の形式の押しタペツトを用いて
もよい。例えば、ボールコードにより支持されて
自身の上に回転するデイスクによりタペツトを形
成することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による折込み装置の略斜視図、
第２図は第１図の折込み装置のコンベヤ装置の一
端側の縦断面図、第３図は第１図の折込み装置の
第１変形例を示す部分斜視図、第４〜６図は第３
図の折込み装置により段ボール素材を折込む次々
の位相を示す略断面図、第７図は第１図の折込み
装置の第２変形例を示す部分斜視図、第８〜１０
図は第７図の折込み装置により段ボール素材を折
込む次々の位相を示す略断面図である。 ４…通し孔、１０，１１…無端ベルト、１２，
１３…ガイドプーリー、１５′…係合突起、１
９，２１…吸収装置、２２，２２１…捩り無端ベ
ルト、２５，２５１…押しタペツト、２３，２４
…プーリー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 長手方向に規則的に分布された通し孔４を有
   する少くとも１つの無端ベルト１０，１１と、前
   記無端ベルトを移動させるため前記通し孔と係合
   する係合突起１５′を備えた少くとも１つの駆動
   プーリー１４と、前記無端ベルトを案内するため
   のガイドプーリー１２，１３とを有する折込むべ
   きシートのコンベヤ装置； 前記無端ベルト１０，１１の前記通し孔４を通
   して前記シートを下方へ吸引し、シートが無端ベ
   ルトから浮き上るのを防ぐための吸引装置１９，
   ２１； 前記無端ベルト１０，１１の移動と同期して前
   記無端ベルト１０，１１に関して非平行に近接し
   て駆動され、長手方向に規則的に分布された通し
   孔を有する捩り無端ベルト２２，２２１と、前記
   無端ベルト１０，１１上の次々のシート間の距離
   に相当する間隔で前記捩り無端ベルト２２，２２
   １上に配置され、前記捩り無端ベルト２２，２２
   １の移動につれて前記シートを漸次押圧して折り
   たたむように作用する押しタペツト２５，２５１
   とを有する折込み要素；及び 前記捩り無端ベルト２２，２２１に長手方向に
   規則的に分布された通し孔４と係合する係合突起
   １５′を備えたプーリー２３，２４を有する折込
   み要素駆動装置； を備えたシート折込み装置。