JPS6157898A - 沸騰水型原子力プラントにおける炉心急速停止防止装置 - Google Patents

沸騰水型原子力プラントにおける炉心急速停止防止装置

Info

Publication number
JPS6157898A
JPS6157898A JP59179651A JP17965184A JPS6157898A JP S6157898 A JPS6157898 A JP S6157898A JP 59179651 A JP59179651 A JP 59179651A JP 17965184 A JP17965184 A JP 17965184A JP S6157898 A JPS6157898 A JP S6157898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
reactor
boiling water
control device
bypass valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP59179651A
Other languages
English (en)
Inventor
古志 裕司
唐津 弘行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Engineering Corp, Toshiba Corp filed Critical Toshiba Engineering Corp
Priority to JP59179651A priority Critical patent/JPS6157898A/ja
Publication of JPS6157898A publication Critical patent/JPS6157898A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、沸騰水型原子力プラントにおいて、電力系統
側の周波数上昇によるタービンバイパス弁の吸収能力を
上回る部分負荷しゃ断に対して不測の原子炉停止を避け
るようにした、原子炉急速停止防止装置に関するもので
ある。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
近年、電力系統の拡大、発電ユニットの大容量化ととも
に、夜間の揚水発電所の運転量の増大、電源立地点の入
手難、送電ルートの確保用等の技術的社会的要因から大
容量かつ長距離送電が必要となり、これに伴って電力系
統の安定運用問題がクローズアップされてきている。
特に、多数の揚水発電所が揚水運転を行なっている夜間
時において、電力系統に短絡、地絡等の系統故障が発生
すると、電源地帯では発電機出力減少のために発電機が
加速され、一方揚水発電所では供給される電力の減少に
よって減速されるため、周期運転限界以上に相差角が開
き、いわゆる揚水発電所の脱調現象に至る可能性がある
このようにして多数の揚水発電所が脱調すると、電力系
統網の電力の需給バランスがくずれて電源過剰になるた
め、系統周波数は或時間継続して上昇したままになる。
そして、この周波数の上昇量は揚水発電所の脱調吊にほ
ぼ比例している。
従来の沸騰水型原子力プラントでは、上述のような状況
下で系統周波数の上昇量がタービン制御装置内の予め決
められた負荷設定バイアス分相当以上になると、タービ
ン加減弁を絞るとともにタービンバイパス弁の開放が行
なわれていた。しかし、この場合タービンバイパス弁へ
流れる蒸気がタービンバイパス弁の設備容量以上になる
と、原子炉停止に至る虞れがある。
すなわち、電力系統に前述の如き周波数上昇が起きると
、その電気信号によりタービン加減弁が急閉するととも
にタービンバイパス弁が全開され蒸気タービンへ流入す
る蒸気流量が減少される。
しかし、この減少分がタービンバイパス弁開によるバイ
パス流量を上回ると、蒸気減少分とバイパス流量との間
にミスマツチが生じ主蒸気流量が減少する。一方、原子
炉出力はこの間はぼ一定であるため原子炉からの発生蒸
気は一定であり、したがって原子炉の発生蒸気と主蒸気
流量すなわち原子炉からの流出蒸気とのミスマツチが生
じ、原子炉圧力が上昇する。このように原子炉圧力が上
昇すれば、沸騰水型原子炉に特有の正の出力反応度特性
により原子炉内中性子束が増加し、さらにこれに比例し
て原子炉圧力が上昇する。したがって、その圧力上昇信
号或いは中性子束上昇信号いずれかが原子炉の安全装置
に導かれ、原子炉急速停止が行なわれる。
ここで電力系統の周波数上昇量F%(定格周波数に対す
る%値)とし、タービン加減弁の絞り込み量すなわち部
分負荷しゃ断量をP%(プラント定格負荷に対する%値
)とすれば、これらの間にはタービン速度制御系の速度
計定率A%に対してP=100XF/Aなる関係がある
また沸騰水型原子力プラントのタービン加減弁は、一般
に圧力優先制御を行なっており、そのためにタービン制
御装置からのタービン加減弁制御信号はいわゆるバイア
スが与えられている。
すなわち、第3図はタービン制御装置の回路構成因であ
り、タービン制御装置50にはタービン速度信号49A
およびタービン圧力信号48Aが入力されている。上記
タービン速度信号49Aは速度計整器13へ入力され、
速度設定器14の設定値と比較器13aで比較され、そ
の偏差信号が増幅器13bで増幅されて速度誤差信号1
3Aとして基準値回路15に加えられる。基準値回路1
5へは負荷設定器16の負荷設定信号16Aおよび負荷
設定バイアス発生器17からのバイアス信号17Aが加
えられており、その基準値回路15の出力はタービン負
荷要求信号15Aとして低値優先回路18の一つの入力
端に印加されている。低値優先回路18の出力はタービ
ン加減弁流量信号50Aとしてタービン加減弁操作部3
7aへ加えられるとともに、バイパス弁制御回路20へ
入力される。
一方、タービン入口圧力信号48Aは圧力調節器21へ
入力され、圧力設定器22の設定値と比較器21aで比
較され、その偏差信号が増幅器21bで増幅され圧力調
整信号21Aとして前記−〇− 低値優先回路18の他の入力端および前記バイパス弁制
御回路20の他の入力端に加えられる。前記低値優先回
路18は前記タービン負荷要求信号15Aと圧力調整信
号21Aとを比較し低値を優先させて出力し、タービン
加減弁を調整するものであり、通常はタービン負荷要求
信号15Aが負荷設定バイアス分だけバイアスしている
から、タービン圧力制御系からの信号を優先させること
になる。
バイパス弁制御回路20は前記タービン加減弁流量信号
50Aと全蒸気流量信号となる圧力調整信号21Aとを
比較器20aで比較し、その偏差を増幅器20bにて増
幅し、バイパス弁流量信号50Bとしてタービンバイパ
ス弁操作部43aに出力し、バイパス弁の調整を行なう
。このように低値優先回路18の入力端にはタービン負
荷要求信号15Aと圧力調整信号21Aとが入力されて
おり、タービン負荷要求信号15Aは通常運転中負荷設
定バイアス分だけバイアスした状態となっている。
上気負荷設定バイアス量は一般に10%定格負荷相当分
である。したがって、10%定格負荷以内の部分負荷し
ゃ断に対してはタービン加減弁は応動せず、一般にP%
の部分負荷しゃ断に対してはタービン加減弁操作部への
実効絞り要求は(P−10)%定格負荷となる。さらに
タービンバイパス弁の容量をB%定格蒸気流量とすると
、(B+10)%定格負荷相当までの部分負荷しゃ断に
対しては、タービン加減弁の絞り込みによる蒸気流量減
少があっても原子炉側へ原子炉圧力上昇等の波及的効果
は与えないと言える。しかし、(B+10)%定格負荷
相当以上の大幅な部分負荷しゃ断に対しては、タービン
加減弁の絞り込み量を前記タービンバイパス弁で吸収し
きれなくなるため、前述の如く原子炉は停止することと
なる。
そこで、このような原子炉の急速停止を防止するために
、タービンバイパス弁の吸収能力を上回る負荷しゃ断が
生じたことを系統周波数によって検出し、選択制御棒の
挿入および再循環ポンプトリップ等によって原子炉出力
を減少させることが提案されている( 特開昭54−3
6480号参照)。
しかしながら、系統周波数の上昇が急激に起った場合に
は、たとえ上記のような対策を用いても燃料棒からの熱
出力および炉心発生蒸気量は、数秒以上の時定数でゆっ
くりとしか減少させることができず、その間に原子炉の
急速停止に至ってしまう可能性がある等の問題がある。
〔発明の目的〕
本発明はこのような点に鑑み、系統周波数の急激な上昇
による部分負荷しゃ断時において原子炉の急速停止を確
実に防止し得るようにした。沸騰水型原子力プラントに
おける原子炉急速防止装置を提供することを目的とする
〔発明の概要〕
本発明は、電力系統網の周波数上昇による部分負荷しゃ
断に対してその部分負荷しゃ断量がタービン制御系のタ
ービンバイパス弁容量を越えたことを検出する周波数検
出器と、この周波数検出器からの出力信号を受けて沸騰
水型原子力プラントのタービンバイパス弁総容量を一時
的に増加させるタービンバイパス弁総容量制御装置と、
前記周波数検出器からの出力信号を受けてタービン速度
計定率を増加させるタービン速度計定率変更装置と、さ
らに前記周波数検出器からの出力信号を受けて原子炉出
力を減少せしめる原子炉出力制御装置とを有し、沸騰水
型原子力プラントにおける部分負荷しゃ断による原子炉
の急速停止を確実に防止するようにしたものである。
〔発明の実施例〕
以下、第1図乃至第4図を参照して本発明の一実施例に
ついて説明する。
第1図において符号30は原子炉であって、この原子炉
30内には炉心31が配設されており、この原子炉30
の出力すなわち蒸気発生量は炉心31内に分散して設け
られている複数本の制御棒32の挿入位置および炉心3
1内を流れる冷却材の炉心流量によって制御される。上
記制御棒32の挿入位置は制御棒操作装置33によって
制御され、また前記炉心流量は再循環流量制御装置34
a、34bの出力によって作動される再循環ポンプ35
a、35bによって制御されるようにしである。
上記原子炉30で発生した蒸気は、主蒸気管36および
タービン加減弁37を経て蒸気タービン38に導かれる
。蒸気タービン38に導入された蒸気はそこで仕事を行
ない軸直結された発電機39を駆動し、−力仕事を終え
た蒸気は復水器40に流入して凝縮される。そして復水
器40で凝縮された水は給水管41および給水ポンプ4
2を介して原子炉30に環流される。
タービン加減弁37の上流側と復水器40とはタービン
バイパス弁43を有するタービンバイパス管44によっ
て接続されており、原子炉30で発生した蒸気を上記蒸
気タービン38をバイパスして直接復水器40に導入す
ることができるようにしである。また、前記発電機39
の出力は変圧器45で昇圧され発電機主しゃ断器46お
よび送電 電線47を介して電力系統へ送電される。
一方、前記タービン加減弁37およびタービンバイパス
弁43は、タービン加減弁操作部37aおよびタービン
バイパス弁操作部4.3 aによってそれぞれ操作され
、そのタービン加減弁操作部37aおよびタービンバイ
パス弁操作部43aは、主蒸気管36に設けられたター
ビン入口圧力検出器48からの圧力信号48Aと、蒸気
タービン38に設けられたタービン速度検出器49から
の速度信号49Aとを受けて動作するタービン制御装置
50の出力信号50Aおよび50Bによって制御される
符号51は前記再循環流量制御装置34a。
34、 b等に制御信号を与える制御装置であって、こ
の制御装置51は、タービン速度検出器49からの速度
信号49A1図示しない原子炉炉心流量検出器および原
子炉出力検出器からの炉心流量信号52Aおよび原子炉
出力信号53A、中央給電指令室54から出される系統
周波数上昇の原因である複数の揚水発電所55の脱調検
出信号54A、および発電機主しゃ断器46からの主し
ゃ断器閉信号46Aを入力信号として受け、沸騰水型原
子炉プラントのタービンバイパス弁操作部43a。
再循環流量制御装置34a、34b及びタービン制御装
置50の各々に対し、制御信号51A。
51B及び51Gを与える。
前記タービンバイパス弁操作部43aは上記制御装置5
1からの制御信号51Aを受け、あらかじめ増設された
予備のタービンバイパス弁を開放し一時的にタービンバ
イパス弁総容量を増加させる。尚これら予備のタービン
バイパス弁は復水器40に過度の負担が加わらない範囲
内の時間(数秒程度)で自動的に閉鎖するようロジック
が組まれている。一方、再循環流量制御装置34a。
34bは制御信号51Bを受け、再循環ポンプ35a、
35bによって原子炉炉心流量を減少させる。また、タ
ービン制御装置50は、制御信号51Cを受け、一時的
にタービン速度計定率を増加させプラントの実質的負荷
しゃ所間を減少させる。
第2図は制御装置51の内部構成を示す図であって、再
循環流量制御回路60はタービン速度信号49Aと速度
設定器61の設定値を比較器62で比較した偏差信号を
入力として、再循環流量制御装置34a、34bに対し
て流量を減少させる制御信号51Bを出力する。一方、
周波数検出器63はタービン速度の上昇値が予め定めら
れた量を所定時間継続して越えたことを検知するもので
あり、タービン速度の上昇値がプラント定格負荷でター
ビンバイパス弁容量と負荷設定バイアス分の和以上に相
当する部分負荷しゃ断に対して動作し、論理信号(11
T1を出力しその出力信号がアンドゲート64に加えら
れる。
また、炉心流量信号52Aおよび原子炉出力信号53A
はそれぞれ炉心流量検知器65および炉出力検知器66
に加えられる。これら炉心流量検知器65および炉出力
検知器66は、プラント出力が無負荷或いは低出力レベ
ルの状態ではなく、それらが所定出力レベルにあること
を検知するものであり、各々の状態量が所定の設定値以
上で動作して論理信号111 I+を出力し、その出力
信号がアンドゲート64に加えられる。アンドゲート6
4には、さらに発電機工しゃ断器46が閉じているとき
論理信号“1″となる閉信号46A1および中央給電指
令室54からの脱調検出信号54Aも加えられており、
これらの各信号が全て論理信号111 T+である場合
すなわちONとなった場合に、アンドゲート64が論理
信号゛1″を出力し、この出力信号64Aはタービンバ
イパス弁総容量制御回路67及びタービン速度計定率変
更回路68に入力される。
タービンバイパス弁総容量制御回路67はアンドゲート
64からの出力信号64Aを受け、タービンバイパス弁
操作部43aに対しあらかじめ増設された予備のタービ
ンバイパス弁総容量を増加させる制御信号51Aを出力
する。タービン速度計定率変更回路68は、同様にアン
ドゲート64からの出力信号64Aを受け、タービン制
御装置50に対し、一時的にタービン速度計定率を増加
させ、プラントの実質的負荷しゃ断量を減少させる制御
信号51Cを出力する。
次に本実施例装置の作用について説明する。プランドが
夜間通常運転中に系統事故による揚水発電所脱調に伴っ
て所定値以上の周波数上昇が起ると、タービン制御装置
50においてタービン速度検出器49で検出したタービ
ン速度信号49Aによりこの周波数上昇が検知され、タ
ービン加減弁操作装置37aを介してタービン加減弁3
7を絞り込むと同時に、タービンバイパス弁操作装置4
3aを介してタービンバイパス弁43が全開される。
ところが、タービン加減弁37の絞り込みにより蒸気タ
ービン38への蒸気流量は減少するが、その減少分はタ
ービンバイパス弁43の全開によるバイパス流量を上回
るため、蒸気タービン側に流出する主蒸気流量が減少し
、実質的に原子炉発生蒸気が流出蒸気よりも多くなって
原子炉圧力上昇しようとする。
一方、制御装置51は、アンドゲート64の入力のうち
発電機工しゃ断器46A1炉心流量検知器65および出
力検知器66はすでにプラントが通常運転状態にあるた
めONとなっており、前記タービン速度検出器49で検
出したタービン速度信号49Aを受けて周波数検知器6
3がONL、さらに周波数上昇の直接原因である揚水発
電機の脱調信号54. Aが中央給電指令室54から入
力されることによりアンドゲート64がONL、制御信
号64Aを出力する。この信号がタービンバイパス弁総
容量制御回路67を介してタービンバイパス弁操作部4
3aに対し制御信@51Aを出力するためあらかじめ増
設された予備のタービンバイパス弁が一時的に開放され
る。従って、タービンバイパス弁の総容量は一時的に増
大して原子炉圧力の上昇を抑制することができる。
同時に、アンドゲート64からの出力信号64Aにより
タービン制御回路50に対し、一時的にタービン速度計
定率を増加させる制御信号51Gが出力される。これに
よってプラントの実質的負荷しゃ断量を減少させること
ができ、タービンバイパス弁蒸気流量とのミスマツチが
緩和され原子炉圧力の上昇は抑制される。
一方、再循環流量制御装置34a、34bは、タービン
速度信号49Aが速度設定器61の設定値と比較器62
で比較され、さらに再循環流量制御回路60を介して出
される制御信号を受けて、再循環ポンプ35a、35b
を制御して、初期の炉出力と主蒸気流量のミスマツチに
よる原子炉圧力上昇に伴う中性子束の上昇を補償するた
め、再循環流量を減少させる。
このようにして原子炉の炉心圧力および中性子束の過度
変化がいずれも原子炉急速停止動作の設定点以内に収め
られ、プラントの運転を続行することができる。
ところで、従来の沸騰水型原子力プラントにおいては、
プラント定格負荷換算でタービンバイパス弁容量と負荷
設定バイアス分との和以上の部分負荷しゃ断が加わった
場合には、原子炉より流出する主蒸気流量の減少をきた
し、一方原子炉出力はほぼ一定であるため原子炉の熱収
支のバランスが崩れる。このため原子炉圧力が上昇し、
それにより原子炉内のボイドがつぶれ中性子束が増加し
て原子炉出力が上昇し、それに応じてさらに原子炉圧力
が上昇し、その過程で原子炉の急速停止が発生する。
第4図は上述の如き部分負荷しゃ断が加わった場合のプ
ラント過度現象の模擬解析結果を示す図であって、横軸
に時間、縦軸に原子炉の各状態量の変化を示すものであ
る。従来の沸騰水型原子炉プラントにおいて前述のよう
な部分負荷しゃ断が加わった場合には、第4図に破線7
1で示すように原子炉圧力は急上昇し、それにつれて中
性子束も破線21に示すように上昇し、約2秒後に中性
子束は中性子束“高″設定点1(129%定格)に達し
、この時点で原子炉は急速停止する。また、この場合原
子炉圧力も約4秒後に原子炉圧力゛高″設定点6に達す
ることがわかる。破線81はこの従来例でのタービンバ
イパス弁蒸気流量である。
一方、第4図の実線は同様の部分負荷しゃ断に対して本
実施例の炉心急速停止防止装置が作用し、1     
た場合の各状態量の変化を示し、系統側からの部分負荷
しゃ断信号によるタービン蒸気流量の絞り込みは実線5
2に示すように、従来の場合(破線51)に比べて大幅
に抑制され、炉出力と主蒸気流量のミスマツチはほぼ解
消される。さらに上記装置によって再循環流量も減少す
るので、一時的に上昇した原子炉圧ノj(実線72)お
よび中性子束(実線22)も減少する。この間原子炉中
性子束、原子炉圧力の最大値はいずれも原子炉急速停止
設定値(中性子束゛′高高段設定点および原子炉圧カバ
高″設定点6)に対して余裕を示しており、原子炉が急
速停止することがないことが判る。なお実線3は炉出力
を示し、実線4は炉心流量を示す。
上記実施例においては、原子炉出力の減少を、再循環流
量制御装置に対して循環水流量を減少させる制御信号を
与えることによって行なうとしたが、制御棒操作装置に
制御信号を与えて原子炉出力を減少せしめるようにして
もよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、従来であれば不測
の原子炉急速停止を招くような急激な部分負荷しゃ断が
沸騰水型原子炉に加わったような場合でも、これによっ
て引き起こされる原子炉の過渡変化を原子炉の安全運転
を継続できる範囲におさめることができ、原子炉の急速
停止を確実に防止することが可能となり、沸騰水型原子
力プラントの稼働率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の炉心急速停止防止装置の一実施例を示
す概略構成図、第2図は同実施例における制御装置の論
理演算部を示す構成図、第3図は同じく沸騰水型原子力
プラントのタービン制御装置のブロック図、第4図は大
幅負荷しゃ断が加わった場合のプラント過度現象の模擬
解析結果を示す線図である。 30・・・原子炉、32・・・制御棒、33・・・制御
棒駆動装置(原子炉出力制御装置)、34a、34b・
・・再循環流量制御装置(原子炉出力制御装置)、37
・・・タービン加減弁、38・・・蒸気タービン、43
・・・タービンバイパス弁、46・・・発電機工しゃ断
器、48・・・タービン入口圧力検出器、49・・・タ
ービン速度検出器、50・・・タービン制御装置、5ゴ
・・・制御装置、63・・・周波数検出器、65・・・
炉心流量検知器、66・・・炉出力検知器、67・・・
タービンバイパス弁総容量制御回路、68・・・タービ
ン速度計定率変更回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電力系統網の周波数上昇による部分負荷しゃ断に
    対してその部分負荷しゃ断量がタービン制御系のタービ
    ンバイパス弁容量を越えたことを検出する周波数検出器
    と、この周波数検出器からの出力信号を受けて沸騰水型
    原子力プラントのタービンバイパス弁設備容量を一時的
    に増加させるタービンバイパス弁総容量制御装置と、前
    記周波数検出器からの出力信号を受けてタービン速度計
    定率を増加させるタービン速度調定率変更装置と、前記
    周波数検出器からの出力信号を受けて原子炉出力を減少
    せしめる原子炉出力制御装置とを有することを特徴とす
    る沸騰水型原子力プラントにおける炉心急速停止防止装
    置。
  2. (2)タービンバイパス弁総容量制御装置は、沸騰水型
    原子力プラントにあらかじめ備えられた予備のタービン
    バイパス弁の開閉制御を行なう装置であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の沸騰水型原子力プラン
    トにおける炉心急速停止防止装置。
  3. (3)タービン速度調定率変更装置は、周波数検出器か
    らの信号を受けて一時的にタービン速度計定率を増加さ
    せる装置であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の沸騰水型原子力プラントにおける炉心急速停止防
    止装置。
  4. (4)原子炉出力制御装置は、炉心再循環流量制御装置
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の沸
    騰水型原子力プラントにおける炉心急速停止防止装置。
  5. (5)原子炉出力制御装置は、制御棒駆動制御装置であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の沸騰水
    型原子力プラントにおける炉心急速停止防止装置。
JP59179651A 1984-08-29 1984-08-29 沸騰水型原子力プラントにおける炉心急速停止防止装置 Pending JPS6157898A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59179651A JPS6157898A (ja) 1984-08-29 1984-08-29 沸騰水型原子力プラントにおける炉心急速停止防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59179651A JPS6157898A (ja) 1984-08-29 1984-08-29 沸騰水型原子力プラントにおける炉心急速停止防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6157898A true JPS6157898A (ja) 1986-03-24

Family

ID=16069497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59179651A Pending JPS6157898A (ja) 1984-08-29 1984-08-29 沸騰水型原子力プラントにおける炉心急速停止防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6157898A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6198786B1 (en) Methods of reactor system pressure control by reactor core power modulation
US5268939A (en) Control system and method for a nuclear reactor
US3931503A (en) System for operating a boiling water reactor steam turbine power plant utilizing dual analog throttle pressure controllers
WO2022180945A1 (ja) 原子力発電プラントの出力制御装置及び出力制御方法
JPS6157898A (ja) 沸騰水型原子力プラントにおける炉心急速停止防止装置
JPS6061695A (ja) 沸騰水型原子力プラントにおける炉心急速停止防止装置
CN114688520B (zh) 一种核电站蒸汽发生器液位辅助控制方法和系统
JP2863581B2 (ja) タービン蒸気加減弁制御装置
JPS6134115B2 (ja)
JPH0241720B2 (ja)
JPS62228996A (ja) 沸騰水型原子力発電プラント
JPS63117298A (ja) タ−ビン制御装置
JP2720032B2 (ja) タービン制御装置
JPS6232393A (ja) 原子炉プラントのタ−ビン制御装置
JPS6158903A (ja) 原子炉のタ−ビン制御装置
Karpeta et al. Backfitting of the nuclear plant V1 power control system
JPS5927293A (ja) 原子炉の出力制御装置
JPS6050318B2 (ja) 原子炉制御装置
JPS62142809A (ja) 蒸気タ−ビン速度制御装置
JPS60263896A (ja) 原子力発電プラント
JPS62131903A (ja) 蒸気タ−ビン速度制御装置
JPH0245601A (ja) タービン制御装置
JPS6053895A (ja) 沸騰水形原子力発電プラントのタ−ビンバイパス弁急開制御装置
JPH0453278B2 (ja)
JPS61159198A (ja) 沸騰水型原子力発電プラントの負荷追従制御装置