JPS6157519A - 低粘性フコイダン含有溶液又はフコイダンの製造法 - Google Patents

低粘性フコイダン含有溶液又はフコイダンの製造法

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JPS6157519A
JPS6157519A JP59178425A JP17842584A JPS6157519A JP S6157519 A JPS6157519 A JP S6157519A JP 59178425 A JP59178425 A JP 59178425A JP 17842584 A JP17842584 A JP 17842584A JP S6157519 A JPS6157519 A JP S6157519A
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JP
Japan
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fucoidan
viscosity
solution
extract
algae
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JP59178425A
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English (en)
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Osamu Uchi
内 理
Tokuichi Tabuchi
田淵 徳一
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Kikkoman Soyfoods Co
Original Assignee
Kibun Food Chemifa KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、海藻から抽出された高粘性のフコイダン含有
溶液に、β−1・3グルカナーゼ又は/及びプロテアー
ゼを添加して、不純物に出来すると思われる高粘性付与
物質を分解し、フコイダン溶液の粘度を低下させ、作業
性の改善、抽出率の向上及び抽出液より分離したフコイ
ダンの収率及び純度を向上させる方法に関する。
フコイダンは抗脂肪血症活性、抗凝血症活性等の医薬効
果のため、従来、種々の製造法、精製法が提案されてい
る。しかし、フコイダン抽出液は、新鮮な卵白様粘性を
有し、フコースとして0.02%濃度でも、ワイゼンベ
ルグ効果が見られ、フコースとして0.04%程度では
、ゴム様粘弾性を呈し、フコイダン抽出後の藻体の分離
、フコイダン抽出液の液移送や、フコイダンの凝集剤や
沈澱剤を添加混合する場合に作業性が悪かった。この作
業性について実例をあげると、フコイダン抽出に際し、
向流抽出や実施例3に示すような繰返し抽出を行う事は
困難であり、又抽出液の一過や、凝集剤等を添加混合す
る時は、更に抽出液に水を加え、原料海藻の65倍位に
稀釈しなければならず、又フコイダン除去液のエキス化
に際しても、f液の濃縮費が高くなる等、不合理な点が
多かった。
本発明人は、上記欠点を解決する為、種々検討した結果
、フコイダンを含む海藻よりフコイダンを抽出したフコ
イダン含有溶液中に、β−1・3グルカナーゼ又は/及
びプロテアーゼを、添加し溶存させる時は、粘度の低い
フコイダン含有溶液かえられる事、又、得られた低粘性
の溶液から、従来公知のフコイダンの凝集沈澱法、吸着
法等によって、フコイダンを単離する時は高収率で、高
純度の分離フコイダンを分離しうる事を見出し、本発明
を完成した。
次に本発明実施の態様につき、説明する。
原料とする海藻は、フコイダンを含む海藻であれば、特
に限定する必要はないが、フコイダンを多く含む海藻を
例示すれば、こんぶ、わかめ、はんだわら、ひばまた、
あらめ、かじめ、レツンニャ等の褐藻類があげられる。
抽出溶媒としては水、アルカリ溶液、酸溶液又はこれに
ア七トン、メタノール、エタノールを40%(v/v 
) 以下の低濃度に含有させた溶液を海藻(乾物重に対
して)の4倍以上、通常5〜30倍量を用いて、抽出す
ればよい。
次に、酵素製剤についてはβ−1・3グルカナーゼを主
成分とする商品として、キタラーゼが、プロテアーゼを
主成分とする商品としてプロテアーゼ「アマノ」が入手
しやすいので、これら酵素を入手する事により容易に実
施する事が出来る。本発明の実施は、上記商品に限定さ
れるのではなく、他の商品又は上記酵素を不純物として
含む他の酵素剤を使用しても、目的を達成出来るし、上
記酵素を生産する命生物、同磨砕物、同粉末又は酵素抽
出液を使用する事も出来る。上記酵素の使用量は、原料
海藻乾物重に対して0.001重量%(以下単に%と記
す)以上の使用で有効であり、通常0.01〜1%で十
分である。勿論1%以上使用しても不都合は生じない。
酵素添加の時期は、フコイダンを含む海藻より抽出され
るフコイダン含有溶液中に、添加された酵素が溶存する
ようにして、反応させればよい。
理解を深めるために、更に説明すると、フコイダン抽出
に際して、酵素を添加溶存させる時は、藻体又は/及び
その細片又は/及びその粉末に添加混合しておく方法、
抽出溶媒に添加溶存させておく方法、抽出中に添加溶存
させる方法、抽出終了後に添加溶存させる方法、フコイ
ダン抽出海藻残渣を分離した抽出液、又はこの抽出液を
真空濃縮するか、フコイダン沈澱法・吸着法で、フコイ
ダン区分を分離した後、再溶解するか、一度乾燥した後
再溶解するかして得られる、:れら溶液に添加溶存させ
る方法があり1、何れにしても抽出されたフコイダン含
有溶液に添加されたβ−1・3グルカナーゼ又は/及び
プロテアーゼが溶存すればよい。尚上記したフコイダン
沈澱法・吸着法で分離して、再び水に溶解した後、酵素
を添加して、フコイダンを再回収する方法は、フコイダ
ンの精製法として有効である。
酵素反応条件は、特に限定しないが、温度0〜70℃、
好ましくは30〜65℃、反応時間は5分以上、好まし
くは10分〜2時間で十分である。
粘度低下はフコイダン濃度の高い程、顕著であり、反応
前の粘度の一以下に達する場合がある。
フコイダン溶液の粘度低下は、高粘度のフコイダン抽出
液を100℃30分加熱したり、P H2以下に放置し
て低粘性とした場合、エタノール儂度60%(V/V 
)で凝集させても、モヤモヤした小塊状で、凝集という
より軽い沈澱という状態或は、このような少量の沈澱が
生ずる状態である。
エタノール45%(V/V、)では更に沈澱しにく\な
る。しかし、本発明の低粘性液は、エタノール濃度45
%(v/v )で糸状物のからまった状態、又は塊状に
凝集沈澱し、酵素添加しない高粘性液からの沈澱の場合
と同様の状態を示す。更4こ、分離採取したフコイダン
は、L−7コース含量から見て、純度が上って居り、且
つフコイダンとじて回収されたL−フコース収率が増加
する事から、フコイダンの解重合による粘度低下ではな
く、不純物として含まれる高粘性付与物質の分解による
粘度低下と推定される。
次に、酵素により粘度低下させた抽出液から、フコイダ
ンを分離する時は、フコイダン分離後残るエキスの有効
利用の面から、エタノールを使用するのが望ましく、純
度の高いフコイダンを得るためには、エタノール濃度4
0〜55%(V/V )として、凝集沈澱させる必要が
ある。60%(V/V)以上では、フコイダン以外の不
純物も沈澱するので、純度低下の原因となる。エタノー
ルに準するものとしては、メタノールイソプロパツール
等極性溶剤の使用も可能である。その他公知のフコイダ
ン分離法としては、アセトン、イソプロパノール、鉄イ
オン、アルミニウムイオン、バリウムイオン、セチルピ
リジウムクロライドや、セチルトリメチルアンモニウム
ブロマイド等による沈澱法、イオン交換樹脂による吸着
の少くとも1つを用いる方法がある。
尚、海藻抽出液は血圧降下剤として知られるラミニンや
甲状腺ホルモンの構成要因として重要な法度その他ミネ
ラルアミノ酸と共に、フコイダンを含む抽出液であり、
保検飲料として飲用する時も解重合のない高分子フコイ
ダンを高濃度に含む状態で容易に飲用出来る等の利点が
得られる。
次に実施例を示す。
釧路厚葉1級こんぶ2に!i+を細切りし、これに50
℃の水301を加え、時々攪拌しながら3時間抽出し、
残渣と分けてから、遠心分離して清澄な抽出液21.4
kg(可溶性固形分3.54%、フコース0.08%)
を得た。
上記抽出液を用い、次の実験を行った。尚抽出液は新鮮
な卵白様粘性に加えてゴム様粘弾性があり、B型粘度計
で粘度測定を行うと、回転子に巻きついて更に回転軸に
添って巻き上るワイゼンベルグ効果が顕著で、測定不能
である。そこで、大穴($1.5mm) ピペットl 
Q ccを用いて、1Qcc吸引し、5 cc流出する
時間を計測して、比較粘度として表わした。又L−7コ
ースは、システィン硫酸法により測定した。
実施例1 抽出液2,000g(比較粘度140秒/ 5 cc 
)に酵素キタラーゼ(β−1・3グル力ナーゼ主体)0
.3.li’(対液0.015%)を加え、均一に攪拌
しつ一45℃、90分作用させた所、粘度は9.8W5
 ccに低下した。これに99.5%(V/V )エタ
ノ−/ul、580ccを加え、エタノール濃度45%
(V/V )として、フコイダンの凝集沈澱を作り、こ
れを液と分離した後ビーカーにとり、更番こ99.5%
(V/V )エタノール20CCを加えて、更Gこ脱水
した後、60°0.2 Q hrs乾燥して3.2gの
フコイダン(L−7コース37.62%)を得た。抽出
液2000F中のし−7コース回収率は75.24%と
なる。別に、実施例1のエタノール濃度60%(V/V
 )でフコイダンを凝集沈澱させたフコイタ。
ンはL−7コース含量24.70%であり、純度力(悪
かった。この時は抽出液2.OOO,!iI中のL−7
コ一ス回収率は77.2%であった。
比較例1 実施例1に於いてキタラーゼを使用せず、高粘度のま\
99.5%(v/v)エタノール1.580 ccを加
えて、同様にフコイダン乾燥を行い、3.599のフコ
イダン(L−フコース33.43%)ヲ得た、抽出液2
,000 y中のL−7コ一ス回収率は75、01%と
なる。
実施例2 抽出液2,000g(比較粘度140秒/ 5 cc 
)に、プロテアーゼ[アマノAJ2g(対10.1%)
を加え、均一に攪拌しつ\45℃、90分作用させた所
、粘度は13秒15ccであった。これに99.5%(
v/v ) エタノール1+ 580 ccを加え、エ
タノール濃度45%(V/V ’)として、フコイダン
の凝集沈澱を作り、以下、実施例1と同様にして乾燥し
て、3.46.9のフコイダン(L−7コース35.1
0%)を得た。抽出液2.00oI中のL−フコース回
収率は75.90%となる。
以上の実験よりキタラーゼ又はプロテアーゼを加えて反
応させる事により粘度が低下し、且つフコース収率の高
いフコイダンが得られる事がわかる。
実施例3 細切こんぶ115.4Jを45%(v/v ) エタノ
ールで洗浄し、洗浄こんぶを作り、これを4等分して、
その1つを6251の60℃の水に2時間浸漬攪拌し、
フコイダン抽出液と残渣を分離し、フコイダンを抽出し
た。2回目の抽出液は可成り高い粘性を示したので、キ
タラーゼ0.21を加え、てフコイダンを抽出し、繰返
し4回抽出して比較粘度13.4 秒75 ccのフコ
イダン抽出液270I(可溶性固形分9.82%、L−
7コース0.41%)を得た。これに99.5%(V/
V )エタノール200−を加え、エコイダンを凝集分
離し、実施例1と同様にしてフコイダン乾物2..41
.F(L−フコース35.13%)を得た。抽出液中の
L−7コースの回収率は76.58%、フコイダンとし
て回収されたフコースは、海藻原料に対して0.73%
の収率であり、フコイダンの収率及び純度が高いという
メリットが見出された。
比較例2 実施例3に於て、キタラーゼを使わずに、他は全く同様
に繰返し4回の高粘性(比較粘度275秒/ 5 cc
 )の抽出液261!i(可溶性固形分9.96%、L
−フコース0.31%)を得た。これに99.5%(V
/V )のエタノール192m1を加え、フコイダンの
凝集沈澱を分離し、実施例1と同様にしてフコイダン乾
物1.95.9(L−7コース30.26%)を得た。
抽出液からのL−フコース回収率は72.85%、フコ
イダンとして回収されたL−7コースは、こんぶ原料に
対して0.51%の収率であった。尚この比較例2の場
合抽出液が高粘性のため作業性が悪いという大きな欠点
があった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、フコイダンを含む海藻より得られるフコイダン含有
    溶液にβ−1・3グルカナーゼ又は/及びプロテアーゼ
    を溶存させ、粘度を低下させたフコイダン含有溶液を製
    造するか又は低粘性フコイダン含有溶液から常法により
    フコイダンを採取することを特徴とする低粘性フコイダ
    ン含有溶液又はフコイダンの製造法。 2、粘度を低下させたフコイダン含有液にフコイダン凝
    集・沈澱剤を添加するか又は、フコイダンをイオン交換
    樹脂に吸着させてフコイダンを単離する特許請求範囲第
    1項記載の 製造法。 3、粘度を低下させたフコイダン含有液に、凝集沈澱剤
    として、メタノール、エタノール、イソプロパノールを
    加え、容量%で40〜55%として、フコイダンを沈澱
    させ、純度を高めたフコイダンを単離する特許請求範囲
    第1項記載の製造法。
JP59178425A 1984-08-29 1984-08-29 低粘性フコイダン含有溶液又はフコイダンの製造法 Pending JPS6157519A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002022140A1 (fr) * 2000-09-13 2002-03-21 Takara Bio Inc. Agents entretenant l'homéostase
CN102827301A (zh) * 2012-09-06 2012-12-19 大连海洋大学 盐沉结合电渗析分离纯化岩藻聚糖硫酸酯方法

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WO2002022140A1 (fr) * 2000-09-13 2002-03-21 Takara Bio Inc. Agents entretenant l'homéostase
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