JPS6155184A - El素子 - Google Patents

El素子

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Publication number
JPS6155184A
JPS6155184A JP59176726A JP17672684A JPS6155184A JP S6155184 A JPS6155184 A JP S6155184A JP 59176726 A JP59176726 A JP 59176726A JP 17672684 A JP17672684 A JP 17672684A JP S6155184 A JPS6155184 A JP S6155184A
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JP
Japan
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layer
film
compound
emitting layer
organic compound
Prior art date
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Pending
Application number
JP59176726A
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English (en)
Inventor
Takeshi Eguchi
健 江口
Haruki Kawada
河田 春紀
Yukio Nishimura
征生 西村
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電気的な発光、すなわちELを用いたEL素
子に関し、更に詳しくは、発光層が2層構造からなり5
合々の層が隣接する他の層に対して相対的に電気陰性度
が異なる少なくとも1種の電気的発光性有機化合物のg
膜からなるEL素子に関する。
(従来の技術) 従来のEL素子は、MnあるいはCuまたはRe F3
(Re  ;希土類イオン)等を付活剤として含むZn
Sを発光母材とする発光層からなるものであり、該発光
層の基本構造の違いにより粉末型ELと薄膜型ELに大
きく構造的に分類される。
実用化されている素子のうち、薄膜ELは、一般的に粉
末型ELに比べ輝度が高いが、薄膜ELは発光母材を基
板に蒸着して発光層を形成しているため、大面積素子の
製造が難しく、また製造コストが非常に高くなる等の欠
点を有していた。
そのため、最も量産性に富み、コスト的に薄膜型素子の
数十分の一程度ですむ有機バインダー中に発光母材、す
なわち、ZnSを分散させた粉末型ELが注目されるよ
うになった。一般的には、EL発光においては1発光層
の厚さが薄い程発光特性が良くなる。しかし、該粉末型
ELの場合は、発光母材が不連続の粉末であるため、発
光層を薄くすると、発光層中にピンホールが生じ易く、
層厚を薄くすることが困難であり、従って十分な輝度特
性が得られないという大きな欠点を持っている。近時に
おいても、該粉末型ELの発光層内にフッ化ビニリデン
系重合体から成る中間誘電体層を配置した改良型素子が
、特開昭58−172891号公報、に示されているが
、未だ発光輝度、消費電力等に十分な性能を得るにいた
っていない、一方、最近、有機材料の化学構造や高次構
造を制御して、新しくオプティカルおよびエレクトロニ
クス用材料とする研究開発が活発に行なわれ、EC素子
、圧電性素子、焦電性素子、非線計光学素子、強誘電性
液品等、金属、無機材料に比肩し得るか、またはそれら
を凌駕する有機材料が発表されている。このように、無
機物を凌ぐ新しい機能素材としての機能性有機材料の開
発が要望される中で、分子内に親木基と疎水基を持つア
ントラセン誘導体やピレン誘導体の単分子層の累積膜を
電極基板上に形成したEL素子が特開昭52−3558
7号公報に提案されている。しかし、それらのEL素子
は、その輝度、消費電力等、現実のEL素子として十分
な性能を得るに至っておらず、更に、該有機EL素子の
場合、キャリア電子あるいはホールの密度が非常に小さ
く、キャリアの再結合等による機能分子の励起確率が非
常に小さくなり、効率の良い発光が期待できないもので
ある。
(発明の開示) 従って、本発明の目的は、上述のような従来技術の欠点
を解消して、低電圧駆動でも十分輝度の高い発光が得ら
れ、安価で、且つ製造が容易なEL素子を提供すること
である。
上記本発明の目的は、EL素子の発光層を、特定の材料
を組合せて、且つ特定の構成に形成することにより達成
された。
すなわち1本発明は、2層構□造の発光層と、該発光層
を挟持する透明電極層および背面電極層とからなるEL
素子において、第1の発光層が、上記透明電極層に面し
、且つ電気的発光性有機化合物(A)と化合物(A)に
対して相対的に電子受容性の有機化合物(以下アクセプ
ターという)との混合物からなる混合分子堆積膜からな
り、且つ第2の発光層が、上記の背面電極層に面し、且
つ電気的発光性有機化合物(A)または化合物(A)と
同程度の電気的陰性度の電気的発光性有機化合物と化合
物(A)に対し相対的に電子供与性の有機化合物(以下
ドナーという)との混合物からなる混合単分子膜または
その累積膜からなることを特徴とする上記EL素子であ
る。
本発明の詳細な説明すると、本発明において使用し、主
として本発明を特徴づける電気的発光性有機化合物とは
、高い発光量子効率を有し、更に外部摂動を受は易いπ
電子系を有し、電気的な励起が可能な化合物であり、例
えば、基本的には、縮合多環芳香族炭化水素、p−ター
フェニル、2.5−ジフェニルオキサゾール、1.4−
ビス(2−メチルスチリル)−ベンゼン、キサンチン、
クマリン、アクリジン、シアニン色素、ベンゾフェノン
、フタロシアニンおよびその金属錯体、ポルフィリンお
よびその金属錯体、8−ヒドロキシキノリンとその金属
錯体、有機ルテニウム錯体、有機稀土類錯体およびこれ
らの化合物の誘導体等を挙げることができる。更に上記
化合物に対して電子受容体または電子供与体となり得る
化合物としては、前記以外の複素環式化合物およびそれ
らの誘導体、芳香族アミンおよび芳香族ポリアミン、キ
ノン構造をもつ化合物、テトラシアノキノジメタンおよ
びテトラシアノエチレン等を挙げることができる。
本発明において、第1の発光層を形成するために有用な
化合物は、上記の化合物から選択して使用する。
また、本発明において、第2の発光層を形成するために
有用な有機化合物は、上記の如き電気的発光性化合物を
必要に応じて公知の方法で化学的に修飾し、その構造中
に少なくとも1個の疎水性部分と少なくとも1個の親水
性部分(これらはいずれも相対的な意味においてである
。)を併有させるようにした化合物であり、例えば下記
の一般式(I)で表わされる化合物およびその他の化合
物を包含する。
[(X −R,)FILZ ]、−φ−R,(1)E記
式中における又は、水素原子、ハロゲン原子、アルコキ
シ基、アルキルエーテル基、ニトロ基;カルボキシル基
、スルホン酸基、リン酸基、ケイ酸基、第1〜3アミ7
基:これらの金属塩、1〜3級アミン塩、酸塩:エステ
ル基、スルホアミド基、アミド基、イミノ基、4級アミ
ン基およびそれらの塩、水酸基等であり;R1は炭素数
4〜30、好ましくは10〜25個のアルキル基、好ま
しくは直鎖状アルキル基であり;mは1または2、nは
1〜4の整数であり:Zは直接結合または−0−1−3
−、−NR,、−CH,N R,−1一3O,NR,、
−CO−1−COO−等の如き連結基(R,は水素原子
、アルキル基、アリール等の任意の1ご換基である)で
あり;φは後に例示する如き電場発光性化合物の残基で
あり;R2はXと同様に、水素原子またはその他の任意
の置換基であり;1個または複数のX、φおよびR2の
うち少なくとも1個は親水性部分であり、且つ少なくと
も1個は疎水性部分である。
第1層の形成に有用な化合物の基本骨格、および一般式
(I)の化合物のφとして好ましいものを例示すれば、
以下の通りである。(但し、以下に例示するφ(基本骨
格)は、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、ア
ルキルエーテル基、ハロゲン原子、ニトロ基、第1〜3
級アミノ基、水酸基、カルボアミド基、スルフオアミド
基等の一般的な置換基を有し得る。) (以  下  余  白   ) Z=NH,Ols    z=co、NHZ=CO1N
H10,5Z=NH,01S Z=NH,OlS            Z=NH1
0,5Z=S% Se     Z=S1Se    
   Z=S%5eZ=NH,0,S   Z=NH,
QS  Z=NH,O1SM =E r* Tr+x 
Sm、 E u i Tb s    Z =Os N
晶Ru 罎A4 G a s I r i Ta s a=3 
  M−Er s Sm s Eu康Zn%Cd * 
Mg * p b s a=2Gd s Tb s D
 yTm、Yb Tb、 Dy、 Tm、 Yb      Gd、 T
b、 Dyms Yb Z=O,S、Se  O≦p≦2 以上の如き発光性化合物は、本発明における各々の発光
層において単独でも使用でき、また電気陰性度が同様で
ある限り、混合物としても使用できる。なお、これらの
化合物は好ましい化合物の例示であって、同一目的が達
成される限り、他の誘導体または他の化合物でも良いの
は当然である。
本発明において、上記の如き発光性化合物から特定の電
気的陰性度の発光性化合物(A)または化合物(A)と
同程度の電気的陰性度の発光性化合物を選択し、本発明
のEL素子の第1の発光層と第2の発光層の主発光性化
合物として使用し、これらに7クセブターを混合して第
1層を形成し、且つドナーを混合して第2層を形成する
ことを特徴としている。
前記発光性化合物または非発光性化合物のなかで、アク
セプターとして特に好ましい化合物は、カルボニル基、
スルホニル基、ニトロ基、第4級アミン′j!:、等の
電子吸引性基を有する化合物が主たるものであり、また
ドナーとして特に好ましいものは、第1〜第3級アミン
基、水酸基、アル:キシ基、アルキルエーテル基等の電
子供与性基を有するものが主たるものである。
上記の如きアクセプターは、上記の如き第1層を形成す
る発光性化合物1モルに対して、好ましくは、約1/1
0〜17100モルの割合で加えて、第1層の電気陰性
度を低め、且つドナーは好ましくは、約1/10〜L/
100モルの割合で加えて、第2層の電気陰性度を高め
る。
上記の如きアクセプターは、前記の発光性化合物または
非発光性化合物から選択してもよいし、前記以外の電子
受容性の大な他の有機化合物から選択してもよい、また
ドナーも、前記の発光性化合物または非発光性化合物か
ら選択してもよいし、前記以外の電子供与性の大な置換
基を有する種々の有機化合物から選択することが好まし
い。
本発明のEL素子を形成する他の要素、すなわち透明電
極層と背面電極層は、発光層を挟持するものであって、
従来公知のものはいずれも使用できるが、少なくともそ
の1層は透明性である必要がある。透明電極層としては
、従来同様目的の透明電極層がいずれも使用でき、好ま
しいものとしては、例えばポリメチルメタクリレート、
ポリエステル等の透明な合成樹脂、ガラス等の如き透明
性フィルムあるいはシートの表面に酸化インジウム、酸
化錫、インジウム−チン−オキサイド(工To)等の透
明導電材料を全面にあるいはパターン状に被覆したもの
である。一方の面に不透明な背面電極層を使用する場合
は、これらの不透明電極層も、従来公知のものでよく、
一般的且つ好ましいものは、厚さが約0.1〜0.37
zmのアルミニウム、銀、金等の蒸着膜である。また透
明電極層あるいは背面型8i層の形状は、板状、ベルト
状、円筒状等任意の形状でよく、使用目的に応じて選択
することができる。また、透明電極層の厚さは、約(1
01〜0.2ルm程度が好ましく、この範囲以下の厚さ
では、素子自体の物理的強度や電気的性質が不十分とな
り、また上記範囲以上の厚さでは透明性や軽量性、小型
性等に問題が生じるおそれがある。
本発明のEL票子は、上記の如き2層の電極層の1tI
lに、アクセプターまたはドナーを添加することによっ
て前述の如き特定の電気陰性度の電気的発光性化合物の
電気陰性度を変更し、電気陰性度の異なる2層からなる
発光層を形成することにより得られるものであり、形成
された2層構造の発光層を構成する第1層が、透明電極
層に面し、アクセプターを含む特定の電気陰性度の電気
的発光性化合物(A)からなる混合分子堆積膜であり。
第2層が、背面電極層に面し、ドナーを含む化合物(A
)または化合物(A)と同程度の電気陰性度の電気的発
光性化合物からなる高秩序の分子配向性をもって配列し
た混合単分子膜あるいはその累vt膜であることを特徴
としている。
本発明において、第1の発光層を構成する混合分子堆積
膜を形成する方法として、特に好ましい方法は、抵抗加
熱蒸着法やCVD法であり、例えば、蒸着法では、第1
の発光層として、500A程度の薄膜が形成できる。
例えば、抵抗加熱蒸着法による場合は、材料を真空槽中
に置いたタングステンボードに入れ、基板から30cm
以−ヒはなし、抵抗加熱し、昇華性のものは昇華温度に
設定し、溶融性のものは融点以上の温度に設定して蒸着
する。前真空度は、2X10Torr以下にし、蒸着前
にシャッターでふさぎ、ポートを加熱し2分はど空とば
しした後、シャッターを開いて蒸着する。
蒸着中の速度は、水晶振動子の膜厚モニターで測定しな
がら行なうが、好適な速度としては0゜1^/sec〜
100^/seCの間で行なう、その際の真空度は酸化
などを防ぐために、10Torr以下、好ましくは10
 Torr程度になるように保つことにより行なう。
本発明において、第2層の混合単分子膜あるいはその累
積膜を形成する方法として、特に好ましい方法は、ラン
グミュア・プロジェット法(LB法)である、このLB
法は、分子内に親木性基と疎水性基とを有する構造の分
子において1両者のバランス(両親媒性のバランス)が
適度に保たれているとき、分子は水面上で、親水性基を
下に向けて単分子の居になることを利用して、単分子膜
またはその累積膜を形成する方法である。具体的には水
層上に展開した単分子膜が、水相上を自由に拡散して広
がりすぎないように、仕切板(または浮子)を設けて展
開面積を制限して膜物質の集合状態を制御し、表面圧を
徐々に上昇させ、単分子膜あるいはその累積膜の製造に
適する表面圧を設定する。この表面圧を維持しながら静
かに清浄な基板を垂直に上昇または降下させることによ
り、単分子膜が基板上に移しとられる。単分子膜は以上
で製造されるが、単分子膜の累積膜は前記の操作を繰り
返すことにより所望の累積度の累積膜として形成される
単分子膜を基板上に移すには、上述した垂直浸漬法の他
、水平付着法1回転円筒法などの方法によっても可能で
ある。水平付若法は基板を水面に水平に接触させて移し
とる方法で、回転円筒法は、円筒型の基体を水面上を回
転させて単分子膜を基体表面に移しとる方法である。前
述した垂直浸漬法では、表面が親水性の基板を水面を横
切る方向に水中から引き上げると分子の親木性基が基板
側に向いた単分子膜が基板上に形成される。前述のよう
に基板を上下させると、各行程ごとに1枚ずつ単分子膜
が重なっていく、成膜分子の向きが引き上げ行程と浸漬
行程で逆になるので、この方法によると各層間は分子の
親木性基と親木性基、分子の疎水性基と疎水性基が向か
い合うY型膜が形成される。それに対し、水平付着法は
、基板を水面に水平に接著させて移しとる方法で、分子
の疎水性基が基板側に向いた単分子膜が基板上に形成さ
れる。この方法では、単分子膜を累積しても、成膜分子
の向きの交代はなく、全ての層において、疎水性基が基
板側に向いたX型膜が形成される9反対に全ての層にお
いて親水性基が基板側に向いた累積膜はZ型膜と呼ばれ
る0回転円筒法は、円筒法の基体水面上を回転させて単
分子膜を基体表面に移しとる方法である。単分子膜を基
板上に移す方法は、これらに限定されるわけでなく、即
ち、大面積基板を用いる時には、基板ロールから水層中
に基板を押し出していく方法などもとり得る。また、前
述した現水性基、疎水性基の基板への向きは原則であり
、基板の表面処理等によって変えることができる。
本発明のEL素子は、前述の如き2層の電極層のうち、
透明電極層に面する第1層として、上記の化合物から特
定の電気陰性度の電気的発光性化合物(A’)と適当な
アクセプターを選択して混合物とし、上記の如き分子堆
積方法により混合分子堆積膜を形成し、且つ、背面電極
層に面する第2層として、上記の化合物から化合物(A
)または化合物(A)と同程度の電気陰性度の電気的発
光性化合物と適当なドナーを選択して混合物とし、例え
ばLB法により混合単分子膜またはその累積膜を形成し
、発光層を2層構造とすることにより得られる。
従来の技術の項で述べた通り、LB法によりEL素子を
形成することは公知であるが、該公知の方法では、十分
な性能のEL素子が得られず、本発明者は、種々研究の
結果1発光層を2層構造とし、第1層の発光層を、前述
の如きアクセプターを含む特定の電気陰性度の電気的発
光性化合物を用いて混合分子堆積膜として形成し、且つ
第2層を、ドナーを含む化合物(A)または化合物(A
)と同様の電気陰性度の電気的発光性化合物から混合単
分子膜あるいはその累積膜として形成することにより、
従来技術のEL素子の性能が、著しく向上することを知
見したものである。
本発明の1つの態様は、第1層がアクセプターを含む前
記の如き混合分子堆積膜であり、第2の発光層が、ドナ
ーを含む混合単分子膜である態様である。この態様のE
L素子は、まず最初に、第1層を形成しておき、次いで
、化合物(A’)または化合物(A)と同様の電気陰性
度の電気的発光性化合物とドナーとからなる混合物を、
適当な有機溶剤1例えばクロロホルム、ジクロロメタン
、ジクロロエタン等中に約lO〜IOM程度の濃度に溶
解し、該溶液を、各種の金属イオンを含有してもよい適
当なpH(例えば、p)I約1〜8 )の水相上に展開
させ、溶剤を蒸発除去して混合単分子膜を形成し、前述
の如くのLB法で、混合分子堆積バ々が既に形成されて
いる透明性基板上に移し取って第2層とし、十分に乾爆
し、次いで、この第2の層の表面に、例えばアルミニウ
ム、銀、金等の電極材料を、好ましくは蒸着等により蒸
着させて背面電極層を形成することによって得られる。
このようにして得られたEL素子の2層からなる発光層
の厚さは、使用した材料の種類によって異なるが、一般
的には約0.01〜lpmの厚さが好ましい、。
また、別の重要な態様は、本発明のEL素子の発光層を
構成する第2層を、上記の混合単分子膜の累積膜とする
態様である。該態様は、前記のLB法を用いることによ
り、混合分子堆積膜が既に形成されている透明性基板、
ヒに上記の如き混合単分子膜を種々の方法で必要な層数
まで累積して形成することによって得られる。
このようにして得られる本発明のEL素子の発光層の厚
さは、任意に変更することができるが、本発明において
は、第1層の混合分子堆積膜E膜を約0.01〜0.5
μmとし、第2層の混合単分子膜の累積数を約4〜20
0とし、発光層全体の厚さを約0.02〜Igmとする
のが好適である。
なお、基板として使用する一方の電極層あるいは両方の
電極層と発光層との接着は1分子堆積法およびLB法に
おいては十分に強固なものであり、発光層が剥離したり
剥落したりすることはないが、接着力を強化する目的で
、基板表面をあらかじめ処理しておいたり、あるいは基
板と発光層との間に適当な接着剤層を設けてもよい、更
に。
LB法において、発光層の形成用材料の種類や使用する
水層のpH、イオン種、水温、単分子膜の転移速度ある
いは単分子膜の表面圧等の種々の条件を調節によっても
接着力を強化することができる0以上の如くして形成さ
れたEL素子は、そのままでは空気中の湿気や酸素の影
響でその性能が劣化することがあるので、従来公知の手
段で耐湿、耐酸素性の密封構造とするのが望ましい。
以上の如き本発明のEL素子は、その発光層の構造が、
超薄膜であり、且つ第2層が、EL素子の作動上必要な
高度の分子秩序性と機能を有しており、且つ、第1層と
第2層とが、種々の電気的相互作用を行なうことにより
、優れた発光性能を発揮するものである。
更に1本発明のEL素子の発光層は、第1図に図解的に
示すように、従来技術の単一層からなる発光層とは異な
り、第2図に図解的に示すように、第1の発光層と第2
の発光層とが均一な界面を有しているので、それらの電
気陰性度の異なる2層間での各種相互作用が極めて容易
であり、従来技術では達成しえない程度の優れた発光性
能を発揮するものである。すなわち、第1の発光層と第
2の発光層との電気陰性度の差等を種々変更することに
よって、発光強度を向上させたり、あるいは発光色を任
意に変更でき、また、その耐用寿命も著しく延長させる
ことができる。
更に、従来技術では、発光性が優れているが、成膜性や
膜強度が不十分な材料は実質上使用できなかったが1本
発明においては、このような成膜性や膜強度が劣るが、
発光性に優れた材料でも、いずれか一方の層に成膜性に
優れた材料を使用することによって1発光性、成膜性お
よび膜強度のいずれもが優れた発光層を得ることができ
る。
以上の本発明のEL素子は、その発光層に好適な電界等
の電気エネルギーが作用するように、電極層間に、交流
またはパルスあるいは直流電波等の電気エネルギーを印
加することにより、優れたEL発光を示すものである。
次に実施例をあげて本発明を更に具体的に説明する。な
お、文中部とあるのは重量基準である。
実施例1 50m+w角のガラス板の表面上にスパッタリンダ法に
より膜厚1500人のITO層を蒸着して。
透明電極を形成した。
次に、抵抗加熱蒸着装置を用いて、上記の透明電極基板
上に、アントラセン(A)(mp。
216℃)とアントラキノン(B)(mp。
286℃)を500人の膜厚に蒸着させた。この蒸着は
、蒸若槽を一度10Torrの真空度まで減圧し、抵抗
加熱ボード(M o )の温度を徐々に上げてゆき、ア
ントラキノンの蒸着速度が0.1人/sea程度になる
ように、抵抗加熱ボードに流れる電流を一定に保ち、全
蒸着速度が2λ/secとなるように、アントラセンを
入れたボードに流れる電流を調節して蒸着膜を形成した
。蒸着時の真空度は、9XIOTorrであった。また
、基板ボルダ−の温度は、20”Cの水をfJ環させて
一定に保った。
次に、 c          I) を10:lのモル比で溶解したクロロホルム溶液を、4
 X 10 mo l (1) CdCl、ヲ含み、P
H6、5+、:調fiされたJoyce −Loebe
1社製のLangn+uir −Trough4の水相
中に展開した。
溶媒のクロロホルムを蒸発除去後、表面圧を高めて(3
0dyne/ am) 、上記混合分子を膜状に析出さ
せた。その後、表面圧を一定に保ちながら、該成膜基板
を、水面を横切る方向に静かに上下させ(上下速度2 
cva/ ll1in ) 、混合単分子膜を基板上に
移し取り、6層に累積した混合単分子累積膜を作成した
。この累積工程において、該基板を水槽から引きあげる
都度、30分間以上放置して基板に付着している水分を
蒸発除去した。
最後に、上記のように形成された薄膜を有する基板を蒸
若槽に入れて、該槽を一度10Torrの真空度まで減
圧した後、真空度10Torrに調整して蒼着速度20
人7secで、1500人の膜厚でAlを該薄膜上に蒸
着して背面電極とした0作成されたEL素子を第3図に
例示したように、シールガラスでシールしたのち、従来
方法に従って、精製および脱気、脱水されたシリコンオ
イルをシール中に注入して、本発゛明のEL発光セルを
形成した。これらのEL発光セルにIOV、400 H
zの交流電圧を印加したところ、電流密度0 、11 
mA/ cm’テ輝度21 f t−LのEL発光を示
した。上記の本発明のEL素子は、従来例のZnSを発
光母体としたELI子と比較し、駆動電圧が低く、発光
輝度特性の良いEL素子であった。
比較例1 実施例1において、第1層を形成しなかったことを除い
て、他は実施例1と同様にして比較用のEL素子を得、
且つ実施例1と同様に評価したところ、電流密度0 、
18 mA/ crrT′テ輝度5ft−L以下であっ
た。
実施例2 ¥施例1における化合物A、B、CおよびDに代えて、
下記化合物E、F、CおよびHを使用し、 ’E      F      G      H他は
実施例1と同様にして、本発明のEL素子(但し、累積
数は7)を得、実施例1と同一条件で評価したところ、
電流密度0.10履A/crIT′で、輝度(Ft−L
)は20であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来技術のLB法によるEL素子を図解的に
示したものであり、第2図は、本発明のELi子を図解
的に示したものであり、第3図は本発明のEL素子の断
面を図解的に示したものである。 1;透明電極     2;発光層 3;背面電極     4;発光性化合物4′ニアクセ
ブタ−5;発光性化合物 5′;ドナー     6;シールガラス7;シリコン
絶縁油  8;ガラス板 第1図 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 2層構造の発光層と、該発光層を挟持する透明電極層お
    よび背面電極層とからなるEL素子において、第1の発
    光層が、上記透明電極層に面し、且つ電気的発光性有機
    化合物(A)と化合物(A)に対して相対的に電子受容
    性の有機化合物との混合物からなる混合分子堆積膜から
    なり、且つ第2の発光層が、上記の背面電極層に面し、
    且つ電気的発光性有機化合物(A)または化合物(A)
    と同程度の電気的陰性度の電気的発光性有機化合物と化
    合物(A)に対し相対的に電子供与性の有機化合物との
    混合物からなる混合単分子膜またはその累積膜からなる
    ことを特徴とする上記EL素子。
JP59176726A 1984-08-27 1984-08-27 El素子 Pending JPS6155184A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8545196B2 (en) 2009-01-19 2013-10-01 Robert Bosch Gmbh Hose pump

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US8545196B2 (en) 2009-01-19 2013-10-01 Robert Bosch Gmbh Hose pump

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