JPS6153561B2 - - Google Patents

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JPS6153561B2
JPS6153561B2 JP18401981A JP18401981A JPS6153561B2 JP S6153561 B2 JPS6153561 B2 JP S6153561B2 JP 18401981 A JP18401981 A JP 18401981A JP 18401981 A JP18401981 A JP 18401981A JP S6153561 B2 JPS6153561 B2 JP S6153561B2
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JP
Japan
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cylinder
nut
wall
circumferential direction
screw
Prior art date
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Expired
Application number
JP18401981A
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English (en)
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JPS5888217A (ja
Inventor
Tsutomu Fujimura
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP18401981A priority Critical patent/JPS5888217A/ja
Publication of JPS5888217A publication Critical patent/JPS5888217A/ja
Publication of JPS6153561B2 publication Critical patent/JPS6153561B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエキスパンシヨンボルト用ナツト筒、
更に詳しくは、壁面に取付けようとする物体を貫
通する木ねじのようなねじに壁内で螺合しねじの
締め付けによつて一部が半径方向外方に拡がつて
壁に固定されるナツト筒に関するものである。
従来、この種のエキスパンシヨンボルト用ナツ
ト筒としては、第1図及び第2図に示すような、
均一な断面形状のナツト筒1や、第3図に示すよ
うに、前後両端部を残して周壁がスリツト3によ
つて周方向に分割されたものが提供されている。
第1図及び第2図に示す従来のナツト筒1は、ナ
ツト筒1内に螺入するねじによつて外径が拡がる
ことを利用し、壁に穿設した孔の内壁に外周を圧
接させて壁に固定されるものである。この方式は
硬質の壁、例えばコンクリート壁に対しては壁と
の結合力が高くて十分適用できるが、軟質の壁、
例えば軽量発泡コンクリート壁(ALC)に対し
ては、ナツト筒1から受ける半径方向外方への力
によつて壁自体が長い間には変形してしまい、壁
の孔にナツト筒外周が圧接する状態を長期に亘つ
て保持することができないため、適用することが
できないという問題があつた。また第3図に示す
従来のナツト筒2はこれに螺入するねじによつて
先端部がスリツト3によつて複数に分断され、分
断された部分がねじの締め付けによつて半径方向
外方に大きく開き、この分断された部分が壁に設
けた孔の内周に圧接するものであり、先端部の開
きが大きいことから、軟質の壁にも確実に保持さ
れる。しかしながら、第4図に示すように、軟質
の薄い壁、例えば石こうボードでできた壁4に取
付ける場合は、ねじ5によつて外方へ大きく開い
た分断片6の基部が壁孔7周縁の壁4裏面へ喰い
込むことにより当初は確かに壁4へ固定される
が、時間の経過に従つて、軟質の壁材自体がこの
喰い込んだ部分から力を受けて圧縮変形され、ナ
ツト筒2と壁4との係合が緩くなり、その結果ね
じ5ががたつき、再びねじ5を締め付けようとし
ても、ねじ5と共にナツト筒2が空回りを行い、
部材8を確実に壁面へ固定することができなくな
るという問題があつた。また上記の問題点を克服
するために、最近、第5図に示すような形状のナ
ツト筒10が提供されている。このナツト筒10
は、第5図及び第6図に示すように、前筒11と
後筒12とが中間筒13を介して一体に連続し、
中間筒13が長手方向に走るスリツト3によつて
周方向に分断された形状に成形される。そしてこ
のナツト筒10では、前筒11より中間筒13を
通して後筒12に先端が螺入するねじ5が締め付
けられるのに従つて、後筒12が前筒11がわに
引き寄せられ、その結果、第7図に示すようにス
リツト3によつて周方向に分断された中間筒13
の各帯片14が半径方向外方に突出した位置で折
れ曲がり、壁孔7周縁の裏面に各帯片14の一部
が係止することによつて、薄い壁4にもナツト筒
10を保持できる構造となつているが、第8図に
示すように、各帯片14が壁4裏面がわで団子状
に小さくかたまつて折れ曲がる結果、ねじ5が引
き抜かれる方向の力が作用した場合は、同図の想
像線で示すように、各帯片14が容易に撓み、そ
の結果、帯片14が壁4裏面から離れ、ナツト筒
10が壁孔7内で前後方向にがたつくことになる
という問題があり、薄い壁に対して十分な保持力
が期待できず、勿論軟質の薄い壁に対しては、小
さくかたまつた帯片14一部のみが壁4に喰い込
むため、この喰い込んだ部分の壁が前記の従来例
と同様に変形することによつて容易に壁4との係
合が外れ、十分な効果が得られないものである。
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであ
り、主な目的とするところは、コンクリート壁や
軽量発泡コンクリート壁のような硬軟いずれの壁
にも確実に固定できると共に、薄に壁、特に軟質
の薄壁にも確実に保持することができ、壁内に螺
入するねじを強固に支持できるナツト筒を提供す
ることであり、この作用効果を奏する各種の実施
態様を以下図に示す実施例に基いて詳述する。本
発明に係るエキスパンシヨンボルト用ナツト筒X
は、第9図以下に示すように、基本的に、同一軸
上で一体に連続する前筒11と中間筒13と後筒
12とより構成され、全体が合成樹脂によつて一
体成形される。この中間筒13が周方向に沿つて
並ぶ複数の帯片部14に区画され、前筒11より
中間筒13を通して後筒12内に先端部が螺入す
る一本の木ねじのような長尺のねじ5が締め付け
られるのに伴つて後筒12が前筒11がわに引き
寄せられることにより、中間筒13に長手方向の
圧縮力が作用し、その結果、各帯片部14が互い
に独立して半径方向外方に拡がる。任意の帯片部
14は長手方向の中央部に形成する折れ曲がり開
始部15によつて前後に区画され、中間筒13が
上記の長手方向の圧縮力を受けた時にこの折れ曲
がり開始部15近傍から帯片部14全体が半径方
向外方に飛び出し始める。第9図乃至第14図で
は、中間筒13が周方向に並び且つ長手方向に走
る4本のスリツト3によつて周方向に並ぶ4つの
帯片部14に分断されると共に、直径方向に対応
する二つの帯片部14の長手方向中央部を切断し
てこの切断部を15折れ曲がり開始部とするとと
もに、2つに分断された帯片部14のうちの後筒
12側の片を拡開片14bとした構造の実施例が
開示される。この構造によつて、中間筒13へ上
記のねじの締め付けによる長手方向の圧縮力が作
用した時に、各帯片部14が夫々前後の両端を前
筒11と後筒12とに保持したまま独立して半径
方向外方に突出するものであり、折れ曲がり開始
部15によつて前後の二片14a,14bに分断
された各帯片部14では、各片14a,14bが
折れ曲がり開始部15に対向する前後の一端より
外方に飛び出し始める。第15図乃至第20図に
示す実施例は、中間筒13が周方向に沿つて並び
且つ長手方向に走る4本の薄肉帯16で周方向に
並ぶ4つの帯片部14に区画されると共に、直径
方向に対応する二つの帯片部14の長手方向中央
部を切断して上記の実施例と同様の折れ曲がり開
始部15を形成した構造が開示され、中間筒13
に上記の長手方向の圧縮力が作用した時に、各薄
肉帯16が破断して各帯片部14が上記の実施例
と同様に独立して半径方向外方に飛び出し、折れ
曲がり開始部15前後の二片も上記の実施例と同
様の様式で外方に飛び出す。このように各帯片部
14が薄肉帯16で連続する形状にナツト筒Xが
成形されることにより、スリツト3で各帯片部1
4を分断するナツト筒Xを成形する場合に比べて
金型構造が簡単になる。上記二つの実施例におけ
る各前筒11の外周には複数のリブ17が周方向
に沿つて並び、壁に穿設した壁孔内にナツト筒X
を挿入した際に、各リブ17が壁孔内周に喰い込
んでナツト筒Xを所定位置に位置決めする。また
各実施例における中間筒13の内径、すなわち、
断面扇形の各帯片部14の頂点を通る円の大きさ
は、夫々第12図乃至第14図、及び第18図乃
至第20図に夫々示すように、前後の各筒11,
12の内径よりも小さく、また前筒11に連続す
る中間筒13前端部の内面はテーパ面18となつ
ていて、この部分における中間筒13の内径は後
方に行くに従つて次第に減少する。前筒11の内
径は使用されるねじ5の径よりも大きく設定さ
れ、後筒12の内径はねじ5に螺合する大きさに
設定してあり、第21図に示すように、ねじ5を
ナツト筒Xに螺入する際、ねじ5が上記のテーパ
面18に突き当ることによつて各帯片部14を外
方に押し拡げながら進んでねじの先端部が後筒1
2の内面に螺着する。次に、上記の各実施例のナ
ツト筒Xを各種の壁に適用する場合について説明
する。第22図は、硬質の壁として通常の強化コ
ンクリート壁4aに上記のナツト筒Xが取付けら
れる様式を示すものであり、予じめ壁4aに穿設
したナツト筒Xの外径に略等しい壁孔7へナツト
筒Xを挿入し、壁4aに取付けようとする物体8
を通してねじ5をナツト筒X内に螺入する。ナツ
ト筒Xは当初、上記の各リブ17が壁孔7の内周
面に喰い込むことによつてねじ5と共に壁孔7内
で回転するのが防止され、ねじ5の螺入に従つ
て、前述の如く、各帯片部14が外方に押し拡げ
られて壁孔7内周面に圧接することにより完全に
ナツト筒Xの回転が防止されると共に、ねじ5が
中間筒13に螺着してねじ5が壁孔7内でナツト
筒Xに固定される。同図に示すように、この状態
で既に各帯片14が壁孔7内面へ十分な力で圧接
していると、ナツト筒Xが壁4a内で固定されて
ねじ5及び物体8を確実に壁4aへ保持できるも
のであるが、各帯片部14の壁孔7内面への圧接
力が不足している場合は、更にねじ5を締め付け
て後筒12を前筒11がわに引き寄せて各帯片部
14を同図の矢印で示すように更に外方へ押し拡
げることにより、各帯片部14が十分な力で壁孔
7内周面に圧接し、ナツト筒Xが壁4aへ強固に
保持できるようになる。第23図は、軟質の壁と
して軽量発泡コンクリート壁4bへ上記のナツト
筒Xを取付けた場合を示し、上記の硬質の壁4a
と同様に穿設した壁孔7へナツト筒Xを挿入し、
ねじ5を、先端部が後筒12に螺合してから後
も、更に締め付けることで、後筒12を前筒11
がわに引き寄せて各帯片部14を外方に押し拡げ
る。その結果、壁孔7内周の軟い壁4bが、同図
に示すように、各帯片部14から圧縮力を受けた
状態で凹み、この凹んだ所に帯片部14の一部
が、殊に拡開片14bの自由端が喰い込む形とな
つて、ナツト筒Xが確実に軟質の壁4bへねじ5
及び物体8と共に確実に固定されるものである。
第24図は、上記のナツト筒Xを石こうボードの
ような軟質でしかも薄い壁4cに取付けた場合を
示し、ナツト筒Xは中間筒13から後筒12に至
る部分を薄壁4cの裏面に突出させて壁孔7に挿
入される。壁4cに取付けられる物体8よりナツ
ト筒X内に進めるねじ5を、先端部が後筒12に
螺入してから後も、更に締め付けることによつ
て、後筒12が前筒11がわに引き寄せられて各
帯片部14が、同図に示すように、半径方向外方
に飛び出し、壁孔7周縁の薄壁7cの裏面に各帯
片部14の一部が係止することによりナツト筒X
が、この係止部と物体8との間で薄壁4cを挾み
込む形で、薄壁4cに固定される。この場合、上
記の折れ曲がり開始部15すなわち、切断部15
によつて前後に切断されない方の帯片部14c
は、第24図及び第25図に示すように、薄壁4
cの裏面がわでねじれながら二つに折れて団子状
になるが、切断部15によつて前後の二片に分断
された帯片部14の前片14a及び拡開片14b
は夫々前筒11及び後筒12との連続部分を支点
にしてわずかにねじれながらも略一直線上に延び
た状態で半径方向外方に自由端を突し、前片14
aの基部が壁孔7周縁で薄壁4cの裏面に喰い込
んでナツト筒Xがねじ5と共に壁孔7内で空転す
るのを防ぎ、一方大きく開いた拡開片14bの自
由端が薄壁4cの裏面へ圧接することにより、軟
かい壁であつてもこの後片14bの先端がねじ5
の締め付けに応じて壁に喰い込み、壁4cとの間
に十分な係止力が作用してナツト筒Xを強固に保
持するものである。またたとえねじ5に引き抜き
方向の力が作用しても、各後片14bの先端が壁
4c裏面へ圧接、或いは喰い込んでいるため、ナ
ツト筒Xががたつきを起こすことがない。
第26図乃至第29図は、中間筒13が周方向
に沿つて並び且つ長手方向に走る4本のスリツト
3によつて4つの周方向に並ぶ帯片部14に分断
されると共に、直径方向に対応する2つの帯片部
14両側のスリツト3が前筒11がわで連続して
この帯片部14を後端が後筒12に連続し前端が
自由端となつた拡開片14dとし、残りの各帯片
部14が長手方向中央の内壁面に形成した段部2
2によつて前後の2片に区画された構造のナツト
筒Xを開示している。段部22より前端部がわの
各帯片部14の肉厚は前筒11と等しい均一な肉
厚に成形され、段部22より後端部がわの各帯片
部14の肉厚は上記の肉厚よりも厚い均一な肉厚
に成形され、中間筒13の長手方向に圧縮力が作
用した時に、各帯片部14がこの段部22を折れ
曲がり開始部としてこの部分より外方に飛び出し
て二つに折れ曲がるようになつている。一方、両
拡開片14d間の間隔は、第29図に示すよう
に、前方から後方に行くに従つて一度減少した後
次第に拡がつており、前筒11より進入するねじ
5が両拡開片14d前端のテーパ面18に突き当
り、ねじ5を引き続いて進入させるとねじ5に各
拡開片14dが、第35図に示すように、後端を
支点にして半径方向外方に押し拡げられる。
第30図乃至第33図では、上記拡開片14d
の両側のスリツト3を夫々くの字状にして、拡開
片14dの巾を中央部で最大にした構造のナツト
筒Xが開示される。このようにスリツト3をくの
字状にした結果、上記拡開片14dと逆に、この
拡開片14dに隣り合う帯片部14の巾が長手方
向中央で最小となり前後の両端がわに行くに従つ
てこの巾が順次長くなり、中間筒13の長手方向
に圧縮力が作用した時に、各帯片部14が長手方
向中央の括れ部23を折れ曲がり開始部としてこ
の部分より外方に飛び出して二つに折れ曲がるよ
うになつている。一方、拡開片14dの内面は前
記の実施例と同じ形状に成形され、ねじ5の進入
に伴つて、同様に、後端を支点にして外方に押し
拡げられる。尚、上記二つの実施例におけるナツ
ト筒X前筒11外周には、第34図に示すよう
に、必要に応じてリブ17が形成される。
第36図は上記二つの実施例のナツト筒Xを強
化コンクリート壁のような硬質の壁4a内に埋設
した場合を示し、ねじ5の締め付けに従つて、前
述の如くして外方に開く拡開片14dが壁孔7内
面に圧接してナツト筒Xが壁4a内に保持され
る。この拡開片14dによる壁孔7内面への圧接
力が不足する時は、更にねじ5を締め付けて後筒
12を前筒11がわに引き寄せることによつて各
帯片部14に長手方向の圧縮力を働かせて、各帯
片部14を中央より外方に突出させ、各帯片部1
4を壁孔7の内周に圧接させてナツト筒Xを壁孔
7内へ確実に固定する。第37図は、軽量発泡コ
ンクリート壁のような軟質の壁4bにナツト筒X
を適用した場合を示し、拡開片14dが壁孔7内
面を凹ませて外方に開き、更に各帯片部14がく
の字状に折れ曲がり、この折れ曲がつた部分が壁
4b内に喰い込むことで、軟質の壁4bにも確実
にナツト筒Xが固定される。第38図は、石こう
ボードのような軟質の薄壁4cにナツト筒Xを取
付ける例を示し、ねじ5の締め付けによる後筒1
2の前筒11がわへの移動に伴つて、長手方向の
圧縮力を受け折れ曲がり開始部を境にして二つに
折れ曲がる各帯片部14が壁孔7周縁の薄壁4c
裏面に当接すると共に、各拡開片14dが前端の
自由端を薄壁4c裏面に圧接させながら後筒12
との連続部分を支点にして大きく略直角に開き、
各帯片部14とこれより厚肉の各拡開片14dと
が半径方向に離れた位置で夫々薄壁4c裏面に密
接することでナツト筒Xが強固に取付けられる。
第39図a,b,cは、上記のナツト筒Xを硬質
の壁4aへ取付ける手順を示すもので、同図aに
示すようにナツト筒と略同径の壁孔7を硬質の壁
4aに穿設してから、同図bに示すように、ナツ
ト筒Xをこの壁孔7内に挿入し、しかる後、同図
cに示すように、壁に取付けようとする物体8を
通してねじ5をナツト筒X内に挿入して拡開片1
4dを外方に押し拡げるわけであり、ねじ5によ
つて外方に押し拡げられた拡開片14dが壁孔7
内周に圧接することでナツト筒Xを壁孔7内の定
位置に保持し、次に行うねじ5の締め付けの際
に、ナツト筒Xがねじ5と共に壁孔7で空回りす
ることがない。尚、第34図に示すように前筒1
1の外周にリブ17を設けておけば、このリブ1
7が壁孔7内に喰い込んでナツト筒Xがねじ5の
挿入時に壁孔7の奥方へ入り込むのが防止され
る。
以上のように本発明にあつては、中間筒にねじ
の締め付けに伴なう長手方向の圧縮力が作用した
時に互いに独立して半径方向外方に広がる各帯片
部のうちのいくつかを、前筒から切り離されて前
筒側が自由端となつた拡開片としていることか
ら、ねじを締め付けた時、外方へと広がつた拡開
片は、ねじを抜く方向への力に対して自由端が壁
に食い込んで対抗するものであつて、コンクリー
ト壁や軽量発泡コンクリート壁、あるいは石こう
ボード等からなる軟質でしかも薄い壁のいずれに
対しても、確実に固定することができるものであ
る。また、拡開片の内径をねじの外径より小さく
した併合発明に係るものにおいては、ねじを挿入
することによつて、拡開片は自動的に広がるため
に、この拡開片は確実に広がつてその先端を壁に
係止させてしまう上に、ねじを締め付ける際の回
り止めを果たすことになり、より確実な固定を行
なえるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のエキスパンシヨンボルト用ナツ
ト筒の一例を示す斜視図、第2図は第1図中のA
−A′線断面図、第3図は従来例の他例を示す正
面図、第4図は第3図に示すナツト筒の一使用例
を示す断面図、第5図は従来例の他例を示す斜視
図、第6図は同上の縦断面図、第7図は第5図に
示すナツト筒の一使用例を示す正面図、第8図は
第5図に示すナツト筒が有する問題点を示す説明
図、第9図は本発明の一実施例を示す斜視図、第
10図は同上の正面図、第11図は同上の右側面
図第12図は第11図中のA−O−A′線断面
図、第13図は第10図中のC−C′線断面図、
第14図は第11図中のB−O−B′線断面図、第
15図は本発明の他の実施例を示す斜視図、第1
6図は同上の正面図、第17図は同上の右側面
図、第18図は第17図中のA−O−A′線断面
図、第19図は第16図中のC−C′線断面図、
第20図は第17図中のB−O−B′線断面図、第
21図は同上の各ナツト筒にねじが螺入した状態
を示す縦断面図、第22図は同上の各ナツト筒を
コンクリート壁に適用した例を示す断面図、第2
3図は同上の各ナツト筒を軽量発泡コンクリート
に適用した例を示す断面図、第24図は同上の各
ナツト筒を石こうボード壁に適用した例を示す断
面図、第25図は第24図中のA方向矢視図、第
26図は本発明の他の実施例を示す斜視図、第2
7図a,b,cは同上の左側面図と正面図と右側
面図、第28図は第27図c中のA−A′線断面
図、第29図は第27図c中のB−B′線断面図、
第30図は本発明の更に他の実施例を示す斜視
図、第31図a,b,cは同上の左側面図と正面
図と右側面図、第32図は第31図c中のA−
A′線断面図、第33図は第31図c中のB−
B′線断面図、第34図は同上の前筒部分の一例を
示す部分斜視図、第35図は上記二つの実施例に
係るナツト筒にねじを螺入した状態を示す縦断面
図、第36図は同上の各ナツト筒をコンクリート
壁に適用した例を示す断面図、第37図は同上の
各ナツト筒を軽量発泡コンクリート壁に適用した
例を示す断面図、第38図は同上の各ナツト筒を
石こうボード壁に適用した例を示す断面図、第3
9図a,b,cは同上の各ナツト筒のコンクリー
ト壁への取付手順を示す説明図であり、Xはエキ
スパンシヨンボルト用ナツト筒、3はスリツト、
4aは強化コンクリート壁、4bは軽量発泡コン
クリート壁、4cは石こうボード壁、5はねじ、
7は壁孔、11は前筒、12は後筒、13は中間
筒、14は帯片部、14b,14dは拡開片、1
5は切断部、16は薄肉帯を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 前筒と中間筒と後筒とが同一軸上で一体に連
    続し、前筒より中間筒を通して後筒に先端部が螺
    入する一本の木ねじのような長尺のねじが締め付
    けられるのに伴なつて後筒が前筒がわに引き寄せ
    られるナツト筒であり、中間筒は周方向に沿つて
    並ぶ複数の帯片部に区画され、中間筒に上記のね
    じの締め付けに伴なう長手方向の圧縮力が作用し
    た時に互いに独立して半径方向外方に広がる各帯
    片部のうちのいくつかが、前筒と切り離されて前
    筒側が自由端とされた拡開片とされていることを
    特徴とするエキスパンシヨンボルト用ナツト筒。 2 中間筒は周方向に沿つて並び且つ長手方向に
    走る複数のスリツトによつて周方向に並ぶ複数の
    帯片部に分断され、前筒と後筒とをつなぐ帯片部
    をその長手方向の中央部で切断することで形成さ
    れる二片のうちの一片として拡開片が形成されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のエキスパンシヨンボルト用ナツト筒。 3 中間筒は周方向に沿つて並び且つ長手方向に
    走るとともに中間筒が長手方向の圧縮力を受けた
    時に破断する複数の薄肉帯によつて周方向に並ぶ
    複数の帯片部に区画され、前筒と後筒とをつなぐ
    帯片部をその長手方向の中央部で切断することで
    形成される二片のうちの一片として拡開片が形成
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のエキスパンシヨンボルト用ナツト筒。 4 中間筒は周方向に沿つて並び且つ長手方向に
    走る複数のスリツトによつて周方向に並ぶ複数の
    帯片部に分断され、拡開片は帯片部の両側のスリ
    ツトの前筒側の端末同士を連続させることで形成
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のエキスパンシヨンボルト用ナツト筒。 5 中間筒は周方向に沿つて並び且つ長手方向に
    走る複数のスリツトによつて周方向に並ぶ複数の
    帯片部に分断され、拡開片は帯片部の両側のスリ
    ツトの前筒側の端末同士を連続させることで形成
    されており、拡開片以外の帯片部はその長手方向
    中央部における幅が最小とされていることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のエキスパンシ
    ヨンボルト用ナツト筒。 6 前筒と中間筒と後筒とが同一軸上で一体に連
    続し、前筒より中間筒を通して後筒に先端部が螺
    入する一本の木ねじのような長尺のねじが締め付
    けられるのに伴なつて後筒が前筒がわに引き寄せ
    られるナツト筒であり、中間筒は周方向に沿つて
    並ぶ複数の帯片部に区画され、中間筒に上記のね
    じの締め付けに伴なう長手方向の圧縮力が作用し
    た時に互いに独立して半径方向外方に広がる各帯
    片部のうちのいくつかが、前筒と切り離されて前
    筒側が自由端とされ且つ内径が上記ねじの外径よ
    りも細くされた拡開片とされていることを特徴と
    するエキスパンシヨンボルト用ナツト筒。 7 拡開片の内面は前筒寄りの位置の内径が最小
    で且つ後筒に寄るに従つて内径が大きくなつてい
    るとともに、前筒内面にテーパ面で連続している
    ことを特徴とする特許請求の範囲第6項記載のエ
    キスパンシヨンボルト用ナツト筒。
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US7144212B2 (en) * 2004-12-02 2006-12-05 Mechanical Plastics Corp. Self-drilling hollow wall anchor

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