JP2855059B2 - コンクリートなどへのビス固定補助具 - Google Patents

コンクリートなどへのビス固定補助具

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JP2855059B2
JP2855059B2 JP20329493A JP20329493A JP2855059B2 JP 2855059 B2 JP2855059 B2 JP 2855059B2 JP 20329493 A JP20329493 A JP 20329493A JP 20329493 A JP20329493 A JP 20329493A JP 2855059 B2 JP2855059 B2 JP 2855059B2
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screw
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tapping
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▲隆▼夫 若井
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Wakai and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タッピングビスによ
って各種部材をコンクリートなどに固定する場合に使用
するビス固定補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンクリート、ALC(気泡コ
ンクリート)、石膏ボード等に各種部材を固定するため
には、材質に応じた締結手段が提案されているが、タッ
ピングビスを用いて締結するのが簡単で価格的にも安価
である。
【0003】従来、コンクリートに各種部材を固定する
には、コンクリートに設けた下孔にタッピングビスをね
じ込んで締結するか、コンクリートにプラグ、アンカー
を埋め込み、これにビスをねじ込んで締結する。また、
ALCに各種部材を固定するには、ALC専用のプラ
グ、アンカーを埋め込み、これにビスをねじ込んで締結
するか、開脚式等の専用釘を打込んで締結する。
【0004】更に、石膏ボードにも専用のプラグ、アン
カーを埋設して、これにビスをねじ込んで締結する。
【0005】ところで、コンクリートにタッピングビス
を直接ねじ込んで締結する方法は、ドリルで形成した下
孔の内径がタッピングビスのねじ山径に対して少しでも
大きすぎると、締結時に空転することがあり、逆に小さ
すぎると、タッピングビスのねじ込みが困難になる。
【0006】また、ALCや石膏ボードは材質が脆いた
め、タッピングビスを直接ねじ込んだ場合、ねじ山が喰
い込んだ部分がすぐに壊れ、ビスが利かない場合が多々
発生する。
【0007】更に、プラグ、アンカーを用いて締結する
方法は、図4に例示するように、被ねじ込み部材31に
設けた下孔21にプラグ22又はアンカーを挿入し、こ
のプラグ22又はアンカーにタッピングビスをねじ込ん
で締結する。
【0008】プラグ22は、外周面に抜止用の段部23
を形成し、軸心に沿って一端側から途中までにタッピン
グビスのねじ込み孔24を設け、途中から他端側をスリ
ット25で複数に分割し、ねじ込み孔24にタッピング
ビスをねじ込むことにより、スリット25で分割した部
分を拡開させ、プラグ22とこれに締結したタッピング
ビスの抜止めを得るものであり、アンカーも略同様の構
造になっている。
【0009】このような、プラグ22やアンカーを用い
る締結方法は、被ねじ込み部材31の下孔21に挿入し
たプラグ22やアンカーにタッピングビスをねじ込むの
で、タッピングビスの被ねじ込み部材31に対する直接
的なねじ込み部分の発生がなく、このため、タッピング
ビスのねじ込み初期において、プラグ22やアンカーが
共回りし、締結が不能になることがあり、特に被ねじ込
み部材31が脆い材質の場合、共回りが顕著に発生す
る。
【0010】また、プラグ22やアンカーはその径がタ
ッピングビスよりもかなり大径で、肉厚となり、コスト
的に割高となると共に、大径のドリルを用いて孔あけを
せねばならず、施工に手間がかかるという問題もある。
【0011】そこで、上記のような問題点を解決するた
め、この発明の発明者は、被ねじ込み部材の材質に関係
なくタッピングビスを用いて強固な締結が得られるビス
固定補助具を特願平5−103921号によってすでに
提案した。
【0012】上記ビス固定補助具は、断面が円筒状で内
部の孔が偏心している合成樹脂製の胴部からなり、この
胴部の一方端部の外周に頭部を設けた構造になってお
り、コンクリートの下孔にビス固定補助具を挿入し、内
部の孔内にタッピングビスをドライバーなどでねじ込む
と、内部の孔は胴部の外周に対して偏心しているので、
胴部周壁の薄肉厚部分をビスのねじ山が突き破り、コン
クリート内壁にまで雌ねじを形成してくい込むと共に、
厚肉厚部においては、胴部がビスの侵入によってコンク
リート内壁に強く押され、このようにしてビスは胴部と
コンクリートの両方にくい込んで固定化される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンクリー
トに設ける下孔は、ドリルを用い、ビス固定補助具の全
長よりも深く穿設するため、下孔内にビス固定補助具を
セットし、この補助具の頭部側開口にタッピングビスの
先端を挿入してねじ込み作業を開始すると、ビス固定補
助具に軸方向の押し込み力が加わることになり、この押
し込み力は、タッピングビスのねじ込みによるビス固定
補助具の頭部側拡径で得られる固定力に打勝つことにな
り、このため、ビス固定補助具が下孔内に落込み、該補
助具に対するタッピングビスのねじ込みに支障が生じる
という改良の余地を見い出した。
【0014】そこでこの発明の課題は、タッピングビス
のねじ込み初期に下孔内へ落込むことがなく、タッピン
グビスのねじ込みが支障なく行なえるコンクリートなど
へのビス固定補助具を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、断面が円筒状で内部の孔が少な
くとも途中から先端側で偏心している胴部からなり、こ
の胴部の周壁に頭部側から軸方向に沿うスリットを設け
た構成を採用したものである。
【0016】
【作用】コンクリートの壁面に被取付物を当てがい、被
取付物に設けた取付孔からドリルでコンクリートに下孔
を穿設した後、下孔内にビス固定補助具を挿入し、続い
て取付孔から下孔のビス固定補助具内にタッピングビス
をドライバーなどでねじ込む。
【0017】タッピングビスのねじ込み初期において、
ビス固定補助具には頭部側にスリットが設けてあるの
で、頭部側が速やかに拡径して下孔の内周面に圧着し、
該補助具は下孔に対して固定化されるので、タッピング
ビスのねじ込みにより軸方向の押込力が加わってもビス
固定補助具は下孔内に落込むことがない。
【0018】タッピングビスは胴部とコンクリートの両
方にねじ山がくい込み、胴部はビスの侵入により下孔の
内周に強く押され、空転の発生が防止され、胴部はビス
と下孔の内周に隙間が生じるのを防ぎ、これによりねじ
山はコンクリートと胴部の双方にわたって確実に喰い込
み、コンクリートやALC、石膏ボードであっても強固
な締結が得られる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面の図1乃
至図3に基づいて説明する。
【0020】図1(A)〜(C)のように、ビス固定補
助具1は、断面が円筒状で内部に孔2を有する合成樹脂
や鉛製の胴部3からなり、この胴部3の一方端部の外周
に外方へ突出する頭部4が設けられ、更に胴部3の周壁
で頭部側から軸方向に沿ってスリット5が施されてい
る。
【0021】上記胴部3の孔2は、頭部側が胴部3と胴
軸心状となって開口し、途中から先端側は胴部3の軸心
に対して偏心し、胴部3の周壁は孔2の偏心する部分が
薄肉厚部6と厚肉厚部7が軸心を挟んで対向することに
なる。
【0022】内部の孔2は、図示の場合、胴部3の頭部
側で開口し、先端側で閉鎖したものを示したが、先端で
開口していてもよく、この孔2の偏心部分はストレート
でもよいが、先端側が徐々に小径となるテーパ孔に形成
してもよく、この場合、薄肉厚部6と厚肉厚部7は共
に、先端側に向けて徐々に厚みが厚くなることになる。
【0023】上記胴部3の外径と長さ及び孔2の内径
は、タッピングビス11に合わせて設定すればよく、例
えば図3に示すように、胴部3の長さはタッピングビス
11の軸部12より長くすると共に、孔2の偏心部分の
内径は雄ねじ13の谷径と略同程度に設定し、かつ薄肉
厚部6の厚みが雄ねじ13の高さよりも少し薄くなるよ
うに設定すればよい。
【0024】また、胴部2に施すスリット5は、図1実
線の場合頭部から胴部3の途中までとしたが、同図一点
鎖線のように、胴部3の全長にわたって施してもよく、
スリット5を設ける位置と数は任意に選択すればよい。
【0025】更に、図2(A)のように、頭部から軸方
向に沿って途中で終わるよう設けたスリット5の先端に
大径孔8を連成したり、図2(B)のように、頭部側に
可破断部9を残して軸方向のスリット5を設けたり、周
壁の途中にもスリット5を設けるようにしてもよい。
【0026】この発明のビス固定補助具は上記のような
構成であり、図3のように、コンクリートaの壁面に被
取付物bを当てがい、被取付物bの取付孔cに挿通した
ドリルでコンクリートaに、タッピングビス11の軸部
12における谷径よりも少し大径の下孔dを穿設し、こ
の下孔d内にビス固定補助具1の胴部2を挿入する。
【0027】このとき、ビス固定補助具1は、頭部側に
設けた頭部4がコンクリート壁面に当接することによ
り、下孔d内へ全体が落込むのを防止される。
【0028】次に、下孔d内に位置するビス固定補助具
1の孔2内にタッピングビス11をドライバーなどでね
じ込むと、該ビス11の軸部12に形成した雄ねじ13
が、胴部2の内周面とコンクリートaの下孔d内周の両
方にくい込む。
【0029】タッピングビス11のねじ込み開始時にお
いて、タッピングビス11の軸部12の先端を孔2の頭
部側開口に挿入してねじ込み操作を行なうと、胴部3の
頭部側周壁はスリット5によって速やかに拡径し、外周
面が下孔dの内周に圧着して固定化される。
【0030】この固定力によって、胴部3に作用する軸
方向の押込力が支持され、胴部3が下孔d内に落込むの
を確実に防止することになり、孔2内へのタッピングビ
ス11のねじ込みが支障なく行なえることになる。
【0031】タッピングビス11の軸部12は孔2の内
周面に雄ねじ13で雌ねじを形成しながら回転侵入し、
胴部3の薄肉厚部6では雄ねじ13がこれを切り破って
突き出し、雄ねじ13はコンクリートaの下孔d内周面
にくい込んで雌ねじを形成しながら進む。
【0032】また、胴部3の厚肉厚部7においては、雄
ねじ13のくい込みによってコンクリートaの下孔d内
周面に強く押され、このようにして、タッピングビス1
1の雄ねじ13は、胴部3とコンクリートaの両方にく
い込み、厚肉厚部7にくい込んだ雄ねじ13は柔軟に挟
持されるため、タッピングビス11の空転発生を防止
し、固定後に引抜力が加わった時、コンクリートaにく
い込んだ雄ねじ13は固く固着し、瞬間的な強度を発揮
すると同時に、胴部3にくい込んだ雄ねじは引抜力を柔
軟に受けて振動や長期的な強度に耐えることができ、ち
なみに、タッピングビスのみの固定に比べると、同じ下
孔径を用いた場合、総合的な耐引抜強度は2倍程度にな
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、コン
クリートの下孔に挿入する筒状ビス固定補助具の頭部側
にスリットを設けたので、タッピングビスのねじ込み開
始時に補助具の頭部側が拡径して下孔に密着し、固定化
できるので、ビス固定補助具が下孔に落込むのを防止す
ることができ、ビス固定補助具に対するタッピングビス
のねじ込みが支障なく行なえ、ビス固定補助具を用いた
タッピングビスによる締結作業が確実に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はビス固定補助具の斜視図、(B)は縦
断面図、(C)は横断面図
【図2】(A)はビス固定補助具のスリットの他の例を
示す斜視図、(B)はスリットの更に他の例を示す斜視
【図3】(A)はビス固定補助具を用いたタッピングビ
スの締結状態を示す縦断面図、(B)は同上の横断面図
【図4】従来の締結方法であるプラグの使用例を示す縦
断面図
【符号の説明】
1 ビス固定補助具 2 孔 3 胴部 4 頭部 5 スリット 6 薄肉厚部 7 厚肉厚部 a コンクリート d 下孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が円筒状で内部の孔が少なくとも途
    中から先端側で偏心している胴部からなり、この胴部の
    周壁に頭部側から軸方向に沿うスリットを設けたことを
    特徴とするコンクリートなどへのビス固定補助具。
JP20329493A 1993-04-30 1993-08-17 コンクリートなどへのビス固定補助具 Expired - Lifetime JP2855059B2 (ja)

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JP20329493A JP2855059B2 (ja) 1993-08-17 1993-08-17 コンクリートなどへのビス固定補助具
DE4414765A DE4414765C2 (de) 1993-04-30 1994-04-27 Schraubbefestigung
US08/235,660 US5501557A (en) 1993-04-30 1994-04-29 Screw fastener

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JPH0754408A JPH0754408A (ja) 1995-02-28
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