JPS6153322B2 - - Google Patents
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- JPS6153322B2 JPS6153322B2 JP58153915A JP15391583A JPS6153322B2 JP S6153322 B2 JPS6153322 B2 JP S6153322B2 JP 58153915 A JP58153915 A JP 58153915A JP 15391583 A JP15391583 A JP 15391583A JP S6153322 B2 JPS6153322 B2 JP S6153322B2
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Landscapes
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は芳香剤用基材、更に詳しくは、水に溶
解するとゾル状となり、揮発し易い香料の揮散を
保留し得る芳香剤用基材に関する。
解するとゾル状となり、揮発し易い香料の揮散を
保留し得る芳香剤用基材に関する。
従来、紅藻類の海藻から抽出して得られるカラ
ギーナン、特にカツパ（kappa）カラギーナンの
ゲル化特性を利用して芳香剤の基材としてカラギ
ーナンを利用することが知られている。すなわ
ち、カラギーナンは温湯に溶解し、室温でゲル化
するので固形芳香剤の基材として利用されてい
る。
ギーナン、特にカツパ（kappa）カラギーナンの
ゲル化特性を利用して芳香剤の基材としてカラギ
ーナンを利用することが知られている。すなわ
ち、カラギーナンは温湯に溶解し、室温でゲル化
するので固形芳香剤の基材として利用されてい
る。
而して、カラギーナンは紅藻類
（Rodophyceae）の海藻、特にフイリピン産のキ
リンサイ（Eucheuma cottoniiおよびEucheuma
spinosum）を原藻として用い、これらの原藻を
熱水抽出して得られるが、ゲル化能を有するタイ
プのものを（例えばカツパ型）得るには原藻を苛
性ソーダ又は苛性カリのようなアルカリで85℃前
後の加熱下に処理することが必要となる。
（Rodophyceae）の海藻、特にフイリピン産のキ
リンサイ（Eucheuma cottoniiおよびEucheuma
spinosum）を原藻として用い、これらの原藻を
熱水抽出して得られるが、ゲル化能を有するタイ
プのものを（例えばカツパ型）得るには原藻を苛
性ソーダ又は苛性カリのようなアルカリで85℃前
後の加熱下に処理することが必要となる。
本発明者は、北海道近海で多量に産出される紅
藻類であるクロハギンナンソウ（Chondrus
yendoi）並びにアカハギンナンソウ
（Rhodoglossum japonicum）からカラギーナン
を製造する方法について研究している段階で、こ
れらの原藻の葉体を乾燥して微粉末にしたものが
温水に完全に溶解し、冷却するとゾル状となるこ
と、およびこのゾルが芳香成分の揮散を保留し得
る特性を有することの知見を得て本発明をなすに
至つた。
藻類であるクロハギンナンソウ（Chondrus
yendoi）並びにアカハギンナンソウ
（Rhodoglossum japonicum）からカラギーナン
を製造する方法について研究している段階で、こ
れらの原藻の葉体を乾燥して微粉末にしたものが
温水に完全に溶解し、冷却するとゾル状となるこ
と、およびこのゾルが芳香成分の揮散を保留し得
る特性を有することの知見を得て本発明をなすに
至つた。
因に、上述したような葉体を乾燥したものが温
水に完全に溶解して冷後ゾル状を呈するのは、従
来カラギーナンの製造に用いられている紅藻類に
はみられない特性である。
水に完全に溶解して冷後ゾル状を呈するのは、従
来カラギーナンの製造に用いられている紅藻類に
はみられない特性である。
本発明は、上述した知見に基づいてなされたも
のであつて、香料成分の揮発を保留し得る芳香剤
用基材を提供することを目的とする。
のであつて、香料成分の揮発を保留し得る芳香剤
用基材を提供することを目的とする。
以下本発明を詳しく説明する。
本発明は、クロハギンナンソウもしくはアカハ
ギンナンソウ又はそれらの混合物の原藻の葉体を
乾燥したものを粉砕して得られる微粉末から成る
ことを特徴とする。
ギンナンソウ又はそれらの混合物の原藻の葉体を
乾燥したものを粉砕して得られる微粉末から成る
ことを特徴とする。
本発明で原藻として用いるクロハギンナンソウ
（和名でエゾツノマタとも称せられる）並びにア
カハギンナンソウは従来壁材料としての漆喰の調
製に用いられる程度であつて、工業原料としては
殆ど利用されていなかつた。
（和名でエゾツノマタとも称せられる）並びにア
カハギンナンソウは従来壁材料としての漆喰の調
製に用いられる程度であつて、工業原料としては
殆ど利用されていなかつた。
本発明においては、上記原藻を水分20％程度に
なるまで乾燥し、茎部を除いて葉体のみにしたも
のを粉砕機で微粉末となし、得られる微粉末を芳
香剤用基材とする。この微粉末に約20倍乃至５倍
程度（重量）の水を加えて60℃前後の温度に加熱
すると完全に溶解する。この溶液を冷却後濾過す
ると透明なゾル溶液が得られる。
なるまで乾燥し、茎部を除いて葉体のみにしたも
のを粉砕機で微粉末となし、得られる微粉末を芳
香剤用基材とする。この微粉末に約20倍乃至５倍
程度（重量）の水を加えて60℃前後の温度に加熱
すると完全に溶解する。この溶液を冷却後濾過す
ると透明なゾル溶液が得られる。
したがつて、本発明に係る芳香剤用基材はその
使用に当つては温水に溶解し、濾過したゾル溶液
として用いるものであつて、このゾルに香料およ
びその他の添加成分を加えて芳香剤とする。この
ようにして得られる芳香剤では上記ゾルが芳香成
分の揮散を保留する特性を有するのでその商品価
値を高めるのに役立つ利点がみられる。
使用に当つては温水に溶解し、濾過したゾル溶液
として用いるものであつて、このゾルに香料およ
びその他の添加成分を加えて芳香剤とする。この
ようにして得られる芳香剤では上記ゾルが芳香成
分の揮散を保留する特性を有するのでその商品価
値を高めるのに役立つ利点がみられる。
なお、従来、液状芳香剤ではエチルアルコー
ル、エチレングリコール等のような有機溶剤が基
材として用いられているが、本発明によると我国
で廉価に且つ多量入手し得る原藻から極めて簡易
な方法で上記芳香剤の基材として適している保香
性のあるものが得られるので、本発明は芳香剤の
製造上有益であると言える。
ル、エチレングリコール等のような有機溶剤が基
材として用いられているが、本発明によると我国
で廉価に且つ多量入手し得る原藻から極めて簡易
な方法で上記芳香剤の基材として適している保香
性のあるものが得られるので、本発明は芳香剤の
製造上有益であると言える。
以下に実施例を示す。
実施例
クロハギンナンソウを水分20％に乾燥したもの
から茎部を除去して葉体のみにする。この乾燥葉
体を粉砕機で粉砕して微粉末を得て製品とする。
から茎部を除去して葉体のみにする。この乾燥葉
体を粉砕機で粉砕して微粉末を得て製品とする。
次に、上記微粉末を芳香剤の基材として適用す
る態様を例示する。
る態様を例示する。
微粉末５重量部に水50重量部を加え、60℃の温
度に加温すると該粉末は完全に溶解する。得られ
る溶液を冷後濾過して透明なゾル溶液とする。
度に加温すると該粉末は完全に溶解する。得られ
る溶液を冷後濾過して透明なゾル溶液とする。
このゾル溶液に精油（レモン草油）２重量部、
イソプロパノール３重量部、着色料１重量部、乳
化剤（ナトリウムドデシルエトキシサルフエー
ト）１重量部および安息香酸ナトリウム0.1重量
部を加え、更に適量の水を加えて芳香剤を調製し
容器に充填して密封する。このようにして得られ
た芳香剤は使用に際し、保香性が優れているの
で、芳香の低減はみられなかつた。
イソプロパノール３重量部、着色料１重量部、乳
化剤（ナトリウムドデシルエトキシサルフエー
ト）１重量部および安息香酸ナトリウム0.1重量
部を加え、更に適量の水を加えて芳香剤を調製し
容器に充填して密封する。このようにして得られ
た芳香剤は使用に際し、保香性が優れているの
で、芳香の低減はみられなかつた。
Claims (1)
- １ クロハギンナンソウもしくはアカハギンナン
ソウ又はそれらの混合物からなる原藻の葉体の乾
燥物を粉砕して得られる微粉末から成る芳香剤用
基材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58153915A JPS6064914A (ja) | 1983-08-23 | 1983-08-23 | 芳香剤用基材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58153915A JPS6064914A (ja) | 1983-08-23 | 1983-08-23 | 芳香剤用基材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6064914A JPS6064914A (ja) | 1985-04-13 |
| JPS6153322B2 true JPS6153322B2 (ja) | 1986-11-17 |
Family
ID=15572879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58153915A Granted JPS6064914A (ja) | 1983-08-23 | 1983-08-23 | 芳香剤用基材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6064914A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08230947A (ja) * | 1995-02-27 | 1996-09-10 | N Ii C Logistics Kk | ディスク装置用包装容器 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0261354U (ja) * | 1988-10-28 | 1990-05-08 | ||
| JP5191093B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2013-04-24 | 小林製薬株式会社 | ゾル状芳香剤組成物 |
-
1983
- 1983-08-23 JP JP58153915A patent/JPS6064914A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08230947A (ja) * | 1995-02-27 | 1996-09-10 | N Ii C Logistics Kk | ディスク装置用包装容器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6064914A (ja) | 1985-04-13 |
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