JPS6151639B2 - - Google Patents

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JPS6151639B2
JPS6151639B2 JP3114382A JP3114382A JPS6151639B2 JP S6151639 B2 JPS6151639 B2 JP S6151639B2 JP 3114382 A JP3114382 A JP 3114382A JP 3114382 A JP3114382 A JP 3114382A JP S6151639 B2 JPS6151639 B2 JP S6151639B2
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JP
Japan
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tank
plating
processing
rod
degreasing
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JP3114382A
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JPS58147588A (ja
Inventor
Koichi Takemura
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Yamaha Motor Co Ltd
Enshu Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Enshu Ltd
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Publication date
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Publication of JPS58147588A publication Critical patent/JPS58147588A/ja
Publication of JPS6151639B2 publication Critical patent/JPS6151639B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエンジンのコンロツド小径端等の如く
棒状素材の端部に明けられた孔の高速めつき連続
処理装置に関するものである。
金属等の表面に電気めつきを施すには、前処理
(脱脂、酸洗、水洗)→めつき→後処理(熱水洗
浄、乾燥)の順序で行われる。従来のめつき装置
においては、例えば電解脱脂に1分前後の時間を
要していた(電流密度1A/dm2時において)し、
めつき工程では1μのめつき厚にするのに1分前
後の時間を要し、通常のめつき厚である15μのめ
つき厚には15分前後もの時間を必要とする。従つ
て、コンロツドの小端部に明けられたピストン・
ピンとの係合孔にメタル代わりに施す厚さ15μ程
度の銅めつきに20分近い多くの時間を要し、多量
生産されるエンジン用コンロツドのネツクになつ
ていた。また、前処理、めつき、後処理の各工程
が連続処理されていないと、更に多くの時間を必
要とする一方、高精度なめつき表面を得るにはめ
つき液を充分に且均等な流速に制御することであ
る。ところが、エンジン用コンロツドはその小端
係合孔に潤滑用の油穴が1〜2個穿たれているか
ら、係合孔内を流通するめつき液に乱流が生じて
めつき表面精度を低いものにしてしまう。これを
防ぐには各油穴を閉塞しなければならない。更に
は、コンロツドの係合孔内のほか、コンロツド小
端部周辺にもめつき液がまわり込むと、この部分
にも薄いめつき層を形成してしまう欠点をもつこ
とになる。
本発明は上記めつき技術の特質とコンロツドの
小端部係合孔形状とに鑑み、電解脱脂時間及びめ
つき時間の短縮化を計ると共に高精度なめつき表
面を得る新規な高速めつき連続処理装置を提供す
ることを目的とするものである。
本発明の高速めつき連続処理装置は、円形固定
テーブル上に前処理を行う脱脂槽、電解脱脂槽、
酸洗、水洗層等のほか銅めつき処理を行う銅めつ
き槽や後処理の水洗槽、乾燥槽等の各処理槽を工
程順に環状の円形に配置し、固定テーブル上に配
置した傘板の外周にめつきすべきコンロツドを等
間隔に吊掛させ、傘板内に備えるインデツクス機
構と傘板の昇降機構とにより傘板を昇降並びに割
出回動させて吊掛した各コンロツドの小端部とな
る下端嵌合孔を各処理槽へ順次ずぶ漬け進行して
高品質のもとに連続処理出来るようにしたもので
ある。そして、めつき厚15μの高速銅めつきが例
えば20sec以内に実行できるよう(ニツケル・ス
トライク工程においては1μ)2分割のカプセル
内に納めた係合孔に送り込むめつき液の流速の上
昇と電流密度の増大を計り、毎秒1μのめつき速
度を達成させた。更に、電解脱脂槽と脱脂、回
収、酸洗槽には処理液を噴射するノズルを配置し
てコンロツドの小端部を高速洗浄し、脱脂、回
収、酸洗時間をめつき時間20secと略同一とする
ことを可能とした。而して、すべての処理槽の処
理時間を約20secに設定すると共に傘板の割出時
間を約10secに設定することにより、各コンロツ
ドに対するサイクル時間を約30secに定められ、
この運転サイクルで各コンロツドが高速めつき処
理を連続して行われる。尚、本発明の高速めつき
連続処理装置において、後処理の最終工程である
乾燥処理を終了したコンロツドはワーク取出位置
でアンローダにより自動的に取外されて貯蔵棚に
搬送され、めつきの連続処理をより確実なものと
している。
以下、本発明の高速めつき連続処理装置を図面
に示す実施例で説明する。先ず、第1図で、めつ
き連続処理装置HMの処理工程の概容を説明す
る。処理工程はワーク取付からワーク取出までの
18工程あり、第1,2図の如く、円形固定テーブ
ル1上には16個の処理槽A1〜A16が環状に並べら
れ、初段の脱脂槽A1からはじまつて回収槽A2
電解脱脂槽A3、回収槽A4、水洗槽A5、酸洗槽
A6、回収槽A7、水洗槽A8、Niストライク槽A9
回収槽A10、水洗槽A11、Cuめつき槽A12、回収槽
A13、水洗槽A14、乾燥槽A15,A16まで備えてい
る。そして、テーブル1にはワーク取付位置W1
とワーク取出位置W2とが設けられていて、ワー
ク取出位置W2にはアンローダARが取付けられ、
ワーク取出位置W2にある処理済のコンロツドを
外部の貯蔵棚Mへ搬出する。また、各処理槽A1
〜A16に対応した位置が各々の処理工程S1〜S16
なつている。円形固定テーブル1の上方にはサブ
テーブル2が昇降シリンダで吊架されていて、イ
ンデツクス機構(後記)によつて20゜ずつ左廻り
に回動割出される。この傘板2を18等分した外周
にはワーク取付位置W1で吊掛されたコンロツド
C0が18個直列に並べられ、各々の下端部(係合
孔)が各処理槽A1〜A16内とワーク取付位置W1
びワーク取出位置W2の通路l上に対面してい
る。そして傘板2の昇降動をともなう20゜の割出
回動ごとに各コンロツドC0〜C16が次工程S1
S16,W2へと約10secの時間を要して送られ、
20secの処理時間ののち再び割出回動されるとい
う約30secで1サイクルの運転を繰返す。従つ
て、30secごとに1本のコンロツドが高速めつき
処理される。
次に、本発明高速めつき連続処理装置の各部の
構成を第2図以下で説明する。テーブル1は八角
形を呈していて、これと同形の取付台3の頂端部
に載置され、外周縁には万一処理槽A1〜A16から
漏れた処理液を回収する樋体1aが付設されてい
る。このテーブル1の上面には、ワーク取付位置
W1にワーク取付部材WRをワーク取出位置W2
ワーク取出部材WAとを備えるほか、扇形の16個
の処理槽A1〜A16とを等間隔の環状に配列し、各
処理槽A1〜A16は第3,4図の如く各々4本の支
持柱4……の頂部に載置されている。尚、各処理
槽A1〜A14には処理液の吸水管や排水管が設けら
れており、これが循環処理システム(後記)RS
に配管されて連続運転できるよう構成されてい
る。傘板2は固定テーブル1上に架設した枠体2
00の中央に設けた昇降シリンダ201のピスト
ン杆202に吊設されており、この上下駆動によ
つて傘板が第3図の実線、鎖線の如く昇降され
る。そして、傘板の割出回動は、テーブル1の中
央部に載置した支持台5の頂部に備えたインデツ
クス機構IDの回動軸6によつて駆動される。即
ち、傘板2の中央部に連結させたピストン杆20
2にスラスト孔202aを穿ち、これに回転軸6
に設けたスラスト軸6aを係合挿入させている。
油圧駆動装置ODと配管P1,P2で結ばれたインデ
ツクス機構IDは、油圧装置ODからの指令を受け
て約30sec間隔ごとに10sec間作動して傘板2をシ
リンダ201で上昇状態にして20゜左廻りに割出
回動する。
次に傘板2の外周縁に18等分して配置されたワ
ークホルダWH……の構成及びワーク取付部材
WR、ワーク取出部材WAを説明する。先ず、コ
ンロツドの大端部を握持するワークホルダWHの
構成は第5〜7図に示す如くである。各ワークホ
ルダWHのブラケツト7は、傘板2の外周下面縁
に付設されており、この前端面に軸受体8がボル
トで固着されている。軸受体8の通孔8a内には
メタル10が嵌入されて、これに軸棒11を水平
姿勢で貫通保持させている。そして軸受体8に螺
通させたボルト12の先端を軸棒11に凹設した
長溝11aに係合し、軸棒11のストロークを制
限している。13は皿ばね群で、軸棒11の内端
側半分に遊嵌され、軸受体8と軸棒の内端螺子部
11dに螺着させたナツト14の輪体15との間
に圧装されている。而して、皿ばね群13の弾発
力で傘板2の軸芯方向へ引き込まれる軸棒11
は、先端部に中径部11cと環頭部11bとを備
え、この中径部11cが軸受体8の前面に設けた
受座環16に当接するか又は長溝11aがボルト
12に当接して引き込みがストツプされる。尚、
ワーク取出位置W2とワーク取付位置W1には各々
軸棒11を押圧する解除シリンダ20がブラケツ
ト17を介してテーブル1上の支持台5に取付け
られていて、ピストン21の前端に添設した押動
板22が第6図の実線の如く前進位置にあると
き、皿ばね群13に抗して軸棒11を最大限に押
出している。また、鎖線の如くピストン21が後
退位置にあるとき、押棒11は皿ばね群13の弾
発力で長溝11aがボルト12に当接するか又は
中径部11cが受座環16に当接した引込み位置
でストツプし、尾端のナツト14が押動板22か
ら離れている。18は掛金板で、軸受体8の片隅
に穿つた通孔8bに回動、摺動自在に挿通させた
支持軸19の先端に螺着され、自由端側を凹設し
て形成したフツク18aが第8図の如く軸棒11
の中径部11cに係合できる関係となつている。
23は支持軸19に嵌着する規制板で上記掛金板
18の回動角を第7図の実線位置(直立姿勢)と
第8図の実線位置(水平姿勢)との区間に規制す
るよう軸受体8の前壁に植着させたピン24とで
設定されている。そして、掛金板18は第7図の
如く直立姿勢にあるとき、不用意に水平姿勢へ回
動しないよう第9図の如く支持軸19に凹設した
長辺窪み19aにビス25とバネ26で弾圧され
るボール27が係合し、軸方向への移動は規制板
23とサークリツプ28で規制されている。29
はレバー30の自由端に承持した転子で、支持軸
19の尾端にレバー30の基端側がボルト31で
螺着されている。上記転子29は、ワーク取出位
置W2にあるとき、テーブル1上に載置したブラ
ケツト32に付設する解除シリンダ33のピスト
ン押片34の上方に位置し、ピストン押片34の
上昇駆動で第8図に示すよう転子29を実線位置
から鎖線位置まで持ち上げる。これで、掛金板1
8は軸棒11の中径部11cと係合した水平姿勢
から鎖線の垂直姿勢へと回動する。35は掛金板
18の中腹に取付けた把手で、掛金板の裏面側へ
突出したピン35aはワーク取付位置W1において
コンロツドC1をワークホルダWHに握持させると
きのコンロツド大端側の左右位置決めピンの用を
なす。即ち、第3図に示すワーク取付位置W1
テーブル1上には、ワーク取付部材WRの1つで
あるコンロツドC1の小端(下端)位置決め部材
Hを備え、これは支台36とこれに上下調節可能
にシリンダ37を水平配置し、操作レバー38に
より小端位置決め芯39が出没する。第3,6,
7図の如く、突出させた位置決め芯39にコンロ
ツドC1の小端係合孔イを嵌合させると同時にコ
ンロツドC1の大端側の係合孔ロは軸棒11先端
の環頭部11bから中径部11cを介して軸棒11
に遊嵌される。(このとき軸棒11は最突出され
ている)続いて、掛金板18を第8図のように回
動させてフツク18aを中径部11cに係合させる
と第5,7図のようにピン35aが大端部の右側
面に対面するから、コンロツドC1の右側面をピ
ン35aに軽く当接させることでコンロツドの上
下、左右、直立度の位置決めが行われる。この
後、掛金板18を回動してフツク18aを中径部
11cに係合させたのち、解除シリンダ20のピ
ストン21を後退すると、皿ばね群13が軸棒1
1を内方へ引き込み受座環16と掛金板18とで
コンロツドC1を把持する。即ち、軸棒11は掛
金板18が軸棒11の中径部11cに係合した
まゝ引き込むから、第5図の如くコンロツドC1
は受座環16と掛金板18との間で挾持されるこ
とになる。ワークホルダWHへの把持後コンロツ
ドC1の小端係合孔イに挿入されている位置決め
芯39を操作レバー38でシリンダ37内へ没入
させてコンロツドの取付作業が終了する。この取
付作業は20sec間のめつき時間の前半で行われ
る。一方、ワーク取出位置W2にはワーク取付部
材WAとなる軸棒11の突き出し用の解除シリン
ダ20、掛金板18の突き上げ用解除シリンダ3
3のほか掛金板18の解除に先立つてコンロツド
Cの下端を挾持する掴み部材40と、コンロツド
Cの上端を挾持して貯蔵棚Mへ搬送するアンロー
ダとを備え、これらは次のように機能する。めつ
き処理された新しいコンロツドCがサブテーブル
2の割出回動でワーク取出位置W2に割出される
と、先ず掴み部材40のシリンダ41が作動して
開いている一対の把持片42,42でコンロツド
Cの下端側(小端側)を掴む。この直後、解除シ
リンダ20が働いて軸棒11を突き出させてコン
ロツドCの把持を解除し、また解除シリンダ33
が働いて押片34で掛金板18を押し上げて外し
たのち、アンローダARの爪43,43がコンロ
ツドCの上端側(大端側)を掴む。続いて、掴み
部材40の爪42,42が開いて90゜回動し、コ
ンロツドCの引き出し経路を形成する。この後、
アンローダARはコンロツドCを把持したまゝワ
ークホルダWHから抜き出し、約90゜時計方向へ
回動して貯蔵棚Mへ到着すると、下降してコンロ
ツドCを棚Mに入れて爪43,43を開き、この
まゝ上昇して停止することでアンローダARの動
作がとめられる。
次に、本発明の要部である各処理槽A1〜A16
構成を説明する。先ず、脱脂工程S1の脱脂槽A1
の構成から説明する。第10図において、支柱4
……に架設された脱脂槽A1の外形は、底板5
0、左右側板51,51と前後側板52,52と
で扇型形状を呈している。53は脱脂液の噴射管
(ノズル)で、外側の前板52に貫設されてお
り、脱脂槽A1内に割出されたコンロツドC1の小
端部C1′の係合孔イと対面する関係になつてい
る。上記噴射管53は配管54でポンプPp、油
水分離装置OW、タンプTから脱脂槽A1の底板5
0に連結させた排水管55に接続されている。而
して、ポンプPpでポンプアツプされた脱脂液
は、噴射管53からこれと対面するコンロツド
C1の係合孔イに向けて噴出脱脂される。そし
て、脱脂槽A1内に放流された脱脂液は、その液
面をコンロツドC1の小端部C1′を浸す程度に溜ら
れており、脱脂液の一部は底板50の排水管55
からタンクT、油水分離装置OWへと送り出さ
れ、ポンプPpで再び噴射管53へと圧送され
る。56は脱脂槽A1の上面を塞ぐ蓋板で、コン
ロツドC1が昇降割出されるための通路となる中
央部56aが開口されている。尚、上記脱脂槽A1
の構成は、酸洗い工程S6の酸洗槽A6と同一であ
るから、酸洗槽A6の構成説明を省略する。
次に各回収槽A2,A4,A7,A10,A13の構成を
第2,11図で説明する。説明の便宜上第3工程
の回収槽A2についてだけ説明する。この回収槽
A2は支柱4……に架設されて扇形を呈してい
て、底板60、左右側板61,61、前後側板6
2,62から成る。63,64は回収液の噴射管
(ノズル)で、前後側板62,62の上方に取付
けられており、コンロツドC2の小端部C2′及びこ
の係合孔イに向けて左右から回収液を噴射する。
この回収液は配管65からマグネツトポンプ(図
示なし)へ送られ、ここでポンプアツプされ、再
び各噴射ノズル63,64から噴出される。尚、
回収槽A2には約20の回収液が溜められ、前側
板62の中央やゝ上方に設けた樋状の取出口66
から取出された一部の回収液は配管67によつて
前工程の脱脂槽A1へ送られる。また回収槽A2
にはマグネツトポンプ(図示なし)からの新しい
回収液と純水槽(図示なし)からの純水とが配管
68,69から補給される。上記回収槽A2の上
面には扇形の蓋板56が被せられ、コンロツド
C2の昇降通路部分56aが開けられている。
次に、電解脱脂槽A3の構成を第2,12図で
説明する。この電解脱脂槽A3も支柱4……に架
設されて扇形を呈し、底板70、左右側板71,
71、前後側板72,72から成る。73と74
は噴射管(ノズル)と電極棒で、噴射管73は前
側板72の上方中央に貫設されており、また電極
棒74は後側板72の外壁にボルト75……で固
着されたシリンダ76のピストン杆77の先端に
植着されている。そして、電極棒74はピストン
杆77の進退駆動で進退動するとき、回動しない
ようピストン杆77の後端側に固設した支持片7
8の自由端側をシリンダ76の端面に植着した案
内ピン79に嵌合させ、廻り止めとしている。
(上記実施例のように電極棒の断面が円形である
ときは、廻り止めの必要がない)上記、電極棒7
4には、シリンダ76の後端に電線80を接続
し、これにマイナス電圧を印加する。(シリンダ
76と脱脂槽A3間が電気絶縁されている)而し
て、電解脱脂槽A3内に割出されたコンロツドC3
の小端部C3′は、シリンダ76の駆動によるピス
トン杆77の前進で電極棒74の先端が係合孔イ
に貫通して反対側の噴射管73の先端と対面する
関係となる。81は電流回路の継断シリンダで、
前側板72における上方にボルト82……で取付
けられており、ピストン杆83の後端にはプラス
側となる電線84がナツト85で螺着されてい
る。上記ピストン杆83は回動しないよう、後端
に螺着させた支持片86の自由端側をシリンダ8
1の端面に植着させた案内ピン87に嵌合させて
いる。ピストン杆83の先端には電極円板88が
取付けられていて、図示の如くピストン杆83が
待機しているコンロツドC3の大端側C3″に前進す
ると、電極円板88をワークホルダWHの軸棒1
1先端面と当接して電気回路を形成する。即ち、
プラス側の電線84からピストン杆83、電極円
板88、軸棒11、コンロツドC3へと電流が流
れ、ここからマイナス側の電極棒74、電線80
へ伝達して閉回路を形成する。尚、各電線80,
84は電解脱脂槽A3に対して電気的に絶縁され
ている。上述の如く、各シリンダ76,81が作
動してコンロツドC3の小端C3′の係合孔イに電極
棒74が進入し、電極円板88が軸棒11と当接
して電解脱脂できる体制となる。この後、配管9
0から噴射管73に脱脂液がポンプアツプして送
られ、係合孔イに向けて3〜10m/secの流速で噴
射される。これと同時に電極棒74と係合孔イ間
には70〜200A/dm2の電流密度に定めた電流が流
れるよう電源装置(図示なし)によつて制御され
る。そして、脱脂槽A3内に放流された脱脂液
は、その液面をコンロツドC3の小端部C3′を浸す
程度に溜められており、脱脂液の一部は底板70
の排水管91からタンクT、油水分離装置OWへ
と送り出され、ポンプPpで再び噴射管73へと
圧送される。尚、56は脱脂槽A3の上面を塞ぐ
蓋板で、コンロツドC3が昇降割出されるための
通路となる中央部56aが開口されている。
次に、水洗槽A5,A8,A11,A14の構成を第
2,13図で説明する。この4つの水洗槽は同一
構成であるから第6行程の水洗槽A5について説
明する。この水洗槽A5も支柱4……に架設され
て扇形を呈し、底板100、左右側板101,1
01、前後側板102,102から成る。10
3,104は水洗用の噴射管(ノズル)で、前後
側板102,102の上方に対向して取付けられ
ており、コンロツドC5の小端部C5′及びこの係合
孔イに向けて純水を噴射する。この純水は純水供
給源(図示なし)から各ノズル103,104へ
供給され、水洗槽A5内に溜められた純水は落差
を利用して槽内の中央に植立した排水管105か
ら再び純水供給源側へ戻り、ここで浄化されたの
ち再利用される。尚、水洗槽A5の上面には蓋板
56が被せられ、コンロツドC5の昇降通路部分
56aが開けられている。
続いて、ニツケルのストライクと銅めつきをコ
ンロツドの小端嵌合孔に施す処理槽A9,A12の構
成を説明する。再処理槽A9,A12は同一構成であ
るから銅めつき槽A12についてだけ、第2,14
〜16図で説明する。支柱4……に架設された銅
めつき槽A12は、底板120、左右側板121、
前後側板122,122からなる。123,12
4は一対の可動カツプで、各々前後側板122,
122の上方中央の外壁にボルト118……で固
着されたシリンダ130,131のピストン杆1
32,133の先端ネジ部132a,133aに調
整可能に螺着させている。そして、両可動カツプ
123,124は各々のピストン杆132,13
3の進退駆動で移動するとき、回動されないよう
ピストン杆132,133の後端側に固設した支
持片134,135の自由端側をシリンダ13
0,131の端面に植着した案内ピン119,1
19に嵌合させている。上記可動カツプ123,
124は、図示のようにパツキンを備えた端面で
ワークホルダWHに吊設されたコンロツドC12
小端C12′の両面を気密に押圧させた状態とピスト
ン杆132,133の後退運動で小端部から離反
し、コンロツドC12が自由に昇降割出移動できる
通路をつくる。上記可動カツプ123の軸芯方向
に明けられた通孔123aの先端には噴射口13
aをもつナツト136が螺着され、中腹下部に
螺着した短管137を、通孔123aと連通さ
せ、この短管137の下端がフレキシブルチユー
ブ138から底板120に貫設した給液管139
と結ばれている。他の可動カツプ124は軸芯に
穿つた通孔124aに銅めつき電極140が挿入
されてピストン杆133の先端ネジ部に螺着され
ている。この電極140の先端側は可動カツプ1
24の前端面から外部へ突出し、両可動カツプ1
23,124が当接時にコンロツドC12の係合孔
を貫通して相手側の噴射口136aまで臨んでい
る。141は排出口で、可動カツプ124の中腹
下方に穿つた通孔124bに嵌着され、これは底
板120の前側寄りに貫設した排水管143の漏
斗体142と対面している。150はコンロツド
C12の小穴閉塞部材で、コンロツドC12の直下位置
となるよう底板120上に載置されている。第1
5,16図でその詳細構成を説明すると、コンロ
ツドC12の割出位置I12の直下に載置された角柱台
151は、その頂面が底面151aと斜面151
b,151bと高面151c,151cとからなる凹
状面を呈し、高面151cはコンロツドC12の下端
縁よりもやゝ低い関係となつている。上記斜面1
51b,151bは小端部C12′の油穴となる小穴
イ′,イ′と対面し、この斜面151b,151b
埋設した小型シリンンダ153,153の各閉塞
ピン152,152が小穴イ′,イ′に対面してい
る。151dと151eとは小型シリンダ153,
153の前端側と後端側とに結ばれた通路で、こ
の通路151dに水圧が加えられると第15図の
ように閉塞ピン152,152がシリンダ内に没
入し、通路151eに水圧が加えられると第16
図のように閉塞ピン152,152の先端が2つ
の小穴イ′,イ′を閉塞する関係となつている。こ
れで、第15,16図の如くナツト136の噴射
口136aからコンロツドC12の嵌合孔へ流入する
電解液は小穴が閉塞されているから孔内で乱流す
ることなく通孔124a側へ流出する。145は
電流回路の継断シリンダで、前側板122におけ
る上方にボルト146……で取付けられており、
ピストン杆147の後端にはマイナス側となる電
線148がナツト149で螺着されている。上記
ピストン杆147は回動しないよう、後端に螺着
させた支持片155の自由端側をシリンダ145
の端面に植着させた案内ピン156に嵌合させて
いる。そして、ピストン杆147の先端には電極
円板157が取付けられていて、図示の如くピス
トン杆147が待機しているコンロツドC12の大
端側に前進すると、電極円板157をワークホル
ダWHの軸棒11、先端面11bと当接して電気
回路を形成する。即ち、プラス側の電線158か
らピストン杆133、銅めつき電極140、コン
ロツドC12、軸棒11、電極円板157、ピスト
ン杆147からマイナス側の電線148へと電流
が流れる。尚、各電線148,158とこの電気
回路は電気めつき槽A12と絶縁されている。尚、
第14図の如く、各シリンダ130,131,1
45が作動してコンロツドC12の小端C12′を2つ
の可動カツプ123,124で挾圧して係合孔イ
を外部と密閉し、銅めつき電極140の先端が係
合孔イを貫通し、更に電極円板157が軸棒11
と当接して電気銅めつきできる体制となる。これ
と同時に小穴も小穴閉塞部材150によつて閉塞
される。この後、給液管139から電解液が可動
カツプ123の通孔123a、噴射口136aを介
してコンロツドC12の係合孔を3〜10m/secの流
速で通り抜け、反対側の通孔124aから排水管
143へ排出される。これと同時に毎秒1μ厚の
銅めつきが係合孔の内壁に施されるよう、70〜
200A/dm2の電流密度に定めた電流が流れるよう
電源装置(図示なし)によつて制御される。約
20sec間の銅めつき時間で15μ程度の銅めつきが
係合孔に施されると、各シリンダ130,13
1,145,153,153のピストン杆13
2,133,147,152,152が後退して
コンロツドC12をサブテーブル2の回動割出しで
自由に移動できる状態とされ、約10sec間に次の
新しいコンロツドC11がこの銅めつき槽A12に割出
される。
最後に、乾燥工程S15,S16の乾燥処理槽A15
A16の構成を第17,18図で説明する。この処
理槽A15,A16は2連構造で固定テーブル1上に
装架台160を介して取付けられている。この処
理槽も底板170,171と前後側172,17
2それに左右側板173,173からなり扇形を
呈している。そして、各処理槽A15,A16の前後
側板172,172の中央上方には熱風の噴出管
174,175が向い合わせに取付けられ、定位
置に割出されたコンロツドC15,C16の係合体イへ
噴射される。176は各処理槽A15,A16の上面
を閉塞する扇形の蓋板で、その四隅をボルト17
8……で固定され、コンロツドC15,C16の通路l
となる中央部分177が短形状に切開されてい
る。179,179は蓋板176の通部lを柔軟
に塞ぐブラシで、開口した中央部分177の対面
し合う内側縁辺に植毛されている。これで、コン
ロツドC15がブラシの中に入つているときもブラ
シ179,179で包囲され、噴出管174,1
75からコンロツドC15の係合孔部分へ向けて噴
出される熱風hは、底板170の中央に設けた排
気管180にすべて吸引されて外気へすてられ
る。尚、前の水洗い工程S14で濡れたコンロツド
C15は初段の処理槽A15では熱風で急速乾燥させ、
次段の処理槽A16で冷風により冷却乾燥させてい
る。
本発明の高速めつき連続処理装置には上述の各
処理槽A1〜A16が第2図の如く環状に固定円テー
ブル1上に配列され、これら処理槽A1〜A16への
処理液の供給、排出を司どる循環径路は第19,
20図に示す循環処理システムRSによつて行わ
れる。この循環処理システムRSの中枢部Fには
油水分離装置OW、処理液温度管理部T、純水再
生部WOや流量制御等の多機能を備えている。
(詳細説明は省略する)更に各シリンダ20,3
3,76,81,130,131,145の駆動
を空気圧回路で行い、サブテーブルのインデツク
ス機構ID、アンローダAR及びこの芯出用シリン
ダ37、掴み部材Hのシリンダ41等は油圧回路
で制御される。即ち、10secの割出時間と20secの
処理時間において、割出時間で上記各シリンダや
空圧回路、油圧回路が作動してめつき用可動カツ
プをコンロツドから離反し、めつき時間には当接
させる。
本発明の高速めつき連続処理装置HMの構成は
上述の如くであり、次にその運転サイクルの作用
をシーケンシヤルに説明する。めつき装置HMの
運転サイクルは10secの割出時間と20secのめつき
処理時間から成り、割出時間になると、先ず各処
理液と電流、熱風を切り、各シリンダ76,8
1,130,131,145が一斉に作動して電
極棒74を後退させる一方、各可動カツプ12
3,124をコンロツドから離反させると共に、
電極円板88,157がコンロツドの大端部から
も離反し、更に油穴の閉塞部材150の各閉塞ピ
ン152,152を油穴イ′,イ′から第15図の
如く離反する。これに続いて、昇降シリンダ20
1とインデツクス機構IDが働いて傘板2を第3
図の鎖線の如く上昇させた状態(コンロツドの下
端が処理槽から外れ)で1/18回転(20゜)だけ反
時計方向へ回動して割出し、各工程W1,S1〜S16
位置にあるコンロツドを次の工程へ一斉に歩進さ
せる。歩進後(割出後)は昇降シリンダ201で
ピストン杆202を降下させ再び各コンロツドの
下端を処理槽内へ入れる。尚、ワーク取出位置
W2にあつたワークホルダWHはめつき処理時間
中に働くアンローダARによつてコンロツドCが
取出されて空席となつているから、初段のワーク
取付位置W1へ空席のまゝ一循環して割出され
る。この後、各シリンダ76,81,130,1
31,145が再び一斉に働いて電極棒74を新
たな係合孔イへ挿入し、可動カツプ123,12
4を新たに割出されたコンロツドの係合孔イを閉
塞する一方、電極円板88,157をコンロツド
の大端部へ当接させる。更にシリンダ153,1
53の作動で閉塞ピン152,152がニツケ
ル・ストライク工程S9と銅めつき工程S12にある
コンロツドC9,C12の油穴イ′を閉塞する。以上
で10sec間の割出時間が終了し、続いて20sec間の
めつき処理時間に入ると、第19,20図に示す
循環処理システムRSが働いて各槽A1〜A14に処理
液を供給、循環させ、特に電解脱脂槽A3、ニツ
ケル・ストライク槽A9、銅めつき槽A12の流速を
3〜10m/secの最適値で流す。これと同時に電解
脱脂槽A3、ニツケル・ストライク槽A9、銅めつ
き槽A12の電極には電流密度を70〜200A/dm2の最
適値に定めた電流が流され、又乾燥槽A15,A16
には熱風、冷風が供給され、めつき処理が開始さ
れる。これと同時期に、ワーク取出位置W2に割
出された処理済みコンロツドCを貯蔵棚Mへ搬出
するアンローダARが作動をはじめる。即ち、先
ず取出位置W2に備える掴み部材40のシリンダ
41の作動でこの把持爪42,42がコンロツド
Cの下端側C′を把持する。続いて、2つのシリ
ンダ20,33が働き、軸棒11を皿ばね群13
の弾発力に抗して第6図の如くコンロツド側へ押
出し、コンロツドCの握持を解除すると共に、押
動片34で掛金板18が第7,8図の如く軸棒1
1の頭部11bから外れて垂直姿勢まで押し上げ
られ、コンロツドCが軸棒11から自由に抜け出
られる状態となる。この後、反時計方向へ旋回す
るアンローダARがワーク取出位置W2のコンロツ
ド大端部C″を把持爪43,43で挾持する。こ
れと同時に掴み部材40の把持爪42,42が開
いて90゜回動し、アンローダARで軸棒11から
抜き出されるコンロツドCの径路を邪魔しない。
コンロツドCを貯蔵棚Mへ搬送したアンローダ
ARは、第2,4図のように貯蔵棚M上に次の割
出動作が行われるまで待機する。尚、上記掴み部
材40の把持爪42,42はコンロツドCの抜き
出しと同時に第4図のように90゜反転して戻り、
また2つのシリンダ20,33も第4図の如く初
期状態に戻つてアンローダARの作用が終了す
る。上記アンローダARの作用と同時期にワーク
取付位置W1にある空席のワークホルダWHに新
しい未処理のコンロツドC0が吊掛される。即
ち、ワーク取出位置W2で垂直姿勢まで押し上げ
られた掛金板18は、第9図のようにボール27
が作動軸19の長溝19aに係合してワーク取付
位置W1においても垂直姿勢を保つている。この
ワーク取付位置W1にあるワークホルダWHも、
めつき処理時間の開始と同時にシリンダ20が作
動して軸棒11を押し出し、この直下にある小端
位置決め部材Hの操作レバー38で芯39を突出
させる。上記軸棒11の頭部11bに第3図の如
くコンロツドC0の大端部C0″を嵌入させ、コンロ
ツドの小端部C0′を芯39に嵌入させる。この
後、掛金板18を反時計方向へ手操作で回動させ
てそのフツク18aを中径部11cに係合させ、掛
金板18の裏面ピン35aにコンロツドC0の大端
部C0″右側面を当接させることでコンロツド大端
部C0″の左右位置が定められ、又、上下位置も芯
39によつて定められる。以上の手作業に後、シ
リンダ20が第3図のようにそのピストン杆21
(押動板22)を後退させて軸棒11をこの皿ば
ね群13で後退させ、受座環16と掛金板18と
でコンロツドCoの大端部C0″を握持して吊下げ
る。その後、小端位置決め部材Hの芯39を操作
レバー38によつてシリンダ37内へ没入させ、
ワークホルダWHに吊掛されたコンロツドC0は傘
板の割出回動に対して自由に旋回できる状態とな
り、ワーク取付位置W1でのコンロツドC0の取付
作業が終了する。
上述の如く、めつき処理時間がまじまると同時
にワーク取付位置W2での処理済みコンロツドC
の取外し作業と、ワーク取付位置W1での未処理
コンロツドC0の取付作業が10sec以内に円滑に行
われ、上記実施例ではワーク取外しにアンローダ
ARを使用していたが、ワーク取付と同様に手作
業によつて行つてもよい。めつき処理時間が
20sec近くになると、コンロツドに対する各処理
槽A1〜A16の処理作業が進行し、前処理の脱脂、
水洗S1〜S8とめつき処理のニツケル・ストライ
ク、水洗、銅めつきS9〜S12と後処理の水洗、乾
燥S13〜S16が完壁に行われる。そして、コンロツ
ドの小端部係合孔イに対するめつき処理時間の
20secが経過すると、循環処理システムRSが働い
て各処理液の供給を断つと共に電流、熱風等も断
たれて、次の割出時間に行う傘板2の上昇と割出
回動に備え、高速めつき連続処理装置HMの1サ
イクル運転が終る。この後、再び割出時間になる
と、先ず各シリンダ76,81,130,13
1,145が一斉に作動して電極棒74を係合孔
イから後退させる一方、各可動カツプ123,1
24をコンロツドから離反させると共に、電極円
板88,157もコンロツドから離反させ、更に
閉塞ピン152,152を油穴から離反させる。
この後、昇降シリンダ201とインデツクス機構
IDを作動させて傘板を上昇させた状態で反時計
方向へ1/18回転(20゜)したのち再び下降させ、
各コンロツドC0,C1〜C16を次の工程位置S1
G16,W2へ進める割出作用を行わせ、高速めつき
の運転サイクルを繰り返す。
上述高速めつき連続処理装置HMにおいて、注
目すべきことは高速度で胴めつきを連続処理でき
るめつき装置を提供できるようにしたことのほ
か、従来多くの時間を要していた脱脂時間やめつ
き時間の大幅短縮並びにめつき精度の向上等の技
術的課題を解決したことである。脱脂、酸洗時間
の短縮化には処理液を流動させてその流速を高め
たことであり、めつき厚1μのニツケル・ストラ
イクやめつき厚15μの銅めつき時間の短縮化には
処理液を流動させてその流速と電流密度を高めた
ことである。更に、めつき精度の向上は、処理液
の流速を高めると共にこの処理液が乱れることな
く整流して流れる技術手段を確立させたことであ
る。そして、コンロツド群を吊掛する傘板の割出
回動は、傘板を上昇させて各コンロツド下端部を
処理槽から抜き出した状態で行われるから、各処
理槽にコンロツドが通るための特別の通路を設け
なくともよい。また、脱脂工程では槽内に脱脂液
を満たして下端部を脱脂液中にずぶ漬け状態と
し、噴射ノズルからの脱脂液を係合孔内に流通し
て効果的な脱脂作業が行える利点がある。
本発明の高速めつき連続処理装置HMは、上記
一実施例に限定されることなく発明の要旨内での
設計変更が自由に行えることは勿論である。例え
ば、前処理、めつき、後処理を構成する各処理槽
A1〜A16の数を必要に応じて増減させることが可
能であるし、各部の機構も設計変更が可能であ
る。また、上記実施例ではめつきの対象物がコン
ロツドの小端係合孔に対するもので説明されてい
るが、棒状の下端に取付けた輪状物であつてもよ
いし、更に他の形状であつても電極や可動カツプ
を変更すれば対応できる。
本発明の高速めつき連続処理装置は、円形固定
テーブル上に、前処理用の電解脱脂、脱脂、酸
洗、水洗槽等とめつき用のめつき槽及び後処理用
の水洗、回収、乾燥槽等からなる多数の処理槽を
工程順に環状の円形に配列すると共にワーク取付
位置とワーク取出位置とを設け、円形固定テーブ
ル上に昇降シリンダとインデツクス機構により上
昇状態で割出回動される傘板を配置し、この傘板
の外周に付設した多数のワークホルダに吊掛され
た棒状素材の各下端部が各処理槽上を旋回したの
ち下降することでワーク取付、取出位置及び各処
理槽内に割出されるようになし、上記電解脱脂槽
には素材下端部の係合孔に挿入する電極棒と噴射
ノズル及び電気回路を形成する電極円板を設ける
と共に、めつき槽には素材下端部のめつきを施す
部分を外部と閉塞する閉塞部材と共に処理液を噴
射し電極を挿入する2分割可動カツプ及び電流回
路の電極円板等を備え、脱脂、回収、水洗、酸洗
槽等や乾燥槽には処理液や熱風を噴射するノズル
を備え、上記各処理槽を処理液の循環処理システ
ムと結び、めつき処理時間が終つて割出時間には
各可動カツプや電極棒、電極円板等の各部材が素
材から離反して開き、傘板の昇降動をともなう割
出動作で各素材を一斉に次の処理工程へ進行させ
るようにしたから、めつきの連続処理が可能とな
つたのは勿論のこと、前処理の脱脂酸洗などの工
程も従来1分前後の時間を要していたものを、脱
脂、酸洗すべき部分を流動する処理液で高速脱
脂、酸洗を可能とし、めつき処理のめつき工程も
従来1μのめつき厚に1分前後の時間を要してい
たものを、めつきすべき部分を分割カツプや閉塞
部材で外と閉塞し処理液を高速流動させると共に
電極電流の電流密度を高めて毎秒1μ前後の高速
めつきを可能とし、更には閉塞部材で処理液の流
れを整流させてめつき精度の向上を図ることがで
きる。従つて、車両用エンジンのコンロツド小端
部の嵌合孔めつきの如く、多量生産される素材の
部分めつきにおいて高品質のめつき処理が高速度
に施される優れた効果を発揮する。また、傘板の
割出回動はコンロツド下端部を処理槽から抜き出
した状態で行われるから、各処理槽にコンロツド
の通る特別の通路を設けなくてもよいし、脱脂工
程では槽内に脱脂液を満たして下端部を液中にす
ぶ漬け状態とし、噴射ノズルからの脱脂液を係合
孔内に流通して効果的な脱脂作業が行える効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の高速めつき連続処理装置の処
理工程図、第2図は本発明の高速めつき連続処理
装置の平断面図、第3図は第2図における−
線断面図、第4図は第2図における−線断面
図、第5図は傘板の外周に取付けたワークホルダ
を示す傘板の部分平面図、第6図はワーク取出位
置におけるワークホルダの縦断面図、第7図はワ
ークホルダの正面図、第8図はワークホルダの作
用図、第9図はワークホルダ掛金板部分の断面
図、第10図は脱脂槽及び酸洗槽の断面図、第1
1図は回収槽の断面図、第12図は電解脱脂槽の
断面図、第13図は水洗槽の断面図、第14図は
電気めつき槽の断面図、第15図は閉塞部材槽の
断面図、第16図は作用状態を示す断面図、第1
7図は乾燥槽の断面図、第18図は蓋を切開して
示す乾燥槽の平面図、第19,20図は処理液の
循環処理システム図である。 HM……高速めつき連続処理装置、1……円形
固定テーブル、2……傘板、A1……脱脂槽、
A2,A4,A7,A10,A13……回収槽、A3……電解
脱脂槽、A5,A8,A11,A14……水洗槽、A6……
酸洗槽、A9……ニツケル・ストライク槽、A12
…銅めつき槽、A15,A16……乾燥槽、W1……ワ
ーク取付位置、W2……ワーク取出位置、ID……
インデツクス機構、WH……ワークホルダ、C0
C1〜C16,C……棒状素材のコンロツド、イ……
係合孔、イ′……油穴、74……電極棒、12
3,124……可動カツプ、150……閉塞部
材、140……銅電極、88,157……電極円
板、53,63,64,73,103,104…
…処理液のノズル管、174,175……熱風の
ノズル管、RS……循環処理システム、AR……ア
ンローダ、M……貯蔵棚、201……昇降シリン
ダ、202……ピストン杆。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 円形固定テーブル上に、前処理用の電解脱
    脂・脱脂・酸洗・水洗槽とめつき用のめつき槽及
    び後処理用の水洗・回収・乾燥槽からなる多数の
    処理槽を工程順に環状の円形に配列すると共にワ
    ーク取付位置とワーク取出位置とを設け、円形固
    定テーブル上に昇降シリンダとインデツクス機構
    により上昇状態で割出回動される傘板を配置し、
    この傘板の外周に付設した多数のワークホルダに
    吊掛された棒状素材の各下端部が各処理槽上を旋
    回したのち下降することでワーク取付、取出位置
    及び各処理槽内に割出されるようになし、上記脱
    脂槽には素材下端部の係合孔に挿入する電極棒と
    噴射ノズル及び電気回路を形成する電極円板を設
    けると共に、めつき槽には素材下端部のめつきを
    施す部分を外部と閉塞する閉塞部材と共に、処理
    液を噴射し電極を挿入する2分割可動カツプ及び
    電流回路の電極円板を備え、脱脂・回収・水洗・
    酸洗槽には処理液用ノズルを備え、乾燥槽には熱
    風を噴射するノズルを備え、上記各処理槽を処理
    液の循環処理システムと結び、めつき処理時間が
    終わつて割出時間には各可動カツプの各部材が素
    材から離反して開き、傘板の昇降動をともなう割
    出動作で各素材を一斉に次の処理へ進行させ、連
    続してめつき処理を行うようにしたことを特徴と
    する高速めつき連続処理装置。
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