JPS6150726B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトリマー刃物を取付けた軸をストリツ
プの剪断荷重により曲げられた方向に対し反対側
に積極的に曲げ反すことにより、トリマー刃物と
ストリツプとの関係を正しい位置に修正して刃物
ギヤツプを適正ギヤツプにし、ストリツプ幅端部
をきれいにトリミングし得るようにしたサイドト
リマーの刃物ギヤツプ制御方法及びその装置に関
する。

第１図に示すごとく、サイドトリマーａにより
ストリツプＳ幅端部をストリツプＳ長手方向に剪
断すると、トリマー上下刃物ｂ，ｃに剪断荷重Ｐ
が作用し、従つて主軸ｄ，ｅが変形してトリマー
上下刃物ｂ，ｃ部のギヤツプがδだけ開くため、
ストリツプＳ幅端部の切断面が乱れ、次工程での
冷間圧延時に板破断が生ずることがある。又トリ
マー上下刃物のナイフエツジの刃こぼれの原因と
なり、ナイフ寿命が短かくなる。

本発明は剪断荷重による主軸の曲りを曲げ反
し、刃物を正常の位置に保持してストリツプのト
リミングを行い得るようにすることを目的として
なしたもので、ストリツプの剪断荷重により曲つ
た主軸を該主軸の曲り方向に対し逆の方向へ曲げ
反し、主軸に設けたトリマー刃物ギヤツプを適正
なギヤツプに制御することを特徴とするものであ
る。

以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。

第２図は本発明の一実施例でトリマー上軸箱１
に設けた軸受２，２′に、上主軸３を回転自在に
嵌合せしめ、該上主軸３の一端にトリマー上刃物
４を固着し、トリマーハウジング２１に設けた軸
受５，５′に、下主軸６を回転自在に嵌合せし
め、該下主軸６の一端にトリマー下刃物７を固着
し、トリマーハウジングキヤツプ２２上方にギヤ
ツプ調整装置８を取付けてトリマー上下刃物４，
７間のギヤツプを調整し得るようにする。

上下主軸３，６の長手方向中間部に軸受９，１
０を嵌合せしめ、各軸受９，１０のアウターレー
ス外周につば１１，１２を嵌合せしめ、つば１２
の上端に設けたシリンダチヤンバ１３にピストン
ロツド１４を嵌合せしめ、該ピストンロツド１４
上端を前記つば１１下面に当接せしめる。

トリマーハウジング２１のトリマー下刃物取付
部近辺にトリマー下刃物７の位置を検出する刃物
位置検出器１５を取付け、該刃物位置検出器１５
を比較演算器１６に接続し、該比較演算器１６に
設定器１７を接続し、比較演算器１６よりの信号
を、ポンプ１８からの流体をシリンダチヤンバ１
３へ供給する油圧回路中のサーボ弁１９へ送り得
るようにする。図中２３はギヤツプ決めブロツク
を示す。

次に、本発明の作用について説明する。

ストリツプＳ幅端部のトリミング時には、設定
器１７により比較演算器１６にギヤツプ量を設定
し、ギヤツプ調整装置８を駆動してトリマー上下
刃物４，７のギヤツプ量を設定量に調整し、スト
リツプＳ幅端部の剪断を開始する。

ストリツプＳ幅端部の剪断によりトリマー上下
刃物４，７には剪断荷重が作用し、上下主軸３，
６が曲がり、トリマー上下刃物４，７のギヤツプ
量が変るが、その変化量は刃物位置検出器１５に
より検出されて比較演算器１６に送られ、該比較
演算器１６で設定量との偏差が算出され、その信
号がサーボ弁１９に送られ、ポンプ１８からの流
体はシリンダチヤンバ１３に供給されて上下主軸
３，６が剪断荷重により曲つた方向とは逆の方向
に曲げ反される。刃物位置検出器１５で検出され
た値と設定量との差が零になれば、比較演算器１
６よりの出力も零となり、サーボ弁１９は閉止す
る。

第４図は本発明の他の実施例で、前記実施例で
は刃物位置検出器１５により刃物位置を検出し制
御を行つているが、本実施例ではロードセルのご
とき荷重検出器２０を設け、その荷重をもとに上
下主軸３，６の曲げ反しを行うようにしている。
図中第２図及び第３図に示す符号と同一の符号の
ものは同一のものを示す。

なお、本発明の実施例ではピストンロツドを下
主軸側に設ける場合について説明したが上主軸側
に設けても実施し得ること、その他本発明の要旨
を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ること、
等は勿論である。

本発明のサイドトリマーの刃物ギヤツプ制御方
法及びその装置は、主軸を積極的に曲げ反しトリ
マー刃物ギヤツプを適正なギヤツプにできるた
め、ストリツプ幅端部の切断面がきれいになり、
次工程での冷間圧延時にも板破断が生ずることが
なく、又トリマー上下刃物のナイフエツジの刃こ
ぼれも生じずナイフ寿命が長くなる、等種々の優
れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のトリマーによりストリツプ幅端
部を剪断した場合に上下主軸に生ずる曲りの説明
図、第２図は本発明のサイドトリマーの刃物ギヤ
ツプ制御方法及びその装置の一実施例の説明図、
第３図は第２図の−方向矢視図、第４図は本
発明のサイドトリマーの刃物ギヤツプ制御方法及
びその装置の他の実施例の説明図である。 図中１はトリマー上軸箱、３は上主軸、４はト
リマー上刃物、６は下主軸、７はトリマー下刃
物、８はギヤツプ調整装置、１４はピストンロツ
ド、１５は刃物位置検出器、１６は比較演算器、
１７は設定器、１９はサーボ弁、２０は荷重検出
器、２１はトリマーハウジングを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ストリツプの剪断荷重により曲つた主軸を該
   主軸の曲り方向に対し逆の方向へ曲げ反し、主軸
   に設けたトリマー刃物ギヤツプを適正なギヤツプ
   に制御することを特徴とするサイドトリマーの刃
   物ギヤツプ制御方法。 ２ ストリツプの剪断荷重により曲つた主軸を該
   曲り方向に対し逆の方向へ曲げ反しトリマー刃物
   ギヤツプを適正なギヤツプに調整する流体圧ジヤ
   ツキと、トリマー刃物の位置若しくは剪断荷重を
   検出する検出器と、該検出器よりの信号により前
   記流体圧ジヤツキへ送る流体を制御するサーボ弁
   と、を設けたことを特徴とするサイドトリマーの
   刃物ギヤツプ制御装置。