JPS6147408A - 皮膚化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、皮膚化粧料に関するものであシ、詳しくは、
特定の界面活性剤を使用することによシ。

従来乳化そのものが困難視されたシ、もしくは乳化でき
ても安定性に欠ける成分と考えられていた極性油や他の
極性物質を安定に乳化した新規な水中油型の皮膚化粧料
に関するものである。

従来、乳化型化粧料のタイプとしては水中油型のものが
主流であシ、この水中油型のクリームや乳液を調整する
に際しての乳化剤としては、脂肪酸石ケン系やスパン、
ツイーン系に代表される非イオン界面活性剤等が挙げら
れ、これらを適当に組合せてエマルジョンの調整がなさ
れて−た。然しなから、脂肪酸石ケン系の場合は、ｐＨ
調整が難しいなどの使用性の問題点や乳化時の均一性が
悪Ａなどの欠点を有し、また非イオン界面活性剤系の場
合には皮膚刺激等の問題に加えて、第１）−ブ油やエス
テル油に代表される極性油や２−エチルへキシル−Ｐ−
ジ′メチルアミノベンゾエートやパントテニールエチル
エーテル等に代表される各種有効成分などの極性物質の
乳化が難しいという欠点があった。そして、この乳化力
乃至は乳化安定性を改善する方法として従来は、界面活
性剤の量を多くしたシ、高級アルコール、高級脂肪酸。

その他のワックス油脂で固め構造硬度によシ安定化を図
ることやカーボボール、ＣＭＣ等の水溶性増粘剤を添加
し系の粘度を高めることが行なわれていた。しかし、界
面活性剤特に非イオン界面活性剤を増量することは前述
の皮膚刺激を更に高める結果となシ安全性上好ましくな
く、一方、構造硬度による安定化の場合はり１１−ムに
しか適用できず、仮に適用で＾たとしても高温側で不安
定な欠点を有し、更に水溶性増粘剤で系の粘度を上げる
方法では、かなりの量の水溶性増粘剤を必要とし、この
ためペタツキ感やヌメリ感など感触面が悪化する問題が
あった。

更に近年は、化粧料に対する自然志向がよ如−１３強く
“す・２１を受け６形１動植物油月旨を１′Ｇとした処
方系によシ、化粧料としてのコクやす・ソチ感を訴求す
る場合や、または従来の炭化水素類を中心とした非極性
油により構成されたクレンジング料におりで、その効果
を一層高める為極性油中心の処方を組む場合などにおい
て、如何に極性油乃至は他の極性物質の乳化力もしくは
乳化安定性を向上させ得るかが、技術者の課題となって
いた。

そこで１本発明者らは、前記従来の問題を解決し、新し
いニーズに適った化粧料を得んと鋭意研究したところ、
ある特定の界面活性剤と従来の界面活性剤とを、一定の
範囲内で併用して使用した時に、極めて少量の界面活性
剤量であっても効率的に極性油乃至は他の極性物質を水
中油型に乳化し得、且つ得られたものが乳化安定性の面
でも優れたものであることを見出し１本発明の完成に至
った。

すなわち、本発明は、下記Ａ成分と下記Ｂ成分との混合
物を総量で０．５重量係以上配合することを特徴とする
水中油型の皮膚化粧料に関するものである。

Ａ成分ニ一般式（Ｉ）で示される化合物。

ＲＯ（ＣａＨｅＯ）（ｃ、Ｈ４０）Ｈ（Ｉ　　）ａ　　
　　　　　　　ｂ Ｂ成分：その他の界面活性型 以下１本発明の構成を詳細に述べる。

先ず１本発明に適用されるＡ成分とは、前記一般式（Ｉ
）で示される脂肪族アルコールポリプロピレンオキサイ
トポ＋１エチレンオキサイドエーテル化合物であシ、こ
のうち、Ｒは炭素数１２〜そ２の飽和直鎖・飽１分岐・
３飽和脂肪族７″。

−ル残基を表わす。そして斯る脂肪族アルコール残基を
与える脂肪族アルコールとしては１例えばラウリルアル
コール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール
、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘプタ
デシルアルコール、オレイルアルコール、１１−）”テ
セ７−７１／１゜１２−）”７’セノール−１，リルイ
ルアルコール。

リルニルアルコール％　２−へキシルテカノール。

２−オクチルドデカノールなどの各種飽和、不飽和及び
分岐の脂肪族アルコールが挙げられる。

また、＆とｂはそれぞれプロピレンオキサ、イドとエチ
レ、ンオキサイドの平均付加モル数を表わし。

ａは１３〜３５でｂは１３〜４０の範囲であシ、。

且つｂ≧ａであ、る。ここで％　ａが１２以下の時には
乳化安定性が低下し合一を引起し易くなシ、逆千３６以
上になると乳化能が低下する。、一方、ｂが１２Ｌ！下
もしくはｂ（ａの時には親水性が不足し水中油型には不
向きとな９１反対にｂが４１以上になるとやはシ乳化能
が不足する。いずれにしても、上記の範囲外では本発明
の目的である極性油や他の極性物質を安定に乳化するこ
とは困難であるＯ 次に１本発明において前記Ａ成分との併用の形で用いら
れるＢ成分としては、前記入成分以外の界面活性剤であ
）１例えば脂肪酸セ・ソケン、Ｎ−アシルグルタミン酸
セッケン等のアニオン界面活性剤、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリル
エーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、硬
化ヒマシ油酸化エチレン付加物、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、高級脂肪酸モノグリセリルエステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の非
イオン界面活性剤、その他レシチン等の天然界面活性剤
などが挙げられ、これらのうちから１種乃至は２種以上
が適宜選択され使用されるが、上記の界面活性剤中にお
いて、特に親油性界面活性剤を用いる場合には、親水性
界面活性剤を併用し、系全体の親水性−親油性バランス
（ＨＬＢ）を親水的、好ましくはＨＬＢＩＯ以上番こし
ておく必要がある。

ここで、上記のその他の界面活性剤を併用する理由は、
系の乳化力を補強することにある。すなわち、Ａ成分単
独にお込ては、流動パラフィン等に代表される非極性油
に対しては乳化力もあり。

また乳化安定性も良好であるが１本発明の目的であるイ
ソプロピルミリステート等の極性油もしくは他の極性物
質を充分に乳化し得ない。そこで。

その他の界面活性剤を併用し、乳化力を向上させ。

より良好な乳化状態を与えるものである。そして一旦良
好な乳化状態を与え得れば、Ａ成分は界面膜に非常に強
固かつ安定に配向した状態となるので、極めて安定性に
優れた水中油型の乳化物を与えるものである。従って、
併用するその他の界面活性剤は少量で良＜、−！］！た
本発明の特徴である少量の界面活性剤で極性油乃至）は
他−の極性物質８果的に乳化し、安定性に優れ、且つ安
全性−も良好であるという目的からしても、乳化物中に
使用する全界面活性剤量に対するその他の界面活性剤の
占める割合は、一定の範囲、即ち重量比で１／２０≦Ｂ
／Ａ＋Ｂ≦１／２　に留めるべきである。

また１本発明においては極めて少量の界面活性剤量で極
性油乃至は他の極性物質を安定に乳化し得る。すなわち
、乳化される極性油や他の極性物質の種類や量によシ若
干の変動はあるものの、Ａ成分即ち化合物（Ｉ）よ）選
択された１種乃至２種以上とその他の界面活性剤との混
合物の形で、皮膚化粧料に対し、０．５重量係以上、好
ましくは１〜５重量％の範囲で配合することによシ安定
性上問題なく且つ良好な水中油型の皮膚化粧料を与える
ものである。

ここで本発明において好適に乳化される極性油乃至は他
の極性物質の種類について述べておくと、先ず極性油と
しては１例えばオリーブ油、ミンク油、ヒマシ油、ホホ
バ油等の動植物油脂、パルミチン酸セチル、ラノリン、
ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、２−
エチルヘキサン酸セチル等のエステル類、イソステアリ
ン酸トリグリセライド、２−エチルヘキサン酸トリグリ
セライド等のトリグリセライド、ステアリン酸、オレイ
ン酸、ミヘニン酸等の高級脂肪酸、セタノール、ステア
リルアルコール等の高級アルコール。

その他シリコーン油などが挙げられ、一方、他の極性物
質としては１例えばパラメトキシケイ皮酸イソプロピル
、２−エチルへキシル−Ｐ−ジメチルアミノベンゾエー
ト等の紫外線吸収剤、パントテニールエチルエーテル、
ビタミンＡパルミテート等の各種薬効成分、その他香料
物質などが例示される。また、直接的に乳化されるもの
ではないが本発明に係る処方系において安定化されるも
のとしては、エタノール、プロパツール、ブタノール等
の低級アルコールが挙げられ、これらの物質を多量に配
合した場合でも、乳化系は安定に維持される。更に流動
パラフィンやワックス等の非極性油についても、問題な
く乳化され得ることは言うまでもない。

以上説明した如く１本発明においては少量の界面活性剤
によって、極性油や他の極性物質を効果的に乳化できる
ため、その応用範囲は幅広いものがある。例えば、動植
物油脂を多量に配合したものは、自然志向に適い、且つ
官能面でのコクやリッチ感を有する化粧料となるし、同
様に従来の炭化水素類にかえてエステルを中心に構成さ
れたクレンジング料は、よシ一層クレンジング力に優れ
たものになシ、また有効成分を高濃度に乳化配合したも
のは、高機能化粧料となシ得るものである。

更に技術的観点のみから見ると１本発明は皮膚化粧料の
みに留まらず、広く極性油や他の極性物質を乳化物の形
で使用する工業分野例えばつや出しワックスやペイント
などにも適用が可能である。

次に本発明に係る化合物（Ｉ）自体の安全性が高く、ま
たこれを用いて得られたエマルジョンの安定性が優れて
いるか否かを確認した結果を示しておく。

〈安全性評価〉 ０皮膚−次刺激テスト 化合物（Ｉ）の中から、ポリオキシプロピレン（２３）
ポリオキシ−エチレン（３４）ステアリルエーテルを選
択し、これをそのまｔ　（１００ｑｂ）及び３０重量％
含有水溶液、１０重量％含有水溶液の状態で試料とし、
これをウサギの皮膚へ塗布して、刺激を評価した。

実験はアンゴラウサギを使用し、２４時間々９　　　　
隔で試料を各Ｑ、ｌ　ｍｌづつ３回投与した４日後の経
皮刺激を測定した。また評点は０（刺激なし）〜３．０
ｃ強刺激）を２０段階に分け％２０検体測定による平均
値で表わした。尚、コントロールとしては精製水を用ｕ
、　ｔｒＪ！−１に一表−；１−に示した。

く安定性評１価〉 Ｏ合一安定性テスト　　。

油滴を油水界面に作シ、それがこわれるまでの時間を求
めた。

実験は、界面活性剤１チ水溶液、及び界面活性剤飽和流
動パラフィン溶液を作成し１．これをガラス容器に入れ
、油相（上層）と水相（下層）とした。次に、内径０．
１５１１１１ｂ外径０．７１ｍのステンレス針のついた
マイクロシリンジを準備し、この中に流動パラフィンを
入れた後、針先を水相中に挿入し一滴ずつゆっ〈シと流
動パラフィンの油滴を押出した。測定は、全て２．０±
１℃の恒温室内で行ない、水相中を上昇し油水界面に達
した油滴がこわれる（合一）ｔでの時間を求めた。結果
は、２０個の油滴の合一平均時間として表わし１表−２
に示した。

表−２ 以上の結果から１本発明に係る化合物（■）は安全性上
の皮膚刺激も低いルベルにあり、また工ｉルジョンの安
定性面でも優れた特性を有するという知見が得られた。

そして１本発明者らは得られた知見をもとに、より一層
乳化安定性に劣るといわれる極性油や他の極性物質への
応用化を図シ、本発明の完成に至ったものである。

以下に１本発明の皮膚化粧料の実施例を示す。

尚、実施例中の配合割合は重量俤である。

実施例１．　日焼止め化粧料 Ｄ　〔香　料　　　　　　　　　　　　０．２〔方法〕 Ａ、Ｂ、Ｃ各成分を７０℃に加熱溶解しておく。

ＡｌこＢを加え、しばらくしてからＣを加え、最後にＤ
を加えて冷却し、乳液状の日焼止め化粧料を得た。

〔評価〕

本実施例は、紫外線吸収能は高いが、極性が強すぎて通
常の界面活性剤では乳化１−ずら〈、乳化安定性も悪い
極性物質２−エチルへキシル−ｐ　−ジメチルアミノベ
ンゾエートを乳化したものである。そして、得られた乳
液の一部を取シ出し、５℃、２０℃、４０℃の恒温槽中
で各々１ケ月間、別にエージングボックス（−５〜４０
℃）中テ１ケ月間、放置して安定性を評価したが、クリ
−ミンク１合一、分離等は見られず乳液は安定であった
。

実施例２．　クレンジング Ｄ　〔香　料　　　　　　　　　　　０．２〔方法〕 実施例１．と同様に行なった。

〔評価〕

本実施例は、油分として多量の極性油のみを用すて乳化
が行なったものである。得られたクレンジングは従来の
非極性油配合のクレンジングと比較して格段にクレンジ
ング力が向上していた。また得られたクレンジングの一
部を取シ出し、実施例１．と同様にして安定性評価を行
なったが１合一。

分離等は見られず安定であった。

実施例３．エモリエントクリーム Ｄ（精製水　　　　　　　　　　　２６．９Ｅ　〔香料
　　　　　　　　　　　　　０．２〔方法〕 Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ各成分を７０’Ｃで加熱溶解しておく。

ＡにＢを加えてゲル状にしてから、ＣとＤを加えていき
、しばらく撹拌してからＥを加え。

冷却して、エモリエントクリームを５−ｔｃ。

〔評価〕

得られたクリームの一部を取シ、実施例１．と同様にし
て評価した。結果は、やは〕合一１分離等は見られず安
定であった◎

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）下記Ａ成分と下記Ｂ成分との混合物を総量で０．５
   重量％以上配合することを特徴とする水中油型の皮膚化
   粧料。 Ａ成分：一般式（ I ）で示される化合物。 ＲＯ（Ｃ＿３Ｈ＿６Ｏ）＿ａ（Ｃ＿２Ｈ＿４Ｏ）＿ｂＨ
   （ I ）〔但し、Ｒ：炭素数１２〜２２の飽和直鎖 飽和分岐、不飽和脂肪族アル コール残基 ａ：１３〜３５ ｂ：１３〜４０ ｂ≧ａ〕 Ｂ成分：その他の界面活性剤 ２）前記混合物におけるＡ成分とＢ成分との含有割合が
   重量比で１／２０≦Ｂ／Ａ＋Ｂ≦１／２である特許請求
   の範囲第１）項記載の皮膚化粧料。