JPS6145660Y2

JPS6145660Y2 -

Info

Publication number: JPS6145660Y2
Application number: JP15268579U
Authority: JP
Priority date: 1979-11-02
Filing date: 1979-11-02
Publication date: 1986-12-22
Also published as: JPS5671660U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は原稿幅検出装置に関し、特に原稿幅の
検出・測定および走査・制御機能を有するフアク
シミリ送信機および受信機の原稿幅検出装置に関
するものである。

従来、キヤリツジ走査方式によるフアクシミリ
送信機および受信機では、第１図に示すように、
原稿読取り幅４に対するキヤリツジ１の走査（主
走査）２のため、原稿サイズ（長さ、幅も含む）
の選択スイツチが操作パネルに設けられ、フアク
シミリ使用者がその都度、原稿５の設定の際にそ
のスイツチを操作していた。なお、３は副走査方
向を示している。

すでに、原稿幅相当の情報のみを送出するもの
があるが（特開昭50−144316号公報参照）、走査
幅を原稿幅に一致させて走査する方式にあつて
は、原稿ガイドを有しそれを基準端として走査幅
を決める方式のものはなかつた。また、原稿サイ
ズが２つ以上の場合、操作者が原稿幅に対応して
切換走査を行うのでは、操作が複雑となり、誤操
作を起す欠点があつた。

本考案の目的は、このような従来の欠点を除去
するため、操作者の操作の複雑さをなくし誤操作
を防ぐため、原稿サイズを検出し、原稿ガイドを
基準端として原稿幅相当の走査を自動的に行う原
稿幅検出装置を提供することにある。

本考案の原稿幅検出装置は、原稿ガイドを有す
る搬送系にあつて、これまで原稿幅により切換走
査を行つていたものを、原稿幅検出センサを可動
ガイドとの組合せにおいて用い、各サイズに対す
る走査を自動的に行い、操作の複雑さをなくすこ
とを特徴としている。

以下、図面により本考案の実施例を説明する。

第２図は、本考案の原稿幅検出装置に関する説
明図である。

キヤリツジ走査においては、まず原稿幅を検出
した後、「原稿幅に相当する走査幅に設定する」
という目標ｂに対して、キヤリツジ制御回路８が
働いて１０、走査し９、走査幅１３が原稿幅と違
つていれば測定１４、判断７がされて原稿幅相当
の走査が行なわれるようにする。１２は外乱であ
る。

原稿サイズが１つの場合には、固定された走査
幅でよかつたが、Ａサイズ、Ｂサイズといつた２
つの原稿の幅（ＡまたはＢ）に対しては、キヤリ
ツジ走査はＡサイズ幅走査とＢサイズ幅走査の２
通りの走査を操作パネルに切換スイツチを用い、
使用者が原稿に応じてその都度切換えていた。

本考案のように自動的に原稿幅を検出する装置
を使用すれば、使用者は操作する必要もなく、原
稿を所定の場所にセツトし、自動的に原稿幅を判
断し走査を行うことができる。

第３図は、本考案の原稿幅検出装置を有するフ
アクシミリ送信機の走査方法を示している。第３
図では、原稿ガイド１８を基準端として走査幅を
決めている。図に示すように、Ａサイズであれば
実線部分の走査１６、Ｂサイズであれば点線部分
の走査１７となる。

第４図は、A4幅、B4幅の場合の検出を説明す
る図であり、第５図はA4幅、B4幅、A3幅の場合
の検出を説明する図である。A4幅は216mm、B4幅
は257mmA3幅は297mmであり、第４図に示すよう
に、検出センサS₁を216〜257mmの間に設置し、S₁
の出力にてA4であるかB4であるかの判断をす
る。S₁は原稿の有無を検出するセンサで、発光ダ
イオード、フオトトランジスタ等の光電式検出器
でも良く、マイクロスイツチでも良い。また、第
５図に示されるように、更にセンサS₂を257〜297
mmの間に設置し検出センサS₁，S₂の出力にて、
A4，B4，A3を判断してもよい。

本考案の原稿幅検出装置のA3読取りは、第５
図に考えられる方式をとらず、第６図に示される
ように、可動原稿ガイド１８の押し下げ２５によ
り、A3幅通紙ができる機能を有する装置、すな
わち原稿ガイドがB4，A4用ガイド（可動式）１
８とA3用ガイド（固定式）２２を有する装置に
おいて、可動原稿ガイドの移動を検出する検出器
S₃を設け、A3幅を検出する。第６図に示される
ように、可動ガイド１８を押し下げて２５、光電
スイツチS₃をシヤツター２４で切れば、出力が得
られ、A3幅を使用するとき、押し下げる原稿ガ
イド１８によりA3幅走査の判断ができる。シヤ
ツター２４は可動ガイド１８とともに動作する。
この光電スイツチS₃は、マグネツトを利用したス
イツチでも、マイクロスイツチでも、近接スイツ
チ等種々で構成できる。

第７図ａに、本考案の原稿幅検出装置の回路構
成の一例を示す。

検出センサS₁，S₃の検出出力は走査幅判断回路
２６に導びかれ、第７図ｂに示される判断が行な
われる。ここで「ON」は原稿がある場合、すな
わち原稿が検出された場合「OFF」は原稿無し
の場合である。Ｓ・Ｗは走査幅である。判断され
た内容によつて走査制御回路２７、駆動回路２
８、およびキヤリツジ動作用サーボモータ２９が
作動し、原稿幅に相当する走査が自動的に行われ
る。また、サーボ・コントロール方式が採用され
ており、エレメント・クロツク（EC）およびラ
インシング（LS）を読取る回路３０により走査
制御回路２７にフイードバツク３１が行われる。
第７図ｃに示されるように、ECはエメント・ク
ロツクで走査エレメントを表し、サーボ走査幅は
LS（ラインシング）の幅で実施される。丸印は
A3幅の走査を表している。

以上説明したように、本考案によれば、フアク
シミリ送信機および受信機の原稿ガイドを有する
原稿搬送系において、B4サイズ幅前面および可
動原稿ガイド下部に、それぞれ検出用センサを設
けたので、それらのオン・オフ動作により原稿幅
の検出および走査幅の制御を行うことができ、
A4，B4，A3各サイズの原稿に対しても、原稿を
セツトするだけで、自動的に原稿幅に相応した情
報を走査し送信することが可能となる。また、原
稿ガイドを基準端として走査を行うため、走査系
が簡単化する。

【図面の簡単な説明】

第１図はキヤリツジ走査を説明する概略図、第
２図は本考案の原稿幅検出装置の走査制御系の説
明図、第３図は走査方法の説明図、第４図はA4
幅・B4幅原稿の検出方法の説明図、第５図はA4
幅・B4幅・A3幅原稿の検出方法の説明図、第６
図は本考案の実施例を示す原稿幅検出装置の概要
図、第７図は本考案の実施例を示す原稿幅検出装
置の回路構成図である。１：キヤリツジ、２：主走査、３：副走査、
４：原稿読取り幅、５：原稿、６：目標、７：判
断、８：キヤリツジ制御装置、９：走査、１０：
操作、１１：キヤリツジ、１２：外乱、１３：走
査幅、１４：測定、１５：フイードバツク、１
６：A4サイズの走査幅、１７：B4サイズの走査
幅、１８：原稿ガイド（可動ガイド）、１９：A4
幅原稿、２０：B4幅原稿、２１：A3幅原稿、２
２：固定型原稿ガイド、２３：原稿テーブル、２
４：シヤツター、２５：押下げ、２６：走査幅判
断回路、２７：走査制御回路、２８：駆動回路、
２９：キヤリツジ動作用サーボモーター、３０：
EC（エレメント・クロツク）およびLS（ライ
ン・シンク）を読取る回路、３１：フイードバツ
ク、３２：走査幅、S₁，S₂：検出センサ、S₃：光
電スイツチ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

原稿の一側端を、原稿の搬送方向に平行に配設
した原稿ガイドにより設定する原稿幅検出装置に
おいて、上記原稿ガイドを固定ガイドと可動ガイ
ドとで構成し、該可動ガイドの移動を検出する第
１の検出器と、上記原稿の他端方向で各原稿の有
無を検出する第２の検出器を設け、該第１、第２
の検出器のオン・オフの組合せにより原稿幅を検
出し、上記原稿ガイドを基準にして走査を行い、
且つ検出された原稿幅に相応して走査幅の制御を
行うことを特徴とする原稿幅検出装置。