JPS6145566Y2 - - Google Patents

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JPS6145566Y2
JPS6145566Y2 JP6245482U JP6245482U JPS6145566Y2 JP S6145566 Y2 JPS6145566 Y2 JP S6145566Y2 JP 6245482 U JP6245482 U JP 6245482U JP 6245482 U JP6245482 U JP 6245482U JP S6145566 Y2 JPS6145566 Y2 JP S6145566Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動改札機等において用いられる
券姿勢制御装置に関するものである。
普通券の向きについて無造作な投入ができる券
投入口を有する普通券定期券両用自動改札機、又
は券の向きについて無造作な投入ができる券投入
口を有する普通券専用自動改札機においては、普
通券の情報書込みトラツクの券面における位置に
ついて厳格な規格があり、従つてまた情報書込
み、読取りヘツド(以下、磁気ヘツドという)の
トラツク位置が固定であることに伴なつて、いか
なる姿勢で投入された普通券も搬送途上で磁気ヘ
ツドに到達する前に該磁気ヘツドにより正確な書
込み又は読取りができる適正な姿勢に矯正するた
めの券姿勢制御装置を設けることが必要である。
ところが、上記種類の自動改札機における券詰
りの最多発生場所は券姿勢制御部である。その原
因は、搬送される券の向きを変えるための案内手
段又は案内部材が、券搬送力と平衡がとれるよう
な反力、又は強制変向力を加えることとなるよう
な位置に設けられ、又はそのような形状ないし構
造を有し、あるいはそのような動作をすることな
どにあつた。そこで、このような原因を解消する
ため、これまで各種の工夫が施されてきた。
第1図は既知の券姿勢制御装置の一例を示すも
のである。この装置は、券搬送ベルト101が設
けられた券搬送路102の一側に、券搬送方向と
逆方向に回転されて、接触する券に対して強制変
向力を加える第1ローラ103を設けるととも
に、券搬送路102の前記ローラと反対側に券反
転用凹部104及び券偏倚用パーテ部105又は
このテーパ部の代りに券搬送方向と同方向に回転
される第2ローラ106を設けてなるものであ
る。そして、完全に適正な姿勢で券搬送ベルト1
01で搬送される場合(現実にはこのような場合
はごく稀である。)を除き、投入された券は必ず
第1ローラ103に接触して反時計方向に反転さ
れながら前進し、その前端縁が券偏倚用テーパ部
105又は第2ローラ106により券搬送路中央
側に偏倚される。しかし、この券偏倚用テーパ部
105又は第2ローラ106が券に与える偏倚力
は券の前端縁の摩擦係数(これは、前端縁の硬
軟、折れもしくは砕けの有無又はその程度、湿度
などにより変わる。)によつて変動し、従つて、
その偏倚力と券搬送ベルトによる券挾持力との強
弱関係に微妙な変動が生じ、これに券搬送速度及
び券搬送力が加わつて、券が第1ローラ103と
第2ローラ106の間から抜け出るときのベクト
ルが券によつて著しく変化し、過大偏倚のおそれ
がある。
上記従来装置における券搬送ベルト101は券
の搬送方向と平行な搬送力を加えるものであるか
ら、ローラ103,106の後方に前記過大偏倚
を規制する手段を備えないと、券がローラ10
3,106間を抜け切つた時点で不適正な姿勢と
なつたまま券搬送ベルトに挾持されて磁気ヘツド
へ向つて搬送される場合が生じる。そのため、従
来は、ローラ103,106の後方に、普通券の
短辺の長さよりごくわずかに大きい間隔の券搬送
路を形成するようなガイド107,108を設け
ることが必要であつた。
しかしながら、券姿勢制御部に搬入されてくる
券の姿勢又は同部内での券の回転態様及び券端縁
の形態や状態(折れ、砕け、軟硬の程度)によつ
ては、券搬送力とガイド107及び券偏倚用テー
パ105又は第2ローラ106から与えられる反
力とが釣合つて、券詰りを生じる場合がある。
このように、従来装置では、券搬送方向と平行
に延設された券搬送ベルトを用い、かつ、第1ロ
ーラ103の後方に、券偏倚用テーパ又は第2ロ
ーラ106との間に普通券の短辺の長さとほぼ等
しい幅の券搬送路を形成するガイド107を設け
たので、券詰りを皆無にすることができなかつた
のである。
この考案は、上記の点に鑑み、券搬送路の一側
に設けた強制変向用の第1ローラと、券搬送路の
他側に設けた券偏倚用の第2ローラとの間に、こ
れら両ローラの前方から後方まで延びる券搬送ベ
ルトを第2ローラの後方において券搬送路の他側
方に近づくように斜めに設置することにより、第
2ローラと過大偏倚防止ガイドとの間に券詰りが
発生することが防止され、確実に券を適正な姿勢
に制御して送出すようにした券姿勢制御装置を提
供することを目的とする。
次に、この考案の実施例を第2図以下の図面に
基いて説明する。この考案は、普通券の向きにつ
いて無造作な投入が可能な券投入口を有する普通
券定期券両用機と、普通券専用機の双方に用いる
ことができる。後者の場合は、券に強制変向力を
与えるローラは定位置に設けることができるが、
前者の場合は、投入された券の種類に応じて変向
ローラの位置を移動させる必要がある。ここで
は、前者の一実施例について説明する。
第2図及び第3図において、1,2は横長帯板
状の側板であり、平行間隔をもつて立設されてそ
の間に普通券定期券両用の券搬送路3を形成して
おり、基板4によつて接続されている。券姿勢制
御装置は普通券を無造作に投入でき、かつ定期券
を所定の向きで投入しうる券投入口5に隣接して
設けた、券投入検知及び券種判定のための第1券
検知器6と券情報読取り・書込み用磁気ヘツド7
の手前に設けた券到来検知のための第2券検知器
8との間に設けられている。そして、券姿勢制御
装置は券搬送路3の一側に備えられた券反転用ロ
ーラ(以下、第1ローラという)9と、券搬送路
の他側であつて前記第1ローラ9よりも後方に設
けられた券偏倚用ローラ(以下、第2ローラとい
う。)10と、前記第1券検知器6の近傍から前
記第1、第2ローラ9,10の間を通り、第2ロ
ーラ10の後方まで券搬送方向に沿つて券搬送路
の第2ローラ設置側に漸次近づくように斜めに設
けられた券搬送ベルト11,12とからなつてい
る。
第1ローラ9は、券投入口5に投入された券が
普通券であると判定されたときは第1ローラ9と
第2ローラ10の券搬送路に直交する面への垂直
投影距離が普通券の短辺の長さよりもごくわずか
に大きくなる位置に位置され、投入された券が定
期券であると判定されたときは、上記投影距離が
定期券の短辺の長さよりわずかに大きくなる位置
に位置されるように、回動アーム13の自由端に
回転軸14により取付けられている。回動アーム
13は基板4に軸受15により支持した回転軸1
6に軸受17によつて回転自在に支持され、回動
アームの自由端と回動アームの上側にスペーサ1
8によつて固着された支持部材19により、前記
回転軸14を支持部材19から上方に突出させて
保持し、その回転軸の上方突出部分に第1ローラ
9が固着されている。
回動アーム13には、また軸受17近傍におい
て連結部材20が垂設され、その連結部材の下端
は前記回転軸16に回転自在に結合された伝動板
21の一端に連結されている。伝動板21の下面
にピン22が突設され、そのピンと基板4の下面
に取付けたソレノイド23のプランジヤ24とが
リンク25により連結されている。また、前記ピ
ン22と、ソレノイド23とピンに関して反対側
に基板4に垂設されたピン26との間に引張りば
ね27が張設されている。
自動改札機の使用中は、通常はソレノイド23
が通電励磁されているため、プランジヤ24がば
ね27に打勝つて引込められているので、リンク
25、伝動板21、連結部材20を介して回動ア
ーム13が軸16を中心に時計方向に回転され、
伝動板21に突設された突起28が基板4の下面
に前記突起28の互いに反対側に突設されたスト
ツパ29a,29bのうち第1ストツパ29aに
より止められ、前記第1ローラ9が第2図に実線
で示すように券搬送路3内に突出して券搬送路を
挟ばめ、この第1ローラ9と第2ローラ10の間
に普通券の短辺の長さよりもわずかに大きい幅
L1の搬送路を形成する。
これに対して、ソレノイド23が消磁される
と、前記引張りばね27の復元力により伝動板2
1が上面より見て第4図に鎖線で示されているよ
うに反時計方向に復帰され、第2ストツパ29b
により止められるため、第1ローラ9は第2図に
鎖線で示されているように券搬送路の外側に退出
され、第1、第2ローラ9,10間に定期券の短
辺の長さよりも大きい幅L2の搬送路を形成す
る。
第1ローラ9にはさらに、これを券搬送ベルト
11,12による券搬送方向と逆方向に回転させ
る手段が結合されている。すなわち、回転軸1
4,16に固着したプーリ30,31に伝動ベル
ト32を巻回し、また、回転軸16の下端に固着
したプーリ33と基板4に支持したもう一つの回
転軸34に固着したプーリ35にベルト36を巻
回して、前記回転軸34に券搬送ベルト11,1
2に与えられる駆動力と同じ駆動力を与えること
により、券搬送ベルトと連動して、第1ローラ9
が第2図において時計方向にすなわち、券搬送方
向と逆方向に回転されるようになつている。
そして、この考案では前記券搬送ベルト11,
12は第1券検知器6の後方より前記第1、第2
ローラ9,10の間を通り、第2ローラ10より
所要の距離だけ後方まで延び、かつ、券搬送方向
に向かつてベルトと側板1との間の距離が徐々に
小さくなるように斜めに設けてある。
また、前記支持部材19は第1ローラ9の後方
まで延長され、その延長部上側に過大偏倚防止用
のガイド37が固着されている。第1ローラ9及
び第2ローラ10の周面並びにガイド37の案内
面は前記券搬送ベルト11,12の券搬送面と同
じ高さにある。そして、ガイド37の案内面は前
記ソレノイド23が励磁されている場合におい
て、そのガイドの案内面に一側の長辺を接触され
た普通券がこれを搬送する券搬送ベルト11,1
2の後端から離れるときまでに、その普通券の他
側の長辺が側板1の案内面1bに接触されるよう
な位置に設置されている。すなわち、第2ローラ
10とガイド37の案内面との、券搬送路に対し
て直角な面への垂直投影距離lは、最小の場合で
普通券の短辺の長さと券搬送ベルト11,12の
第2ローラ至近からベルト後端部までの券偏位置
との和に等しい。
券投入口5と券搬送ベルト11,12の間には
券投入口に投入された券を円滑迅速に券搬送ベル
ト11,12間に移動させるベルト又はローラ3
8,39が設けられ、また、券搬送ベルト11,
12の後方には姿勢制御部を通過した券を磁気ヘ
ツド7及びそれより後方に搬送するベルト40,
41が配置されており、これらローラ38,3
9、券搬送ベルト11,12、及び40,41
は、回転軸42,43,44,45プーリ46,
47,48,49,50及びベルト51,52,
53などの伝動手段により連動するようになつて
いる。
続いて、上記構成に基づく作用を説明する。
券投入口5に普通券T1を投入したときは、第
1券検知器6が券検知信号を出力したことに基い
て券搬送手段38,39,11,12,40,4
1が駆動される。また、第1券検知器6の検知信
号に基いて券種判定手段が普通券と判定したこと
により、ソレノイド23は励磁状態にあるため、
回動アーム13が第2図に実線で示す位置に存
し、第1ローラ9を券搬送路3内に突出した位置
に保持する。
券姿勢制御装置の普通券に対する作用は、普通
券がどのような姿勢で投入されたかによつて異な
るので、場合を分けて説明する。
(イ) 普通券が縦長状態で券投入口の右側に投入さ
れた場合。
すなわち、第5図イに示されているように、
投された普通券T1がその長辺を券搬送方向と
平行又はほぼ平行の状態で、かつ、券の左辺が
券搬送ベルト11,12の前端部における左辺
より左側に出ない状態で券搬送ベルト11,1
2間に進入した場合は、券搬送ベルト11,1
2が券搬送路の第2ローラ設置側に近づくよう
に斜めに設置してあるため、その券T1は第1
ローラ9に接触することなく搬送される。そし
て、券の右辺の券搬送ベルト右辺よりの突出量
が大きい場合は券の進行とともに券の右辺が側
板1の券搬送ガイド面1aに接触して券が券搬
送ベルト11,12に関して左側に移動され
る。券の右辺が券搬送ガイド面1aに接触した
ときはもとより、接触しないときも、この場合
の普通券はその前辺が第2ローラ10の周面に
接触する。
第2ローラ10は券搬送方向と同一方向に回
転されているので、第2ローラに接触した普通
券は券搬送路中央に向けて押しやられる。第2
ローラ10を図示のように偏心ローラとして場
合は偏倚効果が大きくなる。この場合に、普通
券が第2ローラに接触した時点における券の傾
き角度、券搬送ベルト11,12の挾持による
摩擦力及び搬送速度などの相対関係により券の
偏倚量は異なる。しかし、偏倚量が多い場合で
あつても、その券は第1ローラ9の後方に設け
てあるガイド37に当つて止められるので、そ
れ以上に偏倚することはない。
この場合、第2ローラ10の周面からガイド
37までの距離lは普通券の短辺よりも大き
く、側板1と平行になるように位置しているの
で、普通券の後方右辺が側板1のガイド面又は
第2ローラ10より力を受けたときは、その普
通券がなお左側に逃げる余裕がありまたガイド
37と券との接触角が小さいので、券に加わる
側板1のガイド面又は第2ローラ10からの力
とガイド37からの力及び券搬送ベルト11,
12からの力が平衡することがなく、券詰りを
生じない。
また、ガイド37と第2ローラ10間の距離
は、最小で普通券の短辺の長さと券搬送ベルト
11,12の第2ローラ10から後端までの偏
位量の和に等しく、かつ、券搬送ベルト11,
12は斜めに延設されているので、普通券の第
2ローラ10による偏倚量が小さい場合はもと
よりガイド37に当る程大きい場合であつて
も、普通券はそのガイド37から券搬送ベルト
11,12の後端まで進行する間に側板1の後
部ガイド面1bに寄せられ、そのガイド面によ
つて完全に適正な姿勢とされた後に、券搬送ベ
ルト11,12の後端より次段の券搬送ベルト
40,41間に送り出されるから、第2券検知
器8による券到来検知時点より一定時間後に、
磁気ヘツド7による読取り、書込みが券の所定
のトラツクに対して行なわれる。
(ロ) 普通券が縦長状態で券投入口の左側に投入さ
れた場合。
すなわち、第5図ロに示されているように、
投入された券T2がその長辺を券搬送方向と平
行又はほぼ平行の状態で、かつ、券の左辺が券
搬送ベルト11,12の前端部における左辺よ
り左側に突出する状態で券搬送ベルト11,1
2間に進入した場合は、券の進行とともに、そ
の券の前端が第1ローラ9に突き当つてそのま
ま接触する。第1ローラ9の外周は摩擦係数の
大きい材料で被覆されているため、第1ローラ
に接触した普通券T2は第1ローラ9の逆方向
回転と券搬送ベルト11,12の搬送力によつ
て反時計方向に回転される。そして側板1の第
2ローラ10手前の部分に凹部1cを形成して
おけば、券の回転が円滑にできる。また、54
は支持部材19の第1ローラ9の手前に突設さ
れたガイドであり、第1ローラ9による回転逆
行時に券の全部が券搬送ベルト間から外れるの
を防止する。
反時計方向に回転された普通券は、券搬送ベ
ルトと平行になる前に第2ローラ10に接触す
る。反時計方向に回転されながら前進する券
に、さらに券搬送方向に回転している第2ロー
ラ10が接触するから、券はイの場合よりも格
段に勢いよく、ガイド37方向へ押しやられ、
券のガイド37との接触角が大きくなる。しか
し、第2ローラ10とガイド37との距離は普
通券の短辺の長さよりも大きく、かつ、券搬送
ベルト11,12が側板1の後部ガイド面1b
側に近づけるように搬送力を券に与えるので、
券はガイドと第2ローラの間にブリツジ現象を
生じて詰まることがない。第2ローラを偏心ロ
ーラにした場合は、ブリツジ現象防止効果が顕
著である。
(ハ) 普通券が横長状態で投入された場合。
第5図ハに示すように、普通券は投入された
ままの姿勢で進行されるため、前端左側部分に
おいて第1ローラ9に接触する。(この場合、
券搬送ベルトが斜めであるため、券の一端はガ
イド54に当らない。)従つて、第1ローラ9
の逆方向回転力により、券の第1ローラに接触
した側の端部が第1ローラ手前の券搬送路左側
方に引寄せられ、かつ、これと同時に券の他側
には券搬送ベルト11,12による搬送力が加
えられているため、券は第5図ハにおいて反時
計方向に回転される。以後、ロの場合と同様の
運動軌跡をたどり、第2ローラ10とガイド3
7の間を通り、券搬送ベルト11,12により
券の右辺を側板1の後部ガイド面1bに押当て
られ、適正な姿勢を保つて送出される。
(ニ) 普通券が適正な姿勢で投入された場合。
すなわち、普通券が券搬送ベルト11,12
と平行でかつ、券の左右両辺の前記ベルト1
1,12の左右両側辺からの突出量が第1ロー
ラ又は第2ローラの周面より前記ベルトまでの
距離より小さい場合は、券は投入された姿勢の
まま、(又はローラに接触することから)券搬
送ベルト11,12の後端まで直進され、券搬
送ベルトから離れるときに、側板1の後部ガイ
ド面1bに押し当てられ、券搬送方向と完全に
平行な適正な姿勢とされる。
次に、券投入口5に定期券を投入したとき
は、第1券検知器6を介して券搬送手段が駆動
されるとともに、券種判定手段が定期券と判定
したことに基いてソレノイド23が消磁される
ため、前述のように引張りばね27により回動
アーム13が回転し、第1ローラ9及びガイド
37が券搬送路3から退出する。従つて、投入
された定期券は投入されたときの縦長の姿勢の
まま進行される。券搬送ベルト11,12によ
り定期券の右辺が常に側板1側に寄せられるた
め、第2ローラ10に接触してわずかに偏倚さ
れた後、再び側板1のガイド面1bに寄せつけ
られ適正な姿勢を保つて券搬送ベルト40,4
1間に送り込まれる。
以上は、この考案を定期券普通券両用機に適用
した実施例であるが、この考案を普通券専用機に
適用する場合は、回動アーム13は固定され、こ
れを揺動するための手段が不要となり、第1ロー
ラ9は券搬送路3に近接した一定の位置に設置さ
れることとなる。
以上のように、この考案による姿勢制御装置で
は、券搬送路の一側に券搬送方向と逆方向に回転
される第1ローラを、その第1ローラの後方にお
いて券搬送路の他側に券搬送方向と同一方向に回
転される第2ローラを、両ローラの券搬送路と直
交する面に対する投影距離が普通券の短辺の長さ
よりわずかに大きくなるように隔てて設置し、か
つ、第1ローラの前方より第1ローラと第2ロー
ラの間を通つて第2ローラの後方まで延長する券
搬送ベルトを第2ローラの設置側に近づくように
斜めに配置してある。
従つて、第1に、一辺が券搬送ベルトの第1ロ
ーラ側の辺より突出しないような姿勢で投入され
た普通券は、そのままの姿勢で、又は第2ローラ
に接触してわずかに偏倚されるだけで進行し、斜
めの券搬送ベルトにより券搬送路を形成する第2
ローラ側の側板ガイド面に押し当てられるため、
第1ローラによつて急激に回転される券の割合が
少なくなり、券の摩耗、屈曲等の損傷率が低下
し、しかも、投入時の姿勢が多少悪くとも、券搬
送ベルトから送り出されるときは適正な姿勢に制
御される。
第2に、第1ローラに接触するような不適正な
姿勢で投入された普通券は、第1ローラにより回
転変向され、かつ、第2ローラにより偏倚されて
矯正され、さらに券搬送ベルトにより確実に第2
ローラ側の側板ガイド面に押し当てられるので、
この場合も適正な姿勢で送り出される。そして、
券搬送ベルトを斜めに設けるため、第2ローラに
よる過大偏倚を防止するためのガイドは第2ロー
ラから普通券の短辺の長さよりも大きい距離を隔
てて設けることが可能となり、従つて、第1ロー
ラにより回転変向される券が、第2ローラと前記
ガイドと及び券搬送ベルトによつて券詰りを生ず
ることは皆無である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の券姿勢制御装置の一例の横断面
図であり、券詰りが発生した状態を示している。
第2図以下の図面はこの考案の一実施例を示すも
ので、第2図は券姿勢制御装置を組込んだ自動改
札機の要部横断面図、第3図は同要部縦断面図、
第4図は第3図の−線に沿つた断面図であ
る。第5図は券姿勢制御装置の作用を説明する図
である。 1,2……側板、3……券搬送路、5……券投
入口、7……磁気ヘツド、9……第1ローラ、1
0……第2ローラ、11,12……券搬送ベル
ト、37……過大偏倚防止用ガイド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 券搬送路の一側に券搬送方向と逆方向に回転さ
    れる第1ローラを、券搬送路の他側に第1ローラ
    の後方において券搬送方向と同一方向に回転され
    る第2ローラを、両ローラの券搬送路と直交する
    面への垂直投影距離が普通券の短辺の長さよりわ
    ずかに大きくなるように隔てて設置し、かつ、第
    1ローラの前方から第1ローラと第2ローラの間
    を通つて第2ローラの後方まで延長する券搬送ベ
    ルトを第2ローラの設置側に近づくように斜めに
    設置してなることを特徴とする券姿勢制御装置。
JP6245482U 1982-04-28 1982-04-28 券姿勢制御装置 Granted JPS58164064U (ja)

Priority Applications (1)

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JP6245482U JPS58164064U (ja) 1982-04-28 1982-04-28 券姿勢制御装置

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JP6245482U JPS58164064U (ja) 1982-04-28 1982-04-28 券姿勢制御装置

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JPS58164064U JPS58164064U (ja) 1983-11-01
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