JPS6145374B2 - - Google Patents
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- JPS6145374B2 JPS6145374B2 JP3125080A JP3125080A JPS6145374B2 JP S6145374 B2 JPS6145374 B2 JP S6145374B2 JP 3125080 A JP3125080 A JP 3125080A JP 3125080 A JP3125080 A JP 3125080A JP S6145374 B2 JPS6145374 B2 JP S6145374B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L21/00—Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
- H01L21/02—Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
- H01L21/04—Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
- H01L21/18—Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
- H01L21/22—Diffusion of impurity materials, e.g. doping materials, electrode materials, into or out of a semiconductor body, or between semiconductor regions; Interactions between two or more impurities; Redistribution of impurities
- H01L21/223—Diffusion of impurity materials, e.g. doping materials, electrode materials, into or out of a semiconductor body, or between semiconductor regions; Interactions between two or more impurities; Redistribution of impurities using diffusion into or out of a solid from or into a gaseous phase
- H01L21/2233—Diffusion into or out of AIIIBV compounds
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は例えばGaAs0.15P0.35橙色発光ダイオ
ード等を製作する時に利用可能なGaAs1-xPx(0
<x<1)へのZnの拡散方法に関するものであ
る。
ード等を製作する時に利用可能なGaAs1-xPx(0
<x<1)へのZnの拡散方法に関するものであ
る。
従来、GaAs1-xPxにP形不純物としてZnを拡
散する場合、拡散ソースとしてZnのみを用いる
と、拡散温度が700℃前後のためGaAs1-xPx基板
の中のPが蒸発してしまうので、ZnのほかにP
を加え、封管法でZn圧とP圧をコントロールし
ていた。具体的にはPやZnのチヤージ量でP圧
及びZn圧をコントロールしていた。ただし、拡
散ソースの秤量回数を減らし、秤量の精度や秤量
時の汚染の問題を小さくするため、拡散ソースと
して単体ではなくZnP2又はZn3P2を用いていた。
ところで、前者のZnP2を拡散ソースとすると第
1図に示す相図の領域Fで拡散が行なわれる。
GaAs1-xPxにZnP2をソースとしてZnを拡散する
場合には、正確には第1図の3元系相図ではな
く、Ga−Zn−P−Asの4元系相図で考えるべき
であるが、P圧がAs圧に比べて大きいため3元
系相図で考えてさしつかえない。尚第1図の相図
に於いて、Sは固相を示し、Lは液相を示し、V
は気相を示し、S1、及びS2はZn3P2及びGaPがそ
れぞれ別の相を作つていることを示す。また、こ
の第1図は、Ga−Zn−Pの700℃〜900℃の相図
である。ギツブスの相律よれば、相の数が3の領
域Fにおける自由度は2であり、温度の他に圧力
を制御しなければならない。即ち、ソースのチヤ
ージ量によつて接合の深さが第2図の線a,bで
示すように変化するので正確な秤量が必要であ
る。
散する場合、拡散ソースとしてZnのみを用いる
と、拡散温度が700℃前後のためGaAs1-xPx基板
の中のPが蒸発してしまうので、ZnのほかにP
を加え、封管法でZn圧とP圧をコントロールし
ていた。具体的にはPやZnのチヤージ量でP圧
及びZn圧をコントロールしていた。ただし、拡
散ソースの秤量回数を減らし、秤量の精度や秤量
時の汚染の問題を小さくするため、拡散ソースと
して単体ではなくZnP2又はZn3P2を用いていた。
ところで、前者のZnP2を拡散ソースとすると第
1図に示す相図の領域Fで拡散が行なわれる。
GaAs1-xPxにZnP2をソースとしてZnを拡散する
場合には、正確には第1図の3元系相図ではな
く、Ga−Zn−P−Asの4元系相図で考えるべき
であるが、P圧がAs圧に比べて大きいため3元
系相図で考えてさしつかえない。尚第1図の相図
に於いて、Sは固相を示し、Lは液相を示し、V
は気相を示し、S1、及びS2はZn3P2及びGaPがそ
れぞれ別の相を作つていることを示す。また、こ
の第1図は、Ga−Zn−Pの700℃〜900℃の相図
である。ギツブスの相律よれば、相の数が3の領
域Fにおける自由度は2であり、温度の他に圧力
を制御しなければならない。即ち、ソースのチヤ
ージ量によつて接合の深さが第2図の線a,bで
示すように変化するので正確な秤量が必要であ
る。
これに対して、後者のZn3P2を拡散ソースとす
ると、第1図に示す相図の領域Aで拡散が行なわ
れる。この領域Aは自由度が1であり、温度を決
めると圧力も決まる。従つて、第2図の線c,d
で示すように接合の深さがソースのチヤージ量に
よつて変化することはない。しかし、Zn3P2を用
いると、Zn濃度の高い液相と平衡する気相にお
いて拡散が行なわれるため、Zn圧が高く、
GaAs1-xPx基板の表面濃度が高くなる。基板の表
面濃度が高いと、この基板を用いた発光ダイオー
ドでは、Pn接合付近で発生した光が外に出て行
く間に吸収される割合が高くなり、発光効率が低
下する。
ると、第1図に示す相図の領域Aで拡散が行なわ
れる。この領域Aは自由度が1であり、温度を決
めると圧力も決まる。従つて、第2図の線c,d
で示すように接合の深さがソースのチヤージ量に
よつて変化することはない。しかし、Zn3P2を用
いると、Zn濃度の高い液相と平衡する気相にお
いて拡散が行なわれるため、Zn圧が高く、
GaAs1-xPx基板の表面濃度が高くなる。基板の表
面濃度が高いと、この基板を用いた発光ダイオー
ドでは、Pn接合付近で発生した光が外に出て行
く間に吸収される割合が高くなり、発光効率が低
下する。
表面濃度を低くするため、SiO2の低温酸化膜
を付着したり、2ステツプ拡散としてZn圧のな
い雰囲気でドライブするなどの方法が行なわれた
が、1000Å程度のピンホールの少ない酸化膜を作
ることがむずかしいという問題及び基板と酸化膜
との界面で歪が発生し易いという問題があり、ま
た2ステツプ拡散の場合には外部に不純物が放出
されて表面のみが低濃度になつてオーミツク電極
の作成が困難なるという問題があつた。
を付着したり、2ステツプ拡散としてZn圧のな
い雰囲気でドライブするなどの方法が行なわれた
が、1000Å程度のピンホールの少ない酸化膜を作
ることがむずかしいという問題及び基板と酸化膜
との界面で歪が発生し易いという問題があり、ま
た2ステツプ拡散の場合には外部に不純物が放出
されて表面のみが低濃度になつてオーミツク電極
の作成が困難なるという問題があつた。
また、封管(以下アンプルと称する)を炉に挿
入して加熱する場合、通常は徐々に温度を上げず
に急加熱するため、拡散ソースあるいは基板の分
解が起こる。そして基板が分解すると、基板表面
が荒れたり、クラツクが入つたりし、拡散ソース
が急激に分解すると、アンプル内に粒状の拡散ソ
ースが飛散する恐れがあつた。拡散ソース粉末の
飛散を抑えるためグラスウールのストツパー等を
設けていたが、ストツパー等を入れるとそのため
に汚染の可能性が増した。
入して加熱する場合、通常は徐々に温度を上げず
に急加熱するため、拡散ソースあるいは基板の分
解が起こる。そして基板が分解すると、基板表面
が荒れたり、クラツクが入つたりし、拡散ソース
が急激に分解すると、アンプル内に粒状の拡散ソ
ースが飛散する恐れがあつた。拡散ソース粉末の
飛散を抑えるためグラスウールのストツパー等を
設けていたが、ストツパー等を入れるとそのため
に汚染の可能性が増した。
そこで、本発明の目的は、GaAs1-xRx基板に
Znを低い表面濃度に拡散することが可能である
と共に、制御性及び再現性の良い拡散を行うこと
が可能な方法を提供することにある。
Znを低い表面濃度に拡散することが可能である
と共に、制御性及び再現性の良い拡散を行うこと
が可能な方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、拡散ソー
スとしてZn3P2を用いてGaAs1-xPx(0<x<
1)即ち(GaAsP又はGaPへZnを封管(アンプ
ル)を使用して拡散する方法に於いて、前記封管
の内に前記Zn3P2を配置すると共に、前記封管の
内の前記Zn3P2とは異なる位置に前記Zn3P2の分解
温度よりも低い温度で気体のリンを生ずることが
可能なリン発生物質を配置し、次に、前記リン発
生物質を前記Zn3P2よりも早く温度上昇させて前
記Zn3P2の分解が実質的に始まる前に前記封管の
内を1×10-5Torr以上のリン蒸気圧とし、しか
る後1×10-5〜75Torrのリン蒸気圧の状態でZn
を拡散することを特徴とする化合物半導体への不
純物拡散方法に係わるものである。
スとしてZn3P2を用いてGaAs1-xPx(0<x<
1)即ち(GaAsP又はGaPへZnを封管(アンプ
ル)を使用して拡散する方法に於いて、前記封管
の内に前記Zn3P2を配置すると共に、前記封管の
内の前記Zn3P2とは異なる位置に前記Zn3P2の分解
温度よりも低い温度で気体のリンを生ずることが
可能なリン発生物質を配置し、次に、前記リン発
生物質を前記Zn3P2よりも早く温度上昇させて前
記Zn3P2の分解が実質的に始まる前に前記封管の
内を1×10-5Torr以上のリン蒸気圧とし、しか
る後1×10-5〜75Torrのリン蒸気圧の状態でZn
を拡散することを特徴とする化合物半導体への不
純物拡散方法に係わるものである。
上記本発明において、GaAs1-xPxとZn3P2とリ
ン発生物質とを収容したアンプルを加熱炉に挿入
すれば、リン発生物質に基づくP圧と、Zn3P2の
分解に基づくZn圧及びP圧と、GaAs1-xPxに基
づくGa圧とのバランスによつてZnの拡散が進行
する。そして、本発明のように、Zn3P2の分解が
始まる前にアンプル内のP圧を1×10-5Torr以
上に設定しておくと、Zn3P2が急激に加熱されて
も、Zn3P2の飛散が殆んど生じない。また
GaAs1-xPxからPが飛び出すような分解がP圧で
制限され、GaAs1-xPxの表面の荒れやクラツクが
少なくなる。従つて制御性及び再現性の良い拡散
が可能になる。またP圧を1×10-5Torr以上と
すると、第1図に示す相図のB領域で拡散が行な
われる。上記B領域はA領域と同様に自由度が1
であるため、拡散による接合の深さがZn3P2の秤
量誤差の影響を受けない。またP濃度が高くZn
濃度の低い液相と平衡する気相で拡散が行なわれ
るためGaAs1-xPxのZn濃度の低いものが得られ
る。なお、Zn3P2とリン発生物質とを異なる位置
に配置し、Zn3P2よりもリン発生物質を早く温度
上昇させるので、Zn3P2の分解前に所望のリン蒸
気圧を容易且つ確実に得ることができる。またリ
ン発生物質から発生する気体のリンと共にZn3P2
が飛散することが防止される。
ン発生物質とを収容したアンプルを加熱炉に挿入
すれば、リン発生物質に基づくP圧と、Zn3P2の
分解に基づくZn圧及びP圧と、GaAs1-xPxに基
づくGa圧とのバランスによつてZnの拡散が進行
する。そして、本発明のように、Zn3P2の分解が
始まる前にアンプル内のP圧を1×10-5Torr以
上に設定しておくと、Zn3P2が急激に加熱されて
も、Zn3P2の飛散が殆んど生じない。また
GaAs1-xPxからPが飛び出すような分解がP圧で
制限され、GaAs1-xPxの表面の荒れやクラツクが
少なくなる。従つて制御性及び再現性の良い拡散
が可能になる。またP圧を1×10-5Torr以上と
すると、第1図に示す相図のB領域で拡散が行な
われる。上記B領域はA領域と同様に自由度が1
であるため、拡散による接合の深さがZn3P2の秤
量誤差の影響を受けない。またP濃度が高くZn
濃度の低い液相と平衡する気相で拡散が行なわれ
るためGaAs1-xPxのZn濃度の低いものが得られ
る。なお、Zn3P2とリン発生物質とを異なる位置
に配置し、Zn3P2よりもリン発生物質を早く温度
上昇させるので、Zn3P2の分解前に所望のリン蒸
気圧を容易且つ確実に得ることができる。またリ
ン発生物質から発生する気体のリンと共にZn3P2
が飛散することが防止される。
次に、本発明の実施例について述べる。
まず、第3図に示す石英ホルダー1に合計の重
量が30gとなる枚数のn形GaAs0.15P0.85ウエハ
ー2をチヤージし、これを内容積約400cm3の円筒
状石英アンプル3に挿入する。次に約1mgの赤リ
ン4を拡散炉のヒーターに近いアンプル内壁に直
接チヤージする。また第4図に示すように頂部の
中心付近に突出部5を持つ石英のシールキヤツプ
6の突出部5に約100mgのZn3P27をチヤージし突
出部5が外側になるようにキヤツプ6をアンプル
3に嵌合する。次にアンプル3内の圧力を真空装
置によつて5×10-6Torr以下とし、アンプル3
とキヤツプ6を酸水素炎にて溶接して封管とす
る。次に700℃に設定した拡散炉8中に第5図に
示すようにアンプル3を挿入する。これにより、
最も早く温度上昇を始めるアンプル3の内壁に置
かれた赤リン4が比較的早く気化し、拡散炉8の
ヒータから離れた位置に置かれたシールキヤツプ
6の突出部5のZn3P27は遅れて分解する。この
ためZn3P27の分解が始まる前にアンプル3内が
1×10-5Torr以上のリン蒸気圧となり、加熱に
よるZn3P27の飛散が防止される。またウエハー
2からリンが飛び出すことが阻止される。そし
て、Zn3P27の分解が実質的に開始されると、ア
ンプル3の内が1×10-5Torr〜75Torrの範囲の
リン蒸気圧(P圧)となり、第1図のB領域に於
いてZnがGaAs0.15P0.85ウエハー2の中に拡散す
る。このような拡散を16時間行つた後に拡散炉8
からアンプル3を取り出し、アンプル3を割つて
ウエハー2を取り出す。
量が30gとなる枚数のn形GaAs0.15P0.85ウエハ
ー2をチヤージし、これを内容積約400cm3の円筒
状石英アンプル3に挿入する。次に約1mgの赤リ
ン4を拡散炉のヒーターに近いアンプル内壁に直
接チヤージする。また第4図に示すように頂部の
中心付近に突出部5を持つ石英のシールキヤツプ
6の突出部5に約100mgのZn3P27をチヤージし突
出部5が外側になるようにキヤツプ6をアンプル
3に嵌合する。次にアンプル3内の圧力を真空装
置によつて5×10-6Torr以下とし、アンプル3
とキヤツプ6を酸水素炎にて溶接して封管とす
る。次に700℃に設定した拡散炉8中に第5図に
示すようにアンプル3を挿入する。これにより、
最も早く温度上昇を始めるアンプル3の内壁に置
かれた赤リン4が比較的早く気化し、拡散炉8の
ヒータから離れた位置に置かれたシールキヤツプ
6の突出部5のZn3P27は遅れて分解する。この
ためZn3P27の分解が始まる前にアンプル3内が
1×10-5Torr以上のリン蒸気圧となり、加熱に
よるZn3P27の飛散が防止される。またウエハー
2からリンが飛び出すことが阻止される。そし
て、Zn3P27の分解が実質的に開始されると、ア
ンプル3の内が1×10-5Torr〜75Torrの範囲の
リン蒸気圧(P圧)となり、第1図のB領域に於
いてZnがGaAs0.15P0.85ウエハー2の中に拡散す
る。このような拡散を16時間行つた後に拡散炉8
からアンプル3を取り出し、アンプル3を割つて
ウエハー2を取り出す。
しかる後に、このウエハー2を使つて
GaAs0.15P0.85橙色発光ダイオードを作り、赤リ
ンをチヤージしないでZn3P2のみでZnの拡散を行
なつた従来の発光ダイオードと明るさの比較を行
つたところ、赤リン4をP圧が1×10-5Torr〜
75Torrとなるようにチヤージした本実施例に係
わる発光ダイオードの明るさは、従来のダイオー
ドに比較して50%程度向上した。これは、B領域
での拡散のために、Znの表面濃度が低くなり、
発光効率が向上したためと思われる。
GaAs0.15P0.85橙色発光ダイオードを作り、赤リ
ンをチヤージしないでZn3P2のみでZnの拡散を行
なつた従来の発光ダイオードと明るさの比較を行
つたところ、赤リン4をP圧が1×10-5Torr〜
75Torrとなるようにチヤージした本実施例に係
わる発光ダイオードの明るさは、従来のダイオー
ドに比較して50%程度向上した。これは、B領域
での拡散のために、Znの表面濃度が低くなり、
発光効率が向上したためと思われる。
また上記方法によれば、Zn3P27が実質的に分
解を開始する前にP圧を1×10-5Torrとするの
で、Zn3P2の飛散が防止され、且つウエハー2の
分解が防止されるので、制御性及び再現性の良い
拡散が可能になつた。
解を開始する前にP圧を1×10-5Torrとするの
で、Zn3P2の飛散が防止され、且つウエハー2の
分解が防止されるので、制御性及び再現性の良い
拡散が可能になつた。
またZn3P2のチヤージ量によつて接合の深さが
殆んど変化しないので、制御性及び再現性良く
Znを拡散することが出来る。
殆んど変化しないので、制御性及び再現性良く
Znを拡散することが出来る。
また、実施例ではアンプル3の内壁に接して赤
リン4がチヤージされ、Zn3P27は拡散炉のヒー
ターから離れた位置即ちアンプル3の中心近傍の
シールキヤツプ6の突出部5にチヤージされてい
るので、Zn3P27の分解が始まる前に赤リン4が
気化し、アンプル3内のP圧が大きくなる。従つ
てP圧制御のための炉を別個に設けない極めて簡
単な装置でGaAs1-xPx基板に表面濃度が低く且つ
制御性、再現性の良いZn拡散をすることが出来
る。なお、Zn3P2と赤リンとを混合して同一場所
に配置する方法が考えられるが、この方法におい
て、Zn3P2と赤リンとの混合物をウエハー2と共
にアンプル3に入れ、拡散炉8で急加熱すれば、
赤リンが急激に蒸発し、P圧が局所的に大きくな
り、Zn3P2が吹き飛ばされる。そして、Zn3P2が飛
散してウエハー2に不均一に付着すれば、不均一
な拡散層即ち異常拡散層が生じ、この異常拡散層
を有する部分を使用して発光ダイオードを製作す
ると、明るさ不足の不良品が発生することがあ
る。これに対して、本実施例では、赤リン4と
Zn3P27とが互いに異なる場所に配置されている
ので、赤リン4の急激な蒸発でZn3P27が飛散す
るという問題は生じない。赤リンとZn3P2とを混
合する従来方法において、これ等を徐々に加熱す
れば、上述の如き問題が防止されるが、同一のア
ンプル3中にウエハー2と赤リン4とZn3P27と
を入れ、こを拡散炉8に挿入する方法において、
赤リン4とZn3P27との混合物を徐々に加熱する
ことは、困難である。
リン4がチヤージされ、Zn3P27は拡散炉のヒー
ターから離れた位置即ちアンプル3の中心近傍の
シールキヤツプ6の突出部5にチヤージされてい
るので、Zn3P27の分解が始まる前に赤リン4が
気化し、アンプル3内のP圧が大きくなる。従つ
てP圧制御のための炉を別個に設けない極めて簡
単な装置でGaAs1-xPx基板に表面濃度が低く且つ
制御性、再現性の良いZn拡散をすることが出来
る。なお、Zn3P2と赤リンとを混合して同一場所
に配置する方法が考えられるが、この方法におい
て、Zn3P2と赤リンとの混合物をウエハー2と共
にアンプル3に入れ、拡散炉8で急加熱すれば、
赤リンが急激に蒸発し、P圧が局所的に大きくな
り、Zn3P2が吹き飛ばされる。そして、Zn3P2が飛
散してウエハー2に不均一に付着すれば、不均一
な拡散層即ち異常拡散層が生じ、この異常拡散層
を有する部分を使用して発光ダイオードを製作す
ると、明るさ不足の不良品が発生することがあ
る。これに対して、本実施例では、赤リン4と
Zn3P27とが互いに異なる場所に配置されている
ので、赤リン4の急激な蒸発でZn3P27が飛散す
るという問題は生じない。赤リンとZn3P2とを混
合する従来方法において、これ等を徐々に加熱す
れば、上述の如き問題が防止されるが、同一のア
ンプル3中にウエハー2と赤リン4とZn3P27と
を入れ、こを拡散炉8に挿入する方法において、
赤リン4とZn3P27との混合物を徐々に加熱する
ことは、困難である。
赤リンとZn3P2とを混合する従来方法において
は、Zn3P2の急激な分解によつてZn3P2が飛散する
という問題も生じる。これを詳しく説明すると、
Zn3P2と赤リンとを同時に急加熱すると、赤リン
の蒸発に基づいて得られるP圧が十分に生じてい
ない状態でZn3P2が急加熱されることになるの
で、Zn3P2の急激な分解が生じ、Zn3P2の分解蒸気
の圧力でZn3P2が飛散し、ウエハーに不均一に付
着し、不均一拡散が生じる。これに対して、本実
施例では赤リン4をZn3P27とは別の場所に置
き、赤リン4を早く蒸発させ、P圧によつて
Zn3P27の急激な分解を抑制するので、Zn3P27の
飛散を防止することができ、均一な拡散層を形成
することができる。
は、Zn3P2の急激な分解によつてZn3P2が飛散する
という問題も生じる。これを詳しく説明すると、
Zn3P2と赤リンとを同時に急加熱すると、赤リン
の蒸発に基づいて得られるP圧が十分に生じてい
ない状態でZn3P2が急加熱されることになるの
で、Zn3P2の急激な分解が生じ、Zn3P2の分解蒸気
の圧力でZn3P2が飛散し、ウエハーに不均一に付
着し、不均一拡散が生じる。これに対して、本実
施例では赤リン4をZn3P27とは別の場所に置
き、赤リン4を早く蒸発させ、P圧によつて
Zn3P27の急激な分解を抑制するので、Zn3P27の
飛散を防止することができ、均一な拡散層を形成
することができる。
以上本発明の1実施例について述べたが、更
に、拡散温度を700℃〜850℃の範囲にすること、
GaAs1-xPxウエハーをアンプル3の単位容積(1
cm3)に対して15mg〜120mgの割合でチヤージする
こと、Zn3P2をアンプル3の単位容量(1cm3)に
対して0.05mg〜5mgの割合でチヤージすること、
及びP圧を1×10-5Torr〜75Torrの範囲にする
ことによつて好ましい結果が得られる確認がされ
ている。尚P圧を1×10-5Torr以下にすると第
1図のA領域となり且つソースの飛散及び基板の
分解を防止することが難しくなり、P圧を
75Torr以上にすると第1図のF項となり、製造
が面倒になる。
に、拡散温度を700℃〜850℃の範囲にすること、
GaAs1-xPxウエハーをアンプル3の単位容積(1
cm3)に対して15mg〜120mgの割合でチヤージする
こと、Zn3P2をアンプル3の単位容量(1cm3)に
対して0.05mg〜5mgの割合でチヤージすること、
及びP圧を1×10-5Torr〜75Torrの範囲にする
ことによつて好ましい結果が得られる確認がされ
ている。尚P圧を1×10-5Torr以下にすると第
1図のA領域となり且つソースの飛散及び基板の
分解を防止することが難しくなり、P圧を
75Torr以上にすると第1図のF項となり、製造
が面倒になる。
第1図はGa−P−Znの相図、第2図はソース
チヤージ量と接合の深さとの関係を示すグラフ、
第3図はアンプル及びその内部を説明的に示す断
面図、第4図は第3図のアンプルのシールキヤツ
プを示す斜視図、第5図は拡散炉とアンプルとを
示す断面図である。 尚図面に用いられている符号に於いて、2は
GaAs0.15P0.85ウエハー、3はアンプル、4は赤
リン、6はシールキヤツプ、7はZn3P2である。
チヤージ量と接合の深さとの関係を示すグラフ、
第3図はアンプル及びその内部を説明的に示す断
面図、第4図は第3図のアンプルのシールキヤツ
プを示す斜視図、第5図は拡散炉とアンプルとを
示す断面図である。 尚図面に用いられている符号に於いて、2は
GaAs0.15P0.85ウエハー、3はアンプル、4は赤
リン、6はシールキヤツプ、7はZn3P2である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 拡散ソースとしてZn3P2を用いてGaAs1-xPx
(0<x<1)へZnを封管を使用して拡散する方
法に於いて、 前記封管の内に前記Zn3P2を配置すると共に、
前記封管の内の前記Zn3P2とは異なる位置に前記
Zn3P2の分解温度よりも低い温度で気体のリンを
生ずることが可能なリン発生物質を配置し、 次に、前記リン発生物質を前記Zn3P2よりも早
く温度上昇させて前記Zn3P2の分解が実質的に始
まる前に前記封管の内を1×10-5Torr以上のリ
ン蒸気圧とし、 しかる後1×10-5〜75Torrのリン蒸気圧の状
態でZnを拡散することを特徴とする化合物半導
体への不純物拡散方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3125080A JPS56126917A (en) | 1980-03-12 | 1980-03-12 | Diffusing method for impurity to compound semiconductor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3125080A JPS56126917A (en) | 1980-03-12 | 1980-03-12 | Diffusing method for impurity to compound semiconductor |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56126917A JPS56126917A (en) | 1981-10-05 |
JPS6145374B2 true JPS6145374B2 (ja) | 1986-10-07 |
Family
ID=12326112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3125080A Granted JPS56126917A (en) | 1980-03-12 | 1980-03-12 | Diffusing method for impurity to compound semiconductor |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56126917A (ja) |
-
1980
- 1980-03-12 JP JP3125080A patent/JPS56126917A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56126917A (en) | 1981-10-05 |
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