JPS6144983Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は厚みの比較的薄い商品を安定した状態
に収納することを可能としたケースに関するもの
である。

〈従来の技術〉 従来、厚みの薄い商品、例えば化粧品等を収納
するケースは、プラスチツク等の成形品が多く使
用されていた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、プラスチツク等の成形品ではよ
くコスト高になる等の問題点があつた。

本考案はこれ等の問題点に鑑み開発されたもの
で、商品を安定した状態で収納し、且つ折畳自在
にすることが出来、更にコスト的に安価なケース
を提供しようとするものである。

〈問題点を解決するための手段〉 前記問題点を解決する本考案の手段を実施例に
対応する第３図及び第４図を参照して説明する
と、底板１を中心としてその両側に連設した起立
板２と上板３にキノコ状切込線ａを穿設して底板
１と連続する載置板ｂを形成し、起立板２を起立
して段部を形成すると共に上板３を底板１と水平
にして起立板２の段部ｃと上板３とによる商品挿
入窓を構成し、上板３に連設した側板４を起立
し、側板４に連設した貼着板５を底板１の裏面に
折り返して貼着して構成してなるものである。

〈作用〉 前記手段によれば、上板３の裏面と起立板２の
２個の段部ｃの上縁とによつて商品を底板１に直
接触れさせず挟持することが出来る。

〈実施例〉 次に前記手段を適用した一実施例を図面を参照
して説明する。

第１図は展開平面図、第２図及び第３図は組立
説明図、第４図乃至第６図は使用説明図である。

第１図はケースのブランク板であつて、底板１
を中心としてその両側には折曲線を介して起立板
２、上板３、側板４及び貼着板５が順に連設さ
れ、起立板２の中央部から上板３の中央部にかけ
てキノコ状切込線ａが穿設され、これにより上板
３の中央部が円弧状に穿設され、底板１と連続す
る載置片ｂが形成されている。

次に前記構成よりなるブランク板の組立に当た
つては、第２図及び第３図に示す如く、底板１の
両側に起立板２を起立することにより２個の段部
ｃを形成し、上板３を水平に折り曲げることによ
り、上板３と起立板２の２個の段部ｃとによる商
品挿入窓を形成することが出来る。次に側板４を
起立板２と対応する位置に起立し、貼着板５を上
板３及び底板１の下方に折り曲げる。このとき載
置片ｂは貼着板５に載置した状態となる。更に貼
着板５の一部を底板１の裏面に貼着することによ
つてケースを組立構成することが出来る。

次に前記商品挿入窓の中に肉厚の薄い商品Ｇの
両側部を挿入すると、起立板２に形成された２個
の段部ｃの上縁と上板３の裏面とによつて商品Ｇ
を挟持することが出来、従つて商品Ｇを安定した
状態で収納することが出来る。更に第５図に示す
如き別に用意した外装箱Ｐによつて全体を被覆す
ることが出来る。

〈考案の効果〉 本考案に係るケースは上述の如く、起立板と上
板にキノコ状切込線を設け、上板と起立板に形成
された２個の段部とによる商品挿入窓を形成した
ので、この窓の中に肉厚の薄い商品の両側部を挿
入すると、上板の裏面と起立板の２個の段部の上
縁とによつて商品を挟持することが出来るので、
商品を直接底板１に触れさせずに安定した状態で
収納することが出来る効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は展開平面図、第２図及び第３図は組立
説明図、第４図乃至第６図は使用説明図である。 １は底板、２は起立板、３は上板、４は側板、
５は貼着板、ａはキノコ状切込線、ｂは載置片、
ｃは段部、Ｇは商品、Ｐは外装箱である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板１を中心としてその両側に連設した起立板
   ２と上板３にキノコ状切込線ａを穿設して底板１
   と連続する載置片ｂを形成し、起立板２を起立し
   て段部を形成すると共に上板３を底板１と水平に
   して起立板２の段部ｃと上板３とによる商品挿入
   窓を構成し、上板３に連設した側板４を起立し、
   側板４に連設した貼着板５を底板１の裏面に折り
   返して貼着して構成してなるケース。