JPS6143349Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、マイクロホンの支柱をスタンドや
電気機器の操作パネルに防振して取付ける構造に
関する。

従来、防振ゴムをマイクロホン支柱と取付面と
の間に挾んで取付ける構造として第１図に示すよ
うに、円盤状の防振ゴム１の周辺部２を操作パネ
ル３裏側のシヤーシ４にネジ５で固定し、中央部
６をコネクタ７にネジ８で固定して、このコネク
タ７にマイクロホン支柱９の下端部１０を結合す
るようにしたものがあつたが、防振ゴム１の中央
部６との周辺部２を別々に固定しなければなら
ず、また円柱上マイクロホン支柱９の取付具とし
てコネクタ７を必要としていたため、部品点数お
よび作業工程が多く構成が複雑でコスト高につく
という欠点があつた。

この考案は、このような従来の欠点を解消する
ために成されたもので、以下図面に示す実施例に
基づいて説明すると、第２図はマイクロホン支柱
取付部分の断面図であり、フレキシブルシヤフト
で円柱状または角柱状に形成されたマイクロホン
支柱１１と、この下部１２の外径よりやや大きい
内径の支柱差込孔１３を軸方向にもち弾力性を有
するゴム等で、円錐状または角錐状に形成された
弾性材１４と、この外形にそう大きさの円錐状ま
たは角錐状の斜面壁１５を内側に持ちこの斜面壁
１５の頂部１６に支柱下部１２の外径より大きい
内径の開口１７が設けられたパネル１８と、弾性
材１４の底部１９より大きくて周辺部にネジ孔２
０をもち中央部に支柱１１の挿通孔２１を有する
取付板２２とをそなえ、斜面壁１５の底部周囲に
設けられたネジ受孔２３に取付板２２をネジ２４
で締付けて弾性材１４を圧縮することによつて、
パネル１８にマイクロホン支柱１１が取付保持さ
れている。

第３図は他の実施例を示し、斜面壁２５はパネ
ル２６の表面から突き出ないよう内部に設けら
れ、弾性材２７の支柱差込孔２８に段差部２９と
支柱下端３０より径の小さいコード３１の通し孔
３２が続けて設けられ、支柱下端３０が段差部２
９まで差込まれて取付けられている。なお、斜面
壁１５・２５はパネル１８・２６に直接形成して
もこの部分だけを別部品として作り平板状のパネ
ルに取付けるようにしてもいい。

上述のように構成されていて、電気機器やマイ
クロホンスタンドのパネル１８・２６に設けた円
角錐状の斜面壁１５・２５に、マイクロホン支柱
１１が差込まれた円角錐状の弾性材１４・２７を
はめ合わせて、取付板２２をネジ２４で締付ける
と、弾性材１４・２７は斜面壁１５・２５に沿つ
て上昇しながら支柱差込孔１３・２８の内径を小
さくする方向に変形してマイクロホン支柱１１を
保持する。マイクロホン支柱１１は弾性材１４・
２７によつて直接保持され、パネル１８・２６に
対して弾性支持されるから、マイクロホン支柱１
１を弾性材１４・２７に取付けるための部品は省
略されて構成が簡単になり、取付時の作業工程も
一部不要となる。

上述のようにこの考案によれば、円錐状の弾性
材でマイクロホン支柱を直接保持するとともに、
パネルに対して弾性支持するようにしているの
で、部品点数および作業工程を一部省略すること
ができ、構成が簡単で安価に実現できるマイクロ
ホン支柱の取付構造が提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のマイクロホン支柱取付部の断面
図、第２図および第３図はこの考案を実施したマ
イクロホン支柱取付部の断面図を示す。 １１……マイクロホン支柱、１３・２８……支
柱差込孔、１４・２７……弾性材、１５・２５…
…斜面壁、１７……開口、１８・２６……パネ
ル、２２……取付板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マイクロホン支柱と、このマイクロホン支柱が
   差込まれた支柱差込孔を有する錐状に形成された
   弾性材と、この弾性材がはめ込まれた錐状の斜面
   壁およびこの頂部に前記マイクロホン支柱が通過
   している開口を有するパネルと、前記弾性材の底
   部を前記パネルの斜面壁に向けて押圧している取
   付具とをそなえてなるマイクロホン支柱の取付構
   造。