JPS6143241B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、中高層ビルにおいて、ダストシユー
トに投入された塵芥を衛生的かつ効率的に貯留す
ると共に、塵芥収集車に自動的に積み込めるよう
にした塵芥貯留装置に関するものである。

従来、塵芥貯留装置には、内部にブレード等を
有し回転自在に保持されたドラムの後端にダスト
シユートの末端を直接接続し、前端に排出口を形
成し、該排出口を上記ドラムとは別個に設けられ
た蓋体によつて閉鎖し、ダストシユートより投入
された塵芥をドラムの回転によつてそのドラム内
に前部より順次圧縮して貯留すると共に、その塵
芥をドラムを回転して塵芥収集車に積み込むよう
にしているものがある。しかし、上記塵芥貯留装
置においては、塵芥を圧縮して効率よく貯留すべ
く常時ドラムを回転させるため、その回転による
騒音が常時発生しているという問題があり、特
に、住居ビルに設置された際に大きな騒音公害の
問題となる。また排出口を蓋体にて閉鎖してドラ
ムを回転させるのでその蓋体とドラムとの間にベ
アリング等を設ける必要があり、且つ両者間のシ
ール構造が非常に難かしいものであり、更に、ダ
ストシユートのドラムへの連結部は、ドラムが回
転するため、ドラムの軸心上に設ける必要があ
り、その連結部にて塵芥のブリツジ現象が生起し
て塵芥が詰る場合があるなど種々の問題があつ
た。

このドラム入口側のブリツジ現象を防止する手
段としては、収集された塵芥を一定量毎にプレス
装置によつてドラム内に供給し、この塵芥をドラ
ム内に貯留したのちドラムを回転して後続の搬送
ラインに排出することも試みられている（たとえ
ば実開昭50−28481号）が、塵芥はドラム内に供
給されるときに圧縮されるから往々にしてドラム
内で固形状態で貯留される。したがつて塵芥を外
部へ排出する場合にはドラム内でブリツジ現象を
生起して塵芥を円滑に排出できないという問題が
ある。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、貯
留ドラムにスクリユーフイーダを連接することに
より、投入された塵芥をスクリユーフイーダによ
つて貯留ドラム内に搬送貯留させると共に、排出
扉を開放した後、貯留ドラムを回転させ、搬送手
段を介して塵芥を外部に排出するようにした塵芥
貯留装置を提供するものである。

以下、本発明の構成を実施例について図面に基
づいて説明する。

第１図乃至第３図に示すように、１は塵芥貯留
装置であつて、中高層ビルにてダストシユート２
に投入された塵芥を貯留し、塵芥収集車（図示せ
ず）に積み込むものである。該塵芥貯留装置１は
ビル内の最下階に設置され、架台３上にスクリユ
ーフイーダ４と貯留ドラム５とが載置されてい
る。

該スクリユーフイーダ４はダストシユート２よ
り投入された塵芥を貯留ドラム５に供給するもの
で、トラフ６の上部に投入口７が、前部に搬出口
８が形成され、内部にスクリユー９が装設されて
いる。該スクリユー９はシヤフト１０にブレード
１１が螺旋状に設けられてなり、後部にて片持ち
保持され、後端にスプロケツト１２が連設され、
該スプロケツト１２はチエーン１３を介して駆動
手段１４が接続されている。前記投入口７には点
検口１５を有するホツパ１６が連接され、該ホツ
パ１６には各階に投入口２ａを有する前記ダスト
シユート２の末端が接続され、該ダストシユート
２の末端部には検知装置１７が設けられ、該検知
装置１７はホツパ１６の満量を検知するものであ
る。

前記貯留ドラム５は塵芥を貯留するもので、本
体１８の後端面中央に搬入口１９が、前端面は開
放されて排出口２０が形成され、長手方向に中央
部より前端に向つて先細に形成されている。

前記搬入口１９には前記搬入口８が連接されて
貯留ドラム５とスクリユーフイーダ４とが連通
し、前記本体１８の軸心に前記スクリユー９のシ
ヤフト１０の軸心が一致している。前記本体１８
の前部及び後部の外周面にはドラムタイヤ２１及
び２２が帯状に設けられ、該ドラムタイヤ２１及
び２２に対応して前記架台３の前部及び中央部両
側にローラ２３及び２４が回転自在に枢支され、
該ローラ２３，２４にドラムタイヤ２１，２２が
係合して本体１８は回転自在に保持されている。

前記本体１８の内周面には前端から後端に亘る
ブレード２５が螺旋状に設けられ、本体１８の回
転によつて上記ブレード２５に沿つてその本体１
８内を塵芥が排出口２０に向つて移動する。

更に、前記本体１８の後端面にはスプロケツト
２６が連接され、該スプロケツト２６はチエーン
２７を介して駆動手段２８が接続されている。

前記スクリユーフイーダ４と貯留ドラム５との
接続部のシール機構は、前記トラフ６の前端部の
外周面に帯状にシール部材２９が設けられ、該シ
ール部材２９に前記本体１８の搬入口１９の周縁
が摺接してなる。

前記貯留ドラム５の前方架台３上には門型の基
枠３０が立設され、該基枠３０にはヒンジ３１を
介して排出扉３２がその上端にて保持され、該排
出扉３２は前記排出口２０を開閉するもので、前
記ヒンジ３１の枢支ピン３３には基枠３０に設け
られたシリンダ３４がリンク３５を介して接続さ
れ、上記排出扉３２と前記本体１８の排出口２０
周縁との間にはリング状のシール部材３６が設け
られている。

更に、前記貯留ドラム５の前方には排出口２０
に近接して搬送手段３７が設けられ、該搬送手段
３７は貯留ドラム５より排出された塵芥を搬送し
て塵芥収集車に積み込むもので、ベルトコンベア
３８がジヤツキ３９に保持されてなり、該ベルト
コンベア３８の両側にはシユート４０が設けられ
ている。

次に作用について説明すると、スクリユーフイ
ーダ４及び貯留ドラム５の停止状態において、そ
の貯留ドラム５の排出口２０は排出扉３２により
閉鎖されており、ダストシユート２に投入された
塵芥はそのダストシユート２内を自然落下してス
クリユーフイーダ４に順次投入され、検知装置１
７が満量を検知すると、スクリユー９が回転し始
めて塵芥を貯留ドラム５に供給して停止し、再び
検知装置１７が満量を検知すると上記動作を繰り
返す。続いて、スクリユーフイーダ４より供給さ
れた塵芥は順次貯留ドラム５内に貯留され、その
貯留ドラム５の満量が検知手段（図示せず）によ
つて検知されると、排出扉３２を開放した後、貯
留ドラム５を回転せしめ、塵芥を排出し、その塵
芥はベルトコンベア３８によつて搬送され、塵芥
収集車に積み込まれる。上記排出扉３２は貯留ド
ラム５が塵芥を排出して停止した後、排出口２０
を閉鎖する。

尚、貯留ドラム５が回転している塵芥の排出時
にその貯留ドラム５に塵芥を供給してもよい。

以上のように本発明塵芥貯留装置によれば、貯
留ドラムにスクリユーフイーダによつて塵芥を供
給して貯留させるため、貯留時には貯留ドラムを
回転させないので、回転による騒音の発生が少な
くなり、更に、スクリユーフイーダにダストシユ
ートを接続する場合、そのダストシユートをスト
レートに接続してスクリユーフイーダで塵芥を連
続して送り出すようにしたので、その接続部にて
塵芥のブリツジ現象が生起することかないばかり
でなく、塵芥はスクリユーフイーダによりほぐさ
れた状態でドラム内に供給されるから、ドラム内
でのブリツジ現象が生起されることはなく塵芥は
円滑に排出される。

そしてその貯留ドラムの排出口から円滑に排出
された塵芥を更に搬送装置を介して塵芥収集車に
供給することができることから、塵芥収集車の接
続が確実容易となり、かつ塵芥収集車にはほぐさ
れた塵芥を周囲に散乱させることなく定量供給す
ることができる。

なお、貯留ドラムには回転している排出時にお
いてもスクリユーフイーダより塵芥を供給するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示するものであ
り、第１図は塵芥貯留装置の中央縦断面図、第２
図は同平面図、第３図は第２図−線における
断面図である。 １……塵芥貯留装置、２……ダストシユート、
４……スクリユーフイーダ、５……貯留ドラム、
７……投入口、８……搬出口、９……スクリユ
ー、１８……本体、１９……搬入口、２０……排
出口、２５……ブレード、２９……シール部材、
３０……基枠、３２……排出扉、３７……搬送手
段、３８……ベルトコンベア。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上部に投入口を前部に搬出口をそれぞれ有
   し、内部にスクリユーが回転自在に装設されたス
   クリユーフイーダと、該スクリユーフイーダの搬
   出口が連接される搬入口を後端に排出口を前端に
   それぞれ有し、内部にブレードが配設されて架台
   上で回転自在な貯留ドラムと、前記架台前方に立
   設された基枠に枢着され、上記貯留ドラムの排出
   口を開閉する排出扉と、前記貯留ドラムの前方に
   設けられ、前記貯留ドラムの排出口より排出され
   た塵芥を塵芥収集車に移し替える搬送手段とより
   なり、前記スクリユーフイーダに投入された塵芥
   をスクリユーにより貯留ドラム内に供給して貯留
   させ、その貯留された塵芥を排出口、搬送手段を
   介して塵芥収集車に移し替えるようにしたことを
   特徴とする、塵芥貯留装置。 ２ 前記スクリユーフイーダは、その投入口にダ
   ストシユートが接続されている特許請求の範囲第
   １項記載の塵芥貯留装置。 ３ 前記搬送手段はベルトコンベアである特許請
   求の範囲第１項記載の塵芥貯留装置。