JPS6142732A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、優れた配向性及び耐久性を有する基体上に磁
性層が積層された磁気記録媒体に関する。

〔従来技術〕

磁気記録媒体は１通常、磁性粉体およびこの粉体を基体
に結着する結合剤成分などからなる磁性塗料をポリエス
テルフィルムなどの基体上に塗布、乾燥してつくられ、
高出力、高ＳＮ比などの優れた電磁変換特性が要求され
る。

磁性粉体の個々は、一般には偏平状、針状等の形状を有
し磁気的な異方性を示すが、これらの磁性粉体を用いて
上記のように優れた電磁変換特性をもつ磁気記録媒体を
得るには、？ａ１気的気膜手段って磁性粉体の個々の長
袖をベースフィルムの長手方向に揃うように配向術せて
、配設し高い角型比を得ることが必要となる。このよう
な配向は、＆ｉ磁性粉体含む磁性塗料をベースフィルム
に塗布した後で、かつ乾燥前に同極対向の永久磁石やコ
イル状の電磁石を用いてベースフィルム上の磁性粉体に
所定方向の磁界をかけることによって行なわれる。しか
し、従来知られている磁気記録媒体では未だ満足のでき
る角型比のものは得られなかった。

〔発明の目的〕

本発明は、以上の問題点に鑑みなされたものであり１本
発明の目的は、高い角型比を有し、優れた電磁変換特性
を得ることが可能な磁気記録媒体を提供することにある
。

〔発明の構成〕

本発明の磁気記録媒体は、基体上に磁性粉体を有する磁
性層が積層されてなる磁気記録媒体において、前記磁性
層に直流透磁率が５００以上の物質が含有されてなるこ
とを特徴とする。

磁性層中に含有せしめる直流透磁率が５００以上の物質
とは、センダスト粉末、パーマロイ粉末、Ｍｎ−Ｚｎフ
ェライトを挙げることができる。これらを単独で、ある
いは混合して使用できる。このような高透磁率の物質が
磁性層に含まれることにより、角型比が向上する。この
理由は、磁性層中に上記のような高透磁率の物質が添加
されているため、磁性層の成形時に施す配向処理の際に
、配向磁石による磁束が、磁性層中に有効に活用される
ためと考えられる。

直流透磁率が５００に満たないものを磁性層に含有させ
ても、配向磁石による磁束が上記のように有効には活用
されないために、本発明の目的はほとんど達せられない
ので、直流透磁率が５００以上の物質であることが必要
である。

本発明の磁気記録媒体は１通常は従来公知の磁性塗料を
構成する成分に直流透磁率が５００以上の物質を含有さ
せて形成した磁性塗料をフィルム等の基体上に塗布して
磁性層を設ける工程を経て、作製される。

直流透磁率が５００以上の物質は、磁気記録媒体の配向
性の向上、耐久性等のため０．１−以上で、また、磁気
特性の均一化、ドロップアウト、ヘッド摩耗の抑制等の
ために５−以下であることが好ましい、また、この物質
の添加量は磁性塗料の主成分となる磁性粉体に対して０
．５重量部以下では、本発明の効果がほとんど得られず
、また１０重量部以上ではドロップアウト、ヘッド摩耗
の欠点が生じるので好ましくない。

本発明の磁気記録媒体は、従来の磁気記録媒体と同様な
方法によって作製することができるが、以下にその作製
方法の一例を挙げて薗単に説明する。

まず、従来の磁性塗料を構成可能な磁性粉体、分散剤、
結合剤、溶媒等に、直流透磁率が５００以上の物質を前
記の磁性粉体に対して　０．５〜１０重量部添加する。

この場合の磁性粉体、分散剤、結合剤、溶媒等の組成は
、従来の磁性塗料を形成する場合と同様な組成でもよい
し、あるいは、直流透磁率が５００以上の物質を添加す
ることにより磁性材料の全体の量、分散性等が変化する
ので、それらの条件に合わせた組成のものでもよい。

次に上記の組成物をサンドグラインダー、ニーグー、ロ
ールミル等により混合分散後、硬化剤を添加し磁性塗料
を得る。

次に、磁性塗料をポリエステルフィルム等の基体上にグ
ラビア法、ジバースロール法、ドクターブレード法等の
塗布方法により均一に塗布した後、永久磁石や電磁石を
用いた従来公知の配向装置、により、磁性材料に配向処
理を施す、更に、乾燥後、表面の平滑化を図るためにカ
レンダー処理を施し磁気記録媒体の作製を完了する。

〔発明の効果〕

磁性記録層に、直流透磁率が５００以上の物質を含有さ
せた本発明の磁気記録媒体によって優れた角型比を得る
ことが可能となった、従って、高出力、高ＳＮ比等のよ
うに極めて良好な電磁変換特性が得られた。

また、直流透磁率が５００以上の物質は耐摩耗性にも優
れるために本発明の磁気記録媒体は耐久性も向上したも
のとなった。

〔実施例〕

以下、実施例、比較例により本発明を更に具体的に説明
する。

実施例１ 強磁性金属粉体（Ｆｅ−Ｎ　ｉ合金、長径０．２５μｓ
　軸比８　）　　　　　　　　　　　　１００部塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体（重合モ
ル比９１：３：６）　　　　　　　１５部ポリウレタン
エラストマー　　　　　　　　ｌＯ部センダスト粉末（
粒径１μ）　　　　　　　５部レシチン（分散剤）　　
　　　　　　　　　１部メチルエチルケトン　　　　　
　　　　　　１２０部トルエン　　　　　　　　　　　
　　　　　　１２０部上記組成の混合物をサンドグライ
ンダーにて混合分散を行なった、次に構造式 で表わされるポリイソシアネート架橋剤を５部添加し、
十分に撹拌して、磁性塗料を得た。こうして得られた磁
性塗料を厚さ１０ｕのポリエステルフィルム上に塗布し
、従来法と同様な配向処理乾燥工程を経た後に、カレン
ダー処理を施し、表面の平滑化を行い、厚さ約３鱗の磁
性層を形成した。そして５０℃で２４時間放置した後に
所定の幅に裁断して磁気記録媒体を製造した。

実施例２ センダスト粉末をパーマロイ粉末（粒径１鱗）に変更し
た以外は実施例１と同様にして磁気記録媒体を製造した
。

実施例３ センダスト粉末をＭ！１−Ｚ１１フェライト粉末（粒径
１−）に変更した以外は実施例１と同様にして、磁気記
録媒体を製造した。

比較例１ センダスト粉末を添加しないこと以外は実施例１と同様
にして磁気記録媒体を製造した。

比較例２ センダスト粉末をアルミナ粉末（粒径１μｓ）に変更し
た以外は実施例１と同様にして磁気記録媒体を製造した
。

以上の実施例および比較例で得られた磁気記録媒体の角
型比及び１００回走行後の減磁のレベルを次表に示す。

上記の結果から、磁性層中に高透７ａ率の物質を添加し
た本発明の磁気記録媒体では、角型比が改善され、また
四人性も優れたものになったことが判明した。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）基体上に磁性粉体を有する磁性層が積層されてなる
   磁気記録媒体において、前記磁性層に直流透磁率が５０
   ０以上の物質が含有されてなることを特徴とする磁気記
   録媒体。 ２）前記直流透磁率が５００以上の物質がセンダスト、
   パーマロイ、Ｍｎ−Ｚｎフェライトから選ばれた１種以
   上の物質からなる粉体である特許請求の範囲第１項記載
   の磁気記録媒体。 ３）前記粉体の粒径が０．１乃至５μｍで、かつ前記磁
   性粉体に対して０．５乃至１０重量部の重量を有する特
   許請求の範囲第２項記載の磁気記録媒体。