JPS6141397Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6141397Y2 JPS6141397Y2 JP19942182U JP19942182U JPS6141397Y2 JP S6141397 Y2 JPS6141397 Y2 JP S6141397Y2 JP 19942182 U JP19942182 U JP 19942182U JP 19942182 U JP19942182 U JP 19942182U JP S6141397 Y2 JPS6141397 Y2 JP S6141397Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- stator core
- stator
- stopper
- annular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 16
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 claims description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 3
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は磁性材料からなる金属板により有底円
筒状に形成された電動機のケース開口端から固定
子鉄心、固定子巻線、回転子、減速装置等の電動
機部品を順次個別に挿入して組立てるようにした
減速装置付小形電動機の改良に関するものであ
る。
筒状に形成された電動機のケース開口端から固定
子鉄心、固定子巻線、回転子、減速装置等の電動
機部品を順次個別に挿入して組立てるようにした
減速装置付小形電動機の改良に関するものであ
る。
従来のこの種電動機の構造を第1図および第2
図により説明すると、1はケース、2,3は円環
状鉄心板の内周側に歯部aを複数本突設した磁性
材料の薄板からなる固定子鉄心で、4は上記固定
子鉄心2,3間に挾持される固定子巻線、5は上
記固定子鉄心の極数と同極数に磁化されたマグネ
ツト回転子、6はケース1の内底面中央に突設し
た回転子軸で、上記マグネツト回転子5はこの回
転子軸6に回転自在に嵌合保持される。7はマグ
ネツト回転子6の回転を減速して伝達する減速装
置である。そして、上記構造の電動機の組立て
は、ケース1内に、固定子鉄心と固定子巻線とマ
グネツト回転子と減速装置と順次挿入し、最後に
減速装置上において、C字状に形成された弾性の
ある止輪8をケース1の開口端内側縁に周設した
凹溝9に嵌入して上記固定子鉄心、固定子巻線等
からなる各電動機部品をケース1内に固定させて
電動機の組立を行つていた。尚、ケース1には縦
長な切欠溝10を設けて、この切欠溝10に固定
子巻線4の周縁一部に突設した突起11と、減速
装置7の一側端に設けた係合突部12とをそれぞ
れ上記切欠溝10に嵌合させることにより、これ
ら固定子巻線4と減速装置7はケース1内で回動
することなく固定保持される。又、固定子鉄心
2,3は、その外径寸法がケース1の内径寸法よ
りわずかに小さくして固定子巻線4を挾持した状
態でケース1内に挿入されており、しかも、電動
機の組立後は固定子巻線4や減速装置7によつて
挾圧されるので、電動機の運転中揺動して回転子
の回転運動を阻害することはない。
図により説明すると、1はケース、2,3は円環
状鉄心板の内周側に歯部aを複数本突設した磁性
材料の薄板からなる固定子鉄心で、4は上記固定
子鉄心2,3間に挾持される固定子巻線、5は上
記固定子鉄心の極数と同極数に磁化されたマグネ
ツト回転子、6はケース1の内底面中央に突設し
た回転子軸で、上記マグネツト回転子5はこの回
転子軸6に回転自在に嵌合保持される。7はマグ
ネツト回転子6の回転を減速して伝達する減速装
置である。そして、上記構造の電動機の組立て
は、ケース1内に、固定子鉄心と固定子巻線とマ
グネツト回転子と減速装置と順次挿入し、最後に
減速装置上において、C字状に形成された弾性の
ある止輪8をケース1の開口端内側縁に周設した
凹溝9に嵌入して上記固定子鉄心、固定子巻線等
からなる各電動機部品をケース1内に固定させて
電動機の組立を行つていた。尚、ケース1には縦
長な切欠溝10を設けて、この切欠溝10に固定
子巻線4の周縁一部に突設した突起11と、減速
装置7の一側端に設けた係合突部12とをそれぞ
れ上記切欠溝10に嵌合させることにより、これ
ら固定子巻線4と減速装置7はケース1内で回動
することなく固定保持される。又、固定子鉄心
2,3は、その外径寸法がケース1の内径寸法よ
りわずかに小さくして固定子巻線4を挾持した状
態でケース1内に挿入されており、しかも、電動
機の組立後は固定子巻線4や減速装置7によつて
挾圧されるので、電動機の運転中揺動して回転子
の回転運動を阻害することはない。
然るに、第1図に示す従来の電動機に使用する
ケース1は、通常磁性材料からなる金属板を深絞
り加工によつて円筒部と平担な底面1aとを一体
成形して有底中筒状となした構造となつているた
め、上記円筒部と底面1aとの境界部分は、プレ
ス金型の寿命やプレス加工の関係から鋭角に成形
加工することができず。どうしても所要寸法のア
ールRをつけて加工されることとなる。しかし、
電動機組立に当り、最初にケース1内に挿入され
る固定子鉄心3は、上述したように、ケース1の
内径寸法より僅かに小径な寸法で円板状に成形加
工されている関係上、上記ケース1底面1aの角
部がアールR状に成形されていると、固定子鉄心
3の外周部がケース1の角部のアールRに当つ
て、固定子鉄心3は第1図のように、ケース1の
底面1aから浮き上つた状態でケース1内に保持
されることとなる。この結果、ケース1個々にお
いて、上記ケース1の角部のアールRが均一な寸
法で成形されておれば、ケース1内に挿入された
電動機部品は、止輪8をケース1の凹溝9に嵌入
することにより、この止輪8にて略均一な力で固
定保持されることとなるが、ケース1角部のアー
ルRの寸法がプレス金型の寿命等によつて寸法誤
差が生じた場合、即ち、固定子鉄心3とケース1
底面1aとの間の間隙が各ケース1毎に異る
と、電動機部品をケース1内で所要の力により固
定することができなくなるばかりか、止輪8を凹
溝9に嵌め込むことができなくなつて、電動機の
組立が不可能になるという欠点を有していた。
又、固定子鉄心3をケース1内に挿入する際、こ
の固定子鉄心3の円板部を水平にしてケース1内
に挿入しないと、時として、第3図Aに示すよう
に、固定子鉄心の外周部がケース1角部のアール
Rに当接して、固定子鉄心3がケース1内に傾斜
して配設されることになり、このため、一旦固定
子鉄心3をケース1から取り出し、改めて挿入し
直さなければならないという不都合が生じる欠点
もあつた。
ケース1は、通常磁性材料からなる金属板を深絞
り加工によつて円筒部と平担な底面1aとを一体
成形して有底中筒状となした構造となつているた
め、上記円筒部と底面1aとの境界部分は、プレ
ス金型の寿命やプレス加工の関係から鋭角に成形
加工することができず。どうしても所要寸法のア
ールRをつけて加工されることとなる。しかし、
電動機組立に当り、最初にケース1内に挿入され
る固定子鉄心3は、上述したように、ケース1の
内径寸法より僅かに小径な寸法で円板状に成形加
工されている関係上、上記ケース1底面1aの角
部がアールR状に成形されていると、固定子鉄心
3の外周部がケース1の角部のアールRに当つ
て、固定子鉄心3は第1図のように、ケース1の
底面1aから浮き上つた状態でケース1内に保持
されることとなる。この結果、ケース1個々にお
いて、上記ケース1の角部のアールRが均一な寸
法で成形されておれば、ケース1内に挿入された
電動機部品は、止輪8をケース1の凹溝9に嵌入
することにより、この止輪8にて略均一な力で固
定保持されることとなるが、ケース1角部のアー
ルRの寸法がプレス金型の寿命等によつて寸法誤
差が生じた場合、即ち、固定子鉄心3とケース1
底面1aとの間の間隙が各ケース1毎に異る
と、電動機部品をケース1内で所要の力により固
定することができなくなるばかりか、止輪8を凹
溝9に嵌め込むことができなくなつて、電動機の
組立が不可能になるという欠点を有していた。
又、固定子鉄心3をケース1内に挿入する際、こ
の固定子鉄心3の円板部を水平にしてケース1内
に挿入しないと、時として、第3図Aに示すよう
に、固定子鉄心の外周部がケース1角部のアール
Rに当接して、固定子鉄心3がケース1内に傾斜
して配設されることになり、このため、一旦固定
子鉄心3をケース1から取り出し、改めて挿入し
直さなければならないという不都合が生じる欠点
もあつた。
このような欠点を解消するために、ケース1の
底面1aを、第3図Bに示すように、上げ底1a1
に形成したり、あるいは、第3図Cに示す如く、
底面1a上に複数個の突起1a2を突設させて、こ
れら上げ底Aa1又は突起1a2を介して固定子鉄心
3をケース1底面1aに当接するようにしたケー
ス1も考案されているが、このケース1の底面1
aに突起1a2等を設けることは、ケース1の成形
加工に手間がかかると共に、上げ底1a1や突起1
a2の突出長を均一にしないと、前記の如く、電動
機組立に不都合が生ずる虞れがあつた。
底面1aを、第3図Bに示すように、上げ底1a1
に形成したり、あるいは、第3図Cに示す如く、
底面1a上に複数個の突起1a2を突設させて、こ
れら上げ底Aa1又は突起1a2を介して固定子鉄心
3をケース1底面1aに当接するようにしたケー
ス1も考案されているが、このケース1の底面1
aに突起1a2等を設けることは、ケース1の成形
加工に手間がかかると共に、上げ底1a1や突起1
a2の突出長を均一にしないと、前記の如く、電動
機組立に不都合が生ずる虞れがあつた。
本考案は上述の点に鑑み、ケース底面の角部の
アールに多少の寸法誤差が生じたときでも、電動
機組立が円滑、確実に行い得ることができる減速
装置付小形電動機を提供するもので、以下本考案
の実施例を第4図乃至第7図により、第1図乃至
第2図と同一符号を用いて説明する。第4図に示
す本考案の電動機と、第1図に示す従来の電動機
と異なる点はケース1の底面1a上に環状波形発
条13を配設した点と、電動機部品をケース1内
に所要の力で固定保持せしめる略三角形状に形成
された弾性のある止め金具14を使用した点にあ
る。即ち、第4図に示すように、ケース1内に
は、外径寸法がケース1の内径寸法より小さく、
内径寸法は固定子鉄心3の内径寸法より大きく
し、しかも、高さ寸法は、ケース1の円筒部と底
面1aとの境界に生じるアールRの半径と同等か
若しくはそれより僅かに大きくした環状波形発条
13を、上記ケース1の底面1a上に載置し、こ
のあと、固定子鉄心3をケース1内に挿入した場
合、上記固定子鉄心3は、環状波形発条13上に
受け止められて、固定子鉄心3の円板部外周がケ
ース1底面1aの角部アールRに当接することが
ないため、固定子鉄心3は上記ケース1底面1a
に環状波形発条13を介して水平に配設すること
ができる。従つて、このあと、ケース1内に固定
子巻線4、固定子鉄心2、マグネツト回転子6、
減速装置7等の電動機部品を円滑に挿入して組立
てることが可能となる。上述のようにして、電動
機部品をケース1内に挿入したあと、減速装置7
の上から止め金具14をケース1に係合保持させ
て、ケース1内の電動機部品を固定する。この
際、上記止め金具14は、第6図に示すように、
ピアノ線等弾性のある線材を、角部が所要の半径
で弧状となるように曲成せしめて全体形状が略三
角形となるように成形加工し、このあと、三角形
の底辺となる部分をその中央部附近において外側
に水平に折り曲げて2本の平行な把手部14aを
設け、しかも、この把手部14aの先端を更に、
下方に折り曲げて掛止部14bを形成させる。そ
して、上記止め金具14をケース1に取付ける場
合は、ケース1内に挿入された電動機部品を減速
装置7の上から環状波形発条13の力に抗して下
方に押圧し、この状態で上記止め金具14の把手
部14aを互いに内側にすぼめて、この止め金具
14の三角形の頂部となる角部14cをケース1
の開口端内側に切欠溝10と対応して穿設した係
合孔15aに嵌合し、このあと、止め金具14の
底辺部両側に位置する角部14d,14eを、それ
ぞれこれら角部14d,14eと対応するケース1
開口端の内側に穿設した係合孔15B,15Cと合
致させてから把手部14aを開放させて、上記止
め金具14の角部14d,14eを係合孔15b,
15cに係合させ、更に、止め金具14の掛止部
14bを減速装置7の上板7aに穿設した透孔7b
に挿入させて止め金具14をケース1に止着す
る。このため、ケース1内の電動機部品は、環状
波形発条13により上方に押圧された状態で上記
止め金具14に受け止められて、ケース1内に確
実に固定支持される。
アールに多少の寸法誤差が生じたときでも、電動
機組立が円滑、確実に行い得ることができる減速
装置付小形電動機を提供するもので、以下本考案
の実施例を第4図乃至第7図により、第1図乃至
第2図と同一符号を用いて説明する。第4図に示
す本考案の電動機と、第1図に示す従来の電動機
と異なる点はケース1の底面1a上に環状波形発
条13を配設した点と、電動機部品をケース1内
に所要の力で固定保持せしめる略三角形状に形成
された弾性のある止め金具14を使用した点にあ
る。即ち、第4図に示すように、ケース1内に
は、外径寸法がケース1の内径寸法より小さく、
内径寸法は固定子鉄心3の内径寸法より大きく
し、しかも、高さ寸法は、ケース1の円筒部と底
面1aとの境界に生じるアールRの半径と同等か
若しくはそれより僅かに大きくした環状波形発条
13を、上記ケース1の底面1a上に載置し、こ
のあと、固定子鉄心3をケース1内に挿入した場
合、上記固定子鉄心3は、環状波形発条13上に
受け止められて、固定子鉄心3の円板部外周がケ
ース1底面1aの角部アールRに当接することが
ないため、固定子鉄心3は上記ケース1底面1a
に環状波形発条13を介して水平に配設すること
ができる。従つて、このあと、ケース1内に固定
子巻線4、固定子鉄心2、マグネツト回転子6、
減速装置7等の電動機部品を円滑に挿入して組立
てることが可能となる。上述のようにして、電動
機部品をケース1内に挿入したあと、減速装置7
の上から止め金具14をケース1に係合保持させ
て、ケース1内の電動機部品を固定する。この
際、上記止め金具14は、第6図に示すように、
ピアノ線等弾性のある線材を、角部が所要の半径
で弧状となるように曲成せしめて全体形状が略三
角形となるように成形加工し、このあと、三角形
の底辺となる部分をその中央部附近において外側
に水平に折り曲げて2本の平行な把手部14aを
設け、しかも、この把手部14aの先端を更に、
下方に折り曲げて掛止部14bを形成させる。そ
して、上記止め金具14をケース1に取付ける場
合は、ケース1内に挿入された電動機部品を減速
装置7の上から環状波形発条13の力に抗して下
方に押圧し、この状態で上記止め金具14の把手
部14aを互いに内側にすぼめて、この止め金具
14の三角形の頂部となる角部14cをケース1
の開口端内側に切欠溝10と対応して穿設した係
合孔15aに嵌合し、このあと、止め金具14の
底辺部両側に位置する角部14d,14eを、それ
ぞれこれら角部14d,14eと対応するケース1
開口端の内側に穿設した係合孔15B,15Cと合
致させてから把手部14aを開放させて、上記止
め金具14の角部14d,14eを係合孔15b,
15cに係合させ、更に、止め金具14の掛止部
14bを減速装置7の上板7aに穿設した透孔7b
に挿入させて止め金具14をケース1に止着す
る。このため、ケース1内の電動機部品は、環状
波形発条13により上方に押圧された状態で上記
止め金具14に受け止められて、ケース1内に確
実に固定支持される。
尚、止め金具14は線材を三角形状に加工した
ものの代りに、四角形、五角形等多角形状に成形
加工したもの(この場合、ケース1の開口端内側
には止め金具の角部と対応する数の係合孔を穿設
しておく)を使用しても本考案に成立するもので
ある。
ものの代りに、四角形、五角形等多角形状に成形
加工したもの(この場合、ケース1の開口端内側
には止め金具の角部と対応する数の係合孔を穿設
しておく)を使用しても本考案に成立するもので
ある。
本考案は上述のように、ケースの底面とケース
内の最下方に位置する固定子鉄心との間に環状波
形発条を介在させて電動機組立てを行うようにし
たもので、従来のように、ケース底面角部のアー
ルに寸法差が生じて電動機組立が思うにまかせな
かつたものと全く異なり、本案は、ケース底面に
環状波形発条を介在させてあるので、ケース底面
の角部のアールに寸法差が生じたとしても、この
アールの寸法に左右されることなく電動機部品は
上記環状波形発条を押圧させてケースに組立てる
ことができるので、電動機組立を迅速容易に行う
ことができる。しかも、固定子鉄心を最初にケー
ス内に挿入しても、この固定子鉄心は、上記環状
波形発条に受け止められてケース底面角部のアー
ルとは当接せず水平に載置することができるの
で、以後電動機部品をケース内に確実に挿入する
ことができ、電動機組立を円滑に行い得る利点も
ある。又、ケースの底面は、固定子鉄心との接触
を確実に行うために、上げ底を設けたり、突起を
突設する必要は全くないので、ケースの成形加工
を少ない工程で簡易に行うことができる。更に、
電動機部品を固定する止め金具は、従来のよう
に、C型に成形された止輪によりケース開口端周
縁に存在する電動機部品の上部を押圧するものと
異なり、多角形状に成形されて、ケース開口端に
存在する電動機部品を、ケース開口端の中心附近
から周縁にかけて、即ち、ケース開口端の略全域
にわたつて押圧するようになつているので、電動
機部品は、その下方から環状波形発条によつて押
し上げられていることとあわせて、ケース内に安
定した状態で固定支持することが可能となる。
又、止め金具の取付けに当つて、従来、止輪はケ
ース開口端内側を機械加工によつて設けた凹溝に
嵌めていたが、止め金具の角部を係合させる係合
孔は、ケースの成形加工時プレス加工によつて設
けることができるので、止め金具の固定手段を簡
易に設けることができ、その上、止め金具はその
掛止部を減速装置の上板の透孔に嵌め込むことに
より、確実にケースへの掛止めが行い得、電動機
部品の組立およびその固定を環状波形発条の使用
とあいまつて、迅速確実に行うことができる等実
用上幾多の優れた効果を有するものである。
内の最下方に位置する固定子鉄心との間に環状波
形発条を介在させて電動機組立てを行うようにし
たもので、従来のように、ケース底面角部のアー
ルに寸法差が生じて電動機組立が思うにまかせな
かつたものと全く異なり、本案は、ケース底面に
環状波形発条を介在させてあるので、ケース底面
の角部のアールに寸法差が生じたとしても、この
アールの寸法に左右されることなく電動機部品は
上記環状波形発条を押圧させてケースに組立てる
ことができるので、電動機組立を迅速容易に行う
ことができる。しかも、固定子鉄心を最初にケー
ス内に挿入しても、この固定子鉄心は、上記環状
波形発条に受け止められてケース底面角部のアー
ルとは当接せず水平に載置することができるの
で、以後電動機部品をケース内に確実に挿入する
ことができ、電動機組立を円滑に行い得る利点も
ある。又、ケースの底面は、固定子鉄心との接触
を確実に行うために、上げ底を設けたり、突起を
突設する必要は全くないので、ケースの成形加工
を少ない工程で簡易に行うことができる。更に、
電動機部品を固定する止め金具は、従来のよう
に、C型に成形された止輪によりケース開口端周
縁に存在する電動機部品の上部を押圧するものと
異なり、多角形状に成形されて、ケース開口端に
存在する電動機部品を、ケース開口端の中心附近
から周縁にかけて、即ち、ケース開口端の略全域
にわたつて押圧するようになつているので、電動
機部品は、その下方から環状波形発条によつて押
し上げられていることとあわせて、ケース内に安
定した状態で固定支持することが可能となる。
又、止め金具の取付けに当つて、従来、止輪はケ
ース開口端内側を機械加工によつて設けた凹溝に
嵌めていたが、止め金具の角部を係合させる係合
孔は、ケースの成形加工時プレス加工によつて設
けることができるので、止め金具の固定手段を簡
易に設けることができ、その上、止め金具はその
掛止部を減速装置の上板の透孔に嵌め込むことに
より、確実にケースへの掛止めが行い得、電動機
部品の組立およびその固定を環状波形発条の使用
とあいまつて、迅速確実に行うことができる等実
用上幾多の優れた効果を有するものである。
第1図は従来の小形電動機の縦断正面図、第2
図は固定子鉄心と固定子巻線の関係を示す斜視
図、第3図A乃至第3図Cは従来の電動機に使用
する各ケースの縦断正面図、第4図は本考案の小
形電動機を示す縦断正面図、第5図は平面図、第
6図は止め金具の斜視図、第7図はケースの斜視
図である。 1:ケース、2,3:固定子鉄心、4:固定子
巻線、13:環状波形発条、14:止め金具、1
5a……15c:係合孔。
図は固定子鉄心と固定子巻線の関係を示す斜視
図、第3図A乃至第3図Cは従来の電動機に使用
する各ケースの縦断正面図、第4図は本考案の小
形電動機を示す縦断正面図、第5図は平面図、第
6図は止め金具の斜視図、第7図はケースの斜視
図である。 1:ケース、2,3:固定子鉄心、4:固定子
巻線、13:環状波形発条、14:止め金具、1
5a……15c:係合孔。
Claims (1)
- 有底円筒状に形成したケースの底面中央に回転
子軸を垂直に突設するとともに、環状波形発条を
載置し、このケース内には、マグネツト回転子が
挿入される内周側に歯部を複数本垂直に突設した
円板状の一対の固定子鉄心を挿入して上記環状波
形発条の上に乗載し、上記一対の固定子鉄心の間
には、固定子巻線を介挿してこの固定子巻線を上
記固定子鉄心により挾持させ、上記ケース底面に
突設した回転子軸には、上記マグネツト回転子を
回転自在に嵌合し、更に、固定子鉄心の上部に
は、マグネツト回転子の回転を減速して駆動伝達
する減速装置を、その一側端に突設した係合突部
をケースの係合溝に係合させて回動しないよう乗
載し、ケースの上部開口端には、弾力性に優れた
線材を多角形状に形成した止め金具を、この止め
金具の角部をケース開口端の内側に穿設した係合
孔に係合させ、上記固定子鉄心と固定子巻線と減
速装置とからなる電動機部品を、ケース内に環状
波形発条と止め金具との間で押圧支持して止着す
るようにしたことを特徴とする減速装置付小形電
動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19942182U JPS59107559U (ja) | 1982-12-29 | 1982-12-29 | 減速装置付小形電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19942182U JPS59107559U (ja) | 1982-12-29 | 1982-12-29 | 減速装置付小形電動機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59107559U JPS59107559U (ja) | 1984-07-19 |
JPS6141397Y2 true JPS6141397Y2 (ja) | 1986-11-25 |
Family
ID=30424952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19942182U Granted JPS59107559U (ja) | 1982-12-29 | 1982-12-29 | 減速装置付小形電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59107559U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11924356B2 (en) | 2008-04-23 | 2024-03-05 | Copilot Ventures Fund Iii Llc | Authentication method and system |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2553572B2 (ja) * | 1987-07-20 | 1996-11-13 | 松下電器産業株式会社 | 高周波加熱調理装置 |
-
1982
- 1982-12-29 JP JP19942182U patent/JPS59107559U/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11924356B2 (en) | 2008-04-23 | 2024-03-05 | Copilot Ventures Fund Iii Llc | Authentication method and system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59107559U (ja) | 1984-07-19 |
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