JPS6140860A - グラウトの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はグラウトの製造方法に関する。

（従来の技術） グラウトは、種々の土木工事に使用されている。

例えば、トンネル築造工法の１つであるシールド工法に
於−ては、シールドの推進に伴なって発生するテールボ
イドにグラウトが注入されている。土木工事に使用され
るグラウトは一液性のものや、二液を施工前に混合する
二液性のものがあるが、いずれの場合にも、施工現場ま
で圧送されなければならないために流動性が要求されて
いる。このために、一般にグラウトにはセメントに加え
てベントナイトが使用されている。

グラウトを製造する方法として、現在では、必要量の水
の中にまずベントナイトを添加して十分攪拌し、次すで
七メンＦを添加するという方法が採用されて−る。しか
しながら、この調製方法では、グラウトの成分をそれぞ
れ個々に作業現場まで輸送し、必要量を計量しなければ
ならな−という欠点を有している。

しかも、グラウトの各成分と水とを順に練和しなければ
ならないため、練和に時間がかかるという欠点も有して
いる。

（発明の解決しようとする問題点） そこで、必ｖ量の水の中にベントナイトとセメントの混
合物を添加して攪拌すれば、上記の欠点は解消される。

しかしながら、この方法によると得られるグラウトのプ
リージングが大きくなるという欠点を有している。

（間一点を解決するための手段） 本発明者らは、上記の欠点を解決すべく研究を重ねた結
果、セメントとベントナイトの混合物を水と練和しても
プリージングが大きくならない方法を見い出し、本発明
を完成させるに至った。

即ち、本発明は、ベントナイトとセメントの混合物と水
とを練和してグラウトを製造する方法に於いて、水を複
数回に分けて練和を行ない、且つ、最初に練和する水の
量を水／ベントナイト（重量比）＝１．０〜３．３　と
滌るように選ぶことを特徴とするグラウトの製造方法で
ある。

本発明で使用するセメントは従来公知のものが何ら制限
なく採用される。具体的に例示すると、普通ポルトラン
ドセメンＦ、高炉セメント、フライアッシュセメント、
中庸熱セメント等が挙げられる。

また、本発明で使石するベントナイトは１、従来のグラ
ウトに用いられているものが何ら制限なく採用される。

セメントとベントナイトのはか、従来のグラウトに用い
られている他の成分を任意に添加し得る。他の成分とし
ては、′例えば、増量材として、カオリナイト、ハロイ
サイト、ピロフィライト等の鉱物を含む粘土や、砂等が
挙げられる。また、本発明のグラウトを二液性とする場
合には、二液の混合時に於叶る硬セメントとベントナイ
トの混合割合は、特に制限されないが、得られるグラウ
トの機械的強度及び流動性を勘案すると、セメント１０
０重量部に対してベントナイトが５〜６０重量部、好ま
しくは、８〜４０重量部の範囲で使用することが好適で
ある。前記した硬化促進材や増量材は任意の範囲で使用
し得るが、通常は、セメント１００重量部に対して前者
が０〜２０重量部、後者が０〜１００重量部の範囲で使
用される。　　　　− 上記のセメントとベントナイトの混合物は次に水と練和
してグラウトとされる。使用される水の総量は、得られ
るグラウトの強度及び流動性等を勘案すると通常ベント
ナイトとセメントの混合物１００重量部に対して、又は
増量材が含まれている場合には増量材を加えた混合物１
００・重量部に対して１３０〜２００重量部、好ましく
は、１６０〜２００重量部の範囲であるが、上記の範囲
の水を一度にセメントとベントナイトの混合物と練和し
たのでは、プリージングが５襲を越えてしまψ、良好な
グラウトが得られない。従って、本発明では、水をｌＩ
Ａ数回に分けて練和を行なうことが必要である。しかも
、最初に練和する水の量ヲ水／ベントナイト（重量Ｊｔ
）　＝　１．０〜３．３．３となるように選ぶことが必
要である。

こうすることによって、得られるグラウトのプリージン
グな５弧以下とすることができる。就中、セメント又は
セメントと増量材の合計量に対するベントナイトの重量
比をＸとするとＸが０．０５〜０．２　の範囲では、最
初に練和する水の量は、水／ベントナイト（＊量比）≧
−１５Ｘ＋４を満足することが好ましい。さらに、最初
に練和する水の量を水／ベントナイト（重量比）＝Ｌ３
〜λ５と“なるように選ぶことにより、プリージングを
３％以下にすることが゛できるために好適である。

セメントとベントナイトの混合物と水との最初の練和方
法は、従来公知の練和方法が何ら制限されず用−得る。

練和時間は、従来採用されてψる時間で良いが、通常は
、２〜１０分の範囲で採用される。

このようにして、セメントとベントナイトの混合物を特
定量の水と練和した後、グラウトを得るために使用され
る水の総量から最初に練和した特定量の水を差し引いた
残部の水が添加され、さらに練和される。残部の水との
練和も上記の特定量の水の練和と同様に行なうことがで
きる。

本発明では、上記に説明したように水を２回に分けて練
和することが、練和時間の短縮のために好まし−が、水
を３回以上に分けて練和することもできる。しかし、こ
の場合も、セメントとベントナイトの混合物と最初に練
和する水の量は前記の特定の範囲であることが必要であ
る。

（効　果） 本発明の方法によると、従来ブリージングが大きくなる
ために不可能とされていたセメントとベントナイトの混
合物と水との練和を、ブリージングが５％以下で行なう
ことができるという優れた効果を有する。また、セメン
トとベントナイトを混合した状態で水との練和が可能な
ため、工場出荷時にセメントとベントナイトを計量して
混合することができる。

従って、セメントとベントナイトとを個々に作業現場に
輸送して、そこで計量して混合するという繁雑さは解消
される。さらに、セメントとベントナイトとを順に水と
練和しなければならないという繁雑さも解消される。

本発明を具体的に説明するために以下、実施例を示すが
、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。

実施例１ 普通ポルトランドセメント１７５凰量部に対して、ベン
トナイト（国峰砿化工業■製：商品名［クニゲ／ｌ／ｖ
ｚＪ　６５重量部、消石灰２５重量部及び粘土１３５重
量部の混合物と７３５重量部の水とからグラウトを得る
に当り、水／ベントナイト（重量比）が表１に示した値
となる量の水と上記の混合物とを予め、３分間練和した
。その後、残部の水を添加して２分間練和し、得られた
グラウトの３０分後のブリージングを測定した。その結
果を表１及び図１に示した。

尚、比較として、上記の混合物を１度に全量の水と練和
した場合のブリージングは３０噂であった。

表　　　１ 実施例２ 普通ポルトランドセメント、ベントナイト。

消石灰及び粘土を下記表２のとおり配合した他は、実施
例１と同様にしてグラウトを得た。

最初に練和する水の量が水／ベントナイト（重量比）＝
２．６及び：１１．０のとき、得られたグツウドの３０
分後のブリージングは、それぞれ０．６及びｚ５であっ
た。

表　　　２ 実施例３ 高炉セメント１７５重量部に対して、ベントナイト（西
毛開発■製：商品名［５ｘｏＩＪ）１３０重量部、消石
灰２５重量部及び粘土７０重量部の混合物と７３５重量
部の水とからグラウトを得るに当り、水／ベントナイト
（重量比）が表３に示した値となる量の水と上記の混合
物とを予め３分間練和した。その後、残部の水を添加し
て２分間練和し、得られたグラウトの３０分後のブリー
ジングを測定した。その結果を表３に示した。

表　　　３

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ベントナイトとセメントの混合物と水とを練和し
   てグラウトを製造する方法に於いて、水を複数回に分け
   て練和を行ない、且つ、最初に練和する水の量を水／ベ
   ントナイト（重量比）＝１．０〜３．３となるように選
   ぶことを特徴とするグラウトの製造方法。