JPS6140309A - 高吸水性樹脂の製造方法 - Google Patents

高吸水性樹脂の製造方法

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JPS6140309A
JPS6140309A JP16329784A JP16329784A JPS6140309A JP S6140309 A JPS6140309 A JP S6140309A JP 16329784 A JP16329784 A JP 16329784A JP 16329784 A JP16329784 A JP 16329784A JP S6140309 A JPS6140309 A JP S6140309A
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JP
Japan
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water
protective colloid
water absorption
alkali metal
acrylic acid
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Pending
Application number
JP16329784A
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English (en)
Inventor
Muneharu Makita
蒔田 宗治
Junichi Maeno
純一 前野
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Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 良1」−先五月」υL 本発明は、アクリル酸若しくはメタクリル酸のアルカリ
金属塩を含有する単量体の水溶液から逆相懸濁重合法に
より吸水性樹脂、殊に吸水能、吸水速度、ゲル強度など
の諸特性に優れ、しかも安全性の高い吸水性樹脂を得る
方法に関する。
! 吸水性樹脂は、生理用品、おむつ、使い捨て雑巾等の衛
生用品や保水剤等のam芸用品として使用されている他
、汚泥の凝固、建材の結露防止、油類の脱水等の用途に
も用いられている。
この吸水樹脂としては、カルボキシメチルセルロース架
橋物、ポリオキシエチレン部分架橋物、澱粉−アクリロ
ニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリアクリル
酸塩部分架構物、ビニルアルコール−アクリル酸塩共重
合体等が知られている。これらの吸水性樹脂の性能は、
特にそれらの製造方法により大きく左右されるが、いず
れも尚吸水能、吸水速度、ゲル強度、安全性等の全ての
要求性能を同時に満足し得るものではなく、例えば吸水
能が低かったり、たとえ吸水能が高くても吸水後のゲル
強度が弱かつたり、吸水後のゲルがべとついた感じにな
り、いわゆるサラット感がなかつたり、また吸水後の樹
脂がままこ状態となる等の欠点を有している。
上記吸水性樹脂の吸水後のゲル強度を向上させる方法と
しては、吸水性樹脂の架II密度を高くする方法が知ら
れているが、この方法によれば吸水性樹脂本来の吸水能
が低下する致命的欠点がある。
更に、吸水後の樹脂がままこ状態となる欠点は、吸水性
樹脂を例えばエチレングリコールジグリシジルエーテル
等の架橋剤を用いて表面改質することにより解消される
。しかしながら上記架橋剤はそれ自体皮膚刺激性等の危
険性を有しており、これが樹脂内に残存するときには安
全衛生面で新たな問題が生ずる。
従来知られている吸水性樹脂の内で最も好ましいものの
一つとしては、アクリル酸塩をセルロースエステル又は
セルロースエーテルを保護コロイドとして用いて逆相!
III重合法により重合させて得られるビーズ状重合体
が挙げられる(特開昭57−158209号公報参照)
。゛しかしながらこの方法により得られる重合体といえ
ども、なお吸水性樹脂に要求される各種性能を充分に満
足し得るものではなく、殊に該重合体のゲル強度は改善
される余地がある。また上記方法によれば、用いられる
保護コロイドの親水性が強いために、得られる重合体は
室温放置により容易にブロッキングを起こす不利がある
。この不利のために上記方法では逆相懸濁重合後に、得
られるビーズ状重合体より保護コロイドを予め加温下に
溶゛媒で洗浄して除去するという繁雑な付加的操作を必
要とし、その製造工程面でも不利がある。
明が解 しようとする問題 本発明者らは、上記の如き実状に鑑み、吸水性樹脂の要
求性能である吸水能、吸水速度、ゲル強度、安全性等の
全てを同時に満足する新規な吸水性樹脂を開発すること
を目的として鋭意研究を行なった。その結果、上記逆相
懸濁重合法において従来用いられた例のない特定の保護
コロイドを用いるときには、従来技術に見られる問題点
をことごとく解決して、上記目的に合致する優れた性能
を有する吸水性樹脂が得られることを見出した。
本発明はこの新しい知見に基づいて完成されたものであ
る。
を  するための 即ち、本発明はアクリル酸若しくはメタクリル酸のアル
カリ金属塩を含有する単量体の水溶液、水溶性重合開始
剤、保護コロイド及び疎水性有機溶媒を用いて逆相懸濁
重合法により吸水性樹脂を製造するに際し、保護コロイ
ドとして (A)スチレン及び/又はそのアルキル置換誘導体く以
下「A成分」という)50〜97モル% (B)ジアルキルアミノアルキル−アクリレート若しく
は−メタクリレート及び/又はジアルキルアミノアルキ
ル−アクリルアミド若しくは−メタクリルアミド(以下
「B成分」という)3〜50モル%及び (C)上記<A)及び(B)、と共重合し得る不飽相半
量体(「以下C成分」という)0〜30モル% からなる共重合体を用いることを特徴とする高吸水性樹
脂の製造方法に係わる。
本発明方法において琳いられる保護コロイドは、上記゛
A酸成分B成分及びC成分の所定割合からなる共重合体
(カチオン性共重合体)であることを必須とする。ここ
でA成分の内スチレンのアルキル置換誘導体としては、
例えばビニルトルエン、α−メチルスチレン等を例示で
きる。
日成分の一方であるジアルキルアミノアルキル−アクリ
レート若しくは−メタクリレートとしては、例えばジメ
チルアミノメチルアクリレート、ジメチルアミノエチル
アクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、
ジエチルアミノメチルアクリレート、ジエチルアミノエ
チルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート
等のアクリレート類及び之等に対応するメタクリレート
類、即ちジメチルアミノメチルメタクリレート、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノプロピ
ルメタクリレート、ジエチルアミノメチルメタクリレー
ト、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルア
ミノプロビルメタクリレート等を傍系できる。また他方
の8成分であるジアルキルアミノアルキル−アクリルア
ミド若しくは−メタクリルアミドとしては、例えばジメ
チルアミノメチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチ
ルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルア
ミド、ジエチルアミノメチルアクリルアミド、ジエチル
アミノエチルアクリルアミド、ジエチルアミノエチルア
クリルアミド等のアクリルアミド類及び之等に対応する
メタクリルアミド類を例示できる。これらはその一種を
単独で用いることもでき、また二種以上を併用すること
もできる。
C成分は、A成分及びB成分と共重合し得る不飽和単量
体であり、B成分とする化合物のジアルキルアミノ基に
対して非反応性であるものより選択される。その具体例
としては、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレ
ート、ブチルアクリレート、2−エチルへキシルアクリ
レート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート
、ブチルメタクリレート、2−エチルへキシルメタクリ
レート、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、酢酸ビニル等を例示できる。
A成分の使用量は、逆相懸濁重合時に用いる有機溶媒へ
の溶解性、重合時の保護コロイド性能、得られる吸水性
樹脂のブロッキング性等に影響を与え、通常は50〜9
7%(重量%、以下同じ)、好ましくは70〜95%の
範囲から選択されるのがよい。該A成分が50%に満た
ない場合には、得られる吸水性樹脂がブロッキング性を
有するものとなり、また重合時に微粒子状重合体(粒子
径0.1mm未満のもの)が多く生成することとなり取
り扱い作業性に劣り、好ましくない。またこれが97%
を越える場合には、他の成分特にB成分がそれだけ少な
くなる結果、保護コロイド性能及び得られる吸水性樹脂
のゲル強度が共に低下し好ましくない、8成分の使用量
は、保護コロイド性能に密接に関係し、得られる重合体
の粒子径、ゲル強度にも影響を与え、通常は3〜50%
、好ましくは5〜30%の範囲から選択されるのがよい
これが3%に満たない場合には、保護コロイド性能が劣
る傾向が゛あり、安定なビーズ状重合体を得難くなる。
また50%を越える場合には、得られる重合体の粒子径
が小さくなり且つそのブロッキング性が劣り、吸水時の
サラット感も低下する欠点がある。C成分は必須成分で
はなく、必要に応じて使用することができるが、その使
用量は上記各成分の使用による緒特性を低下させないも
のとするのがよく、通常は30%以下とされる。これが
30%を上回る場合、保護コロイドは逆相懸濁重合時に
用いられる有機溶媒への溶解性が低下し、また保護コロ
イド性能も劣る結果となり好ましくない。
本発明に保護コロイドとして用いる上記A成分、B成分
及びC成分からなるカチオン性重合体は、従来公知の各
種の製造方法、例えば溶液重合法、懸濁重合法などに従
い容易に製造することができる。これらの製造方法にお
いては、慣用される重合間始剤をいずれも使用すること
ができ、例えば溶液重合法を採用する場合は水溶性アゾ
系開始剤であるアゾビス−(2−アミジノプロパン)塩
酸塩や油溶性アゾ系開始剤であ−るアゾビスイソブチ0
ニトリル等を使用でき、また懸濁重合法を採用する場合
は上記油溶性アゾ系開始剤を有利に使用できる。上記重
合体の製造は、懸濁重合法によるのが好ましくこの方法
は、例えば脱イオン水中にポリビニルアルコールやゼラ
チンを存在させ、窒素気流下、所定温度に昇温した後、
A成分〜C成分及び開始剤の所定口を滴下して重合が完
結するまで保温し、次いで反応生成物を濾過、減圧乾燥
することにより行なわれ、かくして所望のビーズ状カチ
オン性重合体を収得できる。また、溶液重合は、例えば
n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の適当
な疎水性有機溶媒を予め加温後、この中にA成分〜C成
分及び開始剤の所定量を滴下しながら重合させるか、A
成分〜C成分及び開始剤を上記溶媒中に溶解分散させ、
この液を加熱昇温して重合させるか、これらを組合せる
ことにより実施することができる。いずれの方法を採用
する場合にも、開始剤量は用いられるモノマー<A成分
〜C成分)の全量に対して約0.001〜5.0!i量
%、好ましくは約0.01〜1.0重置%とするのがよ
い。
本発明方法においては、上記のごとくして得られるカチ
オン性重合体を保護コロイドとして用いることが重要で
あって、これにより始めて本発明所期の優れた緒特性を
有する吸水性樹脂を収得できる。しかして上記保護コロ
イドは、これとアクリル酸若しくはメタクリル酸のアル
カリ金属塩を含有する単量体との使用割合がに99〜3
0ニア0(重量比)、好ましくは1.5:98.5〜1
0:90(重量比)となる量範囲で用いられるのがよい
本発明の上記保護コロイドの存在下に重合させるべき単
量体としては、得られる吸水性樹脂の吸水能、安全性、
耐腐敗性等の点を考慮して、アクリル酸若しくはメタク
リル酸のアルカリ金属塩を含有する単量体を用いる。こ
の単量1体は上記アクリル酸若しくはメタクリル酸のア
ルカリ金属塩のみからなるものでもよく、またこれらの
混合物であってもよく、更にこれらを主成分として他の
単量体を含有するものであってもよい。上記他の単量体
としては、この種アクリレートしくはメタクリル酸塩系
の吸水性樹脂に従来より用いられている公知の各種単量
体をいずれも利用できる。その具体例としては、例えば
メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアク
リレート、2−エチルへキシルアクリレート、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、2−エチルへキシルメタクリレート、アクリロ
ニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビ
ニル等を例示できる。これら他の単量体の上記主成分と
するアクリル酸若しくはメタクリル酸のアルカリ金属塩
に対する配合量は約20重置%までとするのが好ましい
。また、上記アクリル酸若しくはメタクリル酸のアルカ
リ金属塩による中和度は、生成重合体の安全性、吸水能
等の点より適宜決定され、通常は50〜95%とするの
が好ましい。該中和度が50%をあまりに下回る場合に
は、重合率が低下し、吸水能が劣る傾向にあり、逆に9
5%を越えて用いても特にメリットはない。
上記単量体は、水溶液の形態で本発明の逆相懸濁重合反
応に供される。その水溶液における全単量体濃度は懸I
I重合時の重合安定性、生成重合体の分子量(架橋度)
に影響を与え、通常35〜80%、好ましくは40〜7
0%に調節されるのがよい。この濃度が35%に満たな
い場合には、懸濁重合安定性が低下し凝集物が副生ずる
おそれがあり、また80%を越える濃度にmvrするこ
とは、単量体の飽和濃度の面より困難である。
本発明における上記単量体水溶液の保護コロイド存在下
での逆相懸ll!合において用いられる水溶性重合開始
剤としては、従来公知の各種のものをいずれも用いるこ
とができる。その例としては、例えば過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム等の水溶性過硫II塩やアゾビス=
(2−アミジノプロパン)塩酸塩等の水溶性アゾ系開始
剤等を例示できる。これら重合開始剤は、通常アクリル
酸若しくはメタクリル酸のアルカリ金属塩を含有する単
量体全重量に対して約0.001〜5.01量%、好ま
しくは約o、oi〜1.゛0重量%となる範囲から選択
されるのが望ましい。
尚、水溶性過@酸塩を用いて上記単量体を重合させる場
合は、何ら架橋剤を用いずとも自己架橋反応が進行する
が、水溶性アゾ系開始剤を用いる場合は、自己架橋反応
が進行し難いか進行しないおそれがある。この場合には
前記アクリル酸若しくはメタクリル酸のアルカリ金属塩
を含有する単量体水溶液に更に架橋剤成分を併用添加す
る必要がある。この架橋剤成分としては既にこの種分野
において公知であり、例えば代表的には、メチレンビス
アクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミド等のビ
スアクリルアミド類や、以下に示すジビニル系化合物等
をいずれも用いることができる。
〇一般式 〔式中Xはエチレン、プロピレン、2−ヒドロキシプロ
ピレン、 −G G H2CH20+ CH2CH2−基又はびm
は5〜40の整数を示す。〕 で表わされるジアクリル(又はメタクリル)酸エステル
類。該一般式(1)の化合物は、例えばエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリオー
ル類とアクリル酸又はメタクリル酸との反応により得ら
れる。
〇一般式 −〔式中Qは2又は3を示す。〕 で表わされるジアクリルアミド類。該一般式(2)の化
合物は、例えばジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラミン等のポリアルキレンポリアミン類とアクリル酸
との反応により得られる。之等のうちでは特にN、N−
メチレンビスアクリルアミド、N、N−メチレンビスメ
タクリルアミド等のビスアクリルアミド類が好適である
上記架橋剤成分は、生成2重合体のゲル強度のある程度
の向上に寄与し、通常単量体主成分とするアクリルml
(又はメタクリル酸)アルカリ金属塩に対して約0.0
01〜0.3重量%、好ましくは約0.005〜0.1
重量%の範囲で用いられる。
本発明において分散媒として用いられる疎水性有機溶媒
は、逆相懸濁重合法により生成する重合体の安定性に影
響を及ぼし、通常脂肪族又は脂環族炭化水素系溶媒より
選択される。その具体例としては、例えばn−ペンタン
、n−ヘキサン、n−へブタン、シクロヘキサン、リグ
ロイン等を例示でき、特にシクロヘキサン、n、−ペン
タン、n−ヘキサンは好適である。
本発明の逆相懸濁重合法は、前記特定の保護コロイドを
用いることを除いて基本的には従来全知の方法に従って
行なうことができる。その具体例としては、例えば適肖
な反応容器に前記疎水性有機溶媒及び前記保護コロイド
を加えて溶解分散させ、窒素気流下に、予め水溶性重合
開始剤を加えてlI@シたアクリル酸若しくはメタクリ
ル酸のアルカリ金属塩を含有する単量体の水溶液の所定
量を添加し、系内を40〜80℃まで昇温した後、所定
fIIIi保温し、共沸下に水を留去し、次いで内容物
を濾過し、減圧乾燥する方法を採用できる。
かくして、通常平均粒径が約0.1〜2■のビーズ状の
所望重合体を収得できる。
本発明の上記方法によれば、特定の保護コロイドの利用
に基づいて安定して重合反応を行なうことができ、その
ため適度な粒子径を有するビーズ状重合体を収得できる
。またかくして得られる重合体は、吸水能力、吸水速度
、ゲル強度等の緒特性に優れ、且つ吸水時の粒子間の融
着(ままこ現象)、べとつき感がない等の特徴を有する
。本発明によりこれらの優れた特徴を有する重合体が得
られる理由は、なお明確ではないが、本発明において利
用する前記特定の保護::JOイドは、これがカチオン
性共重合体であることにより、得られる重合体粒子の中
心部分を形成するアクリル酸若しくはメタクリル酸のア
ルカリ金属塩とイオン性結合を生起し、ある種のコアセ
ルベーション構造を形成し、安定なビーズ状重合体を生
成させると共に、咳重合体の粒子表面に保護コロイドと
するカチオン性共重合体が上記イオン性結合に基づく架
橋により局在化して、その粒子表面を改質するためと考
えられる。いずれにせよ本発明によって得られる上記ビ
ーズ状重合体は、吸水能、吸水速度、ゲル強度等に優れ
ており、さらに本発明方法では従来の如くエチレングリ
コールジグリシジルエーテル等の架措剤を利用しないた
め、皮膚刺激などの安全衛生面での問題もない重合体を
収得できる。
従って得られる重合体は吸水性樹脂として、特に衛生用
品材料として非常に有用である。
本発明方法により得られる吸水性樹脂は、従来のこの種
吸水性樹脂が利用されている各種分野に同様に利用でき
、上記特性を有することに基づいて殊に有効に利゛用で
きる。
JLJL 以下、本発明方法を更に詳しく説明するため本発明に利
用する保護コロイドの@通例を参考例として挙げ、次い
で本発明方法を実施例として挙げるが、本発明はこれら
昏倒に限定されるものではない。
参考gA1 撹拌機、3!I流冷却器、濃度計及び窒素導入管を付し
た1Q容フラスコに脱イオン水450gを入れ、分散剤
としてポリビニルアルコール(クラレボバール224E
)0.15iJを添加溶解させた。
次いで窒素気流下に系内を80℃まで昇温した。
予めスチレン137.10及びジエチルアミノエチルメ
タクリレート12.9oに7ゾビスイソブチロニトリル
1.5gを加えて溶解調整した液を、上記フラスコに加
えて分散させ、窒素気流下に80℃で3時間撹拌保持し
、反応を完結させた。
系内温度を40℃以下に冷却し、内容物を?iiL、、
減圧乾燥して、粒子径0.1〜2mmのビーズ状重合体
を得た。これを保護コロイドAとする。
参考例2 参考例1において、スチレンを125.311及びジエ
チルアミノエチルメタクリレートを24.7a用いた他
は同様にして粒子径0.1〜21mのビーズ状重合体を
得た。これを保護コロイドBとする。
参考例3 参考例1において、スチレンを114.2g及びジエチ
ルアミノエチルメタクリレートを35.89用いた他は
同゛様にして粒子1!0.1〜21mのビーズ状重合体
を得た。これを保護コロイドCとする。
参考例4 参考例1において、スチレンを103.80及びジエチ
ルアミノエチルメタクリレートを18.9a用いた他線
同様にして粒子径0.1〜2−一のビーズ状重合体を得
た。これを保護コロイドDとする。
参考例5 撹拌機、311箇冷却器、濃度計及び窒素ガス導入管を
付した′1Q容四つロセバラブルフラスコにキシレン1
80gをとる。別に三角フラスコ中でスチレン350.
8a及びジエチルアミノエチルメタクリレート69.2
9に、アゾビスイソブチロニトリル1.050を加えて
溶解させた。該三角フラスコ内容物の半量を上記四つロ
セパラブルフラスコに加え、窒素ガスを吹込んで溶存酸
素を追い出した後、80℃まで昇温した。僅かに窒素ガ
スを導入しつつ、フラスコ内温を80℃に保持して1時
間撹拌後、三角フラスコ内容物の残りの半量を30分間
を要して滴下した。内温を80℃に保持して8時間撹拌
後、200℃まで昇温し、キシレンを留去した。201
1Hgで減圧留去した後、フラスコ内の樹脂を取り出し
放冷した。樹脂を粉砕機で粉砕し、粉状にして保護コロ
イドとした。
これを保護コロイドEとする。
参考例6 参考例1において、スチレンを111712及びジエチ
ルアミノエチルメタクリレートを24.9o用い、且つ
これらに更にメチルメタクリレートの13.4gを添加
混合して用いた他は同様にして粒子径0.1〜21■の
ビーズ状重合体を得た。これを保護コロイドFとする。
実施例1 撹拌機、還流冷却器、温度計及び窒素導入管を付した1
e容フラスコにシクロヘキサン350gを入れ、これに
保護コロイドAの3.OQtrm加分散させた。次いで
窒素気流下に系内を60℃まで昇温し、保護コロイドを
溶解させた。また、予□  め水冷下にアクリル111
8.9a及び濃度26%の水酸化カリウム水溶液41.
1g (アクリル酸に対して72モル%に相当する)を
加えて中和した後、メチレンビスアクリルアミド0.0
04Q及び2,2−アゾビス−(2−アミジノプロパン
)2塩酸塩0.03aを加えて溶解したIIII液を、
上記フラスコに加えて分散させ、窒素気流下に60℃で
He1l撹拌保持し、反応を完結させ、シクロヘキサン
と水とを共沸させ、水を除去した後、系内温度を40℃
以下に冷却し、内容物を枦遇し、減圧乾燥し、粒子径0
.1〜2■のビーズ状重合体(吸水性樹脂A)を得た。
実施例2 実施例1において、保護コロイドAに代えて、保護コロ
イドBを用いた他は同様にして、粒子径0.1〜2ml
のビーズ状重合体(吸水性樹脂B)を得た。
実施例3 実施例1において、保護コロイドAに代えて、保護コロ
イドCを用いた他は同様にして、粒子径0.1〜2−一
のビーズ状重合体(吸水性樹11G)を得た。
実施例4 実施例1において、保護コロイドAに代えて、保護コロ
イドDを用いた他は同様にして、粒子径0.1〜211
のビーズ状重合体(吸水性樹脂D)を得た。
実施例5 実施例1において、保護コロイドAに代えて、保護コロ
イドBを用い且つその使用量を1.5gに減少させた他
は同様にして′、粒子径0.1〜21mのビーズ状重合
体(吸水性樹脂E)を得た。
実施例6゜ 実施例1において、保護コロイドAに代えて、保護コロ
イドEを用いた他は同様にして、粒子径0.1〜2ml
のビーズ状重合体く吸水性樹脂F)を得た。
実施例7 実施例1において、保護コロイドAに代えて、保護コロ
イドBを用い、その使用量を0.75!Jに減少させ且
つ架橋剤としてN、N−メチレンビスアクリルアミドに
代えて、ポリエチレングリコールジアクリレート(EO
付加モル数20)を用いた他は同様にして、粒子径0.
1〜2■−のビーズ状重合体(吸水性樹脂G)を得た。
実施例8 実施例1において、保護コロイドAに代えて、保護コロ
イドBを用い、その使用量を0.75゜に減少させ且つ
架橋剤としてN、N−メチレンビスアクリルアミドに代
えてジエチレントリアミンジアクリルアミドを用いた他
は同様にして、粒子径0.1〜2−のビーズ状重合体(
吸水性樹6脂H)を得た。
実施例9 実施例1において、保護コロイドAに代えて、保護コロ
イドBを用い、その使用量を0.750に減少させ、開
始剤として2,2−アゾビス−(2−アミジノプロパン
>21il塩に代えて、過硫酸カリウムを用い且つ架橋
剤を用いない他は同様にして、粒子径0.1〜21mの
ビーズ状重合体(吸水性樹脂I)を得た。
実施例10 実施例1において、保護コロイド八に代えて、保護コロ
イドFを用いた他は同様にして、粒子径0.1〜2−の
ビーズ状重合体(吸水性樹脂J)な得た。
比較g11 実施例1において、保護コロイドAに代えて、エチルセ
ルロースを用いた他は同様にして、粒子径0.1〜2I
Illnのビーズ状重合体(比較吸水性樹脂a)を得た
上記各実施例及び比較例で得た吸水性樹脂の各々につき
以下の方法により、吸水能、吸水速度、吸水後のゲル強
度及びべとつきを測定した。
〔吸水能〕
(a )  200mQのビーカーに脱イオン水150
gと吸水性樹脂試料0.12(Jとを加え、30分間放
置した後、200メツシユの金網で炉別し、流出してく
る水の重量を測定し、下式により吸水能を算出した。
(始めに添加した (流出してきた 吸水能−水の重量)    水の重量)吸水性樹脂試料
の重量 (b)  上記<8 )において脱イオン水に代えて、
0.9%食塩水を用いて同様の試験を行なって吸水能を
求めた。
〔吸水速度〕
あらかじめ100Il12のビーカーに生理食塩水(0
,9%食塩水)50gと撹拌子とを入れ、マグネチツク
スタラーにて600 rpn+の速度で撹拌しておき、
この中に吸水性樹脂試料2.Oaを投入すると、吸水膨
潤作用にてゲル化が起り、流動性が減少して撹拌中心の
水流渦が消える。吸水性樹脂試料投入から渦が消失する
までに要した時間を測定し、吸水速度とする。
〔ゲル強度〕
生理食塩水60oと吸水性樹脂試料2.0gとを混合し
てゲル(以下、30倍ゲルという)を作成し、飯尾電機
株式会社製のネオカードメーターによりゲルの硬さく表
面硬さ)を測定する。ここで表面硬さとは、試料表面に
おいて感圧軸がゲルを押し退けて進入するこ□とを阻止
する抵抗力として表わされる。
〔ゲルの粘稠度〕
ネオカードメーターにより30倍ゲルの粘稠力を求めて
、これらの測定値より、ゲルのべとつきを評価する。こ
こで粘稠力とは、ゲルを流動させることに対する摩擦力
の形で働くみかけの粘性をいう。
上記各試験方法に従って得られた結果を、下記第1表に
示す。
第  1  表

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アクリル酸若しくはメタクリル酸のアルカリ金属
    塩を含有する単量体の水溶液、水溶性重合開始剤、保護
    コロイド及び疎水性有機溶媒を用いて逆相懸濁重合法に
    より吸水性樹脂を製造するに際し、保護コロイドとして (A)スチレン及び/又はそのアルキル置換誘導体50
    〜97モル% (B)ジアルキルアミノアルキル−アクリレート若しく
    は−メタクリレート及び/又はジアルキルアミノアルキ
    ル−アクリルアミド若しくは−メタクリルアミド3〜5
    0モル% 及び (C)上記(A)及び(B)と共重合し得る不飽和単量
    体0〜30モル% からなる共重合体を用いることを特徴とする高吸水性樹
    脂の製造方法。
  2. (2)保護コロイドが(A)スチレン及び/又はそのア
    ルキル置換誘導体70〜95モル%及び(B)ジアルキ
    ルアミノアルキル−アクリレート若しくは−メタクリレ
    ート及び/又はジアルキルアミノアルキル−アクリルア
    ミド若しくは−メタクリルアミド5〜30モル%からな
    る共重合体である特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. (3)保護コロイドとアクリル酸若しくはメタクリル酸
    のアルカリ金属塩を含有する単量体との使用割合が1:
    99〜30:70(重量比)である特許請求の範囲第1
    項又は第2項に記載の方法。
  4. (4)アクリル酸若しくはメタクリル酸のアルカリ金属
    塩を含有する単量体水溶液の単量体濃度が35〜80重
    量%である特許請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載
    の方法。
  5. (5)疎水性有機溶媒がシクロヘキサン、n−ペンタン
    及びn−ヘキサンから選ばれる特許請求の範囲第1〜4
    項のいずれかに記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04503223A (ja) * 1989-01-24 1992-06-11 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー 未会合水膨潤性ポリマーよりも水和速度が大なる水膨潤性ポリマーの集合体又はクラスタ

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