JPS6140233Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は風呂用マツトの改良に関するものであ
る。

従来風呂用マツトとしては、プラスチツクフオ
ーム例えば平板状ポリエチレンフオームを複数枚
熱融着により積層した風呂用マツト本体の表面に
縞柄模様を印刷するとか或は該本体の表面をエン
ボス加工を施すことにより床面との間のすべり性
を防止しているものである。

然しながらこのように風呂用マツトに加工を施
したとしても床面は水にてぬれていることが多い
ためすべり易い状態になつており、十分なすべり
止め性を有することが出来ず、該マツト上に乗つ
た場合、水が１種の潤滑剤となつて該マツトが動
揺し転倒して思わぬ負傷をこそすものであつた。

又足の裏を水切りするためには別に浴室外に足
ふき用マツトを備え、これにてふきとつている状
態であるため狭い場所においては別に足ふき用マ
ツトを設置することが困難であつた。

本考案はかかる欠点を改善せんとして鋭意研究
を行つた結果、すべり止め部と水切り部とを兼用
せる風呂用マツトを見出したものである。即ち本
考案は平板状プラスチツク発泡体よりなる風呂用
マツト本体の一端部に、片面に水切り部、他面に
すべり止め部を夫々設けた水切り及びすべり止め
兼用の袋状又は環状の布体を装着したことを特徴
とするものである。

本考案の１例を図面にもとづき詳細に説明す
る。

第１図に示す如く平板状ポリエチレンフオーム
を複数枚熱融着した風呂用マツト本体１の一端部
に、予め片面に人工芝等の剛毛を植付けた水切り
部３を設け、他面にゴム薄板等を貼着したすべり
止め部４を設けた袋状の織布基材２を第２図に示
す如く、かぶせるように差し込んで装着し本考案
風呂用マツトを得た。

又第３図は上記の如く水切り部及びすべり止め
部を設けた織布基材２がリング状のものをマツト
本体に取付けた状態を示すものであり、この場合
には上記風呂用マツト本体１に予め該織布基材２
を取付けるように該マツト本体の設置部分に凹部
５を設け、この部分に該マツト本体を挿着して接
着剤にて固着したものである。従つて基材がマツ
ト本体にしつかりと固定されているため基材がず
れ又ははずれるようなことがない。

なお本考案において基材としては織布、不織布
等の如く柔軟性と強度を有し水切り部とすべり止
め部とを固着しうるものであれば、いかなるもの
でもよい。

又水切り部を形成する剛毛又は水切り部を形成
するゴム板を風呂用マツト本体に取付けるにはマ
ヂツクフアスナー，フオツク等で固定すればよ
い。

このように本考案風呂用マツトは一枚のマツト
にて水切り用とすべり止め用を兼用することが出
来るものであり、浴室の床面に使用する場合には
水切り部を下面にして設置すればよく又脱衣室の
床面に使用する場合には水切り部を上面として設
置すればよい。

以上本考案風呂用マツトによれば水切りとすべ
り止めを兼用しながら狭い浴室において十分に使
用することができ、極めて有用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１例を示す断面図、第２図及
び第３図は本考案においてマツト本体に水切り部
を取付けた織布基材の平面図である。 １……風呂用マツト本体、２……基材、３……
水切り部、４……すべり止め部、５……凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平板状プラスチツク発泡体よりなる風呂用マツ
   ト本体の端部に、片面に水切り部、他面にすべり
   止め部を夫々設けた水切り及びすべり止め兼用の
   袋状又は環状の織布等の基材を装着したことを特
   徴とする風呂用マツト。