JPS6139352A - X線管回転陽極とその製法 - Google Patents
X線管回転陽極とその製法Info
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- JPS6139352A JPS6139352A JP15686685A JP15686685A JPS6139352A JP S6139352 A JPS6139352 A JP S6139352A JP 15686685 A JP15686685 A JP 15686685A JP 15686685 A JP15686685 A JP 15686685A JP S6139352 A JPS6139352 A JP S6139352A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- H01J35/00—X-ray tubes
- H01J35/02—Details
- H01J35/04—Electrodes ; Mutual position thereof; Constructional adaptations therefor
- H01J35/08—Anodes; Anti cathodes
- H01J35/10—Rotary anodes; Arrangements for rotating anodes; Cooling rotary anodes
- H01J35/105—Cooling of rotating anodes, e.g. heat emitting layers or structures
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/58—Cooling; Heating; Diminishing heat transfer
- F04D29/5806—Cooling the drive system
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- Thermal Sciences (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- X-Ray Techniques (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は、高融点の金属及び/又はその合金から成る
特別の焦点軌道コーティング有り又は無しの基体と、こ
の基体の少なくとも部分領域上に設けられて焦点軌道を
包み込む高融点の化合物から成る被膜とから構成される
リング形の焦点軌道付きX線管回転陽極に関する。
特別の焦点軌道コーティング有り又は無しの基体と、こ
の基体の少なくとも部分領域上に設けられて焦点軌道を
包み込む高融点の化合物から成る被膜とから構成される
リング形の焦点軌道付きX線管回転陽極に関する。
[従来の技術]
X線診断法、例えばデジタル化X線写真法及びX線コン
ピュータ断層撮影法(CT)の進歩により、X線管回転
陽極の熱負荷の増大が問題になっている。一連の“CT
−スキャン″の期間中のエネルギー吸収は例えば約2メ
ガジユールに成る。定常運転時にはこの熱量は15分の
周期の間に熱放射により放散されなければならず、これ
は約2kWの平均放射仕事率に相当する。
ピュータ断層撮影法(CT)の進歩により、X線管回転
陽極の熱負荷の増大が問題になっている。一連の“CT
−スキャン″の期間中のエネルギー吸収は例えば約2メ
ガジユールに成る。定常運転時にはこの熱量は15分の
周期の間に熱放射により放散されなければならず、これ
は約2kWの平均放射仕事率に相当する。
物体からの熱放射は周知のようにシュテファンーポルッ
マンの放射法則により行われ、絶対温度の4乗と表面積
と半球の放射率εとに比例する。
マンの放射法則により行われ、絶対温度の4乗と表面積
と半球の放射率εとに比例する。
従ってX線管回転陽極の放射仕事率は原理的に運転温度
が高いほど増大できる。しかしながら従来技術により作
られたX線管回転陽極は既に材料に基づく限界温度に到
達している。放射仕事率を増加するための処置としての
放射面の拡大は、一方では陽極表面を粗くすることによ
りまた他方では陽極の直径と厚さを増加することにより
行うことができる。しかしながら後者は陽極の回転トル
クと重量との増加のために成る限界内だけで可能である
。
が高いほど増大できる。しかしながら従来技術により作
られたX線管回転陽極は既に材料に基づく限界温度に到
達している。放射仕事率を増加するための処置としての
放射面の拡大は、一方では陽極表面を粗くすることによ
りまた他方では陽極の直径と厚さを増加することにより
行うことができる。しかしながら後者は陽極の回転トル
クと重量との増加のために成る限界内だけで可能である
。
X線管回転陽極の放射率の向上による放射仕事率の増大
もまた、既に多数の刊行物の中で、一般に陽極表面の完
全な又は部分的な被膜の形で提案されている。
もまた、既に多数の刊行物の中で、一般に陽極表面の完
全な又は部分的な被膜の形で提案されている。
“黒い″被膜の効率の評価は大容量X線管における通常
の運転条件を出発点としなければならない。CT−運転
においては例えば陽極は、典型的な3分間の長さの一連
の撮影の間、陽極の形状に応じて多かれ少なかれ熱平衡
から遠く離れた状態にある。あらゆる場合において撮影
の間の・焦点軌道温度は陽極の内部又は背面の温度より
数百度も高い。
の運転条件を出発点としなければならない。CT−運転
においては例えば陽極は、典型的な3分間の長さの一連
の撮影の間、陽極の形状に応じて多かれ少なかれ熱平衡
から遠く離れた状態にある。あらゆる場合において撮影
の間の・焦点軌道温度は陽極の内部又は背面の温度より
数百度も高い。
Tl1−依存性のために焦点軌道領域は回転陽極での面
積配分(典型的には全面積の50%ないし30%)に比
べて過剰に放射冷却に貢献する。焦点軌道領域の放射率
εを例えばW/Re−焦点軌道コーティングに対する0
、25から0.8に高めることは、同一の限界温度の際
に得られる被膜付き陽極の放射冷却をCT−条件下で理
論的に40%以内で増大する。換言すれば同一の負□荷
条件において、陽極の動作温度は焦点軌道を包み込む被
膜により明らかに下げることができる。
積配分(典型的には全面積の50%ないし30%)に比
べて過剰に放射冷却に貢献する。焦点軌道領域の放射率
εを例えばW/Re−焦点軌道コーティングに対する0
、25から0.8に高めることは、同一の限界温度の際
に得られる被膜付き陽極の放射冷却をCT−条件下で理
論的に40%以内で増大する。換言すれば同一の負□荷
条件において、陽極の動作温度は焦点軌道を包み込む被
膜により明らかに下げることができる。
通常回転陽極の基体及び焦点軌道コーティングのために
用いられる金属であるモリブデンとタングステンは、表
面の性質(研磨またはサンドブラスト)に応じて0.2
5ないし0.35(1000°Cにおいて)の全半球放
射係数を有するけれども、一連の高硬質材料特に遷移金
属の炭化物と窒化物更にホウ化物と酸化物並びにレニウ
ムとグラファイトは著しく高い放射率(tooooCに
おいて0.5ないし0.85)を示す。
用いられる金属であるモリブデンとタングステンは、表
面の性質(研磨またはサンドブラスト)に応じて0.2
5ないし0.35(1000°Cにおいて)の全半球放
射係数を有するけれども、一連の高硬質材料特に遷移金
属の炭化物と窒化物更にホウ化物と酸化物並びにレニウ
ムとグラファイトは著しく高い放射率(tooooCに
おいて0.5ないし0.85)を示す。
1957年のフランス共和国特許第1148708号明
細書により、陽極の熱放射能力を高めるために、例えば
CVD−法により少なくとも10gmの膜厚のレニウム
層によりタングステン回転陽極を被覆すること、並びに
同時にそのように寸法を決められた膜厚において焦点軌
道領域のレニウムをもっばらX線の発生のために利用す
ることが既に提案された。かかる回転陽極に起こり得る
故障の原因従って欠点は、高い熱交番応力における不十
分な被膜付着力(付着しないこと)と被膜の疲労(東集
しないこと)である。最後に例えば上記の炭化物に比べ
て低い値の放射係数もまた欠点である。
細書により、陽極の熱放射能力を高めるために、例えば
CVD−法により少なくとも10gmの膜厚のレニウム
層によりタングステン回転陽極を被覆すること、並びに
同時にそのように寸法を決められた膜厚において焦点軌
道領域のレニウムをもっばらX線の発生のために利用す
ることが既に提案された。かかる回転陽極に起こり得る
故障の原因従って欠点は、高い熱交番応力における不十
分な被膜付着力(付着しないこと)と被膜の疲労(東集
しないこと)である。最後に例えば上記の炭化物に比べ
て低い値の放射係数もまた欠点である。
フランス共和国特許第1371880号明細書には、熱
放射の改善のために種々の基板材料の回転陽極上に使用
可能な被膜材料として、遷移金属の炭化物、窒化物及び
ホウ化物が記述されている。有利な被膜材料は、高い放
射率としかも高い融点と高温における小さい材料蒸発率
との故に、炭化タンタルである。最小の膜厚として25
gmの値が記載されている。基板材料と炭化物との間の
反応を防ぐために、レニウムから成る中間層が推薦され
ている。この特許明細書はその特許請求の範囲の文面に
基づけば、確かに焦点軌道を含む全回転陽極表面の被膜
を含んでいる。しかし“ながら個々の実施例では、焦点
軌道を被膜から除外することがはっきりと推奨されてい
る。上記の種類の完全に被覆された回転陽極は、例えば
この特許に基づきプラズマ溶射によりかぶせられたTa
Cの小さい熱伝導率(タングステンの約20分の1)の
ために、上記の膜厚において被膜の断面にわたり非常に
高い温度勾配が発生するという欠点を有する。
放射の改善のために種々の基板材料の回転陽極上に使用
可能な被膜材料として、遷移金属の炭化物、窒化物及び
ホウ化物が記述されている。有利な被膜材料は、高い放
射率としかも高い融点と高温における小さい材料蒸発率
との故に、炭化タンタルである。最小の膜厚として25
gmの値が記載されている。基板材料と炭化物との間の
反応を防ぐために、レニウムから成る中間層が推薦され
ている。この特許明細書はその特許請求の範囲の文面に
基づけば、確かに焦点軌道を含む全回転陽極表面の被膜
を含んでいる。しかし“ながら個々の実施例では、焦点
軌道を被膜から除外することがはっきりと推奨されてい
る。上記の種類の完全に被覆された回転陽極は、例えば
この特許に基づきプラズマ溶射によりかぶせられたTa
Cの小さい熱伝導率(タングステンの約20分の1)の
ために、上記の膜厚において被膜の断面にわたり非常に
高い温度勾配が発生するという欠点を有する。
この温度勾配は被膜の中と被膜一基板の接合領域の中と
に高い機械的応力を生じ、炭化物の著しいもろさのため
に被膜の中にき裂又ははがれが生じる。それによって起
こる焦点軌道領域の表面の荒れはX線放射を著しく損な
うので、特別の欠点と考えられる。
に高い機械的応力を生じ、炭化物の著しいもろさのため
に被膜の中にき裂又ははがれが生じる。それによって起
こる焦点軌道領域の表面の荒れはX線放射を著しく損な
うので、特別の欠点と考えられる。
ごく最近まで出願された多数の特許明細書中には、熱放
射を改善しようとする表面被膜付き回転陽極とその製法
とが常に繰り返し記述されている。しかしながら被膜の
対象としては、学説によれば抑制できない上記欠点のた
めに焦点軌道が明らかに除外されており、実地における
製造技術上の理由から大抵の場合、このことは焦点軌道
を被覆しないばかりでなく焦点軌道を含むX線管回転陽
極の上面を全く被覆しないことを意味する(例えばドイ
ツ連邦共和国特許第2948388号明細書、欧州特許
第0018885号明細書)。
射を改善しようとする表面被膜付き回転陽極とその製法
とが常に繰り返し記述されている。しかしながら被膜の
対象としては、学説によれば抑制できない上記欠点のた
めに焦点軌道が明らかに除外されており、実地における
製造技術上の理由から大抵の場合、このことは焦点軌道
を被覆しないばかりでなく焦点軌道を含むX線管回転陽
極の上面を全く被覆しないことを意味する(例えばドイ
ツ連邦共和国特許第2948388号明細書、欧州特許
第0018885号明細書)。
[発明が解決しようとする問題点コ
この発明は、焦点軌道領域を包み込み且つその際従来の
構造の欠点特に耐熱衝撃性の不足と不十分な被膜付着性
とを回避するため被膜をかぶせることにより、xm管回
転陽極の熱放射を向上することを目的とする。
構造の欠点特に耐熱衝撃性の不足と不十分な被膜付着性
とを回避するため被膜をかぶせることにより、xm管回
転陽極の熱放射を向上することを目的とする。
[問題点を解決するための手段]
この目的はこの発明に基づき、熱放射に役立つ被膜が0
.LBmないし27Lmの厚さを有し、X線放射源が被
膜の下にある焦点軌道材料の中に一部分又は大部分残っ
ていることにより達成される。
.LBmないし27Lmの厚さを有し、X線放射源が被
膜の下にある焦点軌道材料の中に一部分又は大部分残っ
ていることにより達成される。
[発明の効果]
この発明に基づくX線管回転陽極の構成により、熱放射
機能とX線発生機能との所望の分離が達成される。従来
技術では焦点軌道領域を包み込む熱放射層が明らかに、
又は上記の膜厚に基づく推測によりX線をもっばら発生
する箇所であったのに対し、この発明においては、熱放
射被膜の放射性と熱機械的長期間安定性と冶金学的長期
間安定性との必要条件だけに基づいて、要求される膜厚
範囲内で膜厚が決定される。上記によりX線の発生は実
情に応じて実際上全く、又は成る部分までしか被膜によ
り影響されない。この発明に基づく被膜材料に対する膜
厚は、焦点軌道を包み込む既知の膜厚よりはるかに少な
く、0 、11Lmないし2ルmである。
機能とX線発生機能との所望の分離が達成される。従来
技術では焦点軌道領域を包み込む熱放射層が明らかに、
又は上記の膜厚に基づく推測によりX線をもっばら発生
する箇所であったのに対し、この発明においては、熱放
射被膜の放射性と熱機械的長期間安定性と冶金学的長期
間安定性との必要条件だけに基づいて、要求される膜厚
範囲内で膜厚が決定される。上記によりX線の発生は実
情に応じて実際上全く、又は成る部分までしか被膜によ
り影響されない。この発明に基づく被膜材料に対する膜
厚は、焦点軌道を包み込む既知の膜厚よりはるかに少な
く、0 、11Lmないし2ルmである。
過去の多数の提案によってもX線管回転陽極の熱放射は
iれぞれ僅かしか改善できなかったが、この発明に基づ
く処置を用いればX線管回転陽極の構造と運転方法に応
じて熱放射の20%ないし40%の向上が達成できる。
iれぞれ僅かしか改善できなかったが、この発明に基づ
く処置を用いればX線管回転陽極の構造と運転方法に応
じて熱放射の20%ないし40%の向上が達成できる。
要求された膜厚範囲内の焦点軌道上の被膜がかかる良好
な熱機械的安定性を示すことは、平゛均的な専門家には
予見不能であった。被膜そのものは既に20年以上前か
ら提案されていたにもかかわらず、この発明に基づくよ
うな被膜はこれまで発表されておらず、また実際に実現
されてもいなかったことは明白である。
な熱機械的安定性を示すことは、平゛均的な専門家には
予見不能であった。被膜そのものは既に20年以上前か
ら提案されていたにもかかわらず、この発明に基づくよ
うな被膜はこれまで発表されておらず、また実際に実現
されてもいなかったことは明白である。
この発明に基づく有利な実施態様によれば、被膜は遷移
金属Hf、T’a又はWの炭化物、窒化物又は炭窒化物
、もしくはこれら金属の炭化混合物、特に成分子aC×
(o 、8≦x≦1.0)の炭化タンタル被膜、又は
成分子 aCy Nz(0,8≦y+z≦1)の炭窒化
タンタル層から成る。
金属Hf、T’a又はWの炭化物、窒化物又は炭窒化物
、もしくはこれら金属の炭化混合物、特に成分子aC×
(o 、8≦x≦1.0)の炭化タンタル被膜、又は
成分子 aCy Nz(0,8≦y+z≦1)の炭窒化
タンタル層から成る。
別の有利な実施態様によれば、被膜の金属成分の原子番
号と焦点軌道コーティングの主成分の原子番号との差が
3以下にされる。この処置により、X線放射の大部分が
その発生源を焦点軌道コーティングの上にかぶせられた
被膜の中に有するときにさえも、X線スペクトルの著し
い変化が生じ得ないということが保証される。
号と焦点軌道コーティングの主成分の原子番号との差が
3以下にされる。この処置により、X線放射の大部分が
その発生源を焦点軌道コーティングの上にかぶせられた
被膜の中に有するときにさえも、X線スペクトルの著し
い変化が生じ得ないということが保証される。
この発明の更に別の有利な実施態様によれば、被膜は0
、5 pmより小□さい厚さを有する。かかる小さい
膜厚は、X線放射が被膜により著しく影響されるという
事態を起こさない。しかしながらかかる小さい膜厚は、
与えられた被膜材料と使用条件に基づいて、陽極の熱放
射率が少なくとも主として被膜により決定され基板材料
によっては決定されないことが保証される場合にのみ、
意味がある。
、5 pmより小□さい厚さを有する。かかる小さい
膜厚は、X線放射が被膜により著しく影響されるという
事態を起こさない。しかしながらかかる小さい膜厚は、
与えられた被膜材料と使用条件に基づいて、陽極の熱放
射率が少なくとも主として被膜により決定され基板材料
によっては決定されないことが保証される場合にのみ、
意味がある。
この発明の基づくX線管回転陽極の有利な製法は、被覆
がPVD法(物理蒸着法)、特に反応性のイオンめっき
法により行われることである。
がPVD法(物理蒸着法)、特に反応性のイオンめっき
法により行われることである。
この発明に基づくX線管回転陽極の別の有利な製法は、
焦点軌道コーティングと放射性被膜とが焦点軌道材料と
熱放射する被膜とを順次析出することにより、単一の被
覆工程で高耐熱性の基体上にかぶせられるようにするこ
とである。
焦点軌道コーティングと放射性被膜とが焦点軌道材料と
熱放射する被膜とを順次析出することにより、単一の被
覆工程で高耐熱性の基体上にかぶせられるようにするこ
とである。
共通の被覆工程においてまず10pmないし20gmの
厚さのレニウム層を焦点軌道コーティングとしてかぶせ
、続いて0.51LmないしIgmの厚さの炭化タンタ
ル層を熱放射する被膜として全陽極表面上にかぶせるこ
とが、好適であると実証された。
厚さのレニウム層を焦点軌道コーティングとしてかぶせ
、続いて0.51LmないしIgmの厚さの炭化タンタ
ル層を熱放射する被膜として全陽極表面上にかぶせるこ
とが、好適であると実証された。
[実施例〕
この発明に基づくX線管回転陽極の1実施例を示す図面
により、この発明の詳細な説明する。
により、この発明の詳細な説明する。
第1図は典型的な構造のX線管回転陽極の断面を示す。
この回転陽極は高融点の金属及び/又はその合金から成
る基体lから構成される。陽極はその上面に特別な焦点
軌道コーティング3と、陽極全表面上にこの発明に基づ
く膜厚の被膜2とを有する。
る基体lから構成される。陽極はその上面に特別な焦点
軌道コーティング3と、陽極全表面上にこの発明に基づ
く膜厚の被膜2とを有する。
第1図に示す回転陽極は反応性イオンめっき法によりT
aCから成る0、5#Lmの厚さの被膜で全面を覆われ
た。研磨された陽極表面を異常なグロー放電の中で強く
スパッタリングすることにより、被膜付着と高められた
放射とのために都合の良い表面位相が前もって作り出さ
れた。この被膜はNaC1構造の淡黄金色の化学量論的
なTaCであった。引っかき試験で確かめられた付着強
度は200 kp/mm2であった。被覆プロセスによ
り被膜の中に生じた内因性の応力は1200°Cないし
1600°Cでの陽極の真空焼鈍により除去された。
aCから成る0、5#Lmの厚さの被膜で全面を覆われ
た。研磨された陽極表面を異常なグロー放電の中で強く
スパッタリングすることにより、被膜付着と高められた
放射とのために都合の良い表面位相が前もって作り出さ
れた。この被膜はNaC1構造の淡黄金色の化学量論的
なTaCであった。引っかき試験で確かめられた付着強
度は200 kp/mm2であった。被覆プロセスによ
り被膜の中に生じた内因性の応力は1200°Cないし
1600°Cでの陽極の真空焼鈍により除去された。
この発明に基づき製作された陽極については、例えば高
電圧不安定性によるX線管故障頻度の増大を記録しなか
ったので、コーティングの微小片のはがれは考慮しなく
てよい。
電圧不安定性によるX線管故障頻度の増大を記録しなか
ったので、コーティングの微小片のはがれは考慮しなく
てよい。
このように製作された回転陽極は、実際に発生する情況
をシミュレートしたX線管試験台の中で第1図における
構造に対応して調査され、そこに記載の比較陽極と対比
された。
をシミュレートしたX線管試験台の中で第1図における
構造に対応して調査され、そこに記載の比較陽極と対比
された。
第2図は、典型的なX線管回転陽極の負荷サイクル(8
1kV、250mA、放射時間6.4秒)に対するグラ
フの中で、焦点軌道の領域における陽極の温度酔過を時
間の関数として示す。
1kV、250mA、放射時間6.4秒)に対するグラ
フの中で、焦点軌道の領域における陽極の温度酔過を時
間の関数として示す。
特にコンピュータ断層撮影法用のX線管回転陽極は今日
では通常、短時間の電子照射により約1800°Cへの
焦点の加熱が行われ、それに続いて新たに電子照射によ
り加熱するために、陽極は再び約600’Cないし80
0°Cに冷却されるまで休止される。グラフは三つの曲
線を含む。
では通常、短時間の電子照射により約1800°Cへの
焦点の加熱が行われ、それに続いて新たに電子照射によ
り加熱するために、陽極は再び約600’Cないし80
0°Cに冷却されるまで休止される。グラフは三つの曲
線を含む。
これら曲線は同じ構造のしかしながら異なる表面特性の
回転陽極に対して得られた。曲線1はこの発明に基づく
X線管回転陽極、すなわち略号TZMにより知られたモ
リブデン合金から成る基体から構成される陽極の焦点軌
道の温度経過を示す(焦点への再入射前は90°C)。
回転陽極に対して得られた。曲線1はこの発明に基づく
X線管回転陽極、すなわち略号TZMにより知られたモ
リブデン合金から成る基体から構成される陽極の焦点軌
道の温度経過を示す(焦点への再入射前は90°C)。
陽極は焦点軌道の領域にタングステン/レニウム合金か
ら成る焦点軌道コーティングを有し、且つ全表面上に約
0 、5 gmの厚さの炭化タンタル層をかぶせられて
いる。これに対して曲線2は、陽極の陰極に向かう側(
焦点軌道コーティングを有する側)が被膜を施されてい
ない同様な陽極の温度経過を示す。最後に曲線3は炭化
タンタル被膜が全く集い同様な構造の陽極の温度経過を
示す。
ら成る焦点軌道コーティングを有し、且つ全表面上に約
0 、5 gmの厚さの炭化タンタル層をかぶせられて
いる。これに対して曲線2は、陽極の陰極に向かう側(
焦点軌道コーティングを有する側)が被膜を施されてい
ない同様な陽極の温度経過を示す。最後に曲線3は炭化
タンタル被膜が全く集い同様な構造の陽極の温度経過を
示す。
完全に被覆されたX線管回転陽極゛は被覆されていない
陽極に対し、最高焦点軌道温度を同じ値に保つとき、3
00秒から130秒へと半減以下の冷却時間を示し、従
って実際上は2倍以上の撮影サイクルを示す。部分的に
被覆された陽極に対してはサイクル数の比は依然として
約1.5対lである。
陽極に対し、最高焦点軌道温度を同じ値に保つとき、3
00秒から130秒へと半減以下の冷却時間を示し、従
って実際上は2倍以上の撮影サイクルを示す。部分的に
被覆された陽極に対してはサイクル数の比は依然として
約1.5対lである。
上記の条件に基づく110時間のX線管試験の後の焦点
軌道領域における被膜のX線回折解析は化学量論的なT
aCであることを明らかにした。
軌道領域における被膜のX線回折解析は化学量論的なT
aCであることを明らかにした。
その下にあるW/Reコーティングとの合金形成は観察
されなかった。基体への被膜付着は相変らず良好であっ
た。
されなかった。基体への被膜付着は相変らず良好であっ
た。
この実施例により、この発明に基づく被膜の熱機械的安
定性と冶金学的安定性ばかりでなく、それにより意図し
た放射の増大が明確に証明できた。
定性と冶金学的安定性ばかりでなく、それにより意図し
た放射の増大が明確に証明できた。
第1図はこの発明に基づくX線管回転陽極の1実施例の
断面図、第2図は3種類の回転陽極の実際に近い加熱冷
却サイクルにおける陽極表面温度経過をグラフで示した
図である。 l・・・基体、 2・・・被膜、 3・・・焦点軌道コ
ーティング。
断面図、第2図は3種類の回転陽極の実際に近い加熱冷
却サイクルにおける陽極表面温度経過をグラフで示した
図である。 l・・・基体、 2・・・被膜、 3・・・焦点軌道コ
ーティング。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)高融点の金属及び/又はその合金から成る特別の焦
点軌道コーティング有り又は無しの基体と、この基体の
少なくとも部分領域上に設けられて焦点軌道を包み込む
高融点の化合物から成る被膜とから構成されるリング形
の焦点軌道付きX線管回転陽極において、熱放射に役立
つ被膜が0.1μmないし2μmの厚さを有し、X線放
射源が被膜の下にある焦点軌道材料の中に一部分又は大
部分残っていることを特徴とするX線管回転陽極。 2)被膜の金属成分の原子番号と焦点軌道コーティング
の主成分の原子番号との差が3以下であることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の回転陽極。 3)被膜が遷移金属Hf、Ta又はWの炭化物、窒化物
又は炭窒化物、もしくはこれら金属の炭化混合物から成
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記
載の回転陽極。 4)被膜がTaC_x(0.8≦x≦1.0)又はTa
C_yN_z(0.8≦y+z≦1)から成ることを特
徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか
1項に記載の回転陽極。 5)被膜が0.5μmより小さい厚さを有することを特
徴とする特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか
1項に記載の回転陽極。 6)焦点軌道コーティングが10μmないし20μmの
厚さのレニウム層であり、熱を放射する被膜が0.5μ
mないし1.0μmの厚さのTaC層であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれか1
項に記載の回転陽極。 7)被膜形成がPVD法(物理蒸着法)、特に反応性イ
オンめっき法により行われることを特徴とする高融点の
金属及び/又はその合金から成る特別の焦点軌道コーテ
ィング有り又は無しの基体と、この基体の少なくとも部
分領域上に設けられて焦点軌道を包み込む高融点の化合
物から成る被膜とから構成され、熱放射に役立つ被膜が
0.1μmないし2μmの厚さを有し、X線放射源が被
膜の下にある焦点軌道材料の中に一部分又は大部分残っ
ているリング形の焦点軌道付きX線管回転陽極の製造方
法。 8)焦点軌道コーティングと放射性被膜とが、焦点軌道
材料と熱放射する被膜とを順次析出することにより、単
一の被覆工程で高耐熱性の基体上にかぶせられることを
特徴とする特許請求の範囲第7項記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
AT2287/84 | 1984-07-16 | ||
AT0228784A AT381805B (de) | 1984-07-16 | 1984-07-16 | Roentgendrehanode mit oberflaechenbeschichtung |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6139352A true JPS6139352A (ja) | 1986-02-25 |
Family
ID=3531547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15686685A Pending JPS6139352A (ja) | 1984-07-16 | 1985-07-16 | X線管回転陽極とその製法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0168736B1 (ja) |
JP (1) | JPS6139352A (ja) |
AT (1) | AT381805B (ja) |
DE (1) | DE3573488D1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6430150A (en) * | 1987-07-24 | 1989-02-01 | Hitachi Ltd | Rotary anode target for w-ray tube |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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AT699U1 (de) * | 1993-07-19 | 1996-03-25 | Gen Electric | Drehanode für eine röntgenröhre |
US7672433B2 (en) * | 2008-05-16 | 2010-03-02 | General Electric Company | Apparatus for increasing radiative heat transfer in an x-ray tube and method of making same |
DE102008032995A1 (de) * | 2008-07-14 | 2010-01-21 | Siemens Aktiengesellschaft | Röntgenröhre |
CN117174557B (zh) * | 2023-11-03 | 2024-01-09 | 上海超群检测科技股份有限公司 | 高能微焦点x射线管 |
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DE1050457B (de) * | 1956-03-15 | 1959-02-12 | Compagnie Generale De Radiologie, Paris | Röntgenröhre mit vorzugsweise rotieren der hochtemperaturfester Anode |
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US4227112A (en) * | 1978-11-20 | 1980-10-07 | The Machlett Laboratories, Inc. | Gradated target for X-ray tubes |
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1984
- 1984-07-16 AT AT0228784A patent/AT381805B/de not_active IP Right Cessation
-
1985
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- 1985-07-06 EP EP85108417A patent/EP0168736B1/de not_active Expired
- 1985-07-16 JP JP15686685A patent/JPS6139352A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6430150A (en) * | 1987-07-24 | 1989-02-01 | Hitachi Ltd | Rotary anode target for w-ray tube |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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EP0168736B1 (de) | 1989-10-04 |
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EP0168736A3 (en) | 1987-11-19 |
DE3573488D1 (en) | 1989-11-09 |
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