JPS6139344B2 - - Google Patents

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JPS6139344B2
JPS6139344B2 JP53052865A JP5286578A JPS6139344B2 JP S6139344 B2 JPS6139344 B2 JP S6139344B2 JP 53052865 A JP53052865 A JP 53052865A JP 5286578 A JP5286578 A JP 5286578A JP S6139344 B2 JPS6139344 B2 JP S6139344B2
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JP
Japan
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composition according
block copolymer
copolymer
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JP53052865A
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JPS53138458A (en
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Piitaa Jaajen Uiriamu
Deiuison Soru
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
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Publication of JPS6139344B2 publication Critical patent/JPS6139344B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L53/00Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L53/02Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers of vinyl-aromatic monomers and conjugated dienes
    • C08L53/025Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers of vinyl-aromatic monomers and conjugated dienes modified
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L101/00Compositions of unspecified macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L69/00Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、或特定の一部水添ブロツク共重合体
を含む組成物に関するものである。しかして、こ
こで使用される一部水添ブロツク共重合体は、
5000〜125000の平均分子量を有するモノアルケニ
ルアレン系の少なくとも2つの末端重合体ブロツ
クAと、10000〜300000の平均分子量を有する共
役ジエン系の少なくとも1つの中間重合体ブロツ
クBとを有し、前記末端重合体ブロツクAは、こ
のブロツク共重合体の8〜55重量%を占めるもの
であり、該重合体ブロツクAのアレン2重結合の
25%以下および該重合体ブロツクBの脂肪族2重
結合の少なくとも80%が水添により還元されてい
るブロツク共重合体である。 本明細書において使用される用語「エンジニア
リング熱可塑性樹脂」は、充分な強度、スチフネ
ス、衝撃強度、および長期間寸法安定性を有する
ために構築用材料(structural materials)とし
て有利に使用できる種々の重合体を意味するもの
である。エンジニアリング熱可塑性樹脂は、金属
の代りに使用すべき材料として特に好ましいもの
である。なぜならば、これは軽量であり、自動車
等において軽量化のためにしばしば有利に使用で
きるものであるからである。 或種の使用分野では、或1種の熱可塑性樹脂の
みの使用では、その諸性質が所望条件を充分みた
すに至らない場合があり得る。したがつて、この
ような不満を解消するために種々の工夫を試みる
ことが重要である。このような試みの1つは、所
望の諸性質のうちの若干のみを有する重合体を2
種またはそれ以上混合して、所望性質を全部有す
る樹脂材料を得ることである。この試みは、或限
られた技術分野のみにおいて成功し、たとえば、
熱可塑性樹脂〔たとえばポリスチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ(ビニルクロライド)〕の耐衝撃性
の改善等の場合に成功しており、しかしてこの場
合には、この目的のための特殊なブレンド技術ま
たは添加剤の利用により成功を収めたのである。
しかしながら、一般的にいえば、複数種の熱可塑
性樹脂の混合は、決して「2種またはそれ以上の
重合体の各々の良好な性質を併有する単一物質」
を得るための有利な方法ではなかつたのである。
むしろ、このような混合により、各重合体の最も
悪い性質が重なつたような混合物、すなわち実用
的または商業的価値の全くない混合物になること
が見出されたことも決して少なくなかつたのであ
る。の失敗の原因は比較的よく理解されており、
すなわちこの原因の一部は、熱力学的考察から明
らかなように任意の2種の重合体は大抵の場合に
相互混和性がないということである(しかしなが
らこれには、既によく知られているように、注目
すべき例外が若干ある)。さらに重要なことは、
大抵の重合体類は相互付着性が悪いことである。
この結果として、重合体ブレンド中での各成分重
合体の相互混和性は悪く、そのドメインの境界部
は非常に弱い区域になり、ここにきずやクラツク
が自然に生じ、その結果機械的欠陥部が生じ易
い。このような事態が生ずるために、大抵「1対
の重合体」は融和性が悪いといわれているのであ
る。用語「融和性」は「混和性」の同意語として
用いられている場合もあるが、本明細書では「融
和性」は一層一般的な意味を有し、2種の重合体
を組合わせて使用したときに良い結果が得られる
場合における該2種の重合体の融和性を意味し、
したがつてこの場合の「融和性」は「混和性」を
包含することもあり、または包含しないこともあ
り得る。 重合体ブレンドにおける前記の問題の解決のた
めに利用できる方法の1つは、2種の重合体に第
3成分を混合してこの2種の重合体を相互に融和
させることである。ここで使用される第3成分
は、混合すべき前記の2種の重合体のための「2
元的溶解性」(dual solubility nature)を有する
ものであつて、しばしば「融和性付与剤」と称さ
れている。この第3成分の例には、ブロツク−ま
たはグラフト共重合体の形で得られるものがあげ
られる。この融和性付与剤は上記の特性を有する
ために、これは重合体成分類の界面に位置し、相
間付着性(interphase adhesion)を大きく改善
し、したがつて安定度を高め、全体的な相分離
(gross phase separation)を防止するのであ
る。 本発明は、公知技術による融和性付与方法とは
全く無関係の多成分系重合体ブレンド安定化方法
を提供するものであり、そして、本発明は決し
て、「制限付2元的溶解度特性の利用」を必須条
件とする方法のみに限定されるものではない。こ
の目的のために使用できる材料は、熱可塑性自己
架橋をなし得る或特定のブロツク共重合体であ
る。本発明に従つてなされる上記の作用は、決し
て通常の「融和性付与」の概念から推考できた程
度のものではない。なぜならば、従来の概念に従
つて要求される溶解度条件には全くあわないよう
な広範囲にわたる種々のブレンド成分に対して
も、本発明に従つて使用される前記材料は一般に
等しく上記の所望作用効果をあらわすものである
という証拠が多数見出されたからである。 本発明は、5000〜125000平均分子量を有するモ
ノアルケニルアレン系の少なくとも2つの末端重
合体ブロツクAと、10000〜300000の平均分子量
を有する共役ジエン系の少なくとも1つの中間重
合体ブロツクBとを有する一部水添ブロツク共重
合体であつて、前記末端重合体ブロツクAがこの
ブロツク共重合体の8〜55%を占めており、該重
合体ブロツクAのアレン2重結合の25%以下およ
び該重合体ブロツクBの脂肪族2重結合の少なく
とも80%が水添により還元されているような一部
水添ブロツク共重合体を含む組成物において、 (a) 上記の一部水添ブロツク共重合体4〜40重量
部、 (b) 120℃よりも高い融点を有するポリカーボネ
ート (c) ポリアミド、ポリオレフイン、セルローズエ
ステル以外の熱可塑性ポリエステル、ポリ(ア
リールスルホン)、アセタール樹脂、熱可塑性
ポリウレタン、ポリ(フルオロ−オレフイン)
およびニトリル樹脂からなる群から選択された
少なくとも1つの非類似(dissimilar)エンジ
ニアリング熱可塑性樹脂5〜48重量部 を含有し、前記ポリカーボネート対前非類似エン
ジニアリング熱可塑性樹脂との重量比が1:1よ
りも大きく、これによつて、「上記重合体類のう
ちの少なくとも2種が、少なくとも一部連続的相
互係着網状構造(interlocked networks)を形成
しているようなポリブレンド」が形成できるよう
になつていることを特徴とする組成物に関するも
のである。 本発明に使用される前記ブロツク共重合体は、
種々の重合体網状構造(polymer structure
networks)を相互に係着させて機械的性質また
は構造を安定化させるような安定剤として効果的
に働き、そして、加工時または其後の使用時にブ
レンド中の各重合体の相互分離が起るのを確実に
防止する。後で一層詳細に説明するように、かく
して得られたポリブレンド(すなわち重合体ブレ
ンド)は、少なくとも2つの一部連続的相互係着
網状構造を有するものである。この相互係着構造
が存在するために、このポリブレンドは寸法安定
性を有し、押出操作実施時および其後の使用時に
もデラミネートしないであろう。 安定なブレンドを作るために、使用される重合
体類のうちの少なくとも2つは、相互に係着し得
る少なくとも一部連続的網状構造を有するもので
なければならない。前記ブロツク共重合体および
「他の重合体の少なくとも一部」は、一部連続的
相互係着網状構造を有するものであることが好ま
しい。使用されるすべての重合体が、相互に係着
し得るような完全連続的網状構造を有するもので
あることが理想的である。ここに「一部連続的網
状構造」は、重合体の一部のみが連続的網状相構
造を有し、他の部分は分散相構造(disperse
phase structure)を有することを意味する用語
である。この一部連続的網状構造の過半分(50重
量%以上)が、とぎれなくつながつたものである
ことが好ましい。容易に理解され得るように、
種々の型のブレンド構造が形成し得る。なぜなら
ば、ブレンド中の重合体の構造は完全に連続的な
もの、もしくは完全に分散型のもの、もしくは一
部連続的でかつ一部分散型のものであり得るから
である。たとえば3種の重合体があつて、その各
各をそれぞれ第1重合体、第2重合体、第3重合
体とすれば、第1重合体の分散相を、第3重合体
中ではなく第2重合体中に分散させることも可能
である。このような構造の具体例について説明す
る。次表には、種々の重合体構造の組合わせが記
載してある。ただし、この場合のすべての構造は
部分構造ではなく完全構造である。ここでは3種
の重合体A、BおよびCについて考察することに
する。次表中のサブスクリプト「c」は連続的構
造を表わし、「d」は分散型構造を表わす。した
がつて、記号「AcB」は重合体Aと重合体Bと
が連続相を形成していることを意味し、「BdC」
は、重合体Bが重合体C中に分散していることを
意味するものである。
〔式中の末端基は、制御された量の水から導かれたものであり、 xは、頭−尾結合の形で結合した多数(好ましくは約1500)のホルムアルデヒドユニツトを表わす〕
により表わされる構造を有する。耐熱性および化
学的抵抗力を増加させるために、末端基をエステ
ル基またはエーテル基に変換することが一般に行
われている。 ポリアセタール樹脂という語にはさらにポリア
セタール共重合体も含まれる。これらの共重合体
の例には、ホルムアルデヒドと、活性水素を提供
することのできる他種物質の単量体またはプレポ
リマー、たとえばアルキレングリコール、ポリチ
オール、ビニルアセテート−アクリル酸共重合体
または還元したブタジエン/アクリロニトリルポ
リマーとのブロツク共重合体があげられる。 セラネーズは本発明のブレンドに有利に使用で
きるものであつて、これはホルムアルデヒドとエ
チレンオキサイドとの共重合体であり、そして
「セルコン」(登録商標)なる商品名で市販されて
いる。この共重合体は一般に次式: (式中、各R1およびR2は水素、低級アルキルおよ
び低級ハロゲン置換アルキル基からなる群から選
択される基であり、nは0〜3の整数である。た
だし、繰返しユニツトの85〜99.9%はnがゼロで
ある) の繰返しユニツトよりなる構造を有している。 ホルムアルデヒドおよびトリオキサンは、他の
アルデヒド、環状エーテル、ビニル化合物、ケテ
ン、環状カーボネート、エポキシド、イソシアネ
ートおよびエーテルと共重合させることができ
る。これらの化合物の具体例にはエチレンオキサ
イド、1・3−ジオキソラン、1・3−ジオキサ
ン、1・3−ジオキセペン、エピクロロヒドリ
ン、プロピレンオキサイド、イソブチレンオキサ
イドおよびスチレンオキサイドがあげられる。 イソシアネート樹脂なる別名でも知られている
ポリウレタンもまた、熱硬化性でなく熱可塑性の
ものである限りエンジニアリング熱可塑性樹脂と
して用いることができる。たとえば、トルエンジ
イソシアネート(TDI)またはジフエニルメタン
4・4−ジイソシアネート(MDI)と、広範囲に
わたる種々のポリオール、たとえばポリオキシエ
チレングリコール、ポリオキシプロピレングリコ
ール、ヒドロキシ末端型ポリエステル、ポリキシ
エチレン−オキシプロピレングリコールとから製
造したポリウレタンが適している。 これらの熱可塑性ポリウレタン類は「Q−タ
ン」(登録商標)および「ペレタン−CPR」(登
録商標)なる商品名で市販されていて、入手可能
である。 実用なエンジニアリング熱可塑性樹脂のもう1
つは例は、実質的に結晶性の構造を有し、融点が
120℃を越えるハロゲン化熱可塑性プラスチツク
があげられる。これらのハロゲン化熱可塑性プラ
スチツクの例には、テトラフルオロエチレン、ク
ロロトリフルオロエチレン、ブロモトリフルオロ
エチレン、ビニリデンフルオライドから導かれた
ホモ重合体および共重合体があげられる。 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、76
重量%の弗素を含む基本化学式−(CF2−CF2)−o
完全弗素化重合体に与えられた名称である。この
重合体は高度に結晶性であり、300℃を越える結
晶融点を有する。市販されているPTFEの例に
は、「テフロン」(登録商標)および「フルオン」
(登録商標)なる商品名で販売されているものが
あげられる。ポリクロロトリフルオロエチレン
(PCTFE)およびポリブロモトリフルオロエチ
レン(PBTFE)もまた高分子量のものが入手で
き、本発明に使用できる。 特に好ましいハロゲン化重合体は、ビニリデン
フルオライドホモ重合体および共重合体である。
ポリ(ビニリデンフルオライド)ホモ重合体は、
式−(CH2−CF2)−oを有する部分弗素化重合体で
ある。この重合体は結晶融点170℃の強靭な線状
重合体である。市販の上記ホモ重合体の例には、
「カイナー」(登録商標)なる商品名で販売されて
いるものがあげられる。ここで使用された用語
「ポリ(ビニリデン)フルオライド」は、通常固
体のビニリデンフルオライドホモ重合体のみなら
ず、ビニリデンフルオライドユニツトを少なくと
も50モル%、好ましくは少なくとも70モル%、よ
り好ましくは90モル%含む通常固体のビニリデン
フルオライド共重合体も意味する用語である。適
当なコモノマーは炭素原子数4までのハロゲン化
オレフイン、たとえばsym−ジクロロジフルオロ
エチレン、ビニルフルオライド、ビニリデンクロ
ライド、パーフルオロプロペン、パーフルオロブ
タジエン、クロロトリフルオロエチレン、トリク
ロロエチレンおよびトラフルオロエチレンであ
る。 エンジニアリング熱可塑性樹脂として有用なニ
トリル樹脂は、50重量%以上のα・β−オレフイ
ン系不飽和モノニトリル含有量を有する熱可塑性
物質である。これらのニトリル樹脂は、共重合
体、ゴム状サブストレートへ共重合体をグラフト
したもの、またはホモ重合体および/または共重
合体の混合物であり得る。 ここに含まれるα・β−オレフイン系不飽和モ
ノニトリルは次式の構造: (式中、Rは水素、炭素原子数1〜4のアルキル
基またはハロゲンである) を有する。このような化合物の例にはアクリロニ
トリル、α−ブロモアクリロニトリル、α−フル
オロアクリロニトリル、メタクリロニトリルおよ
びエタクリロニトリルがあげられる。もつとも好
ましいオレフイン系不飽和ニトリルは、アクリロ
ニトリルおよびメタクリロニトリル、およびこれ
らの混合物である。 これらのニトリル樹脂は、構造の複雑さに基づ
いて数種類に分類できる。もつとも簡単な分子構
造を有するものは、主としてアクリロニトリルま
たはメタクリロニトリルを主成分とするランダム
共重合体である。もつともありふれた例はスチレ
ン−アクリロニトリル共重合体である。ポリアク
リロニトリルの長いセグメントがポリスチレンま
たはポリメチルメタクリレートのセグメントと互
い違いになつているアクリロニトリル系ブロツク
共重合体もまた知られている。 2種類より多くのコモノマーの同時重合により
多元共重合体(3成分の場合は三元重合体)が生
じる。多くのコモノマーが知られている。これら
の例には次のものがあげられる:炭素原子数2〜
8の低級α−オレフイン、たとえばエチレン、プ
ロピレン、イソブチレン、ブテン−1、ペンテン
−1;そのハロゲン−および脂肪族基置換誘導体
たとえばビニルクロライド、ビニリデンクロライ
ド;一般式 (式中、R1は水素、塩素またはメチルであり、R2
は、芳香族核に付いたハロゲンおよびアルキル基
のような置換基を含んでいてもよい炭素原子数6
〜10の芳香族基である) のモノビニリデン芳香族炭化水素単量体、たとえ
ばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、α−クロロスチレン、o−クロロスチレン、
p−クロロスチレン、m−クロロスチレン、o−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、エチルス
チレン、イソプロピルスチレン、ジクロロスチレ
ン、ビニルナフタリン。特に好ましいコモノマー
はイソブチレンおよびスチレンである。 このコモノマーのもう1つの例には、一般式: (式中、R3は水素、炭素原子数1〜10のアルキル
基、環置換型アルキル置換基の炭素原子を含めて
炭素原子数6〜10のアリール基よりなる群から選
択された基である) のビニルエステルモノマー、たとえばギ酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルおよび安息
香酸ビニルがあげられる。 前のものと同様に有用なものは、一般式: H2C=CH−O−R4 〔式中、R4は炭素原子数1〜8のアルキル基、炭
素原子数6〜10のアリール基、または炭素原子数
2〜10の1価の脂肪族基であり、該脂肪族基は炭
化水素鎖または酸素含有鎖(たとえばエーテル結
合)を有する脂肪族基であつてもよく、また、他
の置換基たとえばハロゲンおよびカルボニル基を
含んでいてもよい〕 のビニルエーテル単量体である。これらのビニル
エーテル単量体の例にはビニルメチルエーテル、
ビニルエチルエーテル、ビニルn−ブチルエーテ
ル、ビニル2−クロロエチルエーテル、ビニルフ
エニルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビ
ニルシクロヘキシルエーテル、p−ブチルシクロ
ヘキシルエーテル、ビニルエーテルまたはp−ク
ロロフエニルグリコールがあげられる。 このコモノマーのもう1つの例には、モノ−ま
たはジ−ニトリル官能基を含むコモノマーがあげ
られる。その具体例にはメチレングルタロニトリ
ル、(2・4−ジシアノブテン−1)、シアン化ビ
ニリデン、クロトニトリル、フマロジニトリル、
マレオジニトリルがある。 このコモノマーのもう1つの例には、オレフイ
ン系不飽和カルボン酸のエステル、好ましくは
α・β−オレフイン系不飽和カルボン酸の低級ア
ルキルエステル、さらに好ましくは次式の構造: (式中、R1は水素、炭素原子数1〜4のアルキル
基またはハロゲンであり、R2は炭素原子数1〜
2のアルキル基である) のエステルがあげられる。 このタイプの化合物の具体例にはアクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチルおよびα−クロロアクリル酸
メチルがあげられる。もつとも好ましいものはア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル
酸メチルおよびメタクリル酸エチルである。 もう1つの種類のニトリル樹脂は、別種重合体
鎖の枝を付けた重合体型主鎖(バツクボーン)を
有するグラフト共重合体である。一般に、この主
鎖は別の反応で予じめ製造しておく。ポリアクリ
ロニトリルはたとえばスチレン、酢酸ビニルまた
はメタクリル酸メチルとグラフトしうる。該主鎖
は1種、2種、3種またはそれ以上の成分からな
るものであつてよく、グラフトした枝も1種、2
種、3種またはそれ以上のコモノマーからなるも
のであつてよい。 もつとも有望な生成物は、予じめ製造したゴム
状サブストレートに部分的にニトリル共重合体を
グラフトしたグラフト共重合体である。このサブ
ストレートは、ポリマーを強化するのに使用する
合成または天然ゴム成分、たとえばポリブタジエ
ン、イソプレン、ネオプレン、ニトリルゴム、天
然ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、塩素化ゴム
であり得る。このゴム状成分は、この技術分野の
熟練者によく知られている種々の方法(たとえば
単量体類の直接重合、ゴム状主鎖へのアクリロニ
トリル単量体のグラフト操作、またはゴム状成分
の物理的混合)によつてニトリル含有ポリマーに
結合しうる。特に好ましいものは、ゴム状主鎖に
アクリロニトリルおよびコモノマーをグラフトさ
せて作つたグラフト共重合体を、アクリロニトリ
ルおよび上記と同じコモノマーからなるもう1つ
の共重合体と混合することによつて得られたポリ
マーブレンドである。アクリロニトリルをベース
にした熱可塑性プラスチツクの主な例には、グラ
フト重合体と非グラフトホモ重合体とからなる重
合体ブレンドがあげられる。 ニトリル樹脂の市販例は、65%以上のニトリル
分を含有するアクリロニトリルをベースにしたニ
トリル高含有樹脂である「バレツクス(登録商
標)−210樹脂」、およびニトリル分含有量70%以
上(その3/4がメタクリロニトリルから誘導した
ものである)の樹脂である「ロパツク」(登録商
標)である。 前記非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂と前
記ポリカーボネートと前記ブロツク共重合体の粘
度特性をよく調和させるために、前記非類似熱可
塑性エンジニアリング樹脂を最初に粘度調節剤と
混合し、この混合物を其後に該ポリカーボネート
および該ブロツク共重合体と混合することが有用
である場合もある。適当な粘度調節剤は、比較的
高い粘度と230℃を越える溶融温度とを有し、そ
して該粘度値が温度変化に非常に敏感でないよう
な調節剤である。適当な粘度調節剤の例にはポリ
(2・6−ジメチル−1・4−フエニレン)オキ
サイド、およびポリ(2・6−ジメチル−1・4
−フエニレン)オキサイドとポリスチレンとの混
合物がある。 粘度調節剤として使用できるポリ(フエニレン
オキサイド)は次式: (式中、R1は水素、第三級α−炭素原子のない炭
化水素基、ハロゲン原子とフエノール核との間に
少なくとも2つの炭素原子を有しそして第三級α
−炭素原子のないハロゲン化炭化水素基、脂肪族
第三級α−炭素原子のないハイドロカーボンオキ
シ基、およびハロゲン原子とフエノール核との間
に少なくとも2つの炭素原子を有しそして脂肪族
第三級α−炭素原子のないハロイドロカーボンオ
キシ基よりなる群から選択された一価の置換基で
あり;R1′はR1と同じものであり、さらにハロゲ
ンでもあり得;mは少なくとも50、たとえば50〜
800、好ましくは150〜300の整数である) で表わしうる。これらの重合体のうちで好ましい
ものは、分子量6000〜100000、好ましくは40000
の重合体である。このポリ(フエニレンオキサイ
ド)は、ポリ(2・6−ジメチル−1・4−フエ
ニレン)オキサイドであることが好ましい。 ポリ(フエニレンオキサイド)は、スチレン樹
脂との混合物の形で市販されている。これらの混
合物の例には25〜50重量%のポリスチレンユニツ
トを含むものがあげられるが、これは「ノリル
(登録商標)熱可塑性樹脂」なる商品名で市販さ
れている。ポリ(フエニレンオキシド)/ポリス
チレン混合物を用いるとき、その好ましい分子量
は10000〜50000、一層好ましくは約30000であ
る。 粘度調節剤の使用量は、主に温度Tpでのブロ
ツク共重合体の粘度とエンジニアリング熱可塑性
樹脂の粘度との差の値に左右されるものである。
該使用量はエンジニアリング熱可塑性樹脂100重
量部当り粘度調節剤0〜100重量部、好ましくは
エンジニアリング熱可塑性樹脂100重量部当り粘
度調節剤10〜50重量部であり得る。 相互係着網状構造の存在を確認するための方法
は少なくとも2つある(ただし、これらの方法
は、デラミネーシヨンの不存在を確認するための
方法とは別のものである)。その1つの方法は次
の操作を行うことからなるものである。本発明の
ブレンドから製造された成形物または押出物を、
ブロツク共重合体および他の可溶性成分を定量的
に溶解し得る還流溶媒中に置く。相互係着網状構
造が存在する場合には、この溶媒中に残存せる重
合体構造体(熱可塑性エンジニアリング樹脂およ
びポリカーボネートからなるもの)が原形を保つ
ているであろう。すなわち前記の成形物または押
出物の形(形態の「連続性」)がそのまま保たれ
るのである。しかもこのときには、崩壊またはデ
ラミネーシヨンの徴候は全くなく、もとの構造が
そのまま保たれ、かつ、還流溶媒中には、前記の
不溶性物質からなる微粉状物は全く含まれていな
い。観察時に、このような条件が完全にみたされ
ていた場合には、上記の抽出相および非抽出相
は、連続的相互係着状態を保つていたものであつ
たとみなし得る。この非抽出相は連続性を有する
ものでなければならない。なぜならば、これは幾
何学的および機械的な意味で全く原形通りの完全
なものであるからである。上記の抽出相は、該抽
出操作(すなわち溶媒浸漬操作)実施前には、原
形通りの連続性を有するものであつた筈である。
なぜならば、不溶性マトリツクスから分散相が定
量的に抽出されることは、ほとんどあり得ないこ
とであるからである。さらに、複数の連続相が同
時に存在するためには、相互係着網状構造が存在
しなければならない。非抽出相が連続性を有する
かどうかの確認を、顕微鏡的観察によつて行うこ
とも可能である。2種より多くの構成成分を含む
本発明のブレンドにおいて、その相互係着構造お
よび各相の連続性は、上記の如き選択抽出操作に
より確認できる。 第2の方法は次の如く行われるものである。引
張りモジユラスの如き機械的性質を測定し、その
測定値を計算値と比較する。この計算値は、複数
の等方分布連続相の各々がそれぞれ前記機械的レ
スポンス(たとえば引張りモジユラス)の一部に
「貢献」しており、その「貢献度」が、各相の占
める容積(容積分率)に比例するという仮定に基
いて算出された値である。この2つの値(すなわ
ち前記の測定値と計算値)が一致した場合には、
これは相互係着網状構造の存在を示唆するもので
ある。一方、相互係着網状構造が存在しない場合
には、前記測定値は前記計算値とは相異なる値に
なるであろう。 本発明の重要な長所の1つは、ブレンド中の各
重合体の存在比率が広範囲にわたつて種々変える
ことができることである。各重合体の相対的割合
(使用量)を次表に示す(重量部単位で示す;ブ
レンド全量は100部とする)。
【表】 前記ポリカーボネートは前記非類似エンジニア
リング熱可塑性樹脂と同量またはそれ以上の量使
用できる。すなわち、該ポリカーボネート対該非
類似エンジニアリング熱可塑性樹脂の重量比は、
1:1よりも大きい値であり得る。すなわち、該
ポリカーボネートの量は30−91重量部、好ましく
は48−70重量部であり得る。なお、このブレンド
の形成のための該ブロツク重合体の最低所要量
は、エンジニアリング熱可塑性樹脂の種類に左右
されて種々変わり得る値であることに注目された
い。 前記の非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂、
ポリカーボネートおよびブロツク共重合体は、相
互係着網状構造を生ぜしめるためのいかなる混合
方法でも混合しうる。たとえば、エンジニアリン
グ樹脂とポリカーボネートとブロツク共重合体と
を、これらのすべてに共通の溶媒に溶解し、そし
て、どの重合体も溶解しない溶媒と混合すること
によつて凝集させうる。しかし、特に有用な方法
は、高剪断ミキサー中で粒状物および/または粉
末の形でこれらの重合体を緊密に混合することで
ある。「緊密に混合する」ということは、充分な
機械的剪断力および熱エネルギーを用いて重合体
類を混合し、種々の網状構造の相互係着を確実に
達成せしめることを意味する。緊密な混合(ブレ
ンドの製造)は、たとえば高剪断力混合押出機
(たとえば2軸混合押出機および熱可塑性樹脂押
出機;L/D比は少なくも20:1;圧縮比は3:
1または4:1)を用いて実施できる。 混合温度すなわちプロセシング温度(Tp
は、ブレンド形成用各重合体の種類に応じて適宜
選定できる。たとえば、重合体類を溶液混合法で
なくメルト混合法に従つて混合する場合には、プ
ロセシング温度は、「最も融点の高い重合体」の
融点よりも高い温度のうちから選択する必要があ
る。さらに、後で詳細に説明するように、このプ
ロセシング温度は、各重合体の等粘度混合
(isoviscous mixing)が実施できるような温度で
あることが好ましい。この混合温度すなわちプロ
セシング温度は150−400℃、好ましくは230−300
℃であり得る。 メルト混合操作において、相互係着網状構造を
確実に成させるためのもう一つの重要な条件は、
この混合工程の操作温度および剪断応力のもと
で、ブロツク共重合体、ポリカーボネートおよび
非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂の粘度を調
和(マツチ)させることである(等粘度混合)。
ブロツク共重合体からなる網状構造体の中へのエ
ンジニアリング樹脂およびポリカーボネートの分
散(interdispersion)の度合がよくなればなるほ
ど、一層良好な連続性相互係着網状構造が、其後
の冷却工程実施時に一層確実に生ずるようになる
であろう。温度Tp、剪断速度100s-1のもとでの
ブロツク共重合体の粘度がηポイズであるときに
は、「ブロツク共重合体」対「エンジニアリング
熱可塑性樹脂および/またはポリカーボネート」
の粘度比の値が0.2ないし4.0(好ましくは0.8ない
し1.2)になるように、エンジニアリング熱可塑
性樹脂および/たはポリカーボネートの粘度(温
度Tp、剪断速度100s-1のもとでの粘度)を調節
るのが有利であることが見出された(あるいは、
上記の条件をみたす粘度値を有するエンジニアリ
ング熱可塑性樹脂および/またはポリオレフイン
を用いてもよい)。したがつて、ここで使用され
た用語「等粘度混合」は、ブロツク共重合体対他
種重合体または他種重合物混合物の粘度比が、温
度Tp、剪断速度100s-1のもとで0.2ないし4.0に
なるようにして混合操作を行うことを意味する。
押出機中では、剪断速度の値は各場所毎に異な
り、大きいバラツキがある。したがつて、或2種
の重合体の各粘度曲線(viscosity curves)が或
剪断速度値のところでくいちがつている場合でさ
え、等粘度混合が実施できる場合があり得るので
ある。 或場合には、各重合体の混合順序が臨界条件に
なるであろう。したがつて、ブロツク共重合体を
最初にポリカーボネートまたは他種重合体と混合
し、その結果得られた混合物を其後に非類似エン
ジニアリング熱可塑性樹脂と混合できる場合もあ
り、あるいは、各重合体を同時に混合できる場合
(単純混合)もあるので、個々の場合に適た混合
順序をその都度選び出すことができる。本発明に
係るポリブレンド(多成分系ブレンド)を作ると
きの各重合体の混合順序を決める場合には、その
場合の多くの条件を考慮して決めなければならな
い。また、各重合体の相対粘度を具合よく調和さ
せるためにも、それに適した混合順序を選び出す
必要があるが、このことも容易に理解得るであろ
う。 エンジニアリング熱可塑性樹脂および/または
ポリカーボネートの粘度と実質的に調和させるこ
とができるように、ブロツク重合体(またはブロ
ツク共重合体混合物)を選び出すことができる。
もし所望ならば、ブロツク共重合体の粘度特性を
変えるために、該ブロツク共重合体をゴム混合油
(rubber compounding oil)または補充用樹脂
(後記参照)と混合することができる。 このブロツク共重合体の個々の物理的性質は、
連続的相互係着網状構造の形成のための重要な因
子である。既述の最も好ましいブロツク共重合体
はブレンド中に配合される前には、温度上昇時に
も(普通の意味での)メルトにはならないもので
ある。なぜならば、該共重合体の粘性は非常に非
ニユートン的であり、そして、剪断応力の値がゼ
ロに近付くにつれてその粘度が限りなく増加する
傾向があるからである。このブロツク共重合体は
上記の如きレオロジー的性質と熱安定性(これは
固有性質である)とを有するものであるから、こ
れはメルト状態のときにもその網状構造(ドメイ
ン構造)を強く保持する傾向があり、したがつ
て、これを用いて種々のブレンドを作つたとき
に、該ブレンド中に連続的相互係着網状構造が確
実に形成されるのである。 他方、前記の非類似エンジニアリング熱可塑性
樹脂およびポリカーボネートの粘度特性は一般に
前記ブロツク共重合体よりも温度に一層敏感であ
る。従つて、ブロツク共重合体と非類似エンジニ
アリング熱可塑性樹脂および/またはポリカーボ
ネートの粘度が相互係着網状構造を形成するのに
必要な所望範囲内の粘度値になるようなプロセシ
ング温度(すなわち操作温度)Tpを選択するこ
とがしばしば可能である。もし所望ならば、前記
の粘度調節剤を最初にエンジニアリング熱可塑性
樹脂またはポリカーボネートと混合して、必要な
粘度調整を行なうこともできる。 部分水添ブロツク共重合体とポリカーボネート
と非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂とのブレ
ンドは、ゴムおよびプラスチツクの処理に通常使
用される増量油と混合しうる。ブロツク共重合体
のエラストマー性ブロツクと混和し得るタイプの
増量油が特に好ましい。芳香族含有量が比較的高
い増量油が好ましい。しかしながら、粘土ゲル法
(ASTM試験法D2007)で測定された芳香族含有
量が50%以下の、石油をベースにした低揮発性ホ
ワイト油が特に好ましい。初沸点が260℃以上の
増量油が望ましい。 増量油の使用量は0〜100phr(phr=ブロツク
共重合体100重量部当りの「重量部」)好ましくは
5〜30phrである。 部分水添ブロツク共重合体とポリカーボネート
と非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂とのブレ
ンドは、さらに他種樹脂と混合できる。このよう
な追加用樹脂(補充用樹脂)の例には流動促進樹
脂(たとえばα−メチルスチレン樹脂)よび末端
ブロツク可塑化樹脂があげられる。適当な末端ブ
ロツク可塑化樹脂の例にはクマロン−インデン樹
脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合
体、ポリインデン樹脂、低分子量ポリスチレン樹
脂があげられる。 追加用樹脂の量は0〜100phr、好ましくは5
〜25phrでありうる。 さらに、本組成物は他種重合体、充填剤、補強
剤、酸化防化剤、安定剤、防炎剤(難燃剤)、ブ
ロツクキング防止剤、他のゴム用またはプラスチ
ツク用配合成分等を含むことができる。 使用できる充填剤の具体例は、たとえば「モダ
ン、プラスチツク、エンサイクロペデイア」、
1971−72年版、第240頁−第247頁に記載されてい
る。 本発明に係るポリブレンド(重合体ブレンド)
に補強剤を添加することも有用である。ここに
「補強剤」とは、当該重合体の強度改善のために
樹脂状マトリツクスに添加される物質のことであ
る。大抵の補強剤は高分子量の無機物または有機
物である。補強剤の例には次のものがあげられ
る:ガラス繊維、アスベスト、硼素繊維、炭素
(またはグラフアイト)繊維、ウイスカー、石英
およびシリカ繊維、セラミツク繊維、金属繊維、
天然有機繊維、合成有機繊維。ガス繊維を2−80
重量%(補強された重合体ブレンドの全重量基
準)含む補強された重合体ブレンド(すなわち補
強重合体ブレンド)が特に好ましい。 本発明に係る重合体ブレンドは、高性能材料が
要求されるような区域において有利に使用でき、
また、金属代用物としても使用できる。 以下に示した実施例と比較例においてケニツク
スノズルを有する3.125cm−スターリング押出機
を用いて重合体類の混合操作を行うことにより、
種々のポリブレンドを作つた。この押出機のL/
D比は24:1であり、そのスクリユーは3.8:1
圧縮比スクリユーであつた。 ポリブレンドにおいて用いた種々の材料を以下
に列挙する。 (1) ブロツク共重合体−S−EB−S構造を有す
る本発明による部分水添(選択水添)ブロツク
共重合体。 (2) 増量油−「タフロ6056」ゴム増量油。 (3) ナイロン6−「プラスコン」(登録商標)8207
ポリアミド。 (4) ナイロン6−12−「ジーテル」(登録商標)
158ポリアミド。 (5) ポリプロピレン−メルトフロ−インデツクス
5(230℃/2.16Kg)を有する実質的にアイソ
タクチツクのポリプロピレン。 (6) ポリ(ブチレンテレフタレート)(PBT)−
「バロツクス」(登録商標)310樹脂。 (7) ポリカーボネート−「メルロン」(登録商標)
M−40ポリカーボネート。 (8) ポリ(エーテルスルホン)−200P。 (9) ポリウレタン−「ペレタン」(登録商標)
CPR。 (10) ポリアセタール−「デルリン」(登録商標)
500。 (11) ポリ(アクリロニトリル−共−スチレン)−
「バレツクス」(登録商標)210。 (12) フルオロ重合体−「テフゼル」(登録商標)
200ポリ(ビニリデンフルオライド)共重合
体。 油成分を含むすべてのブレンドにおいては他の
重合体を添加する前にブロツク共重合体と増量油
を予め混合した。 実施例 本発明により種々のポリブレンドを調製した。
あるポリブレンドにおいてはポリカーボネートお
よび/または他の非類似エンジニアリング熱可塑
性樹脂と粘度をよく調和させるために高分子量と
低分子量の2種のブロツク共重合体のポリブレン
ドを使用した。またある種のポリブレンドにおい
ては粘度よく調和させるために増量油をブロツク
共重合体と混合した。ブロツク共重合体を含まな
い比較のためのポリブレンドも調製したが、この
ポリブレンドを混合するのは容易でなかつた。例
えば、ポリカーボネートとナイロン6を含むポリ
ブレンド110は融解破損と末端ダイの膨潤波打ち
をこうむつたのに対し、ブロツク共重合体を含む
各ポリブレンドではその混合は容易であり、しか
もその押出物の外観は均一であつた。更に、ブロ
ツク共重合体を含む各ブレンドにおいては、得ら
れたポリブレンドは前記の基準によつて定められ
たような所望の連続的相互係着網状構造をそなえ
ていた。 組成と試験結果を下記の第1表と第2表に示
す。組成は重量百分率で示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 上記の各ブレンドの結果は本ブレンドの有測で
きない性質を示している。例えば、ブレンド109
をブレンド91および92と比較すると以下のこと、
すなわちポリカーボネート対PBTのが3:1の
とき、ブロツク成分の量を0から15%更に30%に
増大することによつて、加熱歪温度は予想されて
いたようには低下しないで、その逆にブロツク共
重合体を含むブレンドの加熱歪温度はブロツク共
重合体を含まないブレンド109のそれよりも実際
に高いことがわかる。これを典型的な例をあげて
言えば、熱プラスチツクに無定形ゴムを加えたと
き、ゴムの加熱歪温度は極めて低いので加熱歪温
度はかなり低下するものと予想されていた。 ブロツク共重合体の量を増大することによつて
アイゾツト衝撃強度が増大しても加熱歪温度は影
響を受けないことに注目することも重要である。
これは衝撃強度の増大百分率を加熱歪温度の変動
百分率で割つた比を比較することにより劇的に示
される。例えば、ポリカーボネート対非類似エン
ジニアリング熱プラスチツクの比を3:1に固定
しておいてブロツク共重合体の百分率を0%から
15%に増大させたときの各ポリブレンドにおける
アイゾド衝撃強度(23℃におけるもの)の相対上
昇率の加熱歪温度の相対抵抗下率に対する比を調
べることによつて予想された値よりも遥かに大き
な値が得られることがわかる。当該技術に熟達し
た者は典型的な例ではこの値が正でかつ1よりも
小いことを予想するであろう。しかしながら、ナ
イロン6、フツ素化共重合体、ポリアセタール、
およびポリ(ブチレンテレフタレート)を含むブ
レンドにおいては、この比がそれぞれ−142、−
23・28および−37である。これらの負の値はブロ
ツク共重合体の増大によつて加熱歪温度が上昇す
ることを意味するので、特に顕著なものである。 実施例 実施例と同様な方法によつて種々の追加のブ
レンドを調製した。これらの種々のブレンドを第
3表に示す。ブロツク共重合体を含むすべての場
合においてポリブレンドは所望の相互係着網状構
造を有していた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 5000〜125000の平均分子量を有するモノアル
    ケニルアレン系の少なくとも2つの末端重合体ブ
    ロツクAと、10000〜300000の平均分子量を有す
    る共役ジエン系の少なくとも1つの中間重合体ブ
    ロツクBとを有する一部水添ブロツク共重合体で
    あつて、前記末端重合体ブロツクAがこのブロツ
    ク共重合体の8〜55重量%を占めており、該重合
    体ブロツクAのアレン2重結合の25%以下および
    該重合体ブロツクBの脂肪族2重結合の少なくと
    も80%が水添により還元されているような一部水
    添ブロツク共重合体を含む組成物において、 (a) 上記の一部水添ブロツク共重合体4〜40重量
    部、 (b) 120℃よりも高い融点を有するポリカーボネ
    ート (c) ポリアミド、ポリオレフイン、セルローズエ
    ステル以外の熱可塑性ポリエステル、ポリ(ア
    リールスルホン)、アセタール樹脂、熱可塑性
    ポリウレタン、ポリ(フルオロ−オレフイン)
    およびニトリル樹脂からなる群から選択された
    少なくとも1つの非類似エンジニアリング熱可
    塑性樹脂5〜48重量部を含有し、前記ポリカー
    ボネート対前記非類似エンジニアリング熱可塑
    性樹脂との重量比が1:1よりも大きく、これ
    によつて、上記重合体類のうちの少なくとも2
    種が、少なくとも一部連続的相互係着網状構造
    が互いに形成しているようなポリブレンドが形
    成できるようになつていることを特徴とする組
    成物。 2 重合体ブロツクAが7000〜60000の数平均分
    子量を有し、そして重合体ブロツクBが30000〜
    150000の数平均分子量を有する、特許請求の範囲
    1記載の組成物。 3 末端重合体ブロツクAがブロツク共重合体の
    10〜30重量%を占めている、特許請求の範囲1又
    は2記載の組成物。 4 重合体ブロツクAのアレン2重結合の5%以
    下および重合体ブロツクBの脂肪族2重結合の少
    なくとも99%が水添により還元されている、特許
    請求の範囲1〜3のいずれかに記載の組成物。 5 ポリカーボネートが下記の一般式を有する、
    特許請求の範囲1〜4のいずれかに記載の組成
    物。 (式中、Arはフエニレン基あるいはアルキル−、
    アルコキシ、ハロゲン−又はニトロ−置換フエニ
    レン基を表わし;Aは炭素−炭素結合またはアル
    キリデン基、シクロアルキリデン基、アルキレン
    基、シクロアルキレン基、アゾ基、イミノ基、硫
    黄、酸素、スルホキシド基またはスルホン基を表
    わし、そしてnは少なくとも2である。) 6 非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂が120
    ℃よりも高い見かけの結晶融点を有する、特許請
    求の範囲1〜5のいずれかに記載の組成物。 7 非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂が150
    ℃〜350℃の見かけの結晶融点を有する、特許請
    求の範囲6記載の組成物。 8 非類似熱可塑性樹脂が10000よりも大きな数
    平均分子量と100℃よりも高い見かけの結晶融点
    とを有するポリオレフインである、特許請求の範
    囲1〜7のいずれかに記載の組成物。 9 ポリオレフインが2〜5個の炭素原子を有す
    るアルフアーオレフインまたは1−オレフインか
    ら誘導されたホモ重合体または共重合体である、
    特許請求の範囲8記載の組成物。 10 ポリオレフインの数平均分子量が50000よ
    りも大きい、特許請求の範囲8〜9のいずれかに
    記載の組成物。 11 ポリオレフインの見かけの結晶融点が140
    ℃〜250℃である、特許請求の範囲8〜10のい
    ずれかに記載の組成物。 12 組成物が75%を超える大体の結晶化度と
    0.94〜1.0Kg/の密度を有する高密度ポリエチレ
    ンを含む、特許請求の範囲8〜11のいずれかに
    記載の組成物。 13 組成物が35%を超える大体の結晶化度と
    0.90〜0.94Kg/の密度を有する低密度ポリエチ
    レンを含む、特許請求の範囲8〜11のいずれか
    に記載の組成物。 14 組成物が50000〜500000の数平均分子量を
    有するポリエチレンを含む、特許請求の範囲8〜
    13のいずれかに記載の組成物。 15 組成物がアイソタクチツクポリプロピレン
    を含む、特許請求の範囲8〜11のいずれかに記
    載の組成物。 16 ポリプロピレンが100000よりも大きい数平
    均分子量を有する、特許請求の範囲15記載の組
    成物。 17 組成物がコモノマーとしてエチレンまたは
    他のアルフアーオレフインを1〜20重量%含む共
    重合体の形であるポリプロピレンを含む、特許請
    求の範囲8〜11のいずれに記載の組成物。 18 組成物がポリオレフインとしてポリ(1−
    ブテン)を含む、特許請求の範囲8〜11のいず
    れかに記載の組成物。 19 組成物がポリオレフインとして240〜250℃
    の見かけの結晶融点と0.80〜0.85の比重を有する
    4−メチル−1−ペンテンのホモ重合体を含む、
    特許請求の範囲8〜11のいずれかに記載の組成
    物。 20 組成物がポリオレフインとして4−メチル
    −1−ペンテンとアルフアーオレフインとの共重
    合体を含む、特許請求の範囲8〜11のいずれか
    に記載の組成物。 21 組成物がポリオレフインとして、線状アル
    フアーオレフインが0.5〜30重量%の範囲で存在
    する4−メチル−1−ペンテンと炭素原子4〜18
    個を有する線状アルフアーオレフインとの共重合
    体を含む、特許請求の範囲20記載の組成物。 22 非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂がセ
    ルローズエステル以外の120℃よりも高い融点を
    有する熱可塑性ポリエステルである、特許請求の
    範囲1〜7のいずれかに記載の組成物。 23 非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂がポ
    リ(エチレンテレフタレート)、ポリ(プロピレ
    ンテレフタレート)またはポリ(ブチレンテレフ
    タレート)である、特許請求の範囲1〜7および
    22のいずれかに記載の組成物。 24 非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂が
    20000〜25000の平均分子量を有するポリ(ブチレ
    ンテレフタレート)である、特許請求の範囲23
    記載の組成物。 25 エンジニアリング熱可塑性樹脂がピバロラ
    クトンのホモ重合体である、特許請求の範囲1〜
    7および22のいずれかに記載の組成物。 26 エンジニアリング熱可塑性樹脂がピバロラ
    クトンと50モル%以下の他のベータープロピオラ
    クトンとの共重合体である、特許請求の範囲1〜
    7および22のいずれかに記載の組成物。 27 エンジニアリング熱可塑性樹脂がピバロラ
    クトンと10モル%以下の他のベータープロピオラ
    クトンとの共重合体である、特許請求の範囲26
    記載の組成物。 28 エンジニアリング熱可塑性樹脂が20000よ
    りも大きな平均分子量と120℃よりも高い融点を
    有するポリピバロラクトンである、特許請求の範
    囲25〜27のいずれかに記載の組成物。 29 エンジニアリング熱可塑性樹脂がポリカプ
    ロラクトンである、特許請求の範囲1〜7および
    22のいずれかに記載の組成物。 30 非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂が
    10000よりも大きな数平均分子量を有するポリア
    ミドである、特許請求の範囲1〜7のいずれかに
    記載の組成物。 31 エンジニアリング熱可塑性樹脂がホルムア
    ルデヒドまたはトリオキサンのホモ重合体であ
    る、特許請求の範囲1〜7のいずれかに記載の組
    成物。 32 エンジニアリング熱可塑性樹脂がポリアセ
    タール共重合体である、特許請求の範囲1〜7の
    いずれかに記載の組成物。 33 エンジニアリング熱可塑性樹脂がテトラフ
    ルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、
    ブロモトリフルオロエチレン、ビニリデンフルオ
    ライドから誘導されたホモ重合体または共重合体
    である、特許請求の範囲1〜7のいずれかに記載
    の組成物。 34 エンジニアリング熱可塑性樹脂がα・β−
    オレフイン系不飽和モノニトリルを50重量%より
    も多く含むニトリル樹脂である、特許請求の範囲
    1〜7のいずれかに記載の組成物。 35 α・β−オレフイン系不飽和モノニトリル
    が下記の一般式を有する、特許請求の範囲34記
    載の組成物。 (式中、Rは水素、1〜4個の炭素原子を有する
    アルキル基またはハロゲンを表わす。)。 36 ニトリル樹脂がホモ重合体、共重合体、ゴ
    ム状サブストレートに共重合体をグラフトしたも
    のあるいはホモ重合体および/または共重合体の
    混合物である、特許請求の範囲34または35記
    載の組成物。 37 組成物がブロツク共重合体と非類似熱可塑
    性樹脂をそれぞれ8〜20重量部および10〜35重量
    部を含む、特許請求の範囲1〜36のいずれかに
    記載の組成物。 38 5000〜125000の平均分子量を有するモノア
    ルケニルアレン系の少なくとも2つの末端重合体
    ブロツクAと、10000〜300000の平均分子量を有
    する共役ジエン系の少なくとも1つの中間重合体
    ブロツクBとを有する一部水添ブロツク共重合体
    であつて、前記末端重合体ブロツクAがこのブロ
    ツク共重合体の8〜55重量%を占めており、該重
    合体ブロツクAのアレン2重結合の25%以下およ
    び該重合体ブロツクBの脂肪族2重結合の少なく
    とも80%が水添により還元されているような一部
    水添ブロツク共重合体を含む組成物において、 (a) 上記の一部水添ブロツク共重合体4〜40重量
    部、 (b) 120℃よりも高い融点を有するポリカーボネ
    ート、 (c) ポリアミド、ポリオレフイン、セルローズエ
    ステル以外の熱可塑性ポリエステル、ポリ(ア
    リールスルホン)、アセタール樹脂、熱可塑性
    ポリウレタン、ポリ(フルオロ−オレフイン)
    およびニトリル樹脂からなる群から選択された
    少なくとも1つの非類似エンジニアリング熱可
    塑性樹脂5〜48重量部を含有し、前記ポリカー
    ボネート対前記非類似エンジニアリング熱可塑
    性樹脂との重量比が1:1よりも大きく、これ
    によつて、上記重合体類のうちの少なくとも2
    種が、少なくとも一部連続的相互係着網状構造
    を互いに形成しているようなポリブレンドが形
    成できるようになつており、そして、100phr
    以下(ここに“phr”は、前記ブロツク共重合
    体100重量部当りの“重量部”を表わす記号で
    ある)の量の増量油を含むことを特徴とする組
    成物。 39 組成物が5〜30phrの量の増量油を含む、
    特許請求の範囲38記載の組成物。 40 5000〜125000の平均分子量を有するモノア
    ルケニルアレン系の少なくとも2つの末端重合体
    ブロツクAと、10000〜300000の平均分子量を有
    する共役ジエン系の少なくとも1つの中間重合体
    ブロツクBとを有する一部水添ブロツク共重合体
    であつて、前記末端共重合体ブロツクAがこのブ
    ロツク共重合体の8〜55重量%を占めており、該
    重合体ブロツクAのアレン2重結合の25%以下お
    よび該重合体ブロツクBの脂肪族2重結合の少な
    くとも80%が水添により還元されているような一
    部水添ブロツク共重合体を含む組成物において、 (a) 上記の一部水添ブロツク共重合体4〜40重量
    部、 (b) 120℃よりも高い融点を有するポリカーボネ
    ート、 (c) ポリアミド、ポリオレフイン、セルローズエ
    ステル以外の熱可塑性ポリエステル、ポリ(ア
    リールスルホン)、アセタール樹脂、熱可塑性
    ポリウレタン、ポリ(フルオロ−オレフイン)
    およびニトリル樹脂からなる群から選択された
    少なくとも1つの非類似エンジニアリング熱可
    塑性樹脂5〜48重量部を含有し、前記ポリカー
    ボネト対前記非類似エンジニアリング熱可塑性
    樹脂との重量比が1:1よりも大きく、これに
    よつて、上記重合体類のうちの少なくとも2種
    が、少なくとも一部連続的相互係着網状構造が
    互いに形成しているようなポリブレンドが形成
    できるようになつており、そして、追加用樹脂
    として100phr以下(ここに“phr”は、前記ブ
    ロツク共重合体100重量部当りの“重量部”を
    表わす記号である)の量の流動促進樹脂を含む
    ことを特徴とする組成物。 41 組成物が追加用樹脂として5〜25phrの量
    の流動促進樹脂を含む、特許請求の範囲40記載
    の組成物。 42 組成物がα−メチルスチレン樹脂、クマロ
    ン−インデン樹脂、ビニルトルエン−α−メチル
    スチレン共重合体、ポリインデン樹脂および低分
    子量ポリスチレン樹脂からなる群から選ばれた追
    加用樹脂を含む、特許請求の範囲40または41
    記載の組成物。 43 (a) 5000〜125000の平均分子量を有するモ
    ノアルケニルアレン系の少なくとも2つの末端
    重合体ブロツクAと、10000〜300000の平均分
    子量を有する共役ジエン系の少なくとも1つの
    中間重合体ブロツクBとを有する一部水添ブロ
    ツク共重合体であつて、前記末端重合体ブロツ
    クAがこのブロツク共重合体の85〜55重量%を
    占めており、該重合体ブロツクAのアレン2重
    結合の25%以下および該重合体ブロツクBの脂
    肪族2重結合の少なくとも80%が水添により還
    元されているような一部水添ブロツク共重合体
    4〜40重量部を (b) 120℃よりも高い融点を有するポリカーボネ
    ート、および (c) ポリアミド、ポリオレフイン、セルローズエ
    ステル以外の熱可塑性ポリエステル、ポリ(ア
    リールスルホン)、アセタール樹脂、熱可塑性
    ポリウレタン、ポリ(フルオロ−オレフイン)
    およびニトリル樹脂からなる群から選択された
    少なくとも1つの非類似エンジニアリング熱可
    塑性樹脂5〜48重量部 と150℃〜400℃のプロセシング温度Tpにおいて
    混合し、前記ポリカーボネート対前記非類似エン
    ジニアリング熱可塑性樹脂との重量比が1:1よ
    りも大きく、これによつて、上記重合体類のうち
    の少なくとも2種が、少なくとも一部連続的相互
    係着網状構造を互いに形成しているようなポリブ
    レンドが形成できるようになつていることを特徴
    とする、組成物の製造方法。 44 重合体類を230℃〜300℃のプロセシング温
    度Tpで混合することを特徴とする、特許請求の
    範囲43記載の方法。 45 重合体類をそのすべてに共通した溶剤に溶
    解し、そしてその重合体類のいずれも溶解しない
    溶剤中で混合することにより該重合体類を凝固さ
    せることを特徴とする、特許請求の範囲43また
    は44記載の方法。 46 剪断力を供給する装置において重合体類を
    顆粒および/または粉末の状態で混合することを
    特徴とする、特許請求の範囲43または44記載
    の方法。 47 ブロツク共重合体の粘度をポリカーボネー
    ト、非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂または
    ポリカーボネートと非類似エンジニアリング熱可
    塑性樹脂との混合物の粘度で割つた比がプロセシ
    ング温度Tpおよび剪断速度100s-1において0.2〜
    4.0であることを特徴とする、特許請求の範囲4
    3〜46のいずれかに記載の方法。 48 ブロツク共重合体の粘度をポリカーボネー
    ト、非類似エンジニアリング熱可塑性樹脂または
    ポリカーボネートと非類似エンジニアリング熱可
    塑性樹脂との混合物の粘度で割つた粘度比がプロ
    セシング温度Tpおよび剪断速度100s1 -1において
    0.8〜1.2であることを特徴とする、特許請求の範
    囲47記載の方法。 49 非類似熱可塑性樹脂をポリカーボネートお
    よびブロツク共重合体と混合する前に、まず最初
    に該樹脂を粘度調節剤と混合することを特徴とす
    る特許請求の範囲43〜48のいずれかに記載の
    方法。 50 粘度調節剤としてポリ−(2・6−ジメチ
    ル−1・4−フエニレン)オキシド、またはポリ
    −(2・6−ジメチル−1・4−フエニレン)オ
    キシドとポリスチレンとの混合物を使用すること
    を特徴とする、特許請求の範囲43〜49のいず
    れかに記載の方法。 51 エンジニアリング熱可塑性樹脂100重量部
    当り0〜100重量部の量の粘度調節剤を使用する
    ことを特徴とする、特許請求の範囲49または5
    0記載の方法。 52 エンジニアリング熱可塑性樹脂100重量部
    当り10〜50重量部の量の粘度調節剤を使用するこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲51記載の方
    法。 53 ブロツク共重合体と非類似エンジニアリン
    グ熱可塑性樹脂をそれぞれ8〜20重量部および10
    〜35重量部の量で使用することを特徴とする、特
    許請求の範囲43〜52のいずれかに記載の方
    法。
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