JPS6139226Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はオーブントースター等の調理器に係
り、特に焼網を上下二段に構成した二段焙焼調理
器に関すりものである。

以下オーブントースターを例にとつて説明する
と、従来のこの種のオーブントースターには第１
図に示すようなものがある。図において、１は前
面が開放され、内部に調理空間２を有する本体
で、外ケース３とこの外ケース内に所定空間を介
して設けられた反射板４とにより構成されてい
る。

５は本体１の前面開放部を開閉するように該本
体１の前面下部に軸６により枢支された扉、７は
反射板４の左右側板４ａ，４ｂに相対向して設け
られた一対のスライド穴、８は上ヒータで、ガイ
シ９により両端が反射板４の左右側板４ａ，４ｂ
に支持されている。１０は下ヒータで、前記上ヒ
ータ８と同様に反射板４の左右側面板４ａ，４ｂ
に両端がガイシ１１を介して支持されている。

１２は調理空間２内下部に設置された下焼網
で、反射板４の左右側板４ａ，４ｂに形成したス
ライド穴７に係合してこのスライド穴７内をスラ
イドするスライド軸１３，１４に係合して前記調
理空間２内を前後方向にスライド可能に設けられ
ている。

１５は前記スライド軸１３，１４を連結してい
るスライド板、１６は前記下焼網１２を扉５の開
閉に連動して調理空間２内を前後方向にスライド
させるように、又扉５を支持するように設けられ
た一対のアームで、その一端は扉５の背面に軸１
７にて枢着され、他端はそれぞれ前記下焼網１２
の両端にスライド軸１３にて枢着されている。

１８，１９は反射板４の左右側板４ａ，４ｂに
取り付けられているヒータ端子で、ナツト２０，
２１によりリード線２２，２３がそれぞれ接続さ
れている。２４は上焼網で、この上焼網には支持
部材２５が取り付けられ、該支持部材２５によつ
て前記スライド軸１３，１４に装着され、下焼網
１２の上部に着脱自在に設置される。

２６，２７は支持部材２５に形成した軸受凹部
で、スライド軸１３，１４がそれぞれ係合するよ
うになつている。

以上のように構成を備えた従来のオーブントー
スターにおいて、上焼網２４を取り付ける場合
は、第１図に示すように、まず扉５を全開にして
下焼網１２を調理空間２内から前方にスライドさ
せ、次に支持部材２５を装着した上焼網２４を調
理空間２内に入れ、前記支持部材２５の軸受凹部
２６，２７をスライド軸１３，１４にそれぞれ係
合せしめることにより下焼網１２の上部に上焼網
２４を固定する。この状態で扉５を閉じれば、各
焼網１２，２４はそれぞれ調理空間２内に設置さ
れる。また上焼網２４を取り除く場合は取り付け
る場合の逆の操作を行えばよい。しかしながら、
上記従来のものにあつては、上焼網２４を取付け
る場合、第４図に一点鎖線で示すように支持部材
２５の下端部を誤つて下焼網１２の内側に挿入し
てしまうことがあり、うまくセツトできないとい
う欠点があつた。このため、上焼網２４のセツト
に時間がかかり、使用者に対して煩しさを感じさ
せるものであつた。

この考案は上記のような従来の欠点を除去する
ためにさたもので、支持部材の下端部に外側に向
けて屈曲せしめた折曲部を設け、該折曲部が上段
の焼網の装着時、支持部材の下端部を下段の焼網
の外側に案内するようにしたことにより、誤つて
支持部材の下端部が下焼網の内側に挿入されるよ
うにことがないようにし、よつて操作性の優れた
ものを提供するものである。

以下この考案を第６図及び第７図示す一実施例
に基いて説明する。すなわち、図に示す如く、本
実施例における支持部材２５にはその前面下端部
に外側に向けて折曲部２５ａを一体に形成してあ
り、この折曲部２５ａが下焼網１２の外側をすべ
り込んで装着され、支持部材の下端部を所定の位
置に案内する。その他の構成及び動作については
従来のものと同様であるのでそれらの説明は省略
する。

以上のように上記実施例のものは支持部材２５
の前面側下端部に外側に向けて折曲部２５ａを一
体に形成したことにより、上焼網２４を取り付け
る際に前記折曲部２５ａがガイドの役目を有する
ため、誤つて支持部材２５の下端部が下焼網１２
の内側に挿入されることがない。よつて使用者は
常に正規の位置に確実にセツトすることができ、
セツトのやり直しなどの煩しさが解消される。

なお上記実施例では折曲部２５ａを前面側下端
部に設けたが、背面側下端部に設けてもよく、下
端部であればどこでもよい。

以上のようにこの考案によれば、調理空間内に
上下二段に焼網を設置するとともに、下段の焼網
に対して上段の焼網を着脱自在に構成したものに
おいて、上段の焼網を支持する支持部材の下端部
を外側に向つて屈曲せしめて折曲部を設け、該折
曲部によつて支持部材の下端部を下段の焼網の外
側に案内するようにしたので、前記上焼網のセツ
ト時に前記折曲部がガイドの役目を行うので、支
持部材の下端部分が誤セツトされることがなく、
よつてセツトのやり直しなどの煩しさが解消さ
れ、操作性のよい調理器を提供できるという実用
的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は上焼網をセツトする前の従来のオーブ
ントースターの扉全開状態を示す斜視図、第２図
は上焼網をセツトして扉を閉塞した状態の縦断面
図、第３図は第２図の・線断面図、第４図は
従来のものにおける上焼網のセツト例を示す動作
説明図、第５図はこの考案の一実施例を示すもの
で、上焼網セツト後の状態を示す要部断面図、第
６図はこの考案による上焼網のセツト時の動作説
明図である。 図中、１は本体、２は加熱空間、４ａ，４ｂは
左右側板、５は扉、７はスライド穴、１２は下焼
網、１３，１４はスライド軸、２４は上焼は網、
２５は支持部材、２５ａは折曲部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に調理空間を有する本体と、この本体に枢
   着され前記調理空間の前面開口部を開閉する扉
   と、前記調理空間の側面に形成したスライド穴
   と、扉にアームを介して連結され該扉の開閉に連
   動して前記スライド穴をスライドするスライド軸
   と、このスライド軸にそれぞれ係合して調理空間
   内に設置される上下二段の被調理物載置用の焼網
   とを備え、上段の焼網を前記スライド軸に対して
   支持部材をもつて着脱自在に装着したものにおい
   て、前記支持部材の下端部に外側に向けて屈曲せ
   しめた折曲部を設け、該折曲部が上段の焼網の装
   着時、支持部材の下端部を下段の焼網の外側に案
   内するようにしたことを特徴とする二段焙焼調理
   器。