JPS6139080B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、たとえばズボン等の衣服をプレス
する衣服プレツサに関するものである。

この種のものは衣服を一対の挾持板により圧接
してプレスを行うものであるが、折り目を効果的
につけるために一般に衣服を湿らせてからプレス
している。そして、その湿気を除去するために挾
持板に衣服と接する吸湿繊維層を設けたりヒータ
を内蔵したりしているが、衣服は挾持板に密着し
ているので湿気が抜けにくい。したがつて、衣服
には湿気が残留してプレス後にしわが寄り、ま
た、湿気を完全に除去するにはプレス時間が増大
し過ぎる。さらに、挾持板の吸湿繊維層にも湿気
が残留するので、その湿気を除去する後始末にも
時間がかかる、さらに、挾持板に吸湿性の良好な
吸湿繊維層を使用しなければならないので、材料
の選択範囲も小さくコストアツプする欠点を有し
ている。

この発明は上述のような欠点を解消することと
もにアイロン台として兼用することができる衣服
プレツサをうることを目的とするものである。

この発明は、多数の通気孔を形成した保持板の
上面に通気性及び耐熱性を有するパツドを載置し
たアイロン台を設け、多数の通気孔が形成された
基板と発熱体とを有するプレス板を設け、前記ア
イロン台と前記プレス板とを衣服を間にして圧接
自在及び離反自在に連結したものである。すなわ
ち、衣服をアイロン台とプレス板とで挾持してプ
レスするが、発熱体を熱源とする熱を衣服に与
え、かつ、衣服に含む湿気を通気孔から外気に放
出し、これにより、短時間に衣服及びパツドに含
む湿気を除去するとともに衣服に型くずれのしな
い折り目を形成することができ、また、乾燥時間
も早いので雨にぬれた衣服や洗濯後脱水した衣服
を干すことなくプレスすることもでき、さらに、
バツトに高価な吸湿材を用いる必要がないためコ
ストダウンを図ることができ、しかも、プレス板
をアイロン台から外すことができるためアイロン
台としても兼用することができるように構成した
ものである。

この発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。１はアイロン台である。このアイロン台１は
下方から順に熱伝導性の悪い鉄板２と、多数の通
気孔３が形成された保持板４と、通気性と耐熱性
と柔軟性とを有するポリエステル繊維塊によるパ
ツド５とを積み重ね、これらの三者をパツド５の
上面を覆う綿布による布カバー６により包み込
み、さらに、鉄板４に脚７を固定したものであ
る。この鉄板４には防錆処理が施されている。ま
た、この鉄板４はトレイ状に形成されてその周縁
のみが前記保持板４に接合し他の部分はその保持
板４との間に空間８が形成されている。そしてま
た、このようなアイロン台１の側面には第２図に
示すようにコード９を介して電源コンセントに接
続されるコンセント１０とスイツチ１１とが設け
られている。

ついで、プレス板１２が設けられている。この
プレス板１２は、多数の通気孔１３を有しつつ熱
伝導良好な金属板による均熱板１４と、ジグザグ
状に配列しつつその均熱板１４に接着された発熱
体である発熱線１５と、ウレタンフオーム等のク
ツシヨン板１６と、多数の通気孔１７が形成され
た木材による基板１８とを順次下方から積み重
ね、この基板１８の上面を覆う外布１９と前記均
熱板１４の下面を覆う内布２０との周縁を基板１
８の周側面とともに外枠２１で囲撓したものであ
る。このようなプレス板１２の上面には前記発熱
線１５に接続されたサーモスタツト（図示せず）
を収納するカバー２２が設けられている。このカ
バー２２には表示ランプ（図示せず）が設けられ
ているとともにコード２３が引き出されている。
さらに、前記プレス板１２には第２図に示すよう
に前記アイロン台１に係止されるクランプ２４が
設けられている。

このような構成において、あらかじめ湿気を与
えたズボン等の衣服２５をアイロン台１の上に置
き、このアイロン台１にプレス板１２をクランプ
２４により取付ける。これにより衣服２５はプレ
ス板１２とアイロン台１とにより圧接されるとと
もに、発熱線１５を熱源とする熱が均熱板１４に
より温度分布を平均化されて加温される。これに
より、プレスを行うが、プレス板１２に通孔１
３，１７を形成しアイロン台１に通気孔３を形成
したので衣服２５は密着状態で圧接されているに
も拘わらず衣服２５に含んだ湿気を早く逃がすこ
とができる。アイロン台１側においては、底部に
熱伝導性の悪い鉄板２を保持板４との間に空間８
をあけて設けたことにより、アイロン台１の内部
と鉄板２の外気側との温度差が大きくなり、その
鉄板２の部分で放熱しここで露滴する。このよう
に衣服２５に含んだ湿気は速やかに除去されるの
でプレス時間が早く、また折り目の型くずれを防
止することができる。乾燥時間も短かいので雨に
ぬれた衣服２５や洗濯して脱水した衣服２５を干
すことなくプレスすることができる。また、パツ
ド５に含む湿気も速やかに除去しうるので高価な
吸湿材を用いる必要がなくコストダウンを図るこ
とができる。そして、クランプ２４を操作するこ
とによりアイロン台１からプレス板１２を外すこ
とができる。これにより、アイロン台１の上に衣
服２５を置いてアイロンによつてプレスを行うこ
とができる。この場合、アイロンのプラグはアイ
ロン台１のコンセント１０に接続しうるので便利
である。

なお、発熱体として発熱線１５を用いたが、板
状の発熱体を用いた場合にはその発熱体に通気孔
を形成すればよい。また、パツト５は毛布のよう
な厚手の布地を用いてもよい。さらに、発熱体を
アイロン台１に設けていてもよいものである。さ
らに、アイロン台１とプレス板１２との一端縁を
ヒンジ結合して両者を離反させるようにしてもよ
いものである。

この発明は上述のように構成したので、発熱体
を熱源とする熱を衣服に与え、さらに、衣服に含
む湿気を通気孔から速やかに除去することがで
き、これにより、衣服を乾燥して型くずれのしな
い折り目を形成することができ、また、乾燥時間
も早いので雨にぬれた衣服や洗濯後脱水した直後
の衣服でも干すことなく直ぐにプレスすることが
でき、また、アイロン台のパツドに含む湿気も通
気孔から逃がすことができるのでパツドに高価な
吸湿材を用いる必要がなく、しかも、プレス板を
アイロン台から離反することができるのでアイロ
ン台の上に置いた衣服をアイロンによつてプレス
することもできる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１
図は縦断側面図、第２図は分解斜視図である。 １……アイロン台、３……通気孔、４……保持
板、５……パツド、１２……プレス板、１３……
通気孔、１５……発熱線（発熱体）、１７……通
気孔、１８……基板、２５……衣服。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 多数の通気孔を形成した保持板の上面に通気
   性及び耐熱性を有するパツドを載置したアイロン
   台を設け、多数の通気孔が形成された基板と発熱
   体とを有するプレス板を設け、前記アイロン台と
   前記プレス板とを衣服を間にして圧接自在及び離
   反自在に連結したことを特徴とする衣服プレツ
   サ。