JPS6010548Y2 - 衣服プレツサ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ズボン等をプレスする衣服プレフサに関す
るものである。

この種のものはアイロン台とプレス板とにより衣服をプ
レスするものであるが、アイロン台とアイロンとによっ
てプレスすることもあり、この場合にはアイロン台のパ
ッドを厚くするとアイロンが沈むのであまり厚くするこ
とはできない。

他方のプレス板も従来のものは基板に発熱体とその発熱
体を覆う布とを積層状態で一体化したものである。

これにより、衣服を弾性的にプレスすることはできない
。

衣服も縫い合わせ部分が厚くなる等に理由により均一な
厚さではない。

したがって、衣服とプレス板との間に部分的に隙間が生
じシャープな折り目を形成することができない。

この考案は上述のような欠点を解決しうる衣服プレフサ
をうろことを目的とするものである。

この考案は、基板とその下側で対向する板状の発熱体と
の間に少なくとも弾力性及び耐熱性を有するクッション
材を挿着したプレス板を設け、このプレス板とアイロン
台とを衣服を間にして圧接自在に連結し、前記クッショ
ン材の肉厚を中央から両側に向うにつれ大きくなる寸法
に定めたものである。

すなわち、クッション材の弾力性により衣服を弾性的に
圧接することができ、とくに、クッション材の肉厚は両
側に向うにつれ厚くしであるため衣服の折り目を施す部
分を他の部分への圧接力より大きい圧接力をもって圧接
し、これによりシャープな折り目を施すことができ、こ
れにより、アイロン台のパッドに大きい弾力性をもたせ
る必要がなく、アイロンによりプレスする８合でもアイ
ロンがパッドに沈むことがなくプレス作業を容易にしう
るように構成したものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

１はアイロン台である。

このアイロン台１は下方から順に熱伝導性の悪い鉄板２
と、多数の通気孔３が形成された保持板４と、通気性と
耐熱性とある程度の柔軟性とを有するポリエステル繊維
塊によるパッド５とを積み重ね、これらの三者をパッド
５の上面を覆う綿布による布カバー６により包み込み、
さらに、鉄板４に脚７を固定したものである。

この鉄板４には防錆処理が施させている。また、この鉄
板４はトレイ状に形成されてその周縁のみが前記保持板
４に接合し他の部分はその保持板４との間に空気８が形
成されている。

そしてまた、このようなアイロン台１の側面には第３図
に示すようにコード９を介して電源コンセントに接続さ
れるコンセント１０とスイッチ１１とが設けられている
。

ついで、プレス板１２が設けられている。

このプレス板１２は、まず多数の通気孔１３を有しつつ
熱伝導良好で弾性的に変形しうる金属薄板による均熱板
１４とジグザグ状に配列しつつその均熱板１４に接着さ
れた発熱線１５とよりなる発熱体１６を設け、この発熱
体１６と、断熱性及び耐熱性並びに弾力性を有するウレ
タンフオーム等のクッション材１７と、多数の通気孔１
８が形成された木材による基板１９とを順次下方から積
み重ね、この基板１９の上面を覆う布２０と前記均熱板
１４の下面を覆う布２１との周縁を基板１９の周側面と
ともに外枠２２で囲繞したものである。

これらの布２０．２１は耐熱性を有するが熱的不良導体
によるものである。

また、前記クッション材１７の肉厚は下面を傾斜させる
ことによって中央で薄く両側に向うにつれ厚く定められ
ている。

このようなプレス板１２の上面には前記発熱線１５に接
続されたサーモスタット（図示せず）を収納するカバー
２３が設けられている。

このカバー２３には表示ランプ（図示せず）が設けられ
ているとともにコード２４が引き出されている。

また、前記プレス板１２には前記アイロン台１に係合す
るクランプ２５が複数個設けられている。

このような構成において、あらかじめ湿気を与えたズボ
ン等の衣服２６をアイロン台１に置く。

そして、第１図のようにアイロン台１にプレス板１２を
載せただけでは衣服２６の一部とプレス板１２との間に
隙間があくが、クランプ２５を締めると第２図のように
衣服２６は全面的にプレス板１２に接される。

そして、コード２４を電源に差し込む。

これにより、衣服２５はアイロン台１とプレス板１２と
により圧接されるとともに発熱線１５を熱源とする熱が
均熱板１４により温度分布を平均化されて加温され、こ
れにより、プレスされる。

このとき、発熱体１６からの熱はクッション材１７が断
熱性を有しているため逃げにくくこれにより熱効率は高
い。

また、均熱板１４は薄板によるため変形作用を示しかつ
クッション材１７の弾力性により衣服２６は弾性的に挾
持される。

これにより、衣服２６のしわは完全に伸ばされ、シャー
プな折り目を形成することができる。

とくに、クッション材１７は両側に向うにつれ肉厚が増
すので衣服２６は中応部より両側が強く圧接される。

したがって、衣服２６は中央に縫い合わせ部があり中央
が厚くてもより一部シャープな折り目を形成することが
できる。

このように、パッド５に弾性をもたせなくても衣服２６
を弾性的に圧接することができるので安価な材料により
パッド５を形成することができる。

さらに、クッション材１７の弾力性により衣服２６の厚
みが変化してもクランプ２５とアイロン台１との保合に
遊びを生じないことによりクランプ２５の構造を簡単に
することができる。

そして、クランプ２５を外すことによりプレス板１２を
アイロン台１から離反することができる。

これにより、アイロン台１に置いた衣服２６をアイロン
（図示せず）によってプレスすることもできる。

このとき、パッド５は多少柔軟性を与える必要があるが
大きな弾性力を与える必要がないのでアイロンが沈むこ
とがなくプレスし易い。

また、アイロンのコードをアイロン台１のコンセント１
０に差し込めばよいので便利である。

なお、板状の発熱体１６として均熱板１４と発熱線１５
とよりなるものを用いたが、絶縁性、耐熱性、柔軟性を
有する布地に発熱線１５を設けたものや、他の布ヒータ
を用いてもよい。

この考案は上述のように、アイロン台と対向するプレス
板に両側に向うにつれ肉厚が太きなるクッション材を設
けたことにより、そのクッション材の弾力により衣服を
弾性的に圧接することができ、とくに衣服の両側への圧
接力は増大するためきわめてシャープな折り目を施すこ
とができ、これにより、アイロン台のパッドに大きな弾
力性をもたせる必要がなく、アイロンによってプレスす
る場合でもアイロンがパッドに沈むことがなくアイロン
によるプレスを容易に行うことができる等の効果を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は縦断
側面図、第２図は衣服を圧接した状態を示す一部の縦断
側面図、第３図は分解斜視図である。 １・・・・・・アイロン台、１２・・・・・・プレス板
、１６・・・・・・発熱体、１７・・・・・・クッショ
ン材、１９・・・・・・基板、 ２６・・・・・・衣服。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 基板とその下側で対向する板状の発熱体との間に少
   なくとも弾力性及び耐熱性を有するクッション材を挿着
   したプレス板を設け、このプレス板とアイロン台とを衣
   服を間にして圧接自在に連結し、前記クッション材の肉
   厚を中央から両側に向うにつれ大きくなる寸法に定めた
   ことを特徴とする衣服プレフサ。 ２ 発熱体として布ヒータを用いたことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の衣服プレフサ。