JPS6138916B2 - - Google Patents
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- JPS6138916B2 JPS6138916B2 JP13980579A JP13980579A JPS6138916B2 JP S6138916 B2 JPS6138916 B2 JP S6138916B2 JP 13980579 A JP13980579 A JP 13980579A JP 13980579 A JP13980579 A JP 13980579A JP S6138916 B2 JPS6138916 B2 JP S6138916B2
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- Japan
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- resin
- damper
- graphite powder
- graphite
- modulus
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- Expired
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R7/00—Diaphragms for electromechanical transducers; Cones
- H04R7/16—Mounting or tensioning of diaphragms or cones
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
Description
本発明はスピーカ用ダンパに関し、特に樹脂と
黒鉛と軟化材料との複合材料によるスピーカ用ダ
ンパに関する。 一般にスピーカ用ダンパには、振動部の横方向
の動きに対しては確実に保持し、前後方向の動き
に対しては極力柔かくて振動部の動きを妨害した
りしないものが望ましい。従来、このようなダン
パは、天然や合成の織繊維、発泡樹脂などでギヤ
ザード型に形成されたものが大部分である。しか
し、このような材料のダンパにあつては、横方向
の動きを抑えかつ前後方向の動きに対して柔かく
という相反する条件から、その両方を同時に満た
すのは困難であつた。それは、制動効果を高める
ためにはヤング率が高くかつ内部損失が大きいこ
とが必要であり、また振動部の前後の動きを阻害
しないためには軽量であることが必要であるが、
軽量でヤング率が高く、かつ内部損失も大きいと
いつた材料が見られなかつたからである。 本発明はかかる従来の問題に鑑みてなされたも
ので、軽量かつ高ヤング率、高内部損失を有する
複合材料で形成された制御効果が高くかつ振動部
の振動阻害もおこさないスピーカ用ダンパを提供
することを目的とする。 本発明を以下に詳説する。熱可塑性樹脂にはポ
リ塩化ビニル単味、塩化ビニルと酢酸ビニル、塩
化ビニリデン、アクリロニトリルなどとの共重合
体が用いられる。鱗片状黒鉛粉末は、粒径が0.1
〜100μｍの範囲であるが、一般に小さいほどよ
く、平均５μｍ以下であることが好ましい。軟化
材料には、上記樹脂の可塑剤、例えばBPBG、
DOP、DBPが用いられ、またゴム系材料、例え
ばニトリルゴム（NR）、ニトリルブタジエンゴム
（NBR）、スチレンブタジエンゴム（SBR）その
他一般の合成ゴムが用いられる。 スピーカ用ダンパを得るには、樹脂と黒鉛粉末
と軟化材料とを、さらに必要ならば適量の安定剤
を添加して混合し、ミキシングロール、バンバリ
ミキサ、ニーダ等の混練機で樹脂の軟化点以上に
加熱しながら混練し、次にこの混練物をロールに
通してシート状に圧延し、黒鉛粉末をシート状の
混練物の表面に沿つて配向させる。第１図は上記
混練物の未圧延状態での組成、第２図は圧延後の
組成を模式的に示し、１は樹脂と軟化材料との混
合材、２は黒鉛粉末である。このロールによる圧
延は、黒鉛粉末を配向させることによりヤング率
の向上を図るためであり、ロール圧延しない混練
物と圧延した混練物とでは、ヤング率において約
２倍以上の差がある。次に、第２図に示す上記シ
ート材を第３図に示すように所望の形状のダンパ
に熱可塑成形する。成形法は真空法、圧空法、プ
レス法等の通常の成形法が用いられ、これによ
り、第４図から明らかなように黒鉛粉末２が表面
に沿つて配向したダンパが得られる。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 １ 樹脂にポリ塩化ビニルを用いた。鱗片状黒鉛粉
末と樹脂との配合割合は、樹脂１に対して黒鉛
0.5〜３の範囲で黒鉛の存在によるヤング率の向
上が期待できるが、１：２の割合で配合した。ま
た可塑剤にはBPBGを用いた。可塑剤は樹脂、黒
鉛の20phr以上加えることが望ましい。20phr以
上であるときにはヤング率Ｅの緩やかな低下に対
して内部損失tanδが急激に上昇してダンパとし
ての特性を向上させるからである。このBPBGは
40phr用いた。さらに安定剤として少量のステア
リン酸鉛を添加した。 上記配合の素材は、材料を軟化させつつ混練す
るためにまずミキシングロールにより150℃に加
熱しながら混練し、次にこのロールにより圧延し
てシート状の材料を得た。次にこのシートを型上
にのせ、加熱しつつ真空成形してギヤザードダン
パを得た。 実施例 ２ ポリ塩化ビニル：NBR：黒鉛を１：２：６と
して配合し、これに約１の可塑剤BPBGと少量の
安定剤ステアリン酸鉛とを添加し、これを実施例
１と同様の方法で混練、圧延、成形してダンパを
得た。 なお、上例の配合比以外でも、樹脂とゴム系材
料とを合計した分量が全体の10〜60wt％の範囲
で、かつ樹脂とゴム系材料との重量比が10〜90％
の範囲で効果があり、また黒鉛と共にカーボンブ
ラツクを同程度混入することにより内部損失のさ
らなる改善が図れる。 これら両実施例で得られたダンパの特性を表に
示す。
黒鉛と軟化材料との複合材料によるスピーカ用ダ
ンパに関する。 一般にスピーカ用ダンパには、振動部の横方向
の動きに対しては確実に保持し、前後方向の動き
に対しては極力柔かくて振動部の動きを妨害した
りしないものが望ましい。従来、このようなダン
パは、天然や合成の織繊維、発泡樹脂などでギヤ
ザード型に形成されたものが大部分である。しか
し、このような材料のダンパにあつては、横方向
の動きを抑えかつ前後方向の動きに対して柔かく
という相反する条件から、その両方を同時に満た
すのは困難であつた。それは、制動効果を高める
ためにはヤング率が高くかつ内部損失が大きいこ
とが必要であり、また振動部の前後の動きを阻害
しないためには軽量であることが必要であるが、
軽量でヤング率が高く、かつ内部損失も大きいと
いつた材料が見られなかつたからである。 本発明はかかる従来の問題に鑑みてなされたも
ので、軽量かつ高ヤング率、高内部損失を有する
複合材料で形成された制御効果が高くかつ振動部
の振動阻害もおこさないスピーカ用ダンパを提供
することを目的とする。 本発明を以下に詳説する。熱可塑性樹脂にはポ
リ塩化ビニル単味、塩化ビニルと酢酸ビニル、塩
化ビニリデン、アクリロニトリルなどとの共重合
体が用いられる。鱗片状黒鉛粉末は、粒径が0.1
〜100μｍの範囲であるが、一般に小さいほどよ
く、平均５μｍ以下であることが好ましい。軟化
材料には、上記樹脂の可塑剤、例えばBPBG、
DOP、DBPが用いられ、またゴム系材料、例え
ばニトリルゴム（NR）、ニトリルブタジエンゴム
（NBR）、スチレンブタジエンゴム（SBR）その
他一般の合成ゴムが用いられる。 スピーカ用ダンパを得るには、樹脂と黒鉛粉末
と軟化材料とを、さらに必要ならば適量の安定剤
を添加して混合し、ミキシングロール、バンバリ
ミキサ、ニーダ等の混練機で樹脂の軟化点以上に
加熱しながら混練し、次にこの混練物をロールに
通してシート状に圧延し、黒鉛粉末をシート状の
混練物の表面に沿つて配向させる。第１図は上記
混練物の未圧延状態での組成、第２図は圧延後の
組成を模式的に示し、１は樹脂と軟化材料との混
合材、２は黒鉛粉末である。このロールによる圧
延は、黒鉛粉末を配向させることによりヤング率
の向上を図るためであり、ロール圧延しない混練
物と圧延した混練物とでは、ヤング率において約
２倍以上の差がある。次に、第２図に示す上記シ
ート材を第３図に示すように所望の形状のダンパ
に熱可塑成形する。成形法は真空法、圧空法、プ
レス法等の通常の成形法が用いられ、これによ
り、第４図から明らかなように黒鉛粉末２が表面
に沿つて配向したダンパが得られる。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 １ 樹脂にポリ塩化ビニルを用いた。鱗片状黒鉛粉
末と樹脂との配合割合は、樹脂１に対して黒鉛
0.5〜３の範囲で黒鉛の存在によるヤング率の向
上が期待できるが、１：２の割合で配合した。ま
た可塑剤にはBPBGを用いた。可塑剤は樹脂、黒
鉛の20phr以上加えることが望ましい。20phr以
上であるときにはヤング率Ｅの緩やかな低下に対
して内部損失tanδが急激に上昇してダンパとし
ての特性を向上させるからである。このBPBGは
40phr用いた。さらに安定剤として少量のステア
リン酸鉛を添加した。 上記配合の素材は、材料を軟化させつつ混練す
るためにまずミキシングロールにより150℃に加
熱しながら混練し、次にこのロールにより圧延し
てシート状の材料を得た。次にこのシートを型上
にのせ、加熱しつつ真空成形してギヤザードダン
パを得た。 実施例 ２ ポリ塩化ビニル：NBR：黒鉛を１：２：６と
して配合し、これに約１の可塑剤BPBGと少量の
安定剤ステアリン酸鉛とを添加し、これを実施例
１と同様の方法で混練、圧延、成形してダンパを
得た。 なお、上例の配合比以外でも、樹脂とゴム系材
料とを合計した分量が全体の10〜60wt％の範囲
で、かつ樹脂とゴム系材料との重量比が10〜90％
の範囲で効果があり、また黒鉛と共にカーボンブ
ラツクを同程度混入することにより内部損失のさ
らなる改善が図れる。 これら両実施例で得られたダンパの特性を表に
示す。
【表】
この表より明らかなように、本発明によれば、
軟化材料の存在でエネルギー吸収性に効く内部損
失が紙材料よりも大きく、同時に黒鉛の配向によ
りヤング率が大きく、また密度もある程度小さく
なるので振動追随性も大きく、従つて優れた特性
を有するダンパを提供できるのである。
軟化材料の存在でエネルギー吸収性に効く内部損
失が紙材料よりも大きく、同時に黒鉛の配向によ
りヤング率が大きく、また密度もある程度小さく
なるので振動追随性も大きく、従つて優れた特性
を有するダンパを提供できるのである。
第１図は本発明に用いる混練材料の黒鉛粉末未
配向状態での断面図、第２図は本発明に用いる黒
鉛配向シート材料の断面図、第３図は本発明ダン
パの一実施例の斜視図、第４図は第３図における
Ａ部断面の拡大図である。 １……熱可塑性樹脂、２……黒鉛粉末。
配向状態での断面図、第２図は本発明に用いる黒
鉛配向シート材料の断面図、第３図は本発明ダン
パの一実施例の斜視図、第４図は第３図における
Ａ部断面の拡大図である。 １……熱可塑性樹脂、２……黒鉛粉末。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 熱可塑性樹脂と鱗片状黒鉛粉末と前記樹脂の
軟化材料とを主成分とする混練材料であつて前記
黒鉛粉末が表面に沿つて配向していることを特徴
とするスピーカ用ダンパ。 ２ 上記樹脂の軟化材料が多量部の可塑剤である
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の
スピーカ用ダンパ。 ３ 上記樹脂の軟化材料がゴム系材料であること
を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載のスピ
ーカ用ダンパ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13980579A JPS5664597A (en) | 1979-10-31 | 1979-10-31 | Damper for speaker |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13980579A JPS5664597A (en) | 1979-10-31 | 1979-10-31 | Damper for speaker |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5664597A JPS5664597A (en) | 1981-06-01 |
| JPS6138916B2 true JPS6138916B2 (ja) | 1986-09-01 |
Family
ID=15253839
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13980579A Granted JPS5664597A (en) | 1979-10-31 | 1979-10-31 | Damper for speaker |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5664597A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5888886A (ja) * | 1981-11-21 | 1983-05-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ビデオテ−プレコ−ダ |
| US8315420B2 (en) | 2007-02-28 | 2012-11-20 | Bose Corporation | Spider |
-
1979
- 1979-10-31 JP JP13980579A patent/JPS5664597A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5664597A (en) | 1981-06-01 |
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