JPS6138722B2 - - Google Patents

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JPS6138722B2
JPS6138722B2 JP2828079A JP2828079A JPS6138722B2 JP S6138722 B2 JPS6138722 B2 JP S6138722B2 JP 2828079 A JP2828079 A JP 2828079A JP 2828079 A JP2828079 A JP 2828079A JP S6138722 B2 JPS6138722 B2 JP S6138722B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
butadiene
polymerization
polybutadiene
cobalt
cobalt compound
Prior art date
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Expired
Application number
JP2828079A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55120611A (en
Inventor
Hidetomo Ashitaka
Kazuya Jinda
Tanetoshi Inaishi
Eiji Murooka
Kyohei Ooizumi
Hideo Kurihara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP2828079A priority Critical patent/JPS55120611A/ja
Publication of JPS55120611A publication Critical patent/JPS55120611A/ja
Publication of JPS6138722B2 publication Critical patent/JPS6138722B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、1・2−ポリブタジエンの新規な
製造方法に関するものである。
従来、可溶性コバルト化合物、トリアルキルア
ルミニウムおよび二硫化炭素から得られた触媒を
使用して1・3−ブタジエンを重合すると1・2
−ポリブタジエンが得られることは知られてい
る。また、可溶性コバルト化合物およびジアルキ
ルアルミニウムハライドから得られた触媒を使用
して1・3−ブタジエンを重合するとシス−1・
4−ポリブタジエンが得られることも知られてい
る。
この発明者らは、有機アルミニウム化合物とし
てジアルキルアルミニウムハライドを使用して
1・2−ポリブタジエンを製造する方法について
研究した結果この発明を完成した。
この発明は、1・3−ブタジエンを含有する重
合溶媒に、重合溶媒100ml当り0.05〜100ミリモル
の可溶性のコバルト化合物および該コバルト化合
物1モル当り0.5〜2モルの一般式AlR2X(Rは
炭素数2〜8のアルキル基であり、Xはハロゲン
原子である。)で表わされるジアルキルアルミニ
ウムハライドを添加して得られる溶液および二硫
化炭素から得られる触媒の存在下に、重合溶媒中
で1・3−ブタジエンを重合することを特徴とす
る1・2−ポリブタジエンの製造方法に関するも
のである。
この発明の方法において使用される可溶性のコ
バルト化合物は、使用する重合溶媒に可溶なコバ
ルト化合物であればどのようなものでもよい。例
えば、このような可溶性のコバルト化合物として
は、コバルトのβ−ジケトン錯体またはコバルト
のβ−ケト酸エステル錯体が好適に使用される。
これらコバルト錯体の配位子のβ−ジケトンとし
ては、一般式 (式中、R1およびR2はそれぞれは、水素原子また
は炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基であり、R3
およびR4はそれぞれは炭素数1〜3の脂肪族炭
化水素基である。)のβ−ジケトン類があげら
れ、また、配位子のβ−ケト酸エステルとして
は、一般式 (式中、R1、R2、R3およびR4は前記と同じであ
る。)のβ−ケト酸エステルがあげられる。特に
好ましい錯体は、コバルト()アセチルアセト
ナート、コバルト()アセチルアセトナート、
コバルトアセト酢酸エチルエステル錯体である。
また可溶性のコバルト化合物として、炭素数6
以上の有機カルボン酸のコバルト塩、例えばコバ
ルトオクトエート、コバルトナフテネート、コバ
ルトベンゾエートなどを使用することができる。
さらに、可溶性のコバルト化合物として、例え
ばハロゲン化コバルト錯体、すなわち、一般式 CoXn・Ym (3) (式中、Xはハロゲン原子、特に好ましくは塩素
原子であり、nは2または3の整数であり、Yは
配位子であり、mは1〜4の整数である。)で表
わされる錯体も好適に使用することができる、上
記式(3)において、配位子としてはハロゲン化コバ
ルトと錯体を形成することが知られている任意の
配位子、例えばピリジン、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、ジメチルアニリンなどの三級ア
ミン、メチルアルコール、エチルアルコールなど
のアルコールおよびN・N−ジメチルホルムアミ
ド、N・N−ジメチルアセトアミド、N・N−ジ
エチルホルムアミドなどのN・N−ジアルキルア
ミドなどを挙げることができる。特に好ましいハ
ロゲン化コバルト錯体としては、塩化コバルトピ
リジン錯体、塩化コバルトエチルアルコール錯体
を挙げることができる。
この発明の方法において使用される有機アルミ
ニウム化合物は、一般式AlR2X(Rは炭素数2〜
8のアルキル基であり、Xはハロゲン原子であ
る。)で表わされるジアルキルアルミニウムハラ
イドである。特に好ましいジアルキルアルミニウ
ムハライドとしては、ジエチルアルミニウムハラ
イドを挙げることができる。
この発明の方法において使用される重合溶媒と
しては、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、脂環
族炭化水素およびそれらのハロゲン化物、例え
ば、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘキサ
ン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、クロルベン
ゼン、塩化メチレン、1・2−ジクロルエタン、
1・1・2−トリクロルエタン、O−ジクロルベ
ンゼンなどを挙げることができる。
触媒を調製するさいの重合溶媒と、1・3−ブ
タジエンを重合させるさいの重合溶媒とは、同一
種類の溶媒であることが望ましい。
この発明の方法において、触媒調製方法はきわ
めて重要である。すなわち、この発明の方法で使
用される触媒は、(a)1・3−ブタジエンを含有す
る重合溶媒に、重合溶媒100ml当り0.05〜100ミリ
モル、好ましくは0.5〜50ミリモルの可溶性のコ
バルト化合物および該コバルト化合物1モル当り
0.5〜2モル、好ましくは0.7〜1.25モルの一般式
AlR2Xで表わされるジアルキルアルミニウムハラ
イドを添加し、好ましくは30秒間以上、特に好ま
しくは1分間以上熟成して得られる溶液および二
硫化炭素を混合することによつて調製される。
可溶性のコバルト化合物の量が前記下限より少
ないと、触媒の重合活性が著しく低く、可溶性の
コバルト化合物の量が前記上限より多いと、コバ
ルト化合物が重合溶媒に溶解しにくくなり実用的
でない。
ジアルキルアルミニウムハライドの量が前記下
限より少ないと、触媒の重合活性が著しく低く、
ジアルキルアルミニウムハライドの量が前記上限
より多いと、触媒の重合活性がなくなり、1・2
−ポリブタジエンを得ることができない。
上述の(a)溶液に含有される1・3−ブタジエン
の量は、使用する可溶性のコバルト化合物1モル
に対して2モル以上であり、特に好ましくは4モ
ル以上であり、重合すべき1・3−ブタジエンの
一部または全部でもよい。
この発明の方法で使用する触媒の調製温度は、
特に限定されないが、10〜50℃が好ましい。
この発明の方法における各触媒成分の使用量
は、重合すべき全量の1・3−ブタジエンに対し
て、重合溶媒に可溶性のコバルト化合物が0.0001
〜1モル%、特に0.001〜0.1モル%が好ましく、
ジアルキルアルミニウムハライドが0.00005〜2
モル、特に0.0005〜0.2モル%が好ましく、二硫
化炭素が0.001〜3モル%、特に0.002〜0.05モル
%が好ましい。
この発明の方法における1・3−ブタジエンの
重合様式としては、前記重合溶媒中で1・3−ブ
タジエンを重合する溶液重合法、および触媒調製
用以外には他の溶媒を使用しないで液状の1・3
−ブタジエン自体を重合溶媒とするバルク重合法
のいずれをも採用することができる。
この発明の方法によつて得られる1・2−ポリ
ブタジエンは、シンジオタクチツク−1・2−構
造含有率が70%以上であり、融点が190℃以上で
ある。
この発明の方法において、重合温度は、−30〜
60℃、特に20〜50℃の温度が好ましく、重合圧力
は常圧でもそれ以上でも良い。
溶液重合法を採用する場合、重合時の重合溶液
中の13−ブタジエンの濃度は特に規制されない
が、一般には重合溶液に対して3〜50重量%の濃
度が好ましい。
重合生成混合物中の1・2−ポリブタジエンの
量が多くなると重合生成混合物の粘度が大きくな
り充分に撹拌することが困難になるので、重合生
成混合物中の1・2−ポリブタジエンの量が重合
生成混合物1当り約400g以上にならないよう
に、1・3−ブタジエンの重合反応を調節するこ
とが望ましい。
この発明の方法における重合停止方法として
は、コバルト化合物と有機アルミニウム化合物と
から得られる触媒による重合の停止方法として公
知の方法を適用することができる。例えば、有機
アルミニウム化合物と反応するような極性化合
物、例えば大量のアセトン、アルコール、水など
の極性溶剤をポリマー生成混合液に投入する方
法、あるいは大量の極性溶剤にポリマー生成混合
液を投入する方法、塩酸、硫酸などの無機酸、酢
酸、安息香酸などの有機酸、モノエタノールアミ
ン、メチルアミンなどの有機アミン、あるいはア
ンモニアを含む少量の上記極性溶剤をポリマー生
成混合液に投入する方法、水酸基あるいはアミノ
基を有する老化防止剤をポリマー生成混合液に投
入する方法、塩化水素ガスをポリマー生成混合液
に導入する方法、などを重合停止方法として採用
することができる。
1・3−ブタジエンの重合を停止した後、常法
により1・2−ポリブタジエンを分離、洗浄、乾
燥して1・2−ポリブタジエンを得る。
次に実施例および比較例を示す。
実施例および比較例の記載において、ポリブタ
ジエンの1・2−構造含有率は、核磁気共鳴スペ
クトル(NMR)または赤外吸収スペクトル
(IR)で測定し、算出した。また、ポリブタジエ
ンの融点は、自記差動熱量計(DSC)による吸
熱曲線のピーク温度によつて決定した。
実施例 1 空気を窒素で置換し、三方コツク、撹拌子を備
えた内容積300c.c.の三角フラスコ中に、乾燥した
1・3−ブタジエン18.7gを脱水ベンゼン191ml
に溶解した1・3−ブタジエンのベンゼン溶液を
入れ、液温を300℃に保ちながら、この1・3−
ブタジエンのベンゼン溶液に、55ミリモルの1・
3−ブタジエンと3.65ミリモルのコバルトオクト
エートとを含むベンゼン溶液37.5c.c.と3.65ミリモ
ルのジエチルアルミニウムクロライドを含むベン
ゼン溶液7.3c.c.とを混合して30℃で10分間熟成し
た熟成溶液から分取した0.15c.c.(コバルトオクト
エート0.01ミリモル含む。)の熟成溶液を添加
し、ついで0.075ミリモルの二硫化炭素を添加し
た後、撹拌しながら30℃で60分間1・3−ブタジ
エンの重合を行なつた。得られたポリマー生成混
合液を2・6−ジ第3ブチル−4−メチルフエノ
ールおよび塩酸を含む250c.c.のメタノールに加
え、1・2−ポリブタジエンを析出沈殿させた。
この1・2−ポリブタジエンをメタノールで充分
洗浄し、50℃で減圧乾燥して粉末状の1・2−ポ
リブタジエン0.32gを得た。得られた1・2−ポ
リブタジエンの、融点は198℃、1・2−構造含
有率は76.0%であつた。
実施例 2 1・3−ブタジエンとコバルトオクトエートと
を含むベンゼン溶液とジエチルアルミニウムクロ
ライドを含むベンゼン溶液とを混合して熟成する
時間を30分に変えた他は実施例1と同様に実施し
て、粉末状の1・2−ポリブタジエン0.55gを得
た。得られた1・2−ポリブタジエンの、融点は
198℃、1・2−構造含有率は75.5%であつた。
実施例 3 1・3−ブタジエンとコバルトオクトエートと
を含むベンゼン溶液とジエチルアルミニウムクロ
ライドを含むベンゼン溶液とを混合して熟成する
さいのジエチルアルミニウムクロライドの量を
4.56ミリモル(Al/Coモル比1.25)に変えた他は
実施例1と同様に実施して、粉末状の1・2ポリ
ブタジエン0.27gを得た。得られた1・2ポリブ
タジエンの、融点は200℃、1・2−構造含有率
は81.0%であつた。
実施例 4 重合溶媒をクロルベンゼンに変えた他は実施例
1と同様に実施して、粉末状の1・2−ポリブタ
ジエン0.25gを得た。得られた1・2−ポリブタ
ジエンの、融点は199.8℃、1・2−構造含有率
は89.0%であつた。
実施例 5 重合溶媒をジクロルメタンに変えた他は実施例
1と同様に実施して、粉末状の1・2−ポリブタ
ジエン0.79gを得た。得られた1・2−ポリブタ
ジエンの、融点は201.8℃、1・2−構造含有率
は98.0%であつた。
比較例 1 1・3−ブタジエンとコバルトオクトエートと
を含むベンゼン溶液とジエチルアルミニウムクロ
ライドを含むベンゼン溶液とを混合して熟成する
さいのジエチルアルミニウムクロライドの量を
9.13ミリモル(Al/Coモル比2.5)に変えた他は
実施例1と同様に実施したが、ポリマーは全く得
られなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 1・3−ブタジエンを含有する重合溶媒に、
    重合溶媒100ml当り0.05〜100ミリモルの可溶性の
    コバルト化合物および該コバルト化合物1モル当
    り0.5〜2モルの一般式AlR2X(Rは炭素数2〜
    8のアルキル基であり、Xはハロゲン原子であ
    る。)で表わされるジアルキルアルミニウムハラ
    イドを添加して得られる溶液および二硫化炭素か
    ら得られる触媒の存在下に、重合溶媒中で1・3
    −ブタジエンを重合することを特徴とする1・2
    −ポリブタジエンの製造方法。
JP2828079A 1979-03-13 1979-03-13 Production of 1,2-polybutadiene Granted JPS55120611A (en)

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