JPS6137873A - 電界発光素子 - Google Patents

電界発光素子

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JPS6137873A
JPS6137873A JP15881684A JP15881684A JPS6137873A JP S6137873 A JPS6137873 A JP S6137873A JP 15881684 A JP15881684 A JP 15881684A JP 15881684 A JP15881684 A JP 15881684A JP S6137873 A JPS6137873 A JP S6137873A
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layer
compound
light
electron
compounds
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JP15881684A
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Inventor
Takeshi Eguchi
健 江口
Harunori Kawada
河田 春紀
Yukio Nishimura
征生 西村
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、電界発光を行なう電界発光素子[エレクトロ
ルミネッセンス(E L)素子]に関し、〈わしくは有
機化合物からなる電気化学的特性の異なる2種の薄膜を
組合わせたEL機能を持つ層を有し、特に、低電圧駆動
でも効率良い発光が得られ、十分な輝度を有するEL素
子に関する。
〔従来技術〕
EL素子は、EL機能を有する材料、すなわち電界内に
置かれた際に光を発する機能を有する材料を含む発光層
を2つの電極間に配置した構造を有し、これら電極間に
電圧を印加することにより電界を発生させて電気エネル
ギーを直接光に変換して光を発生する発光素子であり、
例えば白熱電球のようにフィラメントを白熱させて発光
させる、あるいは蛍光灯のように電気的に励起した気体
が蛍光体にエネルギーを付与して発光させるなどの従来
の発光方式とは異なり、薄型のパネル状、ベルト状1円
筒状等の種々の形状の例えば、ランプや線、図、画像等
の表示に用いる表示媒体の構成部材として、あるいは大
面積のパネルランプ等の発光体を実現化できるu(飽性
を有するものとして注目されている。
このようなEL素子は、その発光方式の違いから、発光
層内部でのキャリアーの異動に伴なう電界励起発光を行
なう真性EL方式と、電極からキャリアーを発光層内に
注入して電界励起発光を行なうキャリアー注入EL方式
との2つに大きく分けられる。
更に、EL素子は、該素子の有する発光層の構造の違い
から、EL機能を有する材料からなる薄Hりを発光層と
して有する薄膜型と、EL機能を有する材料をパイング
ー中に分散して形成した発光層を有する粉末型との2つ
のタイプに大きく分類される。
なお、上記のEL機能を有する材料としては、従来、M
n、 CuまたはReF3 (Reは希土類を表わす)
等を賦活剤として含むZnS等の無機金属材料が主に使
用されてきた。
薄膜型のEL素子は、発光層を薄く形成して、電極間の
距離を十分に短かくすることができ、発光層内でより強
い電界を発生させて、低電圧駆動に於いても、輝度の高
い良好な発光を得るために好適な構造を有している。し
かしながら、上記のZnSを主体とするI#、機金属材
料を用いて蒸着法等の薄膜形成法により薄膜の発光層を
形成し、この型のEL素子を製造した場合、製造コスト
が非常に高くなってしまうという問題があり、また大面
積の均一な薄膜からなる発光層の形成が非常に困難であ
るため、品質の良い大面積のEL素子を量産性良く製造
することはできなかった。
これに対して、量産性に富み、コスト的に有利であるE
L索子として、上記のZnSを主体とするEL無機材料
を有機バインダー中に分散して発光層を形成した真性E
L方式の有機粉末型EL素子が知られている。
ところが、この粉末型のEL素子に於いては、層厚を薄
く形成すると、その発光層にピンホール等の欠陥が生じ
易く、発光特性を十分に高めるために、発光層の層厚を
一定以上薄くするには構造−Lの限界があり、十分な発
光、特に高い輝度を得ることができず、また層厚が比較
的厚くなるので、より強い電界を発生させるために、電
力消費が多くなるなどの問題点を有していた。この粉末
型のEL素子の有する発光層内に、より強い電界を発生
させるためにフッ化ビニリデン系重合体からなる中間誘
電体層を設けた改良型の粉末型EL素子が、特開昭58
−172891公報によって知られているが、輝度、電
力消費等に於いて満足のいく性能が得られていないのが
現状である。
一方、最近、種々の薄膜形成法により精度良い薄膜の形
成が可能である有機化合物材料の化学構造や高次構造を
制御して、従来用いられていた金属、無機材料の代りに
、オプティカル及びエレクトロニクス用材料として、エ
レクトロクロミ・ンク素子、圧電素子、焦電素子、非線
形光学素子、強誘電性液晶等の用途に適用することが注
目されており、更に、これらの材料のEL素子の発光層
を形成する材料としての適用が期待されている。
これらのなかで、EL素子の発光層用の有機材料として
は、アントラセン、ピレン若しくはペリレンまたはこれ
らの誘導体等が知られており。
これらの材料の単分子累積膜を発光層として用いた、キ
ャリアー柱入EL方式の素子が、特開昭52−3!1i
587号公報により知られている。
しかしながら、このEL素子に於いては、発光層が精度
良い薄膜として形成されているものの、キャリアーであ
る電子あるいはホールの密度が非常に小さく、キャリア
ーの移動や再結合等による機能分子の励起確率が低く、
効率の良い発光が得られず、特に電力消費や輝度の点で
満足できるものとなっていないのが現状である。
〔発明の目的〕 本発明の目的は、発光効率が良好であり、低電圧駆動で
も十分な輝度が得られ、安価でかつ製造容易な構造を有
する新規なEL素子を提供することにある。
本発明の他の目的は、EL素子用の種々の有機化合物材
料を適宜選択し、その材料に最適な薄膜形成法を組合わ
せて形成することができ、所望の発光特性を容易に付与
することが可能な構造を有するEL素子を提供すること
にある。
〔発明の構成〕
すなわち、本発明の電界発光素子は、少なくとも一方が
透明である2つの電極層と、これら電極層間に設けられ
た発光層とを有する電界発光素子に於いて、前記発光層
が、相対的に電子受容性を示す有機化合物を含む第1の
層と、相対的に電子供与性を示す有機化合物を含む第2
の層と、電気絶縁性を有する第3の層とを有し、更に前
記第1の層に前記相対的に電子受容性を示す有機化合物
に対して電子供与体となり得る他の化合物が含有され、
かつ前記第2の層に前記相対的に電子供与性をホす有機
化合物に対して電子受容体となり得る他の化合物が含有
されてなり、これらの層が、前記電極層の一方から他方
に向かって前記第3の層−Lに、前記第1の層、第2の
層及び第3の層がこの順に2回以上繰り返されてM層さ
れてなるものであることを特徴とする。
本発明の発光素子は、基本的に、少なくとも一方が透明
である2つの電極層と、これら電極層間に絶縁層を介し
て設けられたEL機能を持つ発光層とを有する、いわゆ
る真性EL方式の薄膜型EL素子であり、前記発光層の
構造にその特徴を有する。
本発明のEL素子の有する発光層は、相対的に電子受容
性を示す有機化合物(以後EA化合物と略称する)と、
相対的に電子供与性を示す有機化合物(以後ED化合物
と略称する)が互いに接触する位置に、かつ前記EA化
合物周辺に、該化合物に対して電子供与体となり得る化
合物(以後EA−d化合物と略称する)が、更に前記E
D化合物周辺に、該化合物に対して電子受容体となり得
る化合物(以後ED−a化合物と略称する)がそれぞれ
配置された構造を有し、これら化合物が゛屯界中に置か
れた時のこれら化合物間の相互作用による、なかでも前
記ED化合物とEA化合物間の電子の授受に伴なう励起
錯体の形成に基づく発光作用を主な発光源として有する
ものであり、しかもこのような励起錯体が電界の発生と
ともに効率良く形成されるのに好適な構造を有すること
に特徴がある。
以下、図面を用いて本発明のEL素子を更に詳細に説明
する。
第1図は本発明のEL素子の一例の模式的断面図である
■、2は電圧が印加されることによって電界を発生させ
るための電極であり、lは発生した光を取り出すための
透明な電極である。3は、EL機能を有する発光層であ
り、上下両端に積層された絶縁層として機能する第3の
層4−1.4−3の間に、第1の層5−1.5−2、第
2の層8−1.6−2及び第3の層4−2が交互に繰返
されて積層された多層構造となっている。
発光層3の有する第1の層5−1は、第2の層6−1に
含まれる前述したEI)化合物に対してEA化合物とな
り得る化合物を主成分として含み、この第1の層5−1
に直接接して積層された第2の層θ−1は、第1の層5
−1に含まれたEA化合物に対してED化合物となり得
る化合物を主成分として含み、これら第1の層5−1と
第2層fi−1の界面?−1がEA化合物とED化合物
との接触面となっている。第1の層5−2と第2の層6
−2の関係もこれと同様であり、これらの層によって界
面7−2が独自に形成されている。
これらの界面7−1.7−2に於いて、電極l、2に電
圧が印加されて発光層3に電界がかけられたときに、E
A化合物とED化合物が励起状態にある錯体を形成し、
この励起錯体が基底状態に戻る際に、励起状態にある錯
体、EA化合物及び/またはED化合物から励起エネル
ギーが光として発生される。このように、本発明のEL
素子に於ける発光は、この界面?−1,7−2に於ける
発光を主な発光源とするものである。
更に、第1の層5−1.5−2には、これら層の主成分
であるEA化合物に対して電子供与体となり得るEA−
+1化合物が混合されており、このEA−d化合物は、
EA化合物に電子を供与するなどのEA化合物との相互
作用によって、該EA化合物の電界励起効率を高める機
能を主に有するものである。
また、第2の層8−1.8−2には、これら層の主成分
であるED化合物に対して電子受容体となり得るED−
a化合物が混合されており、このED−a化合物もまた
、ED化合物から電子を受取るなどのED化合物との相
互作用によって、該ED化合物の電界励起効率を高める
機能を主に有するものである。
なお、上記ED−a及びEA−d化合物は、EA化合物
及びED化合物との相互作用により、例えば発光色を制
御する等、第1の層及び第2の層の電気化学的性質を所
望に応じて制御する機能を上記の機能に加えて有してい
るものであっても良い。
本発明のEL素子の有する発光層を構成する第1の層5
−1.5−2及び第2の層6−1.6−2は、以下に示
すような電界励起錯体の形成に直接関与する化合物分子
を、または該化合物の少なくとも1つを機能性部分とし
て有する化合物分子を韮成分として含有している。
更に、第1の層5−1.5−2には、これら層の主成分
であるEA化合物に対し電子供与体となり得るEA−d
化合物が副成分として含まれており、第2の層6−1.
6−2には、これら層の主成分であるED化合物に対し
電子受容体となり得るED−a化合物が副成分として含
まれている。
上記の第1の層及び第2の層に主成分として含まれる電
界励起錯体の形成に直接関与する化合物分子の発光層3
内の配置としては、以下のような組み合わせを代表的な
ものとして挙げることができる。
(a)第1の層5−1.5−2と第2の層8−1.6−
2のそれぞれに励起錯体形成に基づ<EL機能を看する
(主に発光を行なう)化合物分子が配置されている。
(b)第1の層5−1.5−2に励起錯体形成に基づ<
EL機能を有する化合物分子が配置され、これら化合物
分子に対して電子供与体となり得る化合物(ED化合物
)分子がそれぞれ第2の層θ−1,6−2に配置されて
いる。
(c)第2の層6−1.6−2に励起錯体形成に基づ<
EL機能を有する化合物分子が配置され、これら化合物
に対して電子受容体となり得る化合物(EA化合物)分
子がそれぞれ第1の層5−1.5−2に配置されている
上記の励起錯体形成に基づ(EL機能を有する化合物と
しては、高い発光量子効率を持ち、外部摂動を受は易い
π電子系を有し、容易に電界励起する有機化合物が好適
に用いられる。
このような化合物としては、例えば縮合多環芳香族炭化
水素、p−ターフェニル、2.5−ジフェニルオキサゾ
ール、1.4−bis−(2−メチルスチリル)−ベン
ゼン、キサンチン、クマリン、アクリシフ、シフ=ン色
素、ベンゾフェノン、フタロシアニン、フタロシアニン
の金属錯体、ポルフィリン、ポルフィリンの金属錯体、
8−ヒドロキシキノリン、8−ヒドロキシキノリンの金
属錯体、ルテニウム錯体、稀土類錯体及びこれらの化合
物の誘導体、並びに上記以外の複素環式化合物及びその
誘導体、芳香族アミン、芳香族ポリアミン及びキノン構
造を有する化合物のなかで励起錯体形成に基づ<EL4
11能を有する化合物を挙げることができ、これら化合
物の中から、相対的にEA化合物となり得るもの1種以
上と、ED化合物となり得るもの1種以上とを適宜選択
して組み合わせ、前記した第1の層と第2の層の構成(
a)を有する発光層を、蒸着法、CVD法等の薄膜形成
法により形成することができる。
一方、上記の励起錯体形成に基づ<EL機佳を有する化
合物に対して電子受容体または電子供与体となり得る化
合物としては、上記した化合物以外の複素環式化合物及
びその誘導体、芳香族アミン、芳香族ポリアミン、キノ
ン構造を有する化合物、テトラシアノキノジメタン並び
にテトラシアノエチレン等を挙げることができ、先に挙
げた化合物とこれら化合物とを適宜選択して組み合わせ
て、前記した第1の層と第2の層の構成(b)または(
C)を有する発光層を形成することができる。
また、第1の層に含まれる第1の層の主成分であるEA
化合物に対して電子供与体となり得るEA−d化合物、
及び第2の層に含まれる第2の層の主成分であるED化
合物に対して電子受容体となり得るED−a化合物とし
ては、上記した励起錯体形成に基づ<EL機能を有する
(主に発光を行なう)化合物、該化合物に対して電子供
与体若しくは電子受容体となり得る化合物、励起エネル
ギーの移動により発光体となり得る化合物及びこれら化
合物分子を機能性部分として少なくとも1つ有する化合
物等を挙げることができる。第1の層及び第2の層を形
成する時には、これらの中から、第1の層及び第2の層
の主成分として使用される化合物に応じて、これらEA
−d及びED−a化合物が前記したような機能を有する
ように適宜選択して用いれば良い。EA化合物に対する
EA−d化合物の量及びED化合物に対するEII−a
化合物の量は、第1の層及び第2の層に使用される化合
物に応じて異なり、−概には規定できないが、通常EA
−d化合物については、EA化合物の10モル%〜0.
1モル%程度、ED−a化合物については、ED化合物
の10モル96〜0.1モル%程度とされる。
更に、第1の層と第2の層の形成に使用することのでき
る。J:、記化合物の誘導体としては、以下のような構
造式の化合物を挙げることができる。
なお、以下に示す構造式に於いて、X及びYは、先に挙
げたような親木基を表すが、1分子内にこれらが両方存
在する時は、どちらか一方が親木基であれば良く、その
ような場合は他の一方は水素となる。また、Rは炭素数
4〜30程度、好ましくは10〜25程度の直鎖状若し
くは側鎖を有するアルキル基を表わす。
5.6・ 7.8゜ 13゜ 6≦m+n 21、                 22゜(C
H2)nX 6≦n≦20 28゜ OH3 ! 24゜ 0≦n≦2 25゜ 27゜ M:H2+Be、Mg、Oa、C!d、SrA、/C/
、YbC1 M=Er、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、T’m、Y
b◎浄、−OH,、−t −Bu 34゜ M=Er、5rrt+Eu、Gd、Tb、Dy+Tm、
YbM−Er、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Tm、
YbR1−T(+−GT(3+−CF3+4:3B、 
        37.         3B。
89、           4o、 48、           44゜ H(GHz) X RR 65、66゜ 69、R 70゜ 88゜ 89゜ 別2 ) n X これらの化合物の中で遂1−435の構造式の化合物は
、先に挙げた励起錯体の形成に直接関与することのでき
る化合物のうち励起錯体の形成に基づ<EL機能を有す
る化合物を疎水基及び/または親木基によって修飾した
ものである。正42〜逅54及び正85〜正86の構造
式の化合物は、励起錯体の形成に直接関与する部分にア
ルキル鎖が直接結合した構造を有するものであるが、ア
ルキル鎖の結合は、例えばエーテル結合、カルボニル基
を介した結合等によるものであっても良い。
なお、本発明の発光層を構成する第1の層には、主成分
であるEA化合物を分子を機能性部分として有する化合
物の1種以上と、副成分であるEA−d化合物分子を機
能性部分として有する化合物の1種以上以外のその他の
化合物を1種以上含んだものでも良く、第2の層につい
てもこれと同様である。そのような場合、その他の化合
物としては、機能性部分を有するものではないが機能性
部分を有する化合物との相互作用により発光層の電気化
学的特性を制御できるような化合物、更には第1の層及
び第2の層の強度を増したり、これらの層と他の層との
接着性を向上することのできる化合物等を挙げることが
できる。
更に、これまで挙げたED及びEA化合物になり得る化
合物は、励起錯体の形成に基づかない発光を行なう機能
を備えた化合物であっても良く。
またEA−d及びED−a化合物となり得る化合物もE
L機能を有するものであっても良く、本発明のEL素子
に於ける発光は、第1の層と第2の層の界面?−1、?
−2に於ける発光のみに限定されるものではなく、第1
の層5−1.5−2及び/または第2の層B−1、8−
2内に於いて発光が行なわれる場合をも含むものであっ
ても良い。
本発明のEL素子の有する発光層のもう1つの層である
第3の層4−1.4−2 、4−3は、絶縁性を有する
層であり、特に第3の層4−1.4−3は本発明のEL
素子のコンデンサー構造の絶縁性を高める機能を有し、
第3の層4−2は、電子の移動を必要最小限の領域内に
閉じ込め、効率良い電子の授受による発光を行なわせる
機能を有する。この第3の層を形成することのできる材
料としては、精度良い均一な絶縁層を形成することので
きる!3i02等の無機化合物材料あるいは一般式; %式%) (上記式中に於いてnは、 10≦n≦30であり、X
バーC0OH,−GONHz 、−GOOR,−N”(
CH3)3 #Cl−。
等の基を表わす)で示される化合物等を挙げることがで
き、これらの材料の1種以上を用いて、蒸着法、CVD
法等の薄膜形成法によりこの第3の層を形成することが
できる。
なお、これまで第1図を用いて第1の層と第2の層によ
って形成された界面を2つ有する本発明のEL素子につ
いて説明してきたが、本発明のEL素子の有する界面の
数は、これに限定されることなく、3つ以上であっても
良い。
以上のような構成の本発明のEL素子の発光層を構成す
る各層の層厚は、EL素子の有する界面の数や各層自身
の構成によっても各々異なるが、第1の層については、
500八以下、好ましくは200A以下、第2の層につ
いては、5(IQ八へ下、好ましくは200A以下、第
3の層については、500A以下、好ましくは200 
A以下、更に発光層全体の層厚としては、l−以下、好
ましくは3000A以下とするのが低電圧駆動に於いて
も良好な発光状態を得るために望ましい。
本発明のEL素子の有する2つの電極層l、2は、少な
くともどちらか一方が、光を取り出すために透明電極と
して設けられる。
透明電極として電極層を形成する場合には、PMMA、
ポリエステル等のフィルムまたはシート、あるいはガラ
ス板等の透明な基板上にInO2,5n02、インシュ
ウムティンオキサイド(1,T、0)等を蒸着法等によ
って積層して、あるいはこれらの材料を発光層に直接積
層して形成することができる。
また、透明でない電極層は、十分な導電性を有する通常
の電極を形成することのできる材料からなる薄板や、適
当な基板上に若しくは形成された発光層上に直接AI 
、 Ag、 Au等を蒸着法等によって積層して形成す
ることができる。
これら電極層の厚さは、0.Ol−〜0.3−程度。
好ましくはQ、95g〜0.2牌程度とされる。
なお、本発明のEL素子の形状及び大きさは、所望によ
り種々の形状とすることができ、例えば透明電極を形成
するときの基板を発光層形成用基板とし、この基板とし
て板状、ベルト状、円筒状のものを用いる等して所望の
形状及び大きさとすることができる。また、2つの電極
層は、所望により、種々の形状にパターンニングされた
ものであっても良い。
以上のような構成の本発明EL素子に於いては、該EL
素子の2つの電極l、2間に、例えば発光層3にlXI
O3〜3X106程度の電界がかかるように、直流また
は交流、あるいはパルス電圧を印加することにより、良
好な発光が発光層3より透明電極を通じて得ることがで
きる。
以上のような構成の本発明の発光層は、例えば以下のよ
うにして形成することができる。
まず、前述したような透明電極層の設けられている基板
上に前記した第3の層形成用材料を用いて所望の構成の
第3の層を蒸着法等により形成Sせ、次にこの第3の層
上に前記した第1の層及び第2の層を形成することので
きる材料を用いて所望の構成の第1の層、第2の層をこ
の順に、これらも蒸着法等によって形成する。
更に第2の層上に第3の層を積層し、所望とする第1の
層と第2の層の界面の数に応じて、この第1の層〜第3
の層の形成操作を2回以上繰返す。
最後に、この第3の層上に、AI、 Ag、 Au等の
金属を蒸着法等によって積層して、本発明のEL素子を
形成することができる。
最初の発光層形成用の基板として、透明でない電極板若
しくは電極層を有する基板を用いた場合には、最後に1
.T、O等の透明な電極層を形成するための材料を蒸着
法等により発光層上に積層すれば良い。また、2つの電
極がともに透明である場合には、発光層形成用の透明基
板に上述の材料によって透明電極層を形成し、発光層の
形成が終了した後に透明電極層を更に積層すれば良い。
なお、本発明のEL素子の発光層の有する複数の第1の
層は、それぞれが同一の構成を有するものでも良く、複
数の第1の層のうち1つ以上の第1の層の構成が他の第
1の層の構成と異なるものであっても良く、これは第2
の層及び第3の層についても同様である。また、本発明
のEL素子を構成する各層間には、各層の接着性を高め
るために、接着層を設けることもできる。更に本発明の
EL素子には、空気中の湿気や酸素による影響から素子
を保護するための保護構造を設けることが望ましい。
以上のような本発明のEL素子は、電気化学的性質の異
なる2つの層の界面で主に発光を行ない、しかもそのよ
うな界面がEL素子の光の取り出し方向に対して複数設
けられた構造を有し、光の取り出し面の単位あたりの発
光量が従来のEL素子に比べて非常に増大したものとな
った。
更に、本発明のEL素子に於いては、主に発光を行なう
複数の界面について、該界面を構成する2つの層の構成
を界面ごとに変え、こられを組合わせて、発光色等を所
望に応じて制御することが可能となった。
また、本発明のEL素子の有する発光層は、主に有機化
合物材料と、その材料に適した薄膜形成とが組み合わせ
て形成され、上記のように発光を行なう界面を複数力し
た多層構造となっているにもかかわらず、発光層全体の
層厚が薄く形成されており、低電圧駆動でも効率良い発
光状態が得られ、′十分な輝度が得られるものとなった
しかも、本発明のEL素子に於いては、発光に直接関与
する化合物に対して電子受容体となり得る化合物及び電
子供与体となり得る化合物が′それぞれ発光層に含まれ
ていることによって、より効率良い電子の授受に伴なう
励起錯体の形成に基づく発光かり能となった。
更に、本発明のEL素子の発光層は各層は、種々の有機
化合物材料によって精度良い薄膜として簡易に形成可能
であり、本発明のEL素子は安価で量産性のあるEL素
子となった。
以下、実施例に従って本発明のEL素子を更に詳細に説
明する。
実施例1 50mm角のガラス表面上にスパッタリング法により膜
厚1500Aの1.7.0層を形成して透明電極板とし
、更に該層上に膜厚tooOAの5i02膜をスパッタ
リング法により積層し第3の層としての絶縁層とした。
このようにして第3の層を形成した後、電極基板を、抵
抗加熱蒸着装置の蒸着槽内にセットしておき、更に抵抗
加熱ポートの1つにアントラセン(mp、 218℃)
を入れ、他の1つにはアントラキノン(+ap、 28
8℃)を入れたところで、該槽内をまず10’ Tor
rの真空度まで減圧した後、アントラキノンの蒸着速度
が0.1 、A/sec程度になるようにアントラキノ
ンの入った抵抗加熱ポートに流れる電流を設定して一定
に保ち、かつアントラセンとアントラキノンの混合物か
らなる蒸着層全体の蒸着速度が2J/seeとなるよう
にアントラセンの入った抵抗加熱ポートに流れる電流を
調整し、20OAのアントラセンとアントラキノンの混
合物からなる蒸着層を第1の層として先に形成した第3
の層としての絶縁層上に形成した。なお、蒸着時の槽内
の真空度をFJ X 1O−6Torrに維持し、基板
ホルダーの温度は、20℃とした。
更に抵抗加熱ポートの1つを2.5−ジフェニルオキサ
ゾールの入ったものと交換し、他の1つの1つもカルバ
ゾールの入ったものと交換し、該槽内をまず10’ T
orrの真空度まで減圧した後、カルバゾールの蒸着速
度が0.4 A/3eC程度に、かつ2,5−ジフェニ
ルオキサゾールとカルバゾールの混合物からなる蒸着層
全体の蒸着速度が2人/secとなるように2,5−ジ
フェニルオキサゾールの入ったポートに流れる電流を調
整し、200への2.5−ジフェニルオキサゾールとカ
ルバゾールの混合物からなる蒸着層を第2の層として先
に形成した第3の層としての絶縁層上に形成した。なお
、蒸着時に於ける槽内の真空度を8 X 1O−6To
rrに維持し、この場合の基板ホルダーの温度も20℃
とした。
引続き電極板を蒸着槽内にセットしておき、更に抵抗加
熱ポート内にステアリン酸メチル(mp。
38℃)を入れ、該槽内を10’ Torrの真空度ま
で減圧した後、蒸着速度が2人/secとなるように抵
抗加熱ポートに流れる電流を調整し、200へのステア
リン酸メチル層からなる蒸着層を第3の層として、先に
形成した第2の層上に形成した。なお、蒸着時に於ける
槽内の真空度を8 X 10’ Tartに維持し、こ
の場合の基板ホルダーの温度も20℃とした。
以後、上記した第1の層から第3の層までの形成操作を
4回繰返して第1の層と第2の層の界面を4つ有する発
光層(層厚;約340OA)を形成した。
このようにして発光層の形成された電極板を、蒸着槽内
に再び入れ、該層内をまず10′fITorrの真空度
まで減圧した後、更に真空度を10’ Torrに調整
し、20A /5ecty)蒸着速度で、1500Aの
A1層を最後に形成した第3の層上に蒸着して背面電極
として本発明のEL素子を形成した。このEL素子を第
2図に示すように、シールガラス21でシールした後、
常法に従って精製、脱気及び脱水処理されたシリコンオ
イル22をシール中に注入して、ELナセル3を形成し
た。
コノようなELナセル電極24.25ニ、40V、40
0 Hzの交流電圧を印加して、発光させ、発光に於け
る輝度及び電流密度を測定したところ、電流密度0.0
9mA/cm 2テ22 Ft−L (7)輝度が測定
された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のEL素子の一例の模式的断面図、第2
図は本発明EL素子の組み込まれたELナセル模式的断
面図である。 1.24:透明電極層 2.25:電極層 3:発光層 4−1.4−2.4−3:第3の層 5−1.5−2.5−3:第1の層 6−1.8−2.8−3:第2の層 ?−1.7−2:界面 20:EL素子 21ニガラスシール 22:シリコンオイル 23:ELセル 第  1   図 2.3 第  2  図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)少なくとも一方が透明である2つの電極層と、これ
    ら電極層間に設けられた発光層とを有する電界発光素子
    に於いて、前記発光層が、相対的に電子受容性を示す有
    機化合物を含む第1の層と、相対的に電子供与性を示す
    有機化合物を含む第2の層と、電気絶縁性を有する第3
    の層とを有し、更に前記第1の層に前記相対的に電子受
    容性を示す有機化合物に対して電子供与体となり得る他
    の化合物が含有され、かつ前記第2の層に前記相対的に
    電子供与性を示す有機化合物に対して電子受容体となり
    得る他の化合物が含有されてなり、これらの層が、前記
    電極層の一方から他方に向かって前記第3の層上に、前
    記第1の層、第2の層及び第3の層がこの順に2回以上
    繰り返されて積層されてなるものであることを特徴とす
    る電界発光素子。
JP15881684A 1984-07-31 1984-07-31 電界発光素子 Pending JPS6137873A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5277279A (en) * 1991-10-02 1994-01-11 Tokico Ltd. Disk brake

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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