JPS6137742B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6137742B2 JPS6137742B2 JP10463581A JP10463581A JPS6137742B2 JP S6137742 B2 JPS6137742 B2 JP S6137742B2 JP 10463581 A JP10463581 A JP 10463581A JP 10463581 A JP10463581 A JP 10463581A JP S6137742 B2 JPS6137742 B2 JP S6137742B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- induction heating
- heating coil
- plate
- heated
- coil device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 230000006698 induction Effects 0.000 claims description 28
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Landscapes
- General Induction Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、たとえば石油原油を産出する油田
地帯に堀られる油井用に用いられる大径鋼管を電
磁誘導作用により加熱して熱処理、あるいは予熱
する大口径用の誘導加熱コイル装置に関するもの
である。
地帯に堀られる油井用に用いられる大径鋼管を電
磁誘導作用により加熱して熱処理、あるいは予熱
する大口径用の誘導加熱コイル装置に関するもの
である。
第1図は従来のこの種誘導加熱コイル装置を示
す縦断面図と側面図で、1は大径鋼管などの被加
熱物、2は中心部に加熱すべき上記被加熱物1を
所定間隙を介し所定速度で搬送させる耐火性絶縁
材料からなる中空状の絶縁心体6の外周に巻回さ
れた中空水冷鋼板からなる誘導加熱コイルで、こ
の各誘導加熱コイル間、および絶縁心体6との
間、およびこの絶縁心体6の両端部にステンレス
製のタイボルト4によつて固定された一対の端板
3との間には、図示しないが耐火性の電気絶縁層
が設けられていることはいうまでもない。5は上
記絶縁心体6内の下半部にこれと所定間隙をあけ
て取付けられたステンレス薄板等の非磁性材料か
らなる円弧状の保護板で、この保護板5は、加熱
中の被加熱物1から落下するスケール、および水
滴などを受け止めて誘導加熱コイル2間の電気絶
縁層が損傷しないように保護するために設けられ
たもので、この保護板5は複数の絶縁止具5aに
よつてその片側のみを片持式に端板3に保持され
ている。
す縦断面図と側面図で、1は大径鋼管などの被加
熱物、2は中心部に加熱すべき上記被加熱物1を
所定間隙を介し所定速度で搬送させる耐火性絶縁
材料からなる中空状の絶縁心体6の外周に巻回さ
れた中空水冷鋼板からなる誘導加熱コイルで、こ
の各誘導加熱コイル間、および絶縁心体6との
間、およびこの絶縁心体6の両端部にステンレス
製のタイボルト4によつて固定された一対の端板
3との間には、図示しないが耐火性の電気絶縁層
が設けられていることはいうまでもない。5は上
記絶縁心体6内の下半部にこれと所定間隙をあけ
て取付けられたステンレス薄板等の非磁性材料か
らなる円弧状の保護板で、この保護板5は、加熱
中の被加熱物1から落下するスケール、および水
滴などを受け止めて誘導加熱コイル2間の電気絶
縁層が損傷しないように保護するために設けられ
たもので、この保護板5は複数の絶縁止具5aに
よつてその片側のみを片持式に端板3に保持され
ている。
従来の誘導加熱コイル装置は上記のように構成
されているので、いま所定速度で被加熱物1を搬
送させている絶縁心体6の誘導加熱コイル2に電
源(図示せず)から所定の交流電流を印加する
と、上記被加熱物1は電磁誘導作用により所定温
度まで加熱される。この被加熱物1は、加熱され
る前までは屋外に野積みされていたものが多く、
この被加熱物1を誘導加熱コイル2による電磁誘
導作用によつて加熱すると、スケール、および水
滴などが落下するため、誘導加熱コイル2の下半
部にステンレス薄板等の非磁性材料からなる円弧
状の保護板5を配設して、この誘導加熱コイル間
の耐火電気絶縁層の損傷を防止するようになされ
ている。
されているので、いま所定速度で被加熱物1を搬
送させている絶縁心体6の誘導加熱コイル2に電
源(図示せず)から所定の交流電流を印加する
と、上記被加熱物1は電磁誘導作用により所定温
度まで加熱される。この被加熱物1は、加熱され
る前までは屋外に野積みされていたものが多く、
この被加熱物1を誘導加熱コイル2による電磁誘
導作用によつて加熱すると、スケール、および水
滴などが落下するため、誘導加熱コイル2の下半
部にステンレス薄板等の非磁性材料からなる円弧
状の保護板5を配設して、この誘導加熱コイル間
の耐火電気絶縁層の損傷を防止するようになされ
ている。
しかしながら、このように構成された誘導加熱
コイル装置における保護板5には、磁束による渦
電流損が発生したり、また加熱された被加熱物1
からの輻射熱を受けるため、この保護板5は上述
したように絶縁止具5aによつて片持式に端板3
に保持されているが、誘導加熱コイル2の両端部
における磁束の流れが、第3図に示すように、上
記保護板5を貫通する成分が多いため、局部的に
この保護板5が温度上昇して著しく変形し、絶縁
心体6内を搬送される被加熱物1がこの保護板5
に接触したりする欠点があつた。
コイル装置における保護板5には、磁束による渦
電流損が発生したり、また加熱された被加熱物1
からの輻射熱を受けるため、この保護板5は上述
したように絶縁止具5aによつて片持式に端板3
に保持されているが、誘導加熱コイル2の両端部
における磁束の流れが、第3図に示すように、上
記保護板5を貫通する成分が多いため、局部的に
この保護板5が温度上昇して著しく変形し、絶縁
心体6内を搬送される被加熱物1がこの保護板5
に接触したりする欠点があつた。
従来、このような欠点に対処するため、保護板
5の周方向に巾寸法の狭い短冊状の複数枚の板に
分割することによつて温度上昇は或る程度抑える
ことができたが、この短冊状板の隙間にスケール
が侵入して誘導加熱コイル間の耐火電気絶縁層が
損傷し易くなるばかりでなく、上記各短冊状板が
変形してループを構成することによつて循環電流
回路を形成し、局部的にスパークが発生し易くな
る欠点があつた。
5の周方向に巾寸法の狭い短冊状の複数枚の板に
分割することによつて温度上昇は或る程度抑える
ことができたが、この短冊状板の隙間にスケール
が侵入して誘導加熱コイル間の耐火電気絶縁層が
損傷し易くなるばかりでなく、上記各短冊状板が
変形してループを構成することによつて循環電流
回路を形成し、局部的にスパークが発生し易くな
る欠点があつた。
この発明は、かかる点に着目してなされたもの
で、温度上昇が小さく、しかも加熱中に被加熱板
1から落下するスケールおよび水滴による誘導加
熱コイル間の耐火絶縁層の損傷を確実に防止する
ようにした誘導加熱コイルを提供しようとするも
ので、特に誘導加熱コイルの両端部における磁束
のうち、保護板に直角に入射するベクトル成分の
みが上述した渦電流損を発生し易いこと、および
上記磁束の流れ方向が誘導加熱コイルの両端部に
だけ極端に変化することに着目してなされたもの
である。
で、温度上昇が小さく、しかも加熱中に被加熱板
1から落下するスケールおよび水滴による誘導加
熱コイル間の耐火絶縁層の損傷を確実に防止する
ようにした誘導加熱コイルを提供しようとするも
ので、特に誘導加熱コイルの両端部における磁束
のうち、保護板に直角に入射するベクトル成分の
みが上述した渦電流損を発生し易いこと、および
上記磁束の流れ方向が誘導加熱コイルの両端部に
だけ極端に変化することに着目してなされたもの
である。
すなわち、第4図はこの発明にかかる保護板の
みを示すもので、誘導加熱コイル2および端板3
等は上述した従来のものと同様のためその説明を
省略する。
みを示すもので、誘導加熱コイル2および端板3
等は上述した従来のものと同様のためその説明を
省略する。
この発明の保護板7は、円弧状の保護単板7
a,7bとして2分割され、しかもそれぞれの端
部には長手方向に所定長さ延長し、しかも周方向
に所定寸法の間隔をあけて複数のスリツト8a,
8bが形成されている。しかして、上記両スリツ
ト8a,8bの長さは、誘導加熱コイル2の約3
巻目まで切り込まれており、また両スリツト8
a,8bの周方向の間隔は約50m/mが好適であ
り、また、この両保護単板7a,7bは複数の絶
縁止具10によつてその片側のスリツト8a,8
b側のみを端板3に保持するように構成されてい
る。
a,7bとして2分割され、しかもそれぞれの端
部には長手方向に所定長さ延長し、しかも周方向
に所定寸法の間隔をあけて複数のスリツト8a,
8bが形成されている。しかして、上記両スリツ
ト8a,8bの長さは、誘導加熱コイル2の約3
巻目まで切り込まれており、また両スリツト8
a,8bの周方向の間隔は約50m/mが好適であ
り、また、この両保護単板7a,7bは複数の絶
縁止具10によつてその片側のスリツト8a,8
b側のみを端板3に保持するように構成されてい
る。
以上述べたように、この発明によれば、保護板
7を長手方向に保護単板7a,7bとして2分割
するとともに、この両保護単板7a,7bのそれ
ぞれの端部に、長手方向に所定長さ延長し、周方
向に所定間隔をあけて複数のスリツト8a,8b
を形成するようにしたので、温度上昇に伴なう保
護板7の熱膨張が容易に逃げられることによつて
その変形が防止し得られるばかりでなく、誘導加
熱コイル2の端部における磁束貫通によるエデイ
損が大巾に低下するとともに、保護板7の温度上
昇も、従来250℃前後であつたのに対し、90℃程
度に低下する優れた効果を有するものである。
7を長手方向に保護単板7a,7bとして2分割
するとともに、この両保護単板7a,7bのそれ
ぞれの端部に、長手方向に所定長さ延長し、周方
向に所定間隔をあけて複数のスリツト8a,8b
を形成するようにしたので、温度上昇に伴なう保
護板7の熱膨張が容易に逃げられることによつて
その変形が防止し得られるばかりでなく、誘導加
熱コイル2の端部における磁束貫通によるエデイ
損が大巾に低下するとともに、保護板7の温度上
昇も、従来250℃前後であつたのに対し、90℃程
度に低下する優れた効果を有するものである。
また、複数のスリツト8a,8bを形成するこ
とによつて機械剛性的に弱くなつている保護単板
7a,7bを端部を絶縁止具10によつて端板3
に保持させるようにすれば、保護板7の補強にな
ることはいうまでもない。
とによつて機械剛性的に弱くなつている保護単板
7a,7bを端部を絶縁止具10によつて端板3
に保持させるようにすれば、保護板7の補強にな
ることはいうまでもない。
第5図はこの発明の他の実施例を示すもので、
これは保護板7を上述した一実施例のように保護
単板7a,7bに2分割しないようにしたもの
で、その両端部に上述した一実施例と同一条件の
スリツト8a,8bを形成しており、一端は端板
3に固定し、他端は端板3にねじ込み等によつて
植設された絶縁ピン9に嵌合保持させるようにな
されており、その作用効果は上述した一実施例と
全く同様である。また、上述した一実施例は油田
地帯に堀られる油井用等の大径鋼管の誘導加熱に
ついて述べたが、たとえば鍜造用誘導加熱コイル
装置のような小径鋼管にも利用し得られることは
いうまでもない。
これは保護板7を上述した一実施例のように保護
単板7a,7bに2分割しないようにしたもの
で、その両端部に上述した一実施例と同一条件の
スリツト8a,8bを形成しており、一端は端板
3に固定し、他端は端板3にねじ込み等によつて
植設された絶縁ピン9に嵌合保持させるようにな
されており、その作用効果は上述した一実施例と
全く同様である。また、上述した一実施例は油田
地帯に堀られる油井用等の大径鋼管の誘導加熱に
ついて述べたが、たとえば鍜造用誘導加熱コイル
装置のような小径鋼管にも利用し得られることは
いうまでもない。
第1図は従来のこの種誘導加熱コイル装置を示
す縦断面図、第2図は側面図、第3図は誘導加熱
コイルの磁束分布図、第4図はこの発明の一実施
例を示す斜視図、第5図はこの発明の他の実施例
を示す断面図である。 1は被加熱物、2は誘導加熱コイル、3は端
板、7は保護板、7a,7bは保護単板、8a,
8bはスリツト、10は絶縁止具である。なお、
図中同一符号は同一または相当部分を示す。
す縦断面図、第2図は側面図、第3図は誘導加熱
コイルの磁束分布図、第4図はこの発明の一実施
例を示す斜視図、第5図はこの発明の他の実施例
を示す断面図である。 1は被加熱物、2は誘導加熱コイル、3は端
板、7は保護板、7a,7bは保護単板、8a,
8bはスリツト、10は絶縁止具である。なお、
図中同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 被加熱物が搬送される誘導加熱コイルの下半
部に配設した円弧状の保護板の端部に、長手方向
に所定長さ延長し、しかも周方向に所定寸法の間
隔をあけて複数のスリツトを形成したことを特徴
とする誘導加熱コイル装置。 2 保護板を長手方向に2分割し、それぞれの端
部にスリツトを形成したことを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載の誘導加熱コイル装置。 3 各スリツトの長さを誘導加熱コイルの約3巻
目までとし、また各スリツトの周方向の間隔を約
50m/mとしたことを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の誘導加熱コイル装置。 4 保護板をステンレス薄板等の非磁性材料で製
作したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の誘導加熱コイル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10463581A JPS585992A (ja) | 1981-07-03 | 1981-07-03 | 誘導加熱コイル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10463581A JPS585992A (ja) | 1981-07-03 | 1981-07-03 | 誘導加熱コイル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS585992A JPS585992A (ja) | 1983-01-13 |
JPS6137742B2 true JPS6137742B2 (ja) | 1986-08-26 |
Family
ID=14385898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10463581A Granted JPS585992A (ja) | 1981-07-03 | 1981-07-03 | 誘導加熱コイル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS585992A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01217883A (ja) * | 1988-02-25 | 1989-08-31 | Jiyuuou:Kk | 誘導加熱コイル用ボビン |
-
1981
- 1981-07-03 JP JP10463581A patent/JPS585992A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS585992A (ja) | 1983-01-13 |
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