JP2618494B2 - 電力ケーブル接続箱のコア変位検出装置 - Google Patents

電力ケーブル接続箱のコア変位検出装置

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JP2618494B2
JP2618494B2 JP23693789A JP23693789A JP2618494B2 JP 2618494 B2 JP2618494 B2 JP 2618494B2 JP 23693789 A JP23693789 A JP 23693789A JP 23693789 A JP23693789 A JP 23693789A JP 2618494 B2 JP2618494 B2 JP 2618494B2
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gap
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健一 石井
正春 粕谷
直隆 一柳
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高電圧電力ケーブル接続箱内のコア変位を
検出する装置に関するものである。
〔従来の技術〕
超高圧電力ケーブルは、ケーブルコアとその外部シー
スとの間にギャップがあり、ケーブル通電時の導体の熱
伸縮等でコアのシースとの間に相対的な移動(コア変
位)が生じて接続箱内で損傷が生ずる虞れがある。第1
図は従来技術による地中電力ケーブル接続箱を示し、ケ
ーブル導体、絶縁体及び遮蔽層を含むケーブルコア1
は、導体接続スリーブ2で接続され、その上に補強絶縁
層3が設けられるが、電力ケーブルの外部シース4に接
続される接続箱ケース5はケーブルコア1に固定されて
いない。
〔発明が解決しようとする課題〕
このため、この従来技術の電力ケーブル接続箱は、大
きなコア変位があると、補強絶縁層3の端部のスロープ
3aが接続箱ケース5の内面スロープ5aに当って損傷する
ことがある。これは電力ケーブルの通電時のコアの熱膨
張のほかに外部振動等によっても生じ、電力ケーブル接
続箱の電気絶縁性能を低下し、ケーブル事故を起す虞れ
があった。
本発明の目的は、このようなケーブルコアの変位を検
出して電力ケーブル接続箱の損傷を未然に防止すること
ができる電力ケーブル接続箱のコア変位検出装置を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記の課題を解決するために、電力ケーブ
ル接続箱内の補強絶縁層または電力ケーブルのコアに取
付けられたギャップ付磁性リングと、電力ケーブルの軸
線方向に平行に設置され電力ケーブルの通電時にこの磁
性リングのギャップに発生する磁束により発熱する磁性
発熱体を含む検出部とを備え、この検出部は磁性発熱体
の検出温度を出力することを特徴とする電力ケーブル接
続箱のコア変位検出装置を提供するものである。
〔作用〕
このように、電力ケーブル接続箱内にコアの変位と共
に変位するキャップ付磁性リングとこの磁性リングのギ
ャップから漏れる磁束により発熱する複数の磁性発熱体
とを備えているので、磁性発熱体で検出される温度の変
化からコアの変位方向と変位量とを検出することがで
き、従って電力ケーブル接続箱内の損傷の可能性を推量
することができるから、電力ケーブル接続箱の損傷を未
然に防止することができる。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明すると、
第2図及び第3図は本発明に係る電力ケーブル接続箱の
コア変位検出装置10を示し、電力ケーブル接続箱12は、
通常のように、電力ケーブル14のコア16を接続するコア
接続部18と、このコア接続部18の上に設けられた補強絶
縁層20と、電力ケーブル14の外部シース22に接続された
接続箱ケース24とから成っている。尚、第3図において
符号26はケーブル導体を示す。
本発明のコア変位検出装置10は、電力ケーブル接続箱
12の接続箱ケース24内にある電力ケーブルのコア16に取
付けられたギャップ付磁性リング28と、同じく接続箱ケ
ース24内で電力ケーブル14の軸線方向に平行で磁性リン
グ28のギャップ30に相対して設置され電力ケーブル14の
通電時にこの磁性リング28のギャップ30から漏れる磁束
により発熱する複数の磁性発熱体32を含む検出部34とを
備えている。複数の磁性発熱体32は、コア16の軸線方向
に並べられている。
ギャップ付磁性リング28は、第4図に示すように、2
つ割りリングの形態を有し、2つ割りの半部36、36′は
フランジ止め部38によって結合され、ギャップ30はこの
フランジ止め部38と反対側で半部36、36′の相対する端
部の間に形成されている。磁性リング28は、例えば、フ
ェライト、アモルファス合金、方向性珪素鋼板から作る
ことができる。尚、この磁性リング28は、2つ割り以外
に可撓性を有する形態のものであってもよい。
また、検出部34は、第5図に示すように、複数の磁性
発熱体32を一体に保持する透磁性のホルダ38を有し、こ
のホルダ38はアーム40、40′によって接続箱ケース24に
固定されている。磁性発熱体32は、発熱素子32Aと温度
測定素子32Bとから成り、温度測定素子32Bはリード線42
を介して接続箱ケース24の外部に取付けられて各磁性熱
体32の検出温度を出力するコネクタ44に接続されてい
る。発熱素子32Aは、角形の鉄板を同一ギャップと同一
間隔とで配置し、各鉄板の表面に測温抵抗体または熱電
対を取付けて形成されている。ホルダ38は、この磁性発
熱体をリード線42と共にプラスチックモールドして形成
することができる。
次に、本発明の電力ケーブル接続箱のコア変位検出装
置10の使用状態をのべると、電力ケーブル14を通電する
と、コア16に流れる電流によって磁性リング28に磁束が
発生し、この磁束はギャップ30で最大に漏れ、このため
磁束密度はギャップ30を有する位置で最大となる。従っ
て、検出部34は、電力ケーブル14の軸線方向に並べられ
た複数の磁性発熱体32によって磁性リング28のギャップ
に対向する位置にある磁性発熱体32にピーク温度が検出
され、このギャップ30からその前後に遠くなるにつれて
磁性発熱体32に検出される温度が低下する。第6図は複
数の磁性発熱体32によって検出された温度分布を示し、
この温度分布が一定であることは、コア16が変位してい
ないことを示し、若し例えば第6図の点線で示すように
温度分布が右方にずれれば、コア16が同方向に変位した
ことを示す。従って、コネクタ44に温度測定器46を接続
して検出部34に検出される温度分布を定期的または連続
的に監視することによってコアの変位を検出することが
できる。
尚、上記実施例では、ギャップ付磁性リング28をコア
16に取付けたが、コア16の変位と共に変位すれば、補強
絶縁層20の上に取付けてもよい。また、図示の実施例で
は、複数の磁性発熱体が用いられているので、コアの変
位方向と変位量とが検出されて好ましいが、1つの磁性
発熱体であってもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、上記のように、電力ケーブル接続箱
内にコアの変位と共に変位するギャップ付磁性リング
と、この磁性リングのギャップから漏れる磁束により発
熱する磁性発熱体とを設けたので、磁性発熱体で検出さ
れる温度の変位からコアの変位を検出することができ、
従って電力ケーブル接続箱内の損傷の可能性を推量する
ことができるから、電力ケーブル接続箱の損傷を未然に
防止することができる実益がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術の電力ケーブル接続箱の一半部の縦断
面図、第2図及び第3図はそれぞれ本発明に係るコア変
位検出装置を備えた電力ケーブル接続箱の要部の縦断面
図及び横断面図、第4図は本発明に用いられる磁性リン
グの拡大斜視図、第5図は本発明に用いられる検出部の
拡大斜視図、第6図は本発明の装置によって検出される
検出温度の分布状態を示す線図である。 10……電力ケーブル接続箱のコア変位検出装置、12……
電力ケーブル接続箱、14……電力ケーブル、16……コ
ア、20……補強絶縁層、22……外部シース、24……接続
箱ケース、28……ギャップ付磁性リング、30……ギャッ
プ、32……磁性発熱体、34……検出部、42……リード
線、44……コネクタ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力ケーブル接続箱内の補強絶縁層または
    電力ケーブルのコアに取付けられたギャップ付磁性リン
    グと、前記電力ケーブルの軸線方向に平行に設置され前
    記電力ケーブルの通電時に前記磁性リングのギャップに
    発生する磁束により発熱する磁性発熱体を含む検出部と
    を備え、前記検出部は前記磁性発熱体の検出温度を出力
    することを特徴とする電力ケーブル接続箱のコア変位検
    出装置。
JP23693789A 1989-09-14 1989-09-14 電力ケーブル接続箱のコア変位検出装置 Expired - Lifetime JP2618494B2 (ja)

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JPH03103019A JPH03103019A (ja) 1991-04-30
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