JPS6136785Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気圧縮機に装備される空気タンクの
ドレン抜きの改良に関する。従来空気圧縮機の運
転による圧縮空気の脈動防止、蓄圧、水分または
油分等ドレンの除去を目的として、圧縮機本体よ
り吐出された圧縮空気を連結管で接続された複数
の空気タンク内に貯留するよう構成したものが知
られている。この種のものにおいて連結管は、前
段の空気タンクと後段の空気タンクの同一高さ位
置に接続されているため、空気タンク内のドレン
はタンク毎に設けてドレン排出弁により抜き取ら
ざるを得ず、操作が面倒で、かつ、部品点数も多
くなるため、圧縮機としてコスト高にならざるを
得なかつた。また、前記従来のものにおいて、連
結管を前段の空気タンクと後段の空気タンクの最
底部に接続させたものは、ドレン排出弁は複数の
空気タンク中のいずれか一つに設ければ良いが、
空気タンク中で発生したドレンが全てのタンク内
に分散されてしまうため、ドレン排出効率が悪い
という欠点があつた。

本考案は、上記の問題点を改善するために実施
されたものであつて、空気タンク間に設けられる
連結管を、一端が前段の空気タンクの最底部に、
他端が後段の空気タンクの最底部より上方にそれ
ぞれ開口部を有するように接続し、かつ、最終段
の空気タンクの最底部にのみドレン排出弁を装備
することにより、簡便で効率的なドレン排出を可
能としたものである。

以下図面により本考案の詳細を説明する。

図は本考案の一実施例を示す部分断面図であ
る。動力により駆動される圧縮機本体１は吸込フ
イルタ２を通して空気を吸入し、圧縮空気を吐出
管３を通つて直列配置された空気タンク４および
空気タンク５に貯留する。空気タンク４および空
気タンク５は連結管６によつて連結され、この場
合連結管６の一端側は前段の空気タンクである空
気タンク４の最底部に、他端側は後段の空気タン
クである空気タンク５の内部で最底部より上方位
置に突出した開口部を有するようにそれぞれ接続
されている。したがつて、圧縮空気が空気タンク
４から連結管６を介して空気タンク５側に送られ
る際、空気タンク４の底部にたまつたドンは空気
の移動と共に空気タンク５側に送られるが、一担
空気タンク５側に送られたドレンは連結管６の他
端が空気タンク５の最底部より上方位置に開口し
ているため逆流することがなく空気タンク５内に
ドレンを効果的に集めることができる。そして後
段（最終段）の空気タンク５の最底部にドレン排
出弁７が設けられており、空気タンク５に集めら
れたドレンは一のドレン排出弁７の操作のみで効
果的に排出することができる。そして空気タンク
５内に蓄積された清浄な圧縮空気はバルブ８を通
つて空気作動機器に供給される。

本考案は以上述べた如くであり、次の効果を奏
することができる。

(1) ドレンを最終段の空気タンクに集中的に集め
ることができるので、最終段の空気タンクに設
けた一のドレン排出弁により簡便かつ効果的に
ドレンの排出が可能となる。

(2) 部品点数が少なくてすむため、設備コストが
安価になる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す部品断面図であ
る。 １……圧縮機本体、２……吸込フイルタ、３…
…吐出管、４，５……空気タンク、６……連結
管、７……ドレン排出弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 設置平面に対し同り高さに設けられた複数の空
   気タンクを有し、圧縮機本体よりの圧縮空気を前
   段の空気タンクから連結管を介して後段の空気タ
   ンクへ順次送り込み、最終段の空気タンクより清
   浄な圧縮空気を取り出すようにした空気圧縮機に
   おいて、前記連結管を一端が前段の空気タンクの
   最底部に、他端が後段の空気タンクの最底部より
   上方にそれぞれ開口部を有するように接続し、最
   終段の空気タンクの最底部にドレン排出弁を設け
   たことを特徴とする空気圧縮機。