JPS6135615Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天井野縁の取付金具、特に天井野縁を
木材の吊木等又は金属製の野縁受いずれにも取付
け可能とし、しかも寸法の異なる種々な野縁受に
容易に取付けることができるようにした取付金具
に関するものである。

一般に、天井野縁の取付金具は長尺なリボン状
に形成され、下部に天井野縁を係止する係止切欠
部が形成されている。

しかし、従来の該取付金具は吊木及び金属製野
縁受それぞれの専用のものが製造されているだけ
である。また野縁受１に取付けるための取付金具
にあつては、第１図に示すように野縁受１の寸法
，ｍが種々異なることからそれぞれの野縁受１
に適合すべく種々の長さのものを揃えなければな
らない。このため取付金具は多品種のものを製造
しなければならないので、製造、取扱いが繁雑と
なる欠点を有する。また、野縁受１に取付ける場
合は第２図に示すように取付金具２の２個所３，
４を折曲げて固定するのであるが、取付金具２の
肉厚が厚い場合、折曲げ作業が容易に行えないと
いう欠点を有する。

したがつて、本考案は以上の欠点を除去するも
のであり、以下実施例を用いて詳細に説明する。

第３図は本考案による天井野縁の取付金具の一
実施例を示す平面図であり、同図において取付金
具２は鉄等から成り、長尺なリボン状となつてお
り、その下部の側部には野縁５の係止部６が係合
する切欠部７が形成される。取付金具２は第２図
で説明したように野縁受１の上部水平片８の両端
部に対応する２個所の位置３，４で曲げられるの
であるが、本考案においては種々の寸法の野縁受
１に取着できるように、位置３，４から成る一対
の折曲げ部分９を複数対設ける。この場合、各折
曲げ部分９はそれぞれ寸法の異なる野縁受１の上
部水平片８及び垂直片２０の長さに対応して設定
される。本実施例において、折曲げ部分９は、取
付金具の両サイドに切欠部１０を設け、かつ取付
金具自体に長孔１１あるいは円孔１２を設けるこ
とにより形成される。なお、取付金具の上部には
円孔１３が２個形成されている。

このような構成によれば、取付金具を吊木等に
固定するには円孔１３又は円孔１２により釘を打
ち込んで固定できる。また、野縁受１に固定する
のは、野縁受１の寸法に見合つた折曲げ部分９を
水平片８の両端に当てがつて、この折曲げ部分９
より金具２を折曲げればよい。したがつて、本考
案によれば、吊木、野縁受のいずれでもさらには
種々の寸法の野縁受に野縁を取付けることがで
き、しかも折曲げ部分９には切欠部１０又は孔１
１，１２が形成されているので折曲げ作業が容易
となる。

ここで、本実施例において取付金具２の下部に
は第４図に示すように逆π字状の野縁１４を係合
する場合、ほぼＴ字状の切欠部１５を設けてもよ
い。また、第５図に示すように切起し舌片１６を
設けてもよい。

また、本実施例において折曲げ部分９は切欠部
１０及び孔１２を設けて形成するとして説明した
が、切欠部１０を省略してもよい。また第６図に
示すように金具２自体に溝１７を形成してもよ
い。

以上説明したように本考案によれば吊木等ある
いは野縁受等いずれにも取着可能となり、また、
種々の寸法の野縁受についても取着可能となり、
さらに折曲げ作業を容易に行なえるという多大な
る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は野縁受を説明するための図、第２図は
天井野縁の取付金具を説明するための図、第３図
は本考案による天井野縁の取付金具の一実施例を
示す平面図、第４図ないし第６図は本考案による
天井野縁の取付金具の他の実施例を示す図であ
る。 １……野縁受、２……天井野縁の取付金具、５
……野縁、９……折曲げ部分、１０……切欠部、
１１，１２……孔、１７……溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) リボン状に成形され、少なくとも垂直片２０
   と上部水平片８とを有する野縁受１の上部水平
   片８の両端に対応して２個所で折曲されて野縁
   受に取付けられる天井野縁の取付金具におい
   て、２個の折曲げ位置３，４より成る１対の折
   曲げ部分９を、寸法の異なる野縁受のそれぞれ
   の水平片８の幅に対応して複数個形成したこと
   を特徴とする天井野縁の取付金具。 (2) 折曲げ部分９は切欠部１０又は孔１１，１２
   又は溝１７又はこれ等の組合せより成る実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の天井野縁の取付
   金具。 (3) 折曲げ部分９以外の個所に孔１３を設けて成
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の天井野
   縁の取付金具。