JPS6135460B2 - - Google Patents

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JPS6135460B2
JPS6135460B2 JP5757376A JP5757376A JPS6135460B2 JP S6135460 B2 JPS6135460 B2 JP S6135460B2 JP 5757376 A JP5757376 A JP 5757376A JP 5757376 A JP5757376 A JP 5757376A JP S6135460 B2 JPS6135460 B2 JP S6135460B2
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JP
Japan
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heat exchanger
pressure
way valve
air
heating
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JP5757376A
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Inventor
Kakuichiro Yamada
Katsuaki Hayata
Hiroshi Kitagaki
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS52140045A publication Critical patent/JPS52140045A/ja
Publication of JPS6135460B2 publication Critical patent/JPS6135460B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は冷房専用、暖房専用、100%熱回収、
大気を暖房熱源の一部量とした熱回収、大気に一
部量排熱させる熱回収の5種モードの空調運転
を、冷房負荷の各値および負荷比率に応じて機械
的に切換えると共に、冷凍能力の制御も併せて行
〓〓〓〓
わせることができる全自動運転形熱回収冷凍装置
に関する。
(従来の技術) 従来、多層階ビルなどの大形一家屋内で冷房と
暖房とを同時に行なう必要から、冷房運転時の凝
縮熱および暖房運転時の蒸発熱を回収し、冷房の
み又暖房のみの運転の他、冷暖房を同時に行なえ
る如くした熱回収式冷凍装置が提案され、かつ実
用に供されてきた。
(発明が解決しようとする問題点) 此の冷凍装置は一つの空気用熱交換器を利用し
て、冷暖房負荷の変動による負荷状態に応じて、
該熱交換器を補助クーラ或は補助コンデンサとし
て均衡した運転を行なうようにしたものである
が、機構的に種々の問題があるばかりでなく冷暖
房を同時に行わせる熱回収運転において安定性が
悪い問題があつた。
即ち圧縮幾の吐出側には高圧冷媒ガスをコンデ
ンサとして作用する第1水用熱交換器と空気用熱
交換器とに所定比率で流す第2流量制御器を設け
て、前記第1水用熱交換器の温水出口温度により
制御すると共に、吸入側にはクーラとして作用す
る第2水用熱交換器と空気用熱交換器とで蒸発し
た低圧ガス冷媒を所定比率で通過させる第1流量
制御器を設け、この制御器を前記第2水用熱交換
器の冷水出口温度により制御するごとく成し、冷
房負荷が暖房負荷よりも大きいときには前記空気
用熱交換器を補助コンデンサとして作用させ、ま
た暖房負荷が冷房負荷よりも大きいときには前記
空気用熱交換器を補助クーラとして作用させてバ
ランス運転を行なうごとく成しているのであつ
て、冷暖房同時運転において、例えば暖房負荷が
減少して温水出口温度が所定温度以上に上昇した
場合には、前記第2流量制御器の作動により空気
用熱交換器へ高圧ガス冷媒を流し、該熱交換器を
コンデンサとして作用させることにより温水出口
温度は一定温度保持されるのであるが、このとき
外気温度が低くて前記空気用熱交換器に余裕があ
れば、凝縮温度が低下し、冷房能力が増加するた
め冷房負荷が一定でも即ち冷水入口温度が一定で
も出口温度が低くなる。従つてこの冷水出口温度
の低下により第1流量制御器も作動する不都合が
生ずるのであり、また同じく冷暖房同時運転にお
いて、例えば冷房負荷が減少し冷水出口温度が所
定温度以下に低下した場合には第1流量制御器が
作動して空気用熱交換器を補助クーラとして作用
させることにより、冷水出口温度を一定に保持で
きるのであるが、このときには蒸発温度が上昇
し、暖房能力が増加するため暖房負荷が一定でも
即ち温水出口温度が一定でも出口温度が上昇し、
第2流量制御器が作動する不都合が生ずるのであ
る。
以上の如く、一方の流量制御器を作動させ空気
用熱交換器を補助コンデンサ又は補助クーラとし
て作用させる場合、冷房能力又は暖房能力が増大
し他方の流量制御器の切換動作が行なわれる問題
があるのである。
ところで、ビル等の空調負荷を考えた場合、次
の5つの運転種別がある。即ち、イ.冷房専用
(冷房負荷のみ)、ロ.大気に一部量排熱させる熱
回収(冷房負荷+圧縮機動力>暖房負荷)、ハ.
100%熱回収(冷房負荷+圧縮機動力=暖房負
荷)、ニ.大気を暖房熱源の一部量とした熱回収
(冷房負荷+圧縮機動力<暖房負荷)、ホ.暖房専
用(暖房負荷のみ)の5運転モードとなる。
この負荷を捉えるには、電算機や事務機器など
冷凍装置外の設備によつて負荷計算を行ない、そ
の結果を冷凍装置に入力させる必要がある。とい
うのは、冷凍装置においては如何なる負荷状況に
対処してもクーラ熱交換量+圧縮機動力=コンデ
ンサ熱交換量からなる関係バランス運転を行なつ
ているからである。その上に、運転条件によつて
圧縮動力も変化し、かつ、冷暖房能力も一定とな
らない。そのため、冷凍装置本体内の制御機構で
は負荷条件を適確に補捉することができず、従来
のこの種冷凍装置を自動運転化するに当つては複
雑かつ取扱いの面倒な制御システムを必要とし、
普及化を進める上での隘路となつていた。
本発明は以上述べた如き問題に対処して簡単な
計装を冷凍装置本体内に組みつけることによつ
て、前記5種モードの運動切換および負荷に応じ
た能力調節を全自動化することができる新規な熱
回収冷凍装置を提供することにより、制御系を含
む装置全体の簡略化をはかると共に取扱いの容易
さを果させる点を発明の目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) しかして本発明は実施例を示す図面によつても
明らかな如く、停止を含むアンロードの可能な圧
〓〓〓〓
縮機1、コンデンサとして作用し温水を暖房対象
域との間に循環し得る第1水用熱交換器3、クー
ラとして作用し冷水を冷房対象域との間に循環し
得る第2水用熱交換器5、クーラ或はコンデンサ
に切換つて作用し大気と冷媒との間の熱交換を行
わせる空気用熱交換器6、第2水用熱交換器5に
連結させるための高圧液管に設けて暖房専用運転
時は閉じ、冷房専用運転時および熱回収運転時は
流量調節可能に開き減圧作用をする第1流量制御
器7、空気用熱交換器6に連絡させるための高圧
液管に設けて100%熱回収運転時は閉じ、空気用
熱交換器6がコンデンサとして作用する熱回収運
転時および冷房専用運転時は開き、空気用熱交換
器6がクーラとして作用する熱回収運転時および
暖房専用運転時は流量調節可能に開き減圧作用を
する第2流量制御器8、第1水用熱交換器3と空
気用熱交換器6とに流す吐出ガスの流量比率を開
度調節により0から100%に調節可能とした高圧
3方弁9、第2水用熱交換器5と空気用熱交換器
6とから流れる低圧ガスの流量比率を開度調節に
より0から100%に調節可能とした低圧3方弁1
0を具備して、冷房専用と、暖房専用と、100%
熱回収と、大気を暖房熱源の一部量とした熱回収
と、大気に一部量排熱させる熱回収との5種モー
ドの空調運転を行わせる冷凍装置にしたものであ
つて、さらに、前記第1水用熱交換器3の温水出
口温度またはこれに対応する冷媒圧力若しくは温
度を検出する第1検出器21と、この第1検出器
21の検出信号により前記高圧3方弁9の開度を
調節する第1調節器22と、前記第2水用熱交換
器5の冷水出口温度またはこれに対応する冷媒圧
力若しくは温度を検出する第2検出器23と、こ
の第2検出器23の検出信号により前記低圧3方
弁10の開度を調節する第2調節器24と、前記
圧縮機1にアンロードの指令信号を出力するアン
ロード制御器25とを設ける一方、前記高圧3方
弁9が前記空気用熱交換器6側に開くことを始め
る前記第1調節器22における設定値に対して前
記第1検出器21の検出信号が所定値低い設定点
以上となつたことによつて発する信号と、前記低
圧3方弁10が前記空気用熱交換器6側に開くこ
とを始める前記第2調節器24における設定値に
対して前記第2検出器23の検出信号が所定値高
い設定点以下となつたことによつて発する信号と
の論理積により、前記アンロード制御器25から
のアンロードの指令信号を出力することにより、
前記3方弁9,10を同時に前記空気用熱交換器
6側に開かないようにしたものである。(作用) 本発明は5種モードの空調運転を行わせるため
に制御する高圧3方弁9および低圧3方弁10の
指令要素として、前者は第1水用熱交換器3の温
水出口温度またはこれに対応する冷媒圧力若しく
は温度し、後者は第2水用熱交換器5の冷水出口
温度またはこれに対応する冷媒圧力若しくは温度
としており、また、圧縮機1のアンロードを行う
ための指令要素も高圧3方弁9および低圧3方弁
10に係る前記各指令要素に関連させていること
から、5種運転モードの選択および冷凍能力の調
整が冷凍装置本体側すなわち、一次側において全
て処理できることとなり、制御系が簡単となる。
また、高圧3方弁9、低圧3方弁10が同時に
空気用熱交換器6側に開かないようにしているの
で、運転モードの切換えに際して冷凍系内での短
絡等不正常な事態が生じないように安定した運転
を維持し得る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて
詳述する。
第1図乃至第5図は本発明装置の1例に係る冷
凍装置を各運転モード別に示した装置回路図であ
り、停止手段を含むアンロード制御が可能な圧縮
機1、油分離器2、コンデンサとして作用し温水
を暖房対象域との間に循環流させる第1水用熱交
換器3、受液器4、クーラとして作用し冷水を冷
房象域との間に環流させる第2水用熱交換器5、
クーラ或はコンデンサとして切換つて作用し大気
と冷媒の間熱交換を行なわせる空気用熱交換器
6、第2水用熱交換器5に連絡させるための高圧
液管に設けて暖房専用運転時は閉じそれ以外の4
運転モードは流量調節可能に開き減圧作用をする
第1流量制御器7、空気用熱交換器6に連絡させ
るための高圧液管に設けて100%熱回収運転時は
閉じ、空気用熱交換器6がコンデンサとして作用
する熱回収運転時および冷房専用運転時は開き、
それ以外の空気用熱交換器6がクーラとして作用
する熱回収運転時および暖房専用運転時は流量調
節可能に開き減圧作用をする第2流量制御器8、
第1水用熱交換器3と空気用熱交換器6とに流す
〓〓〓〓
吐出ガスの流量比率を開度調節により0〜100%
に調節可能として設けた高圧3方弁9、第2水用
熱交換器5と空気用熱交換器6から流れる低圧ガ
スの流量比率を開度調節により0〜100%に調節
可能として設けた低圧3方弁10およびアキユム
レータ11を図示の如き冷凍回路に接続させてい
て、各図において高圧側が太実線で低圧側が太破
線で示され、かつ冷媒流れが矢示線で示されるよ
うになつて、第1図乃至第5図は順に前記したイ
乃至ホ項の5運転モードで冷凍運転が行なえるよ
うになつている。
そして第1流量制御器7には例えば電動2方弁
が使用され、これを第2水用熱交換器5における
冷媒出入口温度差により弁開度制御して膨張弁と
して減圧作用をさせる一方、第2流量制御器8に
は同じく電動2方弁が使用され、これを膨張弁と
して減圧作用をさせる場合には空気用熱交換器6
における冷媒出入口温度差により弁開度制御させ
ると共に、空気用熱交換器6をコンデンサとして
作用させるときには、該制御器8は全開としてい
る。
次に、高圧3方弁9および低圧3方弁10の開
度の調節ならびに圧縮機1のアンロード制御につ
いて、第9図にもとづいて説明する。21は第1
水用熱交換器3の温水出口温度を検出する第1検
出器、22はこの第1検出器21の検出した温水
出口温度によつて高圧3方弁9の開度を調節する
第1調節器であり、高圧3方弁9は例えば電動3
方弁が用いられ、温水出口温度により第1調節器
22でその開度が調節されるようにされている。
詳しくは、第1調節器22は温水出口温度を目標
値に制御するために予じめ比例帯をもつた設定値
が定められていて、高圧3方弁9は、温水出口温
度が設定値に達するまでは第1水用熱交換器3側
に100%開き、設定値になると空気用熱交換器6
側に開くことを始め、温度上昇に応じて開度を大
きくし、比例帯を超えると空気用熱交換器6側に
100%開くように調節される。
また、23は第2水用熱交換器5の冷水出口温
度を検出する第2検出器、24はこの第2検出器
23の検出した冷水出口温度によつて低圧3方弁
10の開度を調節する第2調節器であり、低圧3
方弁10は例えば電動3方弁が用いられ、冷水出
口温度により第2調節器24でその開度が調節さ
れるようにされている。詳しくは、第2調節器2
4には冷水出口温度を目標値に制御するために予
じめ比例帯をもつた設定値が定められていて、低
圧3方弁10は、冷水出口温度が設定値に下るま
では第2水用熱交換器5側に100%開き、設定値
になると空気用熱交換器6側に開くことを始め、
比例帯内では温度下降に応じてその開度を大きく
し、比例帯を超えると空気用熱交換器6側に100
%開くように調節される。
また、25は圧縮機1にアンロードの指令信号
を出力するアンロード制御器であり、詳しくは、
アンロード制御器25には、高圧3方弁9が空気
用熱交換器6側に開くことを始める第1調節器2
2における設定値に対して第1検出器21の検出
した温水出口温度が所定値低い設定点以上となつ
たことによつて発する信号と、低圧3方弁10が
空気用熱交換器6側に開くことを始める第2調節
器24における設定値に対して第2検出器23の
検出した冷水出口温度が所定値高い設定点以下と
なつたことによつて発する信号とが入力されてい
て、アンロード制御器25は、両入力信号の存在
する状態である論理積によりアンロードの指令信
号を圧縮機1に出力するようになさている。
なお、第1検出器21は第1水用熱交換器3の
温水出口温度を検出するようにしているが、これ
に対応する冷媒圧力若しくは温度を検出するよう
にしてもよく、また第2検出器23は第2水用熱
交換器5の冷水出口温度を検出するようにしてい
るが、これに対応する冷媒圧力若しくは温度を検
出してもよい。
上述せる構成になる冷凍装置に運転態様につい
て以下説明するが、その運転状態の理解を深める
ために、第6図乃至第8図の運転領域図をさらに
参考しながら順次説明することとする。
今、冷凍装置に要求される定格仕様がある冷水
量および温水量において冷水入口温度TL11、同
出口温度TL21、温水入口温度TH11、同出口温度
H21とする。(たゞし、定流量方式であることを
前提条件とする。) 第6図において点Pが冷暖房定格仕様点とな
り、領域A即ち温水入口、出口温度が共に低く、
かつ冷水入口、出口温度が共に高くなる該領域A
の範囲は冷凍装置の起動時のような場合で冷温水
ともに所定の温度に達していない。しかし定格仕
〓〓〓〓
様点Pに比し、蒸発温度が高いため冷房および暖
房の能力は定格能力を上回つており、かつ冷凍装
置は負荷に適合した選定をするから、時間経過と
ともに定格値に達するところは明らかである。従
つてこの領域Aでは空気用熱交換器6を使用しな
い両水用熱交換器3,5のみを使用する100%熱
回収運転モード(第3図参照)で作動すれば良
い。
次に領域Bの範囲について見ると、これは100
%負荷で水用熱交換器3,5のみの100%熱回収
運転が問題なく行なえる範囲である。この領域B
の運転限界線として例えば各々の出口温度TL2
,TH22を定めているが冷却側ではこれは冷水
の凍結、加熱側では異常高圧が起り、そして圧縮
機1が過負荷を生じることを考える場合に、その
限界点を冷・温水の出口温度に近似的に関係づけ
ることができ、定格仕様によつて適宜セツトすれ
ば良い。
この領域Bをさらに細分して検討して見れば、
第7図において、領域B−の範囲は定格仕様点
Pに比し、凝縮温度が高く、蒸発温度が低いため
冷暖房ともに定格能力は出ないが、冷温水の出口
温度は定格仕様を十分満足するので2次空調シス
テムに関し何等不具合を生じることはない。
次に領域B−の範囲は、冷房能力は必らず定
格仕様以上のものがでるし、また暖房能力は定格
仕様を下廻る場合があるが、温水出口温度は定格
値TH21を下廻ることはない。
さらに領域B−の範囲は、領域B−と丁度
特性が逆となる場合であり、冷水出口温度が定格
値TL21を上廻ることはない。
また、領域B−の範囲は冷・暖房能力ともに
定格能力は出ないし、また温水出口温度は定格以
上で問題ないが、冷水出口温度が定格仕様よりも
高い問題がある。
冷水出口温度を定格に近付けるには △TH′=TH22−TH21≒TH12−TH11を 小さくすれば良い。しかし乍ら△TH′の変化に対
して△TL′の変化が小さいため多少冷水出口温度
が仕様点Pより上廻つても実用上の支障は出てこ
ないと考えられる。
さらにまた領域B−の範囲は前記領域B−
に対して逆特性となり、温水出口温度が仕様点P
より下廻つても実用上の支障は出てこない範囲と
考えられる。
以上の考案を綜合して領域Bの範囲においても
領域A同様100%熱回収運転(第3図参照)で作
動するようにすれば実用上問題はない。
次に領域Cの範囲は冷温水ともに定格仕様を十
分満足する温度範囲であり、採用される2次側空
調システムによつて適当値にセツトすれば良い
が、たとえば冷水出口温度がTL13以下であつ
て、かつ温水出口温度がTH13以上になると圧縮
機1を発停させるか、アンロード制御機構が付設
されているものでは100%→75%というように切
換えて行けば良い。
さらに領域Dの範囲は冷凍装置側から見ると、
主に高圧上昇、圧縮機1のモータの過負荷等が問
題になるというところである。また領域B−
冷水出口温度が定格仕様よりも高く、かつ冷房能
力が足りない範囲が増えて定格仕様との差も大き
くなるところから、領域Dでは空気用熱交換器6
をコンデンサとして作用するよう高圧3方弁9を
温水出口温度TH22になるよう比例的に動作さ
せ、外気に冷房排熱の一部を捨てる熱回収運転
(第2図参照)を行わせる範囲となる。これによ
り高圧および圧縮機動力の低下がはかられ、両熱
交換器3,6がコンデンサとして作用するので放
熱面積増加による冷房能力の向上も可能となる。
次いで領域Eの範囲は冷凍装置側から見れば、
低圧運転即ち冷水の凍結が心配される領域であ
る。
また能力的に見ると領域Dの場合と逆特性にな
り暖房能力が不足する。そこで領域と同要領で冷
水出口温度がTL22になるよう低圧3方弁10を
比例的に動作させ空気用熱交換器6をクーラとし
て使用すれば暖房熱源の一部量を外気から吸熱す
る熱回収運転(第4図参照)となつて吸熱量の増
加につれて暖房能力が向上する。なお、空気用熱
交換器6が作動している場合は不作動の場合より
も高圧々力および圧縮機動力は増大するが、元来
冷凍装置側から見れば何等問題にならない領域な
ので運転に支障を来さない。
次に領域Cの範囲で圧縮機1を順次アンロード
させる場合について第8図を参照しつつ説明す
る。
100%負荷からアンロード機構が作動して次の
低減負荷で運転する範囲は第8図の領域C1
〓〓〓〓
C2,C3の範囲となる。
たゞし領域C1と領域C4が重合する部分は含ま
ないものとする。
領域C1の範囲は100%熱回収即ち冷房負荷+圧
縮機動力=暖房負荷の運転モードで作動させたい
範囲で、冷水出口温度TL13、温水出口温度TH1
、冷水出口温度TL22および温水出口温度TH2
が一定となる線で囲まれた部分であり、このこ
とからアンロード制御器25のアンロードの指令
信号が決められるのである。
かりにこの部分負荷運転において冷暖房能力が
小さいために出入口温度差が小さくなつて、冷・
温水出口温度がTH13,TH13で、冷・温水出口温
度がT′L21,T′H21のものが出てくるとする。今、
T′L21=TL21、′TH21=TH21であつたとしても、
第7図の領域B−の範囲と同じように冷暖房能
力とも定格能力がでない。
しかし領域C1の範囲は負荷が小さいのである
から能力的には定格値との比較は必要ではなく
て、冷・温水の出口温度が要件となる。
又T′L21≠TL21、T′H21≠TH21である場合に
は、2次側の空調システムとの関係で空調機には
可成りの許容巾があるので100%負荷からのアン
ロード設定値TL13,TH13は極めて容易に決定出
来る。
一方、第7図におけるTL22,TH22は100%運転
において能力面と冷凍装置の保護との兼ね合いで
決定したものであるが、アンロード運転時には負
荷が小さいため能力面は或る程度無視できるもの
で、主に冷凍装置の保護的役割りの方が多くな
る。
部分負荷運転時に出口温度TL22,TH22となる
場合、入口温度は100%時のそれよりも冷水につ
いては低く、温水は高くなる。しかも部分負荷運
転時であるから高圧の上昇、低圧の低下は100%
負荷運転に比し小さくなるので圧縮機1の過負荷
等冷凍装置の保護の点から見れば、楽観し得る方
向になるがこれを余裕分と見なして100%負荷運
転時と同じ点で空気用熱交換器6をコンデンサ或
はクーラとして使用し、また停止させる。
なお、実際の制御形態としては部分負荷運転時
には切換えるためのセツト値を変更しても冷暖房
負荷が小さいため問題とならない。極端な場合は
一切空気用熱交換器6を使用しないようにしても
良い。
領域C2,C3,C4の範囲についての考え方は、
第6図における領域D,E,Cの範囲と同様であ
るので説明を省略する。
以上の如く、温水出口温度および冷水出口温度
またはこれらに対する冷媒圧力若しくは温度の検
出信号により高圧3方弁9および低圧3方弁10
の開度を調節させ、かつ高圧3方弁9が空気用熱
交換器6側に開くことを始める設定値に対して温
水出口温度等の検出信号が所定値低い設定点以上
となつたことによつて発する信号と、低圧3方弁
10が空気用熱交換器6側に開くことを始める設
定値に対して冷水出口温度等の検出信号が所定値
高い設定点以下となつたことによつて発する信号
との論理積により、圧縮機1をアンロードさせる
信号を出力させるようにしたから、両3方弁9,
10が同時に空気用熱交換器6側に開き始める状
態に達する前に確実に圧縮機1をアンロード運転
して、両3方弁9,10が同時に空気用熱交換器
6側に開いて冷媒回路内での冷媒短絡流のような
不具合が生ぜず、しかも5種の運転モードを負荷
条件に合せて自動制御させ得るのである。
(発明の効果) 本発明は、叙上の構成も有し作用をなすもので
あつて、特に、熱回収式冷凍装置の運転制御とし
て、第1水用熱交換器3の温水出口温度またはこ
れに対応する冷媒圧力若しくは温度を検出する第
1検出器21と、この第1検出器21の検出信号
により前記高圧3方弁9の開度を調節する第1調
節器22と、第2水用熱交換器5の冷水出口温度
またはこれに対応する冷媒圧力若しくは温度を検
出する第2検出器23と、この第2検出器23の
検出信号により前記低圧3方弁10の開度を調節
する第2調節器24と、前記圧縮機1にアンロー
ドの指令信号を出力するアンロード制御器25と
を設ける一方、前記高圧3方弁9が前記空気用熱
交換器6側に開くことを始める前記第1調節器2
2における設定値に対して前記第1検出器21の
検出信号が所定値低い設定点以上となつたことに
よつて発する信号と、前記低圧3方弁10が前記
空気用熱交換器6側に開くことを始める前記第2
調節器24における設定値に対して前記第2検出
器23の検出信号が所定値高い設定点以下となつ
たことによつて発する信号との論理積により、前
〓〓〓〓
記アンロード制御器25からのアンロードの指令
信号を出力するようにして、前記両3方弁9,1
0が同時に前記空気用熱交換器6側に開かないよ
うにしたから、5種の運転モードの選択的切換え
ならびに冷凍能力の調整を行なわせるためには、
冷凍装置本体側のみで負荷条件を近似的にもとめ
て高圧3方弁9および低圧3方弁10を制御する
ことによつて可能であり、従つて2次側の制御シ
ステムと関連させなければ行なえなかつた従来の
熱回収式冷凍装置と比べて取扱には容易となり、
かつ装置も簡略化される効果を奏する。
しかも運転モードの切換え過程において冷凍装
置内で不正常な回路が形成されて圧力上昇、低
下、液圧縮などの各種事故を発生するおそれはな
く、効率が高くかつ安定した運転が果される効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明冷凍装置を運転モー
ド毎に表示した装置回路図、第6図乃至第8図は
本発明装置の運転態様を説明するために温水・冷
水の出口および入口各温度を基準とした負荷領域
図、第9図は本発明装置の制御回路を含む装置回
路図である。 1……圧縮機、3……第1水用熱交換器、5…
…第2水用熱交換器、6……空気用熱交換器、7
……第1流量制御器、8……第2流量制御器、9
……高圧3方弁、10……低圧3方弁、21……
第1検出器、22……第1調節器、23……第2
検出器、24……第2調節器、25……アンロー
ド制御器。 〓〓〓〓

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 停止を含むアンロードの可能な圧縮機1、コ
    ンデンサとして作用し温水を暖房対象域との間に
    循環し得る第1水用熱交換器3、クーラとして作
    用し冷水を冷房対象域との間に循環し得る第2水
    用熱交換器5、クーラ或はコンデンサに切換つて
    作用し大気と冷媒との間の熱交換を行わせる空気
    用熱交換器6、第2水用熱交換器5に連絡させる
    ための高圧液管に設けて暖房専用運転時は閉じ、
    冷房専用運転時および熱回収運転時は流量調節可
    能に開き減圧作用をする第1流量制御器7、空気
    用熱交換器6に連絡させるための高圧液管に設け
    て100%熱回収運転時は閉じ、空気用熱交換器6
    がコンデンサとして作用する熱回収運転時および
    冷房専用運転時は開き、空気用熱交換器6がクー
    ラとして作用する熱回収運転時および暖房専用運
    転時は流量調節可能に開き減圧作用をする第2流
    量制御器8、第1水用熱交換器3と空気用熱交換
    器6とに流す吐出ガスの流量比率を開度調節によ
    り0から100%に調節可能とした高圧3方弁9、
    第2水用熱交換器5と空気用熱交換器6とから流
    れる低圧ガスの流量比率を開度調節により0から
    100%に調節可能とした低圧3方弁10を具備し
    て、冷房専用と、暖房専用と、100%熱回収し、
    大気を暖房熱源の一部量とした熱回収と、大気に
    一部量排熱させる熱回収との5種モードの空調運
    転を行わせる冷凍装置であつて、さらに、前記第
    1水用熱交換器3の温水出口温度またはこれに対
    応する冷媒圧力若しくは温度を検出する第1検出
    器21と、この第1検出器21の検出信号により
    前記高圧3方弁9の開度を調節する第1調節器2
    2と、前記第2水用熱交換器5の冷水出口温度ま
    たはこれに対応する冷媒圧力若しくは温度を検出
    する第2検出器23と、この第2検出器23の検
    出信号により前記低圧3方弁10の開度を調節す
    る第2調節器24と、前記圧縮機1にアンロード
    の指令信号を出力するアンロード制御器25とを
    設ける一方、前記高圧3方弁9が前記空気用熱交
    換器6側に開くことを始める前記第1調節器22
    における設定値に対して前記第1検出器21の検
    出信号が所定値低い設定点以上となつたことによ
    つて発する信号と、前記低圧3方弁10が前記空
    気用熱交換器6側に開くことを始める前記第2調
    節器24における設定値に対して前記第2検出器
    23の検出信号が所定値高い設定点以下となつた
    ことによつて発する信号との論理積により、前記
    アンロード制御器25からのアンロードの指令信
    号を出力するようにしたことを特徴とする熱回収
    式冷凍装置。
JP5757376A 1976-05-18 1976-05-18 Heat recovery type reezer device Granted JPS52140045A (en)

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