JPS6134123Y2 - - Google Patents

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JPS6134123Y2
JPS6134123Y2 JP1981002696U JP269681U JPS6134123Y2 JP S6134123 Y2 JPS6134123 Y2 JP S6134123Y2 JP 1981002696 U JP1981002696 U JP 1981002696U JP 269681 U JP269681 U JP 269681U JP S6134123 Y2 JPS6134123 Y2 JP S6134123Y2
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resin layer
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composite membrane
rubber
soft resin
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は耐久性複合膜材に関するもので、その
目的とするところは、ほろ、シート、テント等の
用途の複合膜材を提供するにある。 従来の複合膜材は、天然繊維或いは合成繊維の
織物に、被覆材として軟質ポリ塩化ビニル或いは
ゴムなどで被覆した製品が主流であつた。しか
し、軟質ポリ塩化ビニルを被覆した製品の場合
は、可塑剤を含んでいるため、使用中に可塑剤が
徐々に表面に移行し、空気中の汚れが付着しやす
く、且つおちにくくなる。さらに長期間にわたつ
て使用しているとついには可塑剤が表面から揮発
し、逆には被覆材の表面硬化が起こり、外力によ
り表面層にクラツク或いは樹脂の脱落が生じやす
く、その結果、同様に汚れが付着しやすく、且つ
落ちにくくなる。 又、ゴムを被覆した製品の場合には、被覆材自
身が柔軟なため傷がつきやすく、又、長期にわた
つて屋外暴露されていると、表面層の劣化が起こ
る等の原因で、該表面層が荒れた状態になり、凹
部に汚れが付着しやすく、且つ一旦付着した汚れ
は落ちにくくなる。かかる理由により、現在防汚
性の面で満足しうる製品は知られていない。一般
的に前者(ポリ塩化ビニル)の場合は表面に薄
く、アクリル樹脂を塗布する方法もとられている
が、屋外に長期間暴露されているとアクリル樹脂
自身の劣化によるクラツクが生じ、やはり防汚性
において満足すべき製品とはいい難い。本考案者
らはかかる欠点のない耐久性、防汚性に優れた複
合膜材の開発につき鋭意検討の結果、本考案に到
達したものである。 即ち、本考案は、合成繊維織物よりなる基布に
軟質樹脂層を積層せしめると共に、該軟質樹脂層
に接着剤層を介してフツ素系樹脂層を積層せしめ
たことを特徴とする耐久性複合膜材である。 以下、図面を用いて本考案を詳細に説明する。 第1図は、本考案の一実施態様で耐久性複合膜
材の拡大模式断面図である。 本考案において基布1は、複合膜材の強力、寸
法安定性を達成するための膜材の強力設計に重要
な要素となるもので、合成繊維紡積糸又はフイラ
メントを経糸及び緯糸に用い製織した平織、斜文
織又は朱子織等の織物で構成される。合成繊維と
しては、ナイロン、ポリビニルアセタール、ポリ
エステル又は全芳香族ポリアミド(ポリパラフエ
ニレンテレフタラミド、ポリメタフエニレンイソ
フタラミド等)の繊維を挙げることが出来るが、
前記の如く膜材の強力設計を鑑みると、初期モジ
ユラスが50g/de以上であるポリエステル繊維又
は全芳香族ポリアミド繊維が好ましい。 本考案では、かかる基布1に軟質樹脂層2が積
層されている。軟質樹脂層2は、得られる膜材の
防水性、耐屈曲性、耐摩耗性及び耐候性、場合に
より防炎性を要求され、特に耐屈曲性の品質がレ
ベル設定上重要な因子となり、膜材としてスコツ
ト押圧で2Kg1000回に耐える品質であることは好
ましい。軟質樹脂層2は、用いられる素材によつ
てゴム及び可撓性を有する樹脂に大別出来るが、
前者としてはブチルゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、クロロスルフオン化ポリエチレンゴム、アク
リルゴム等を主体とするゴムが、後者としては軟
質ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、ウレタ
ン樹脂等を主体とする樹脂を挙げることが出来
る。前記軟質樹脂層の諸特性を充分全て満足する
ものとしては、クロロスルフオン化ポリエチレン
ゴムが最も好ましい。軟質樹脂層2は叙上の如く
前記のゴム又は樹脂を主体として構成されるが、
必要に応じマレイン酸鉛、マレイン酸マグネシウ
ム等を主体とする加橋剤及び/又は炭素カルシウ
ムもしくは硫酸カルシウム等を主体とする充填剤
を含めることも可能である。特に前者の加橋剤は
得られる膜材の紫外線遮蔽効果にも著効を有す
る。 なお、軟質樹脂層2は、得られる複合膜材の用
途を勘案すれば、第1図に明示されているように
基布1の全体を被覆する如く、両面に積層するこ
とが望ましいが、基布の片面のみに積層されたも
のでもよい。 また、軟質樹脂層2を基布1に積層するに当つ
て、該基布1の目が粗い(経・緯糸密度が粗な)
場合は、いわゆる投錨効果によつて該樹脂層2と
基布1との接着が充分であるが、一方目の込んだ
(経、緯糸密度の密な)場合、もしくは経、緯糸
にフイラメントを用いる場合は、前記接着が充分
でない場合も生起する。従つて、第1図に示すよ
うに基布1と軟質樹脂層2との間に接着剤層3を
介在せしめてもよい。かかる軟質樹脂層3は、エ
ポキシ化合物及び/又はポリイソシアネート化合
物を主体とし、これに軟質樹脂層を構成するゴム
又は樹脂成分、場合によつては加橋剤を配合した
接着剤を基布1に予めコーテイング、デイツピン
グ等の手段によつて付与され、形成される。 さらに本考案の複合膜材は、軟質樹脂層2に接
着剤層4を介して表面層となるフツ素系樹脂層5
が積層されている。接着剤層4は、軟質樹脂層2
とフツ素系樹脂層5の2層が揉に対して剥離しな
いようにするためのもので、具体的にはエポキシ
化合物及び/又はポリイソシアネートを主体とし
た接着剤により構成され、これら接着剤に軟質樹
脂層を構成するゴムもしくは樹脂、場合によつて
は加橋剤、充填剤等を配合したものでもよい。接
着剤層4は、軟質樹脂層2と表面層であるフツ素
系樹脂層5との接着を企図するものであるから、
要はこれら両層2及び5の構成によつて適宜選定
され得るものである。又、表面層は得られる膜材
の防汚性、耐候性、耐摩耗性、撥水性、撥油性、
表面平滑性及び硬度が大であることを満足し、か
つ軟質樹脂層2の屈曲に造随可能であることが必
要であり、この為フツ素系樹脂層5としなければ
ならない。好ましいフツ素系樹脂層としては、ポ
リフツ化ビニル、ポリテトラフルオライド又はフ
ツ素ゴムを挙げることが出来る。 なお、フツ素系樹脂層5は、軟質樹脂層2の片
面のみに積層することが好ましいが(第1図)、
用途によつては両面に積層した構成も本考案の範
囲に属するものと広く解釈すべきである。 以上の如き本考案によれば、 イ 合成繊維織物を基布として用いているため本
質的に得られる複合膜材の強力が大である、 ロ 軟質樹脂層を有するから、耐屈曲性が大で柔
軟であり、該軟質樹脂層の選定もしくはこれに
第3成分を含めることによつて防炎性、耐薬品
性等の化学的性質も容易に付与できる、 ハ 接着剤層を介在させることによつて、軟質樹
脂層と表面層との剥離を生起しない、 ニ 表面層が、フツ素系樹脂で形成されているた
め、膜材の表面が滑らかで撥水性、撥油性、耐
候性及び防汚性が極めて優れている、等の効果
を有し、特にテント地に好適である。 以下、実施例を挙げ、本考案を更に具体的に説
明する。 実施例 初期モジユラス70g/de、全繊度1000deを有す
るポリエステルマルチフイラメントを経糸および
緯糸に用いて、経密度25本/inch、緯密度25本/
inchの織密度をもつ平織の織物を基布とした。軟
質樹脂層(ゴム層)としては、クロロスルフオン
化ポリエチレンゴムとしかるべき物性を持たせる
ようマレイン酸鉛を主体とした加橋剤および加橋
促進剤等を配合したものを用い、かかるゴムを通
常方法によりシート状にしたものを、あらかじめ
ポリイソシアネートを主体とした接着剤を下塗り
した基布の両面に積層し形成せしめた。しかる
後、上記形成したゴム層の片面にクロロスルフオ
ン化ポリエチレンゴムのトルエン溶液(ゴムの
り)にエボキシ化合物を主体とする接着剤成分を
添加したものを接着剤として、通常の方法により
接着剤層を形成せしめ、該接着剤層を介して、ポ
リフツ化ビニルフイルム(厚さ約100ミクロン)
を積層せしめ本考案の複合膜材を作成した。得ら
れた膜材の厚み0.7mmで、目付として900g/m2
ある。 本考案の複合膜材について汚れ試験を実施し、
その結果(実験No.1)を第3表に示す。尚、比較
例として前記基布に従来のポリ塩化ビニル(実験
No.2)、ポリ塩化ビニルの表面にアクリル樹脂
(実験No.3)又はゴム(実験No.4)だけを被覆し
たものの汚れ試験結果を併せ示す。 〈汚れ試験方法〉 ステンレスの容器に第1表人工合成汚粉を500
mg採取し、さらに直径5φのステンレス硬球10
個、試料(5×5cm)を入れ、ラウンダオメータ
ーを用い、42rpmの速度で10分間、該容器を回転
することにより、試料と汚粉を接触汚した後、容
器より試料を取り出し、試料面に付着した汚粉を
ナイロンブラシにて、軽及び緯方向に軽く20回は
いた後、試料に残存した汚れの程度を目視判定に
て汚れ等級(第2表)を決定した。
【表】
【表】
【表】
* サンシヤインウエザオメーター
による暴露 at 63℃
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施態様で耐久性複合膜
材の拡大模式断面図である。 1:基布、2:軟質樹脂層、4:接着剤層、
5:フツ素系樹脂層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 合成繊維織物よりなる基布に軟質樹脂層を積
    層せしめると共に、該軟質樹脂層に接着剤層を
    介してフツ素系樹脂層を積層せしめたことを特
    徴とする耐久性複合膜材。 2 合成繊維織物が、ポリエステル繊維又は芳香
    族ポリアミド繊維よりなる実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の耐久性複合膜材。 3 軟質樹脂層が、ブチルゴム、エチレンプロビ
    レンゴム、クロロスルフオン化ポリエチレンゴ
    ム、アクリルゴム、軟質ポリ塩化ビニル、塩素
    化ポリエチレン又はウレタン樹脂を主体とする
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の耐久性複
    合膜材。 4 軟着剤層が、エポキシ化合物及び/又はポリ
    イソシアネートを主体とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の耐久性複合膜材。 5 フツ素系樹脂層が、ポリフツ化ビニル、ポリ
    テトラフルオルエチレン又はフツ素ゴムを主体
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の耐
    久性複合膜材。 6 基布の両面に軟質樹脂層を積層せしめ、かつ
    軟質樹脂層の片面に接着剤層を介してフツ素系
    樹脂層を積層せしめてなる実用新案登録請求の
    範囲第1項、第2項、第3項、第4項又は第5
    項記載の耐久性複合膜材。
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