JPS6133097Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、バケツトの作動軌跡変更を可能にす
る等のために、先端にバケツトを備えさせた内側
アーム部分を角筒状の外側アーム部分に摺動自在
に内嵌させると共に、前記内側アーム部分に連設
のシリンダ連結用バケツトを挿通させるための切
欠部を、前記外側アーム部分に設けたシヨベル作
業用アームに関し、その伸長時における両アーム
部分間の横方向のガタ付きをコストアツプを抑制
しながら防止できるようにすると共に、そのため
の構成を、外側アーム部分の切欠に起因する強度
低下の防止に有効利用できるものにすることを目
的とする。

次に、本考案の実施の態様を例示図に基いて説
明する。

第１図に示すように、排土板１を昇降操作自在
に備えさせたクローラ式走行機台に、旋回台２を
全旋回操作自在に取付けると共に、前記旋回台２
に、原動部３及び運転部４を塔載し、そして、ブ
ーム５とアーム６をシリンダ７により屈伸自在に
連結すると共に前記アーム６の先端にバケツト８
をシリンダ９により揺動自在に取付けて成るシヨ
ベル作業装置を、前記旋回台２に付設したブラケ
ツト１０にシリンダ１１により上下揺動自在に取
付け、もつて、掘削作業と排土作業とを択一的に
行える作業車を構成してある。

前記アーム６を構成するに、第２図ないし第４
図に示すように、先端に前記バケツト８を備えさ
せた内側アーム部分６ａを、その上向き面に連設
してある前記バケツトシリンダ９の連結用ブラケ
ツト１２を角筒状の外筒状の外側アーム部分６ｂ
に形成してある切欠部１３に挿通させた状態で外
側アーム部分６ｂに摺動自在に内嵌させると共
に、内側アーム部分６ａを出退駆動させるための
シリンダ１４を、内外両側アーム部分６ａ，６ｂ
にわたつて架設し、そして、外側アーム部分６ａ
の上向き側面及び下向き側面夫々に２枚ずつ作用
させる計４枚の滑り板１５・・を、内側アーム部
分６ａに付設し、かつ、内側アーム部分６ａの左
右の横向き面夫々に２枚ずつ作用させる計４枚の
滑り板１６・・を備えさせた筒体１７を、外側ア
ーム部分６ｂに内側アーム部分６ａの連結側端部
に位置させて外嵌着すると共に、前記筒体１７の
抜止めボルト１８を外側アーム部分６ｂに螺着し
てある。すなわち、シリンダ１４によりアーム６
を伸縮させることにより、深さが異なる溝の底を
掘削する場合等のためにバケツト８の作動軌跡を
変更したり、地面を一定深さで掻取る場合のため
にバケツト８に地表面に対して平行移動させると
ができるようにすると共に、滑り板１５・・及び
１６・・の作用により、内側アーム部分６ａのス
ライド抵抗、及び、両アーム部分６ａ，６ｂの間
における上下方向及び横方向のガタ付きが抑制さ
れるように配慮してある。そして、滑り板１６を
外側アーム部分６ｂの端部にのみ位置させたとこ
ろのアーム伸縮ストロークに比して短尺なものに
することにより、アーム伸長時における両アーム
部分６ａ，６ｂ間の横方向のガタ付きを安価に防
止できるように、さらには、滑り板１５の取付部
材を筒体１７に構成して、内側アーム部分６ａの
支持反力や作業反力のために切欠部１３が開口さ
れることを防止するための部材に有効利用するこ
とにより、外側アーム部分６ｂの切欠部１３に起
因する強度低下を安価に防止できるように配慮し
てある。

前記筒体１７は、外側アーム部分６ｂに内嵌着
する構成に変更可能である。

以上要するに、本考案は、冒記したシヨベル作
業用アームにおいて、前記内側アーム部分６ｂの
横向き側面に作用させる滑り板１６を備えた筒体
１７を、前記外側アーム部分６ｂに前記内側アー
ム部分６ａの連結側端部に位置させて嵌着してあ
ることを特徴とする。

つまり、内側アーム部分６ｂの横向き側面に作
用させる滑り板１６を設けたから、従来アーム伸
長時に生じ易くなつていた両アーム部分６ａ，６
ｂ間の横方向のガタ付きを抑制できるようにな
り、しかも、滑り板１６を外側アーム部分６ｂの
端部にのみ設ける短尺なものにしたから、伸縮ス
トローク全長にわたる長尺なものにするに比して
滑り板１６のために要する費用を安く済ませられ
るようになり、もつて、アームの伸長時であつて
も、バケツトの横揺れが少なくて作業を容易に行
わせられるようになると共に、そのためのコスト
アツプを極力少なく抑えることが可能になつた。
そして、滑り板１６の取付部材を外側アーム部分
６ｂに嵌着する筒体１７にすれば、そのバンド効
果により、内側アーム部分６ａの支持反力や作業
反力に起因する切欠部１３の開口が防止されるの
で、特別な補強部材を要しない簡単な構造でもつ
て外側アーム部分６ｂの切欠部１３に起因する強
度低下を防止できるようになり、アームの強度保
持を安価にできた。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るシヨベル作業用アームの実
施の態様を例示し、第１図は作業者の側面図、第
２図はアームの一部切欠側面図、第３図は第２図
の−断面矢視図、第４図は筒体取付部の分解
斜視図である。 ６ａ……内側アーム部分、６ｂ……外側アーム
部分、８……バケツト、１２……ブラケツト、１
３……切欠部、１６……滑り板、１７……筒体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端にバケツト８を備えさせた内側アーム部分
   ６ａを角筒状の外側アーム部分６ｂに摺動自在に
   内嵌させると共に、前記内側アーム部分６ａに連
   設のシリンダ連結用ブラケツト１２を挿通させる
   ための切欠部１３を、前記外側アーム部分６ｂに
   設けたシヨベル作業用アームであつて、前記内側
   アーム部分６ｂの横向き側面に作用させる滑り板
   １６を備えた筒体１７を、前記外側アーム部分６
   ｂに前記アーム部分６ａの連結側端部に位置させ
   て嵌着してあることを特徴とするシヨベル作業用
   アーム。