JPS6132675Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は２系統の気のう群を設け、これらに交
互に空気を供給して身体を支持するようにした褥
瘡予防用の空気マツトへの空気供給用に使用する
切換送排気機構に関するものである。

（従来技術） 褥瘡予防用の空気マツトは、空気ポンプからの
空気を、切換送排気機構によつてタイミングをと
つて２系統の気のう群に交互に供給して、それら
を交互に膨脹、収縮させるものである。かかる切
換送排気装置としては、例えば米国特許3462778
号や特公昭55年第16017号公報に示されるものが
知られている。かかる切換送排気機構は第４図に
示すように空気ポンプａに至る一対のチユーブ
ｂ，ｂと、空気マツトｃに至る一対のチユーブ
ｄ，ｄを接続自在とし、一側面にそれらの開口部
を設けた固定部材ｅと、該固定部材ｅの一側面に
気密的に接触しつつモータｆによつて回転させら
れ、前記一側面と接触する面に、前記空気ポンプ
ａ側の開口部と空気マツトｃ側の開口部を選択的
に連通させる連通溝ｇと、空気マツトｃ側の開口
部のいずれかに選択的に対応し、大気への排気孔
ｈを設けた排気溝ｉを設けた回転部材ｊとから構
成されるものである。

（考案が解決しようとする問題点） ところが従来は前述したように、固定部材ｅと
空気ポンプａ並びに空気マツトｃへの接続を直接
４本のチユーブｂ，ｂ，ｄ，ｄで行なつているの
で、これらが抜けてしまつたり、曲がりによつて
空気抵抗が大きくなつたり等の不都合を起こし易
いばかりでなく、組立が面倒であると共に、装置
の小型化への障碍となつている。

本考案はこれらの接続を極めて合理的に行なう
ことにより前述した従来の欠点を解消することを
目的とするものである。以下実施例を示す図面に
基づいて詳述すると次の通りである。

（問題点を解決するための手段及びその作用） 第１図〜第２図に於いて符号１は基体であり、
該基体１に空気ポンプ２へのチユーブ接続部３を
設けた一つの空気供給経路Ａと、空気マツト４へ
のチユーブ接続部５，５′を夫々設けた一対の送
排気経路Ｂ，B′を設けると共に、前記空気供給経
路Ａに連通する一対の空気供給口６，６′と、前
記一対の送排気経路Ｂ，B′の夫々に連通する一対
の送排気口７，７′を前記基体１の同一面上に形
成し、該面上に前記空気供給口６，６′並びに送
排気口７，７′に対応する連通孔８，８′，９，
９′を表裏に渡つて形成した固定部材１０を載置
固定すると共に、該固定部材１０上には、前記空
気供給口６，６′と送排気口７，７′に対応する連
通孔８，８′，９，９′を選択的に連通させる連通
溝１１と、送排気口７，７′に対応する連通孔
９，９′に選択的に対応し、大気への排気孔１２
を設けた排気溝１３を前記固定部材１０側の面に
設けた回転部材１４を気密的に回転自在に設置す
る。符号１５はモータである。尚、前記連通溝１
１並びに排気溝１３の具体的構造は、前述した米
国特許第3462778号や特公昭55年第16017号公報に
開示のもの等を適用することができる。

以上の構成に於いて本考案は前記チユーブ接続
部３に空気ポンプ２から脈動平滑用のダンパー箱
１６を経たチユーブ１７を適宜接続して、褥瘡予
防用空気マツトの送排気装置を構成することがで
き、空気マツト４の２系統の気のう群の夫々に連
なるチユーブ１８，１８′を前記チユーブ接続部
５，５′に接続することにより使用することがで
きる。

しかして連通溝１１によつて空気供給口６，
６′と連通状態となつた送排気口７，７′に対応す
る気のう群には空気供給経路Ａ、送排気経路Ｂ，
B′を通つて空気が供給されて膨脹し、この時排気
溝１３に対応して排気孔１２を介して大気と連通
している気のう群は送排気経路B′，Ｂを通つて空
気が抜けて収縮し、かかる状態が回転部材１４の
回転により順次替わつて交互に膨脹、収縮を繰り
返すことによりマツト上に仰臥している患者等の
褥瘡を予防することができる。

（発明の効果） 本考案は以上の通り、切換送排気機構の構成要
素である固定部材と、空気ポンプ並びに空気マツ
トへのチユーブとの接続を、チユーブによつて直
接に行なうものでなく、夫々のチユーブの接続部
と給気、送排気経路を設けた基体を介して行なう
ようにしているので、チユーブが抜けたり、曲が
りによつて空気抵抗が大きくなつたり等の不都合
が一切なく、しかも組立も容易となつてコストを
低減し得ると共に、小型化も容易となるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ〜ｂは本考案の構成を示す、夫々側面
説明図、断面説明図、第２図は構成部材説明図、
第３図は動作説明図、第４図ａ，ｂは従来例説明
図である 符号、Ａ……空気供給経路、Ｂ，B′……送排気
経路、１……基体、２……空気ポンプ、３，５，
５′……チユーブ接続部、４……空気マツト、
６，６′……空気供給口、７，７′……送排気口、
８，８′，９，９′……連通孔、１０……固定部
材、１１……連通溝、１２……排気孔、１３……
排気溝、１４……回転部材、１５……モータ、１
６……ダンパー箱、１７，１８，１８′……チユ
ーブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気ポンプへのチユーブ接続部を設けた一つの
   空気供給経路と、空気マツトへのチユーブ接続部
   を夫々設けた一対の送排気経路を基体に設けると
   共に、前記空気供給経路に連通する一対の空気供
   給口と、前記一対の送排気経路の夫々に連通する
   一対の送排気口を前記基体の同一面上に形成し、
   該面上に前記空気供給口並びに送排気口に対応す
   る連通孔を表裏に渡つて形成した固定部材を載置
   固定すると共に、該固定部材上には、前記空気供
   給口と送排気口に対応する連通孔を選択的に連通
   させる連通溝と、送排気口に対応する連通孔に選
   択的に対応し、大気への排気孔を設けた排気溝を
   前記固定部材側の面に設けた回転部材を気密的に
   回転自在に設置したことを特徴とする褥瘡予防用
   空気マツトの切換送排気機構。