JPS6227792Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、内部が仕切壁で全長に渡つて二等
分され二系統の流路を構成する二層パイプに対し
て使用するウエザーカバーに関するものである。

上記した二層パイプは、換気装置などに対する
吸気路と排気路とを一本のパイプの配管で構成で
きるので換気装置などの通風ダクトとして採用さ
れるケースが多いが、換気装置などの通風の主体
に対する関係で、二系統の流路を横並びにさせた
方が良い場合と縦並びにさせた方が良い場合とが
ある。こうした二層パイプの屋外側開口端に接続
するウエザーカバーは、従来のものでは二層パイ
プの配管姿勢の違いに対応できるものではないの
で、横並び配管のためのものと、縦並び配管のた
めのものとが用意されていた。

本考案は、二層パイプの二様の配管姿勢に対し
て共用しうる二層パイプ用ウエザーカバーを提供
することを目的とするものである。

次に本考案の構成を図面に示す実施例に基づい
て具体的に説明する。

図面に示す本考案の適用例としてのウエザーカ
バーは中空の箱形に形成されたフード部１と二層
パイプ２の屋外開口端に内嵌合させるための接続
部３とからなる。フード部１の一側は外縁に枠状
部４を備え開口している。フード部１内は直角に
交わる縦横の十字形の仕切板５で上下左右の四個
の独立した室Ｓに区分されている。各室Ｓはすべ
てフード部１の外殻に形成した連絡孔６で個別に
それぞれ屋外に通じている。接続部３は、フード
部１の枠状部４に嵌合固定される平板状のフラン
ジ７に、全体としては二層パイプ２の内部空間に
応当する寸法形状（通常は円形）にまとまつた四
個の独立したスリーブ８を横方向に突き出した構
成で、フード部１の枠状部４にフード部１の開口
部を塞ぐ状態に一体化される。接続部３の各スリ
ーブ８は上下と左右とに二層パイプ２の仕切壁２
Ａを丁度嵌合状態に収めうる間隔Ｄをもつて並列
していて、各々について前記フード部１の四個の
室Ｓに一対一に対応し連通する。

しかして、このウエザーカバーは二層パイプ２
が第２図のイ及びロに示す90゜変位した配管姿勢
をとつても、正規の取付姿勢を保つて二層パイプ
２の屋外開口端に対して接続することができるの
である。すなわち、二層パイプ２が上下の縦並び
の配管姿勢の場合には、スリーブ８の上下を隔て
る間隔Ｄに仕切壁２Ａが収まり、上側の二個のス
リーブ８が同一系統の流路となり、下側の二個の
スリーブ８が他の系統の流路となつて二層パイプ
２と連絡するのであり、又二層パイプ２が左右横
並びの配管姿勢の場合にはスリーブ８の左右を隔
てる間隔Ｄに仕切壁２Ａが収まり、左側の二個の
スリーブ８が同一系統の流路となり、右側の二個
のスリーブ８が他の系統の流路となつて二層パイ
プ２と連絡するのである。従つて、このウエザー
カバーは二層パイプ２の二様の配管姿勢に対応
し、適用することができるのである。

以上、実施例による説明からも明らかなように
本考案の二層パイプ用ウエザーカバーは、二層パ
イプとの内嵌合接続部を、全体として二層パイプ
の内部に相応する等分構成の四個の独立したスリ
ーブで構成し、かつフード部の内部もスリーブに
対応して四区分させたもので、接続部が上下及び
左右に対称で二層パイプに対応するものであるか
ら、二層パイプが通路が横並びの配管姿勢であつ
ても、通路が縦並びの配管姿勢であつても、適当
な接続が可能でウエザーカバーとしての機能を果
すことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の適用例としてのウエザーカ
バーを分解状態で示す斜視図、第２図イ及びロは
二層パイプの配管姿勢の各態様を示す説明図であ
る。なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示
す。 １……フード部、２……二層パイプ、２Ａ……
仕切壁、３……接続部、５……仕切板、６……連
絡孔、８……スリーブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空の箱形に形成されたフード部と、このフー
   ド部の一側において横に突き出し、二層パイプの
   屋外側開口端に内嵌合できる、フード部に対して
   連通の接続部とからなり、その接続部は、二層パ
   イプの内部を等分している仕切壁を収めうる間隔
   をもつて等分構成された独立した四個のスリーブ
   で構成され、又フード部はその内部が前記各スリ
   ーブに対応する四個の独立したそれぞれが外部に
   通じる室に区分されている構成の二層パイプ用ウ
   エザーカバー。